ソードアート・オンライン Re:紫紺の剣士   作:仮面大佐

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今回は、グリームアイズと遭遇するまでです。
そして、ミトの護衛のオリキャラが出ます。


第19話 黒と白、紫紺と紫の剣舞

 ラフコフ討伐戦は、色んな意味で、記憶に残った。

 俺が、人を2人も殺めてしまった事、そして、俺がミトの事を好きだと気づいたからだ。

 何とか、ミトのおかげで、立ち直る事が出来た。

 そして、俺の誕生日から3日過ぎた10月18日、俺はキリトと共にクエストに出かけていた。

 

キリト「悪いな。手伝って貰って。」

カルム「気にするな。俺も気晴らしがしたかったしな。」

 

 俺とキリトは、お互いに秘密を明かしている。

 キリトがユニークスキルである二刀流を使える事。

 俺がエボリューションキングを使える事。

 だからこそ、お互いの秘密の力を使いこなす為にお互いに訓練している。

 そうして、クエストを終えた。

 

キリト「お疲れさん。」

カルム「あぁ。……ん?索敵スキルに何か反応があるな。」

 

 索敵スキルを見ると、ラグー・ラビットが2体もいた。

 ラグー・ラビットは、S 級食材だ。

 俺もお初にお目にかかる。

 俺達は投剣スキルを発動する。

 そして、ラグー・ラビットを仕留めて、俺達が寝ぐらにしている第50層の主街区、アルゲードへと向かう。

 そう、アイツの店に向かう為に。

 

キリト「うっす。相変わらず阿漕な商売してるよな。」

エギル「よぉ、キリトにカルムか。安く仕入れて安く提供するのがウチのモットーなんでね。」

カルム「後半は怪しいですけどね。まあいいや。俺達も頼む。」

 

 第1層で出会った斧使いのエギル。

 現在は、商売をしているそうだ。

 相変わらずガタイが凄いな。

 俺達のトレードウインドウを見て、エギルが驚いた表情になる。

 

エギル「おいおい、S級のレアアイテムじゃねえか。オレも現物を見るのは初めてだぜ……。キリト、カルム。金には困ってないだろ?自分達で食おうとは思わねぇのか?」

キリト「思ったさ。何せ、もう手に入るか分からないからな。」

エギル「なら……!」

カルム「でも、俺も料理スキル取ってるけど、流石に扱えないな。」

 

 俺は、両親が不在の時もたまにあったので、自分で料理はする。

 リアルでの癖という奴だ。

 そんな事を話していると、後ろから声をかけられた。

 

アスナ「キリト君。」

ミト「カルム。」

「「シェフ捕獲。」」

アスナ「な……何よ。」

ミト「どうしたの?」

 

 そう、血盟騎士団の第一副団長のアスナと、第二副団長のミトだ。

 俺は、ラフコフ討伐戦の時にミトの事が好きになっていたが、ミトはどうなんだろうな?

 何か、2人の護衛の内の1人が顔を引き攣らせていた。

 もう片方は、俺を興味深そうに見ていた。

 そんな事を思っていると、2人が声をかけた。

 

アスナ「生きてるならいいのよ。」

ミト「そんな事より、シェフって何のこと?」

キリト「あ、そうだった。アスナって、料理スキルの熟練度どの辺?」

カルム「ミトもどうなんだ?」

アスナ「先週に完全習得したわ。」

ミト「私も同じく。」

キリト「なぬっ!」

カルム「凄いな。」

 

 料理スキルって、地味に上げるのがめんどくさいシロモノなんだよな。

 

キリト「………その腕を見込んで頼みがある。」

カルム「これなんだけど………。」

アスナ「うわっ!!こ……これ、ラグー・ラビット!?」

ミト「まさかのS級食材!?」

キリト「取引だ。こいつを料理してくれたら一口食わせてやる。」

アスナ「は・ん・ぶ・ん!!」

カルム「料理してほしいです。食べさせてあげるので。」

ミト「良いわよ。」

 

 こうして、料理してもらう事に。

 

