ソードアート・オンライン Re:紫紺の剣士   作:仮面大佐

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今回は、ヒースクリフ戦です。


第21話 聖騎士VS黒の剣士&紫紺の剣士

 あのグリームアイズとの死闘の翌日、俺達は第50層のエギルの店に逃げ込んでいた。

 理由はというと。

 

エギル「『軍の大部隊を全滅させた青眼の悪魔。それを撃破した二刀流使いの50連撃に、金色の紫紺の剣士の一刀両断。』コイツは随分でかくでたなぁ!アハハハハ!!」

キリト「尾ひれがつくにも程がある。」

カルム「どうやって嗅ぎつけたのか知らないけれど、朝から俺達の寝床に剣士や情報屋が殺到して大変だった。」

リズベット「それはアンタの自業自得じゃないの?あたし達だけの秘密だと言ったのをバラしたんだから。」

 

 彼女はリズベット。

 キリトが知り合った鍛治師の女の子で、アスナとミトとも知り合いらしい。

 何せ、俺はこの日で初めて出会ったのだから。

 

エギル「まあ、有名になっちまったもんはしょうがないだろ。いっその事、講演会をやったらどうだ?会場とチケットの手筈は俺が。」

キリト「やるか!」

カルム「誰が!」

 

 俺達は飲んでいたコップを投げると、投剣スキルが発動して、エギルは躱した。

 コップは、壁に当たって砕け散った。

 

エギル「おわっ!殺す気か!」

カルム「悪い。」

 

 流石に謝って、俺達はエギルが買ってきた肉まんを食べた。

 それにしても、かなり面倒くさい。

 ちなみに、エギルは、ボス戦でドロップした物を鑑定しており、時折、驚いた声を出している事から、そこそこのレアドロップでも混じっていたのだろう。

 ほとぼりが冷めるまで、大人しくしておくか。

 そう思っていたら、階段から誰かが駆け上がってくる音がした。

 現れたのは、アスナとミトだった。

 だが、2人の顔は青褪めていた。

 

アスナ「ど……どうしよう2人とも……!」

ミト「面倒くさい事になったわ。」

 

 リズベットは、材料を仕入れたからか、帰っていき、エギルは一階に行った。

 俺とキリトは、2人から事情を聞く事に。

 

アスナ「昨日……あれからグランザムのギルド本部に行って、あった事を全て団長に報告したの。」

ミト「それで、ギルドの活動をお休みしたいって言って、その日は家に戻って……。今朝のギルド例会で承認されると思ったけど……。」

アスナ「団長が……私たちの一時脱退を認めるには、条件があるって言って……。」

ミト「それが、キリトとカルムと立ち会いたいって言ってきて……。」

キリト「な………!?」

カルム「え。」

 

 どういう事だ?

 ヒースクリフが何故そんな条件を?

 それを口にすると、

 

アスナ「私にも分かんない……。」

ミト「そんな事しても意味がないって一生懸命に説得したけど……団長がどうしてもって譲らなくて……。」

キリト「でも……珍しいな。あの男が、そんな条件を出してくるなんて。」

アスナ「そうなのよ。団長は、普段ギルドの活動どころか、フロア攻略の作戦とかも私達に一任して全然命令とかしないのに、今回に限ってなんだよね。」

 

 そう、ミトの愚痴でも聞いていたが、ヒースクリフは仕事を殆ど丸投げしているそうだ。

 今回に限って異論を挟み込むとは。

 そんなこんなで、俺とキリトは、ヒースクリフに直談判する為に、血盟騎士団のギルド本部まで行く事に。

 本部に入ってから暫くして、鋼鉄の扉の目の前で止まった。

 

カルム「ここか……?」

ミト「うん……。」

 

 中に入ると、真ん中にヒースクリフが居て、周囲に4人居た。

 おそらく、幹部陣だろうな。

 アスナとミトが声を上げる。

 

「「お別れの挨拶に来ました。」」

ヒースクリフ「そう結論を急がなくてもいいだろう。彼らと話させてくれないか?君とはボス攻略戦以外の場で会うのは初めてだったかな、キリト君。そして、久しぶりだね、カルム君。」

キリト「いえ……前に、67層の対策会議で、少し話しました。」

カルム「お久しぶりです。ヒースクリフさん。」

 

 そう、ブレイラウザーをゲットした時に、ヒースクリフからスカウトを受けていた。

 だが、俺は保留の形にして貰った。

 

ヒースクリフ「あれは辛い戦いだったな。我々も危うく死者を出す所だった。トップギルドなどと言われても戦力は常にギリギリだよ。……なのに君達は、我がギルドの貴重な主力プレイヤーを引き抜こうとしている訳だ。」

キリト「護衛の人選にも気を使った方がいいですよ。」

カルム「確かに。」

 

 その発言に、1人が立ち上がろうとして、ヒースクリフに止められた。

 

ヒースクリフ「クラディールの件で迷惑をかけたのは謝罪しよう。だが、我々としても2人のサブリーダーを引き抜かれて、はいそうですかという訳にもいかない。キリト君、カルム君。欲しければ剣で、《二刀流》と《エボリューションキング》で奪い給え。私と戦い、勝てば2人を連れていくがいい。だが、負けたら君達が血盟騎士団に入るのだ。それに、カルム君はいい加減に入ってくれないか?」

