先日、ヒースクリフとのデュエルに負けた俺とキリトは、約束通りに、血盟騎士団に所属する事になった。
だが……。
カルム「地味な奴って頼まなかったか?」
ミト「これでも地味な部類よ。うん。似合ってるよ。」
俺は支給された血盟騎士団の格好を着る事に。
と言っても、血盟騎士団のマントを羽織るぐらいなのだが。
装備を変えると、フュージョンジャックとエボリューションキングが使えなくなってしまうからだ。
とは言っても、結構派手な感じだ。
キリトもアスナから受け取っている。
ミト「まあ、これからは同じギルドのメンバーとしてよろしくね。」
カルム「ああ。よろしく。」
ミト「ギルドに入るのを拒まないって事は、カルムは受け入れたって事?」
カルム「まあ、もう俺も弱くないしな。それにソロ攻略も限界が来てたし。」
そんなこんなで、2日後、グランザムへとミトとキリトとアスナと共に向かった。
その時に、久しぶりにノーチラスと再会した。
カルム「久しぶりだな、ノーチラス!」
ノーチラス「ああ。君も元気そうで良かったよ。」
カルム「同じギルドの一員として、よろしく頼むな。」
ノーチラス「ああ。」
本来は他の人と組むが、2人の副団長の強権を発動して、俺はミト、キリトはアスナと組む事になっている。
だが、ギルド本部に到着して、ゴドフリーという人物から言われたのは意外な事だった。
キリト「訓練?」
カルム「俺達が?」
ゴドフリー「そうだ。私を含む団員四人のパーティーを組み、ここ五十五層の迷宮区を突破して五十六層主街区まで到達してもらう。」
アスナ「ちょっとゴドフリー!キリト君はわたしが……!」
ミト「どういう事?ゴドフリー。」
アスナとミトの反論に対して、当のゴドフリーは、苦笑しながら言い返す。
ゴドフリー「副団長と言っても規律を蔑ろにして戴いては困りますな。」
アスナ「あ、あんたなんか問題にならないくらいキリト君は強いわよ……。」
ミト「カルムもね。」
キリト「見たいと言うなら見せるさ。」
カルム「それで、いつ集合なんですか?」
ゴドフリー「うむ。30分後に街の西門に来てくれたまえ。」
そう言って、退出した。
すると、ミトが不満げな表情を浮かべる。
ミト「何よあれ!……ごめんカルム。」
カルム「気にするな。すぐに終わらせる。」
キリトと共に西門に行くと、そこには最も会いたくなかった奴、クラディールが居た。
キリト「………どういう事だ?」
カルム「………何でコイツが。」
ゴドフリー「ウム。君らの間の事情は承知している。だがこれからは同じギルドの仲間、ここらで過去の争いは水に流してはどうかと思ってな!」
クラディール「先日は……ご迷惑をおかけしまして……。二度と無礼な真似はしませんので……許して頂きたい……。」
キリト「あ………ああ……。」
カルム「わ、分かった……。」
何でこうなった。
まあ、ギスギスしたままでいても気まずい。
でも、どうも怪しい。
警戒は怠らない様にするのが良いだろうな。
ゴドフリー「今日の訓練は限りなく実戦に近い形式で行う。危機対処能力も見たいので、諸君らの結晶アイテムは全て預からせてもらおう。」
どういう事だ?
