星狩りのヒーローアカデミア   作:魔女っ子アルト姫

9 / 117
9スレ

ヒーローチーム:緑谷 出久&麗日 お茶子 VS ヴィランチーム:爆豪 勝己&飯田 天哉。

 

初戦から極めて激しく派手な物になった。始まる前にオールマイトは怪我を恐れる事なく思いっきりぶつかるようにと確かに言った、言ったに言ったのだが……何やら緑谷と爆豪の勢いが余りにも良すぎた。対応した緑谷を殺さんとするような勢いで迫っていった。それに対して緑谷も引く事なく真正面からぶつかっていき、そして自らを犠牲にしつつも麗日をフォローするという事をやってのけ、麗日がそのフォローに乗じて核の確保に成功しヒーローチームの勝利となった。

 

そして第2戦が訪れる。

 

ヒーローチーム:轟 焦凍&障子 目蔵 VS ヴィランチーム:尾白 猿夫&葉隠 透&石動 星辰。

 

オールマイトからくれぐれもやり過ぎないで欲しいという忠告を貰いながらヴィランチームの星辰たちは舞台となるビルへと入っていく。今回は3対2というこちら側に有利なルールだが、その分制限時間が延長されており長い時間核兵器を防衛する事が強いられるので有利にはなり過ぎない。

 

「ううっ~緊張して来たぁ~!!」

「でもこっちの方が人数は有利だから基本有利、だから落ち着いて行こう」

 

少し掛かり気味な葉隠と少し楽観的な尾白を見て星辰は少しだけ落ち着きを取り戻す、掲示板のニキネキ達のやり取りや個性把握テストでの轟での手番を見て個性の事は把握している。ならば―――やり様は幾らでもある。

 

「葉隠さん。取り敢えずブーツは履いてた方が良いと思うよ」

「えっそうかな?」

「俺なら開幕ブッパでビルを凍結させる、それで自分に有利にしつつ相手を封じ込められ、最低でも弱体化させる事が出来るから」

「嫌でも、そんな事可能なのかな……?」

 

意見としては分かるのだが、そんな事が出来るのか?と懐疑的な尾白だが最悪を想定するのは悪くはないと思いながらもそれに賛成する事にした。

 

「んじゃ、俺が最後の壁で葉隠さんが伏兵って事でいいんだね?石動に全部任せちゃうことになっちゃうけど……」

「いや大丈夫だよ、轟の個性が読み通りなら―――俺は天敵だからね」

「うん分かった!!それじゃあ二人とも頑張ろうね!!」

「「「えいえいお~!!!」」」

 

三人で一致団結を決めたところで戦闘訓練がスタートする。直後―――

 

「うわっ!!?本当に来た!!?」

 

天井、床から凄まじい勢いで氷が迫って来た。ビル全体が一気に冷却されてきている、まるで氷河期が襲いかかってきたかのような光景に尾白と葉隠が悲鳴を上げる。だが星辰が手にした黄・緑・赤のパイプが走っている剣のような物から超高熱の蒸気が氷を食い止めた、エボルの武装の一つであるスチームブレード。電気に冷気、高熱を発生させる武器によって室内の氷が融かされた。

 

「すっご~い!!でも蒸し暑い~……!!」

「窓は開けても問題ないと思うよ」

「そうする~……」

 

透明という個性を活かす為に基本的に手袋とブーツだけというとんでもないコスチューム構成の葉隠、彼女からしたら直に蒸気が当たりまくるのでこの室内は酷く蒸し暑い模様。

 

「んじゃ行ってくる、これは置いとくからもしも氷が迫ってきたら使ってくれ」

「えっでもそれだと石動が対応出来ないんじゃないか?」

「ああ大丈夫だ―――氷なんぞで俺は動けなくならないから」

 

そう言いながら部屋から出て行った星辰を見送った尾白は置かれたスチームブレードを持ちながらも、自分の役目をしっかりこなそうと構えるのであった。

 

 

「よぉ」

「お前、石動っ……?」

 

凍結させたビルの中を進んでいく轟、もう防衛も糞もないような状況にしたので後は核を確保するだけと思っていたのに全く平気そうな顔をしながら現れた星辰に対して素直に驚いてしまった。

 

「さて、ヒーローが何の用―――」

「ならもっとだ」

 

轟の足元から分厚い氷の塊が波のように迫っていく。全身を凍らせすぎない程度に星辰の身体を拘束して無力化した、これで良いと思いながら核の下に急ごうと前を通ろうとした時―――

 

「っ!?」

「おいおいおいしようぜ言葉のキャッチボールってもんをよぉ~……!!」

 

胸倉を掴まれて一気に持ち上げられた、驚きと共に目を開くとそこには身体は氷に覆われて動けなくなっている筈なのに何の影響もないと言わんばかりに平気そうにしている星辰の姿があった。そして授業前に見せた変声を使って低く渋い男の声に変わっていた。

 

「なんで、動ける……!?」

「ヴィランと話す舌は持ち合わせてねぇってか?なら好きにすりゃいいけどな」

 

72:クトゥルフ系狩人

ちょっwwwイッチご丁寧に声エボルトに変えてるwww

 

73:ヒスイの調査兵

超言いそうなのが、すげぇwwww

 

74:円卓の鬼

そしてやっぱり全然氷は効かないか。

 

 

「くっ!!」

 

掴んでくる腕を掴んで一気に氷を走らせていく。全身をスーツで覆っている為にきっと氷に対して耐性があるんだと理解したのか、轟は出力を上げて更に分厚く冷たい氷で星辰を凍らせに掛かっていく。完全に凍結してしまって封殺した、取ったと轟も確信を持ったが―――直後に氷に亀裂が入っていき中から低い笑い声が聞こえて来た。

 

「ハハハハッ!!!中々良い個性だ、だが駄目駄目だ!!個性に頼り過ぎてる!!もっと頭を、使ぇ!!」

「がぁっ!!」

 

75:超次元中学生

オオッスマブラの下投げでありそう!!