 

 最後は、俺への懇願だろうが、要するに戦えという事だ。

 アスナとミトが我慢出来なくなったのか、口を開いた。

 

アスナ「団長、私達は別にギルドを辞めたいと言ってる訳じゃありません。」

ミト「ただ、少しだけ離れて、色々考えてみたいんです。」

 

 その2人を制して、俺達は口を開く。

 

キリト「いいでしょう、剣で語れと言うなら望むところです。」

カルム「デュエルで決着をつけましょうか。」

 

 そうして、アルゲードのエギルの店に戻った。

 

ミト「バカ!説得しようとしたのに、何であんなことを言うの!!」

カルム「悪い、悪かった!ヒースクリフの売り言葉を買っちゃって。」

 

 キリトとアスナも同じ様な感じだ。

 

ミト「どうするの?負けたら私がお休みするどころか、カルムがKoBに入らないといけなくなるんだよ。」

カルム「まあ、物は考え様だ。」

ミト「何で?」

カルム「俺はミトと一緒に居られればそれで十分だしな。」

 

 その発言に、ミトは顔を赤くして、俺に顔を埋めた。

 翌日、コロシアムに行くと、大量の観客が集まっていた。

 俺とキリトは絶句した。

 

カルム「………おい。」

キリト「……ど、どういうことだこれは……!」

アスナ「さ、さあ……?」

カルム「あそこに居るのって、KoBの人間だろ!何でこんな事に!」

ミト「多分、経理のダイゼンさんの仕業ね。あの人しっかりしてるから。」

 

 俺達はダイゼンに通されて、控え室に。

 ちなみに、俺とキリトの知り合いは全員来るらしい。

 アルゴがばら撒いたそうだ。

 アイツ、覚えてろよ……!

 アルゴのニヤニヤしている顔を思い浮かべながらそう毒づいた。

 順番は、キリトが先に行き、その次に俺だ。

 俺はモニターから、見ていると、キリトが負けた。

 マジでか……というか、違和感が……。

 俺もコロシアムに出ると、真ん中にヒースクリフが居た。

 どうやら、回復は済ませたそうだ。

 

ヒースクリフ「君もすまなかったなカルム君。こんな事になっているとは知らなかったよ。」

カルム「ギャラで頂きますよ。」

ヒースクリフ「……いや、君もキリト君と同様に試合後からは我がギルドの団員だ。任務扱いにさせて頂こう。」

カルム「……随分な自信ですね。」

 

absorb queen

evolution king

 

 初っ端から本気で行く。

 ヒースクリフからのデュエルを受諾した。

 俺は右手にキングラウザーを、左手にブレイラウザーを持つ。

 俺はヒースクリフに集中して、デュエルが始まった途端に、駆け出す。

 これは右手に両手剣、左手に片手剣というイレギュラーな装備なので、ソードスキルは使えない。

 だからこそ、自らの腕で対応する。

 盾に弾かれても、ブレイラウザーで隙をついて攻撃する。

 

ヒースクリフ「中々の反応速度だな。」

カルム「アンタこそ硬すぎだろ……!」

 

 そう毒づいて、更に攻撃を早める。

 次第に押されていって、ヒースクリフの反応が一瞬遅れた。

 その時に、キングラウザーで吹っ飛ばし、その隙にキングラウザーにカードを入れる。

 

スペード2!スペード3!スペード4!スペード5!スペード6!

ストレートフラッシュ!

 

 ストレートフラッシュを発動して、ヒースクリフに襲いかかる。

 勝てる!そう思ったが、何やら時間が奪われたような気がする。

 キングラウザーで奴の盾をどかしたのにも関わらず、戻ってきて、防がれた。

 動揺したその隙に、一撃を叩き込まれて、俺も負けた。

 

ミト「カルム!」

カルム「ああ……。大丈夫だ。」

 

 だが、あれは一体……?

 そんな疑問が浮かんだ。

 ヒースクリフの顔を見ると、勝利者の顔とは思えぬ、苦虫を噛み潰したような表情をしていた。

 こうして、俺とキリトは、血盟騎士団に入る事になった。




今回はここまでです。
カルムとキリトは、血盟騎士団に所属します。
そして、リズベット、この小説でやっと初登場しました。
何せ、リズベットの件には、カルムは一切関わっていないので。
次回は、あの護衛が暴走する話です。
リバイスは最終回を迎え、バイスは消えてしまった。
それでも、一輝達は前へと進んでいく。
冬映画で、バイスがどんな風に復活するのか、楽しみです。
そして、リバイスのVシネマで、ヒロミさんが再びデモンズに。
ジャイアントスパイダーとメガバットを使った形態がどうなるのか、楽しみです。
この小説のアインクラッドも、クライマックスに向かっていきます。
何とか、頑張っていきます。
感想、リクエスト、受け付けています。

アリシゼーションでのカルムの武器はどうするか

  • 刃王剣十聖刃
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