結晶アイテム、特に転移結晶は、このデスゲームにおいて最後の生命線だ。
だが、クラディールも大人しく預けているので俺達も預ける事に。
ゴドフリー「よし。では出発!」
「「「お〜〜〜。」」」
俺、キリト、クラディールの気が抜けた声が合わさる。
そうして、ゴドフリーの指示に従いつつ、モンスターを撃破していく。
やがて、眼前に迷宮区が見えてきた。
ゴドフリー「よし、ここで一時休憩!」
そうして、昼食となった。
革の包みを渡してきたので、開けると水の瓶、NPCショップで売っている固焼きパンだった。
本当ならミトの料理を食べれた筈だったのに、と内心で思いながら水を飲む。
だが、クラディールがこちらをジッと見つめている事に気がつき、嫌な予感がして、水の瓶を投げ捨てたが、動けなくなった。
やはり、麻痺毒が入ってたか。
ゴドフリーもキリトも、動けなくなっていた。
解毒結晶を使おうとしたが、ゴドフリーに預けたままなのを思い出した。
クラディール「クッ……クックックッ……クハッ!ヒャッ!ヒャハハハハ!」
クラディールが狂ったかの様に笑い出した。
ゴドフリーも茫然としていた。
ゴドフリー「ど……どういうことだ……この水を用意したのは……クラディール……お前……。」
キリト「速く解毒結晶を使え!!」
カルム「何してんだよ!!」
俺達の声にゴドフリーが解毒結晶を出そうとするが、クラディールに蹴飛ばされて、結晶が全て奪われてしまった。
まずいな、万事休すか。
クラディール「ゴドフリーさんよぉ、馬鹿だ馬鹿だと思っていたがアンタ筋金入りの脳筋だな!」
そう言ってクラディールはゴドフリーに剣を突き刺した。
それと同時にクラディールのカーソルがオレンジになった。
ゴドフリー「ま、待てクラディール!お前……何を……何を言ってるんだ……?く……訓練じゃないのか……?」
クラディール「うるせぇ。いいからもう死ねや。」
そこから更に突き刺していく。
クラディール「いいか〜?俺達のパーティーはァー。」
ゴドフリー「グハッ!」
クラディール「荒野で犯罪者プレイヤーの一団に襲われェー。勇戦虚しく3人が死亡ォー。俺一人になったものの見事犯罪者を撃退して生還しましたァー!」
そうしている内に、ゴドフリーは死んだ。
あの感じから、初めてじゃないな。
俺はそう確信した。
クラディールがこちらに向かってきた。
クラディール「おめぇらみたいなガキ2人のためによぉ、関係ねぇ奴を殺しちまったよ。」
キリト「その割には随分と嬉しそうだったじゃないか。」
カルム「何故、血盟騎士団にいる。お前は犯罪者ギルドがお似合いだろ。」
クラディール「決まってるだろ。あの2人の女だよ。」
その言葉に俺はキレかける。
キリトも同様だ。
クラディール「おお、怖え。それに、犯罪者ギルドが似合うって?」
カルム「事実だろう。」
クラディール「褒めてるんだぜぇ。いい眼してるじゃねぇか。」
そう言って腕から出したのは、ラフコフのエンブレムだった。
だが、ラフコフは壊滅したはず。
クラディール「入ったのはつい最近だぜ。まあ、精神的にだけどな。」
クラディールはそう言って、大剣をキリトに振りかざした。
だが、俺も麻痺してるので、動けない。
クラディール「おっと、大人しくしてろ、紫紺の剣士さんよぉ。お前はコイツの後で殺してやるからなぁ。」
まずい。
このままでは、キリトを殺されてしまう。
それを黙って見るしかないのか……!
徐々にキリトのHPが減っていき、レッドゾーンに達してしまった。
だが、俺の麻痺はいつまでも解除されない。
その時、2つの疾風が吹いた。
クラディール「な……ど……!?」
クラディールが壁に叩きつけられた。
そこに居たのは、アスナとミトだった。
ミト「レイヒム!お願い!」
レイヒム「ああ!ヒール!」
レイヒムが結晶を使って、俺のHPはマックスになる。
アスナがキリトの回復を済ませて、ミトは俺に近寄る。
ミト「大丈夫!?カルム!!」
カルム「見ての通り、麻痺してるが、無事だよ。」
ミト「待ってて。すぐに終わらせるから。」
そして、アスナとミトがクラディールに近寄っていく。
クラディール「あ、アスナ様、ミト様……ど、どうしてここに……。い、いや、これは、訓練、そう、訓練でちょっと事故が……。」
クラディールの言い訳を無視して、アスナとミトが攻撃する。
クラディールは2人にも憎悪の視線を向ける。
クラディール「このアマども……!調子に乗りやがって……!」
だが、クラディールが何かを言おうとした瞬間に、2人が攻撃を開始する。
一方的に蹂躙していき、クラディールのHPはレッドゾーンに達した。
クラディールが両手を上げて喚いた。
クラディール「わ、分かった!分かったよ!!俺が悪かった!!も、もうギルドも辞める!アンタらの前にも二度と現れない!だから……!」
クラディールのその声に2人は反応を示さずにお互いの武器を突きつける。
クラディール「死に、死にたくねぇーーー!!」
その声に、2人は葛藤している。
まずい、クラディールは何かを狙ってる。
その悪寒が現実になり、クラディールが大剣を振り上げて、2人の武器を弾く。
アスナ「あっ……!?」
ミト「しまった……!」
クラディール「アアア甘ぇーーーんだよ副団長様方ァァァ!!」
キリト「うおおおおああ!!」
カルム「させるか!!」
漸く麻痺が解除されて、俺とキリトは駆け出した。
ブレイラウザーから、2枚のカードを取