 

76:青春学園の熱血教師

なんか、クウラがあんな感じの地面投げやってたよね。

 

77:無法地帯の料理人

というか、これあれだな。グリスとの代表戦前のおやっさんムーブスタークかww

 

「轟、お前の個性は氷だけじゃねえだろぉ?氷だけじゃあ俺には勝てねぇぞ」

「―――っ……お前には関係のない事だろうが……!!!」

「ああそうだな、お前が自分の個性を如何しようが正しく自分の勝手だ。だがそれを本当のヴィランとの戦いで貫き続けた場合、誰が犠牲になると思う?」

「っ……」

 

78:円卓の鬼

万丈だ。

 

79:ヒスイの調査兵

万丈だ。

 

80:光の国の戦士

万丈だ。

 

81:D×D風紀委員長

万丈だ。

 

82:普通のカウンセラー

万丈だ。

 

83:纏め役の転生者

万丈構文やめろお前ら。

 

 

「黙れ……俺は、右だけでヒーローになる……そうしなきゃいけねぇんだ……!!!」

「訳アリって事か……だったら自分のエゴを貫き通して見せな、少なくとも俺を倒せないでお前のなりたいもんなんざぁなれないんだよ」

「上等だぁ!!」

 

それは身体へと突き刺さる―――事もなく逆に星辰の姿が消える。

 

84:IS世界のメンタルセラピスト

イッチが消えた!?

 

85:円卓の鬼

というか氷も全然苦にしてねぇ。

 

86:D×D風紀委員長

相性最悪だもんなぁ。

 

 

突然すぎる消失に流石の轟も言葉を失う、姿が完全に掻き消えた。辺りを見回しても何処にもいない、上へと逃れたのかと視線を上げても姿が無く比喩表現ではなく煙のように消えてしまった。

 

「自分の力を見せ付けようとしたせいで大きなミスをしたなぁ、障子と行動しなかったのは大きなミスだ」

「―――っ!?」

 

背後からの声に咄嗟に振り向くと直後に首元へと伸ばされた手が首元を鷲掴みにする。そこには星辰がいた、声を出そうにも完全に声が出ない。気道を抑えられ呼吸も上手くできない。ギリギリと締めあげられて行くそれを外そうとするが、全く力では敵わない。

 

「あの時、俺を確保テープで終わらせようとすればよかったのになぁ……まあその前に脱出してたけどな」

「ぐっ……がぁぁっ……!!」

「轟君確保ぉ!!」

「何?」

 

87:IS世界のメンタルセラピスト

あっ足にテープ巻かれてる!!

 

88:無法地帯の料理人

何時の間に……という事は

 

89:普通のカウンセラー

葉隠ちゃんね?

 

 

「いえ~い!!伏兵作戦大成功~!!」

「やったね葉隠さん、俺も気合入れて演技した甲斐があったよ」

「凄い決まってたよ星辰君!!語りにも迫力あったし!」

「言ったでしょ、声の仕事は得意なんだよ」

 

90:クトゥルフ系狩人

成程。エボルトムーブは全部氷が効かない事を含めて目を引く為だったのか。

 

91:纏め役の転生者

轟からすれば氷も効かないし自分の事情に首を突っ込んでくるから

目につくのは当然だからな。これは熱くなる、いい作戦だ。

 

92:IS世界のメンタルセラピスト

流石イッチ!!

 

 

「さっきはごめんなさい轟君、俺君の事情とか全く知らないのに凄い煽っちゃって……」

「いや、大丈夫だ……大丈夫……」

「ほ、ホントに大丈夫?」

 

93:無法地帯の料理人

やっぱりイッチ凄い真面目だ……。

 

94:円卓の鬼

個性については俺達の会話である程度情報得てたけど

肝心の事情は全く知らないだろうからなぁ……。

 

95:普通のカウンセラー

ヒロアカ世界って結構闇深い事情も多いからねぇ……。

 

96:ヒスイの調査兵

寧ろ一番世紀末的な所もあるしね。

 

 

「それじゃあ障子君確保作戦と行こうよ星辰君!!」

「ああ、それじゃあね轟君」

 

そう言って去っていく二人を見送った轟は壁に寄り掛かるようにしながら座り込んで先程掛けられた言葉を深く考えた。

 

 

―――お前が自分の個性を如何しようが正しく自分の勝手だ。だがそれを本当のヴィランとの戦いで貫き続けた場合、誰が犠牲になると思う?

 

 

左は、使わない。そう強く決意していた、していたのだが……そうしていた先の事なんて全然考えられていなかった事を思い知らされたような気分だった。氷だけに固執して左を使えば助けられる命を見捨てる、自分の行いは正しくそんな物だった。自分のエゴの為にそんな事をするのか?と激しく自問自答する。

 

「左を使えば……いやそれでも……」

 

左を強く握り込みながら轟は思案し続ける。星辰が投げかけた言葉、それはあくまでヴィラン役に徹する為だけに発したエボルトの言葉だった、だがそれはヒーローとしての本質を見失いかけていた轟には重い問いかけとなった。そして……今とこれからを見つめ直すきっかけとなった。




スレにいる転生者紹介

・超次元中学生
イナズマイレブンに転生した。
特典はどんな必殺技でも修得できる才能。
無限の壁で有名な千羽山中に在学、超防御型なチームのポイントゲッターとして活躍中。
もう直ぐ、全国大会だが……円堂世代は卒業済みなので対策しなくていいと思ったが、魔王・ザ・ハンドを持つ立向居からどうやって点を取るべきか頭を悩ませている。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。