キリト「悪いな、取引は中止だ。」

エギル「なあ、オレたちダチだよな?な?オレにも味見くらい……。」

カルム「すいません。感想文を800字以内で書いてくるので。」

エギル「そ、そりゃあないだろ!!」

 

 ごめんなさい、エギルさん。

 

アスナ「でも、料理はいいけど、どこでするつもりなのよ?」

ミト「確かに。」

キリト「うっ………。」

カルム「あぁ………。」

 

 確かに、俺の奴は必要最低限の物しか無く、アルゲードの部屋なので汚い。

 そんな所に行かせるわけにも………。

 

アスナ「どうせ君達の部屋にはろくな道具も無いんでしょ?」

カルム「ぐうの音も出ない。」

ミト「今回は、感謝を込めてカルムには私の部屋を提供するわ。」

キリト「俺は?」

アスナ「あなたは私よ。」

 

 え?

 それってつまり、ミトの部屋に行くという事かよ。

 マジで。

 そんな事を考えている俺をよそに。

 

アスナ「今日は直接帰るから。」

ミト「護衛お疲れ様。」

???「ア……アスナ様!ミト様!こんなスラムに足をお運びになるだけに留まらず、素性の知れぬ奴らをご自宅に伴うなどと、と、とんでもない事です!」

???「分かりました。では。」

 

 なるほどな。

 コイツは、アスナとミトの事を崇拝しているんだろうなぁ。

 もう片方は、聞き分けが良いのか、その場を去っていく。

 

アスナ「この人達は、素性はともかく腕だけは確かだわ。」

ミト「多分あなた達より十はレベルが上よ。クラディール。

クラディール「な、何を馬鹿な!私がこんな奴らに劣るなどと………!」

 

 クラディールという男達が俺たちを見ると、何かを合点したかのように歪んだ。

 

クラディール「そうか………ビーターに紫紺の剣士か!」

キリト「ああ、そうだ。」

カルム「それが何だ?」

クラディール「アスナ様!ミト様!コイツらは自分だけを優先する奴なんですよ!こんな奴らと関わるとろくな事が起きないんだ!」

 

 酷い言いようだな。

 だが、流石に騒ぎ過ぎたのか、周囲に人だかりが。

 

アスナ「とにかく!今日はここで帰りなさい!」

ミト「副団長権限でね!」

 

 そう言って、アスナはキリトを、ミトは俺を引っ張ってその場を後にした。

 クラディールの視線は、殺気が混じっていたような気がする。

 そうして、第61層の主街区、セルムブルグに辿り着いた。

 開放感が凄いな。

 

キリト「うーん、広いし人は少ないし、開放感があるなぁ。」

カルム「確かに。」

アスナ「なら君達も引っ越せば?」

ミト「そうね。」

「「金が圧倒的に足りません。」」

 

 その後、俺とミト、キリトとアスナの2組に別れた。

 その際に、アスナがミトに何やら話していたが気にする事ではないな。

 そうして、ミトの自宅に着いたが、かなり綺麗だ。

 

カルム「なあ。これ、いくらかかってるんだ?」

ミト「大体四千Kぐらいかな?着替えてくるからそこで待ってて。」

 

 俺はソファに座った。

 セルムブルグの部屋は、こんなもんなのだろうか?

 そうして、ミトが私服姿で出てきて、俺は見惚れていた。

 それを見て、ミトが呆れ顔で言ってきた。

 

ミト「いつまでその装備をしてるの?」

カルム「え?あ!」

 

 俺はブレイラウザーやラウズアブソーバー、その他諸々の装備を閉まって、コート・オブ・ミスリルを着た姿になった。

 

ミト「それで?何を作ればいいのかしら?」

カルム「シェフのおすすめで。」

ミト「なら、煮込み料理ね。ラグーって、煮込むって意味だしね。」

 

 そうして、ラグー・ラビットの料理を俺たちで食べ尽くした。

 

ミト「フゥ〜〜。ありがとうね。」

カルム「どういたしまして。」

 

