カズミン「はぁ~それにしてもみ~たん、こうして記憶を戻ってから見ると一段と愛おしい~!!」
万丈「ホント平常運航だなこいつ」
幻徳「お前が言うなエビフライ」
万丈「ンだとひげぇ!!!」
美空「あ~もうまたうるさくなったぁ!!」
紗羽「でもなんか戻って来たって感じするね」
戦兎「確かに、だが遂に戦いが来るかも。さあ95スレをどうぞ!!」
星辰「ホント楽しそうだなぁ……」
時が流れた時、白いパンドラパネルに変化が起きていた。青い光が溢れ出し、何かがボトリと汚らしく落ちた。だがそれに即座に攻撃が加えられた、それを行ったのはトランスチームライフルを構えた星辰だった。
「キルバス……」
『おやおやおや、こいつは驚いたぁ!!まさかお前が居るとはなぁ……エボルトぉ!!』
声を上げながらもそれは形を変えていった、輝きを放ちながらもそれはエボルにそっくりな姿になった。いや、言うなればエボルの素体とも言うべきなのだろうか。肩や胸部の装備などが無く簡素な印象を受けるそれは高らかに笑い続けながらも此方を見つめていた。それを戦兎たちも同じように強くに見つけている。
「お前がキルバス、エボルトの兄」
『ああそうだ、如何したんだよぉエボルトぉお前がこんな奴らを一緒に居るなんてどうかしちゃったのかぁ~?それとも、この星でも支配下に置いたのかなぁ!?』
「残念だが違うな、俺は今日、お前がこの世界に来る事を知っていたんだよ」
それを聞いたキルバスはへぇ……と言いたげに気味の悪い笑みを浮かべた。
「俺はお前を殺す、この世界を消させはしない」
『ハハハハハハッ!!!面白い事を言うじゃないかエボルト、ブラッド星から、俺から逃げたお前が俺を殺すだって!?ハハハッ知らなかったなお前にはジョークのセンスがあるようだな!!』
「ジョークに聞こえるなら、お前は此処までの命だ」
ブラックホールフォームへの変身準備を済ませた星辰の姿を見て、キルバスは漸く笑いを収めた。
『本気で俺に勝つ気か?』
「俺だけじゃきっと勝てない、でも俺は一人じゃない。戦兎さん、万丈さん、幻さん、一海さんが居る。それに俺はエボルトじゃない―――石動 星辰、エボルトっつう最悪の相棒を持ちながらも、愛と平和の為に戦う仮面ライダーエボルだ!!変身!!」
ブラックホールフォームへと変身した星辰にキルバスは漸くその言葉の本気具合を読み取る事が出来た、そしてそのエボルに並び立つように前へと出た仮面ライダーたち。
『お前達も俺に戦いを挑むっつうんだな?身の程知らずってのは不幸なもんだ』
「この新世界は、俺達がビルドした世界だ。お前みたいな奴に終わらせて堪るか」
「エボルトに協力するのは嫌だが、星辰に協力するなら大歓迎だ。俺達のファンの頼みだ、聞いてやるのがヒーローってもんだろ」
「この国、いや世界の為なら幾らでも命をかける覚悟は出来てる」
「みーたんの弟一人戦わせるなんざ、ドルオタの風上にも置けねぇからな……!!!」
〈GENIUS!!!!〉
「「「「変身!!!!」」」」
言葉は一つになって力へと変わっていく。仮面ライダーのその言葉は唯の言葉じゃない、スイッチであり誓いである。自らは仮面ライダーである、そしてその為に戦う事を誓う言葉なのだ。戦兎は全てのフルボトルの力を結集させたビルドジーニアスへ、万丈は灼熱の力を纏うクローズマグマへ、幻徳は自らの罪と向かい続けるローグへ、一海は心の火、心火を燃やすグリスへと変身した。
『こいつは良い!!この世界はなんて素晴らしいんだ!!パンドラボックスはない事は分かっていたが、お前達の力で最高のパンドラボックスが出来そうじゃないかぁ!!』
無い筈の瞳が爛々と輝くように声を弾ませるキルバス、目の前に居るのはエボルトだけではない。パンドラパネルの一部を力に変えているビルドジーニアスにその身体にエボルトの遺伝子が刻まれていた万丈、そして幻徳も一海も人体実験によってかなりのハザードレベルになっている。それらを使えば最高のパンドラボックスが出来るという確信が得られた。これならば最高の心中が出来そうだとキルバスは喜び勇む。
『だけどなぁ俺だってブラッド族だぁ……こんなぁ事だって出来るんだぜぇ!?』
そう言いながらその手の中にエネルギーを収束させていく。それは次第に形を作り上げていくが、それはまるでドライバーのようだった。全体が真っ黒に塗装され、エクスパンドライザー部分が深紅に染まっている……それに笑みを漏らしながらも装着した。
「名付けるなら破滅って意味を込めたルインドライバーって所か、さあ俺もお前達に倣うとしようかなぁ……?」
「こうすればいいんだっけかなぁ……変身!!」
まるで、此方をバカにするような態度のまま、その言葉を口にした。そのまま銀河のような渦の中に包まれているキルバスの姿は一変していた。オレンジ色の装甲を身に纏いながらもその身に鋏や毒針を宿しながらもその半身は真っ赤に染まっている。これから奴がやろうとしている事を象徴しているかのような姿をしたそれを……ライダーたちは見つめていた。
「キルバススコーピオン!!いい名前だろぉ~?お前らの冠している名前も全て消し去ってやる、さあ始めようじゃねえか―――この世界の命運をかけた戦いをなぁ!!!」