ソードアート・オンライン Re:紫紺の剣士   作:仮面大佐

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今回は、圏内事件について調べる話です。


第13話 調査

 フルプレートの男が消滅した時に、少し違和感を感じていた。

 

カルム(プレイヤーの死亡エフェクトみたいだけど、何かが違うかもしれないな………。)

 

 だが、それをひとまず置いといて、考える。

 死亡したのなら、これはデュエルPKの可能性がある。

 それを見つければ犯人がすぐに分かる。

 だが、ウィナー表示は、30秒すると消えてしまう。

 

キリト「皆!デュエルのウィナー表示を探してくれ!」

 

 キリトも同じ事に思い至ったのか、周囲に向かって叫ぶ。

 だが、発見の声は上がらない。

 

アスナ「建物の中には誰もいないわ!ミトも他の部屋を探してる!」

キリト「アスナ!ウィナー表示はあるか!?」

 

 その声にアスナも周囲を探すが。

 

アスナ「ダメ!ウィナー表示もシステムウィンドウもない!」

カルム「………どういう事だ?」

 

 そうして、30秒が過ぎて、キリトは周りのプレイヤーに動かないように指示をして、俺はその見張りにつく。

 ミトが近づいてきた。

 

カルム「どうだった?」

ミト「教会内に居たのは、NPCのシスターと神父だけだった。」

カルム「という事は、事情聴取も無理か……。」

ミト「何がどうなってるのよ………。」

カルム「分からん。だけど、放ってはおけない案件だな。」

 

 そう答えると、教会からキリトとアスナが出てきた。

 

アスナ「しばらくは、迷宮区の攻略は一旦止めるわ。」

キリト「もし、圏内でのPKが可能なら、放ってはおけない。」

ミト「私達も協力するわ。」

カルム「ラフコフの仕業なら、尚更放ってはおけないな。」

キリト「分かった。すまない、さっきの出来事を最初から見てた人がいるなら、話を聞かせて欲しい!」

 

 キリトがそう呼び掛けると、1人の女性プレイヤーが怯えながら出てきた。

 そんな女性に、アスナが優しく声を掛ける。

 

アスナ「ごめんなさい。怖い思いをしたばかりなのに。あなたの名前は?」

ヨルコ「あ……あの、私は『ヨルコ』って言います。」

カルム「そうか。なら、最初の悲鳴も君が?」

ヨルコ「は、はい。……私、さっき、殺された彼とは友人で、彼の名前は『カインズ』。昔、一緒のギルドに所属してたんですけど、一緒にご飯を食べる話だったのに、こんな事に……!」

キリト「その時に、誰かを見なかったか?」

ヨルコ「………一瞬でしたけど、後ろに誰かが……居たような……。」

ミト「その人影に、覚えは?」

 

 その問いに、ヨルコさんは首を横に振った。

 

キリト「その、嫌な事を聞くかもだけど、心当たりはあるのかな?………彼が、誰かに狙われる理由を。」

 

 その問いにも、首を横に振った。

 その後、ヨルコを宿屋まで送り届けて、攻略組をメインにした、20人弱に集まって貰った。

 今回の事件の一連の出来事、未知のPKの可能性を伝えた。

 情報屋を通じて、頼む事に。

 ひとまず、その場は解散になった。

 

カルム「さて、これからどうするか。」

ミト「まずは、手持ちの情報を漁りましょう。」

キリト「今、俺達が持つ情報は、このロープとスピアだけど……。」

アスナ「多分全員、鑑定スキルなんて上げてないよね。」

 

 その発言に、俺達は弱った。

 

アスナ「一応、友達に鍛治師がいるんだけど、多分忙しそうだから無理。」

キリト「なら、エギルにでも頼むか。」

カルム「エギルだって、今の時間帯は忙しい筈だろ?」

キリト「知らん。」

 

 そんな無慈悲な事を言い、キリトはエギルにメッセージを送信した。

 俺たちは、50層主街区、アルゲードにあるエギルの店へと向かう。

 

キリト「よお、エギル。」

エギル「おお、キリト。それに、カルムも居るとはな。」

カルム「悪いな。いきなりこんな事を頼み込んで。」

エギル「いや、別に良いけど………。」

 

 エギルの言葉が、途中で止まった。

 何故なら、アスナとミトの姿が目に入ったからだ。

 すると、エギルは俺とキリトを掴んで、カウンターに押し込む。

 

エギル「お、お………おい、どういう事だ、キリト、カルム!ソロのお前らが、アスナとミトを連れてきただと!?カルムとミトはともかく、キリトはアスナと仲が悪い筈だろ!?」

 

 それを見ていたミトとアスナは、苦笑していた。

 その後、2階で事件の事を話す。

 すると、エギルは、眉を顰める。

 

エギル「圏内でHPがゼロになった、だと?デュエルじゃないのは、確かなのか?」

カルム「あんだけ人が居たのにも関わらず、誰もウィナー表示を見てないんだ。」

キリト「それに、飯を食いに来た場所で申し込みを、ましてや、《完全決着モード》を受諾するなんて有り得ないよ。」

アスナ「直前まであの子………ヨルコさんと歩いていたなら、《睡眠PK》の線も無いしね。」

ミト「第一、突発的デュエルにしては、遣り口が複雑よ。事前に計画されたPKなのは、間違いないわ。」

カルム「だから、これを鑑定して欲しい。」

 