 ミトが俺にお礼を言うと、突然、真面目な顔になる。

 

ミト「ところでさ。」

カルム「うん?」

ミト「カルムは、ギルドに入る気はないの?」

カルム「唐突だな。」

ミト「カルムも分かるでしょ?モンスターのアルゴリズムに、イレギュラーが生じてるって。」

カルム「ああ。戦ってて、そう感じた。」

 

 そう、ここ最近、モンスターが、俺たちの動きを学習したのか、これまでの戦法が通じにくくなっているのだ。

 

ミト「ソロだって、限界はある筈。いざと言う時に、仲間が居るのは、ありがたいわよ。」

カルム「そうだなぁ………。安全マージンはちゃんと取ってるし。それに、足手まといになられると困るし。」

ミト「あら。」

 

 ミトがそう言うと、俺に向かってナイフを突きつけてくる。

 失言だったかなぁ………。

 

カルム「………いや、ミトは例外だよ。」

ミト「そう。ところで、明日、一緒にパーティーを組みなさい。あと、私の今週のラッキーカラー青紫だしね。」

カルム「えぇ!?ギルドは大丈夫なのか?」

ミト「ウチはレベル上げノルマとか無い。」

カルム「あの護衛は!?」

ミト「置いてくる。」

 

 流石にギルドを放っておいて、俺とコンビを組むのはまずいと思い、声をかけるも、問題なしだそうだ。

 そうして、俺とミトは、迷宮区に向かう事に。

 翌日、俺は第74層の主街区ゲート広場でミトを待っていた。

 だが、キリトも来ていた。

 

カルム「よお、キリト。」

キリト「カルムか。お前もミトに誘われた感じなのか?」

カルム「という事は、そっちはアスナに誘われた感じなのか?」

 

 どうやら、お互いに誘われていたようだ。

 お互いに他愛もない世間話をしていると、ゲートが光って、人が2人も飛び出した。

 

???「きゃああああ!ど、退いてー!!」

???「危ない!」

キリト「グハァァァァ!!」

カルム「ひでぶ!!」

 

 俺は、上に乗っかっているプレイヤーを退かそうと、手を動かすと、何やら好ましい感覚が。

 

キリト「何だ?これ……。」

カルム「さあ………?」

???「や、ヤァァァァ!!」

???「イヤァァァ!!」

 

 その時、大音量の悲鳴が耳元に聞こえて、俺は吹っ飛ばされた。

 何回か転がって、柱にぶつかって止まった。

 キリトも吹っ飛ばされた様で、ゲートの方を見ると、そこにはミトとアスナが。

 だが、お互いに胸を交差して、赤く染まった顔でこちらを睨む。

 まさか………。

 

キリト「や、やあ。おはようアスナ。」

カルム「お、おはようございます。ミト。」

 

 挨拶しただけなのに、2人に睨まれる。

 まあ、こっちが悪いからな。

 だが、ゲートがまた光り、ミトとアスナは俺達の背後に回り込んだ。

 ゲートからやってきたのは、昨日のクラディールとかいった奴だ。

 

クラディール「ア………アスナ様、ミト様、勝手な事をされては困ります……!」

アスナ「嫌よ!今日は活動日じゃないし!」

ミト「それより!何で朝から私達の家を見張ってるのよ!」

 

 え。

 それって、まごう事なきストーカー行為じゃないか。

 

クラディール「私の任務はアスナ様の護衛です!それには当然、ご自宅の監視も……。」

「「含まれないわよバカ!!」」

クラディール「聞き分けのない事を言わないで下さい………。さあ、本部に戻りますよ。」

 

 クラディールが2人の手を掴んだ時に、キリトと俺は、クラディールの手を掴んだ。

 

キリト「悪いな、お前さんのトコの副団長達は、今日は俺達の貸切りなんだ。」

カルム「別に今日ボス戦をやるって訳じゃない。2人の安全は俺達が責任を持つ。」

クラディール「ふ……ふざけるな!!貴様らの様な雑魚プレイヤーにアスナ様とミト様の護衛が務まるかぁ!!私は栄光ある血盟騎士団の……!」

キリト「アンタよりはマトモに務まるよ。」

クラディール「ガキィ……そ、そこまででかい口を叩くからには、それを証明する覚悟があるんだろうな……。」

 

