戦兎「その名も、エボルビルド!!凄いでしょ、最高でしょ、天っ才でしょ!!」
万丈「っていうかなんでビルドの名前入れてんだよ。何で星辰のボトル解析してビルドが混ざんだよ」
戦兎「あれだけ強力だとジーニアスボトル位の器じゃないと収まられねぇんだよ、それにいいじゃん破壊を齎すキルバスに対抗して創造の名を冠するビルドの姿で戦うってエモいじゃん!!」
万丈「何処がだよ唯目立ちてぇだけだろ自意識過剰なおっさんが」
戦兎「じゃあお前はどんな名前つけんだよ!!」
万丈「星辰とエボルトだろ、スターエボル」
戦兎「まんま過ぎるわ!!!」
星辰「えっと、長くなりそうなので皆さんは97スレをどうぞご覧ください」
そこは死穢八斎會の地下、迷宮のように入り組んでいる通路を進むのはエボルドライバーを装着しているマッドローグこと、渡我 被身子。彼女の忠誠は既にエボルト、いや星辰へと向けられておりヴィラン連合に入り込んだスパイとして活動しながら様々な情報を集めながら、ヴィラン連合の背後の科学者ですら解析不能のエボルドライバー、それを扱える唯一の存在としてその地位を高めていた。
「んっ?」
「どったのトガちゃん」
不意に声を上げた渡我に同じくヴィラン連合のヴィランのトゥワイスが声を掛けた。二人は同盟に近い約束を交わした死穢八斎會に出向していた。勿論目的は別にあるのだが……当人たちは気儘に過ごしている。そんな中、空を見上げるように通路の天井を見上げた。
「―――……成程、成程成程……トガ、分かっちゃいました……♪」
「何々、何が分かったの、気になる」
「私にとって―――大切な事ですぅ♪」
恍惚し切った表情を浮かべている渡我にトゥワイスは唯々首を傾げる他なかった。連合の中では一番仲が良いと言っても過言ではない二人、まあ取り敢えず問題事ではなさそうという事に安心する。
「取り敢えず、もうここは終わりですね。早く撤退しましょうか、隙を見て弔くん御所望のあれを取れば任務成功ですし」
「んじゃトガちゃん頼むよ」
「お任せです」
そう言いながらもその手にトランスチームガンを握ると壁を蹴破る轟音が聞こえたと共に煙を発生させ、それに乗じてトゥワイスと共に姿を消すのであった。そして、彼女が感じたそれは……波動、凄まじいエネルギーを生み出し新世界誕生を祝う創造主の誕生。それを彼女は感じ取った、そして自分の力が必要とされることが近いと思いながらも笑みを抑えきれずにいた。
「仮面ライダーエボルビルド―――見参!!!」
エボルとビルドが一つになったかのような姿の仮面ライダー、エボルビルド。エネルギーを常に生産し続けているのか、それはその全身から迸り続けており、空気とぶつかり合ってスパークしているのか周囲には稲妻のような光が走り続けている。だがキルバスはそれを見て大きな笑いを上げた。
「こいつは良い!!何て凄まじいエネルギーだ、こいつなら最高の、いやパンドラボックスを越えたパンドラボックスが生まれそうだなぁ!!」
いざ、エボルビルドをエネルギーへとする為に襲いかかっていくキルバス。最初から全力全力と言わんばかりに左腕を巨大な鋏へと変えながら攻撃する、空気を押し潰すかのような音が響くが、エボルビルドはそれを冷静に捌きつつも鳩尾へと肘打ちを入れる。よろめきながらも鋏で挟み潰そうとするが、今度は鋏を両手で受け止めると、そのままホッチキスを破壊するかのように思いっきり開いて分解してしまう。
「ぐああっ……!?ならば、本気を出すまでぇ!!」
そう言いながらも残っていた3体のスマッシュ、そして周辺に散らばっていた自らの細胞を再度取り込む。自らの力の分割を再統合する事で本気を出すキルバスは空へと舞い上がりながらも滑空するように飛び掛かって来るが、それを受け取めながら背負い投げを繰り出しながらも地面を蹴って自らも飛び上がった。
「おおっ!!!」
「っ!!」
瞬間的に投げ飛ばしたキルバスに追い付きながらも身体へと腕部に仕込まれた次元伸縮バネ、EVO-ディメンションスプリンガーが発動して瞬間的に腕部が次元を突き破りながら伸縮、傍からは伸びていない筈なのに数キロは伸縮したような凄まじい勢いを得ながらキルバスの身体へと一撃が炸裂する。
「キルバス、テメェが仮面ライダーなんかを名乗るじゃねぇ!!」
キルバスの身体を捉えたまま、伸びて行く腕。そして即座にそれを戻した刹那、エボルビルドの姿が消えた。次の瞬間にはキルバスの背後を取っており、今度は超高重力を纏った蹴りがキルバスの首を捉えた。鈍く重い音がキルバスの肉体から響き渡って来る―――が
「ぜええええらぁぁぁぁ!!!」
一瞬の隙、重々しい蹴りが決まった瞬間、エボルビルドの動きが止まった所をキルバスは見逃さなかった。その瞬間にエネルギーを開放すると肩から蠍の尾が脚へと向けて伸びると同時に再度出現させた鋏で掴むと鋏をロケットパンチのように射出、そして再びそれを自らの方向へと戻すとその勢いで迫って来るエボルビルドへと向けて強靭な毒針を持った右足で全力で蹴りつけた。
「これで、終わりだぁぁぁぁ!!!」