 俺はそう言って、現場で回収した、ロープとスピアをエギルに渡す。

 エギルは、嫌そうな顔で鼻を鳴らし、まずはロープを鑑定する。

 

エギル「これは、ただの汎用品だな。そこら辺にあるNPCショップで買える。」

ミト「そうなのね。」

カルム「まあ、ロープの方には期待していないからな。それよりも本題はこっちだ。」

 

 エギルは、スピアを鑑定し始める。

 しばらくすると、エギルが口を開く。

 

エギル「PCメイドだ。」

アスナ「誰ですか、作成者は?」

エギル「製作者は『グリムロック』。綴りは、『Grimlock』だ。」

カルム「グリムロックか………。聞いた事のない名前だな。」

アスナ「でも、探し出す事は出来る筈よ。このクラスの武器を作成できるレベルに上げるには、ソロプレイじゃ無理な筈。」

ミト「そうね。中層の街で聞き込めば、グリムロックを知ってるプレイヤーが居るかもしれないわ。」

エギル「確かにな。こいつらみたいなアホがそうそう居るとは思えん。」

 

 そう言って、三人は、俺とキリトを見てくる。

 

カルム「おい、心外だぞ。万年ぼっちのキリトと一緒にするんじゃない。」

キリト「おい。それは、聞き捨てならないな。俺だって、たまには、パーティーくらい組むぞ。」

アスナ「ボス戦の時だけでしょ。」

 

 その言葉に、キリトは押し黙る。

 まあ、ミトとは、定期的に、パーティーを組んでいるのだが。

 そんなミトは、エギルが持つショートスピアを見つめていた。

 

ミト「………ま、正直、グリムロックさんを見つけても、あまり話したくはないんだけどね。」

カルム「賛成だな。倫理観が薄いのか、あまり考えたくはないが、レッドギルドに所属してる可能性があるからな。そういえば、その槍の名前は何だ?」

エギル「名前は『ギルティソーン』……罪のイバラって意味だな。」

カルム「罪のイバラか………。」

 

 何か、名前に意味が籠ってそうだな。

 その後、俺たちは第一層の黒鉄宮へと向かう事に。

 エギルは、店に残った。

 ただ、第一層は、誰もいなかった。

 ここ最近、噂に聞く程度だったが、アインクラッド解放軍………キバオウがALFをアインクラッド解放団と統合させたギルドだ。………がプレイヤーの夜間外出禁止にしたらしい。

 その為、出くわすのは、大体アインクラッド解放軍のプレイヤーだ。

 ただ、ミトとアスナが絶対零度の視線を向けて、退散しているが。

 しばらくして、黒鉄宮に到着した。

 俺とミトはグリムロックを、キリトとアスナはカインズの名前を探す事に。

 しばらくすると、グリムロックの名前を見つけて、生存している事が分かった。

 

カルム「生きてるな。」

ミト「そうね。」

 

 俺とミトがそう言うと、キリトとアスナが戻ってきた。

 

キリト「カインズは、確かに死んでるな。死亡日時は、サクラの月二十二日、十八時二十七分。」

アスナ「私たちがレストランを出た直後だわ。」

 

 そう頷き合い、俺たちは黒鉄宮を後にして、転移門へ。

 ちなみに、スピアはキリトが持っている。

 

アスナ「………グリムロック氏を探すのは、明日にしましょう。」

キリト「そうだな………。」

カルム「じゃあ、明日の朝九時に、57層の転移門で集合で。」

ミト「そうね。」

 

 そうして、俺たちは解散となった。

 俺は、アルゲードの定宿へと向かう。

 その間、考えていた事が。

 

カルム(あの、死亡エフェクトの違和感は何なんだ?何か引っかかる………。)

 

 そんな風に考えていた。

 その後、キリトからメッセージが来て、『聖竜連合のシュミットが、槍を掻っ払っていった。』との事だ。

 

カルム「シュミットが?」

 

 何で、アイツが槍を持っていった?

 という事は、シュミットも、殺されたカインズと、何らかの関係があるという事だ。

 

カルム「大変な事になってきたな………。」

 

 俺は、そう呟く。

 ただの昼寝が、こんな事になるなんてな。




今回はここまでです。
前の紫紺の剣士では、そこまで出番が多くなかったエギルを出しました。
カルムが言ってた通り、カルムは、ミトと定期的にパーティーを組んでいます。
圏内事件にて、ラフコフのオリジナルキャラを出したいと思います。
カルムと因縁ができるキャラを。
アンケートは、締め切りたいと思います。
リーファとシノンの彼氏キャラは、出したいと思います。
一応、ある程度は考えていて、リーファの彼氏キャラは、リーファと同じ剣道部員で、シノンの彼氏キャラは、シノンと同様に、心に闇を抱えているキャラです。

アリシゼーションでのカルムの武器はどうするか

  • 刃王剣十聖刃
  • オージャカリバー
  • オージャカリバーZERO
  • その他
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