 そうして、キリトとクラディールがデュエルを始めたが、結果は、キリトがクラディールの剣を武器破壊で壊した為、キリトの勝利になった。

 

クラディール「そんな………!このビーターが、何か卑怯な事を………!」

???「そこまでだ。」

 

 その声と共に、転移門から、新たな人がやって来る。

 それは、昨日、クラディールと違い、素直に帰っていったミトの護衛だ。

 

カルム「そういえば、ミトの護衛って、名前何なの?」

ミト「レイヒムよ。」

カルム「へぇ…………。」

 

 そんな事を聞いていると、レイヒムはクラディールの目の前に立つ。

 

レイヒム「クラディール。幾らなんでも、自宅の監視はまずいだろ。」

クラディール「わ、私は!栄光ある血盟騎士団の副団長であるアスナ様の護衛で………!」

レイヒム「護衛でも、やりすぎはやりすぎだ。それに、アンタはアスナさんの護衛であって、ミトさんの護衛じゃない筈だ。………アスナさん。こいつは連れ帰りますね。」

アスナ「ええ。お願い。」

レイヒム「それと………カルムだっけ?」

カルム「ああ、はい。」

 

 レイヒムは、俺の目の前に立つと、頭を下げる。

 

レイヒム「今日一日、ミトさんの護衛を頼む。」

カルム「分かってるよ。」

レイヒム「紫紺の剣士である君がそう言ってくれるのは、ありがたい。では、お気をつけて。」

ミト「ええ。」

 

 レイヒムは、クラディールを連れて、転移門から、血盟騎士団の本部に戻る。

 そうして、俺達は迷宮区へと。

 キリトとアスナ、俺とミトのコンビで、モンスターを倒していく。

 

キリト「それにしても、カルムとミト、大分連携できてるけど、何かあったのか?」

カルム「な、何もない!なぁ!?」

ミト「そ、そうよ!何もないわよ!」

アスナ「ふぅぅぅん。」

ミト「アスナ、そのニヤニヤする顔をやめなさいよ!」

カルム「そっちこそ、連携が大分いいけど、何かあったのかよ!?」

キリト「な、な、何言ってんだよ!?」

アスナ「そ、そうよ!何も無いわよ!」

ミト「へぇぇぇ。」

アスナ「私が言えた台詞じゃないけど、そのニヤニヤする顔をやめなさいよ!」

 

 そんな話をしている内に、いつの間にか、ボス部屋までたどり着いていた。

 

カルム「ボス部屋まで着いちゃったな。」

アスナ「これって、やっぱり……。」

キリト「多分そうだろうな。」

ミト「どうする?覗くだけ覗く?」

カルム「一応、転移アイテムは持とう。」

 

 そうして、覗く事に。

 ボス部屋に居たのは、青い、山羊の様な姿をしたモンスターだった。

 名前は、《The Gleameyes》、輝く目という意味か。

 その時、グリームアイズがこちらに向かって駆け出してきた。

 その恐怖に俺たちは。

 

「「うわあああああ!!」」

「「きゃあああああ!!」」

 

 俺達は、遁走した。




今回はここまでです。
ミトの護衛であるレイヒムは、クラディールとは違って、良識ある護衛です。
というより、レイヒムは、ミトとはビジネスライクの関係です。
護衛に選ばれたから、一緒に居るだけで。
レイヒムは、カルムに対しては、強いプレイヤーとして認めている感じです。
突然、そんな新キャラを出されても、困るとは思いますが、ご了承下さい。
ミトの護衛をつけるのは考えていましたが、流石にクラディールみたいなキャラは嫌だと思ったので、良識ある性格にしました。
何とか、頑張っていきます。
感想を良かったら入れて欲しいです。

アリシゼーションでのカルムの武器はどうするか

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