「ぐっ……ぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
蹴り抜かれたエボルビルドはそのまま吹き飛ばされ、クレーターを作り出しながら地面にめり込んだ。しかも蹴られた腹部は毒々しい色に変色しており、それは全身へと拡散し始めていた。
「あれって、まさかまた毒か!?」
「その通り!!だがもう手遅れだ、この毒を受けて無事だった生命体は存在しねぇ!!ハハハハッ!!これで最高のパンドラボックスが完成するぅぅぅぅ!!!」
喜びの雄叫びを上げているキルバスが視界に映る、もう勝った気でいる。だが実際この毒は凄まじい、呼吸どころか思考すら殺しにかかるほどの超猛毒。こんなものを体内に打ち込まれたらその時点で詰み―――普通の相手だったならば、星辰は冷静なままレバーを回した。
唸りを上げる胸部のジェネシスリアクター、全身から溢れ出すエネルギーを基にしながらも瞬間的に創造が行われていく。無数の数列の羅列が空中に浮かび上がるとそれらは胸部のリアクターに吸収されていくと、全身に拡散していく。そして、エボルビルドは何事も無かったかのように立ち上がった。
「な、なんだと!!?」
「これだけじゃねえぞ―――ラァァァ!!!」
更にエネルギーを放出するとキルバスの周囲に虹色に輝く無数のエボルビルドが出現した。
「うおお!?何だ分身の術か!?」
「いや、そんなちゃちなもんじゃない、あれもエボルビルドだ」
「おい如何言う事だ戦兎」
「まさか、自ら自身を創造したのか?」
取り囲んだエボルビルドはそのまま閃光になりながらも次々とキルバスへと襲い掛かっていく。通り過ぎ様にパンチやキックや斬撃といった様々な攻撃を続けて行く光は再び周囲を取り囲むと眩い閃光を放って消えるのだが、その光にキルバスが包み込まれている瞬間に再びレバーを回す。
「ハァァァァッ……―――でぇぇえいやっ!!!」
ジェネシスリアクターが今度は真逆に回転し始めて行く、それによって今度は創造ではなく破壊的なまでの力を生み出して行く。そしてその力によってブラックホールを生み出しながらもその力で瞬間移動を行う。そしてキルバスの頭上を取りながらもその身をブラックホールで拘束しながらも瞬間移動を連続して行う、がそれによって疑似的な分身を行い左右から肘打ちと裏拳を頭部に炸裂、そして今度は真正面から三人目のエボルビルドが出現したそこへ重力波のビームを叩き込んだ。
「馬鹿な、こんな事が……何故この俺が、この俺が……人間如きに……!?」
キルバスには信じられなかった、この自分がエボルトに圧倒されている事実、そして……何よりも相手は人間だ。エボルトと共に生きる人間、それなのに自分が此処まで押されている事が受け入れきれなかった。
「エボルトもそうだがその侮りが、お前を追い込んだ」
『言ってくれるねぇ~……まあいいか、そういう事にしといてやるよ。決めるぜ相棒』
「ああ、決める!!」
最大限まで稼働するリアクター、それはエボルの性能を最大まで発揮する。エボル・ブラックホールフォームは最大で50倍の性能を発揮する事が出来る、同時にその倍率によって身体に掛かる負担も爆発的に増幅してしまうという弱点をビルドの力でその負担を無力化していく。爆発的に、際限なく溢れ出して天へと昇っていくエネルギー、それは空に宇宙を生み出し、エボルビルドはその空目掛けて飛んだ。そしてその宇宙の星の輝きをその身に受けるとそのまま彗星のような勢いでキルバスへと突撃していく。その身に一撃が炸裂した瞬間、星辰、ビルド、そしてエボルトの三人の姿が現れた。
「エボルトォォォォォ!!!!」
『何も分かってねぇなキルバス、相棒がいるからこそお前は負けたんだよ。あばよ兄貴、CHAO!!』
「これで、終わりだぁぁぁぁ!!!」
「ふざけるな、この俺が……この俺が……馬鹿なぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!???」
三人の姿が再び一つとなり、エボルビルドへとなる。その勢いはキルバスにに向けて更に加速していく、膨大なエネルギーを受け続けるキルバスはその負荷に耐えきる事が出来ず、肉体が悲鳴を上げながら崩壊して貫かれた。身体にでかでかと開けられた巨大な穴、それを必死に塞ごうと手を当てるが……そこにはブラックホールが発生してキルバスの肉体を吸い込み始めた。全身が吸い込まれるとブラックホールは一瞬、大きく収束し、大爆発をエボルビルドの背後で引き起こした。
「俺は、愛と平和の為に戦う仮面ライダー……エボルだ!!」
その言葉を聞いた戦兎たちは思わず、変身解除をしながらも笑った。ああ、信頼できる言葉だ。あの子ならば絶対に……エボルの力をその為に役立てる事が出来る……そう思わせる程にその姿はカッコよかった。
エボルビルド
戦兎がダイナソーエボルボトルを解析して作り上げたジェネシスユニバースボトルを使用して変身したエボルの新しい
星辰とエボルトの情報を受け止める為にジーニアスのデータも組み込まれた結果、リアクターが莫大なエネルギーを常に生産し続けており、それのエネルギーを用いて様々な物を創造、破壊する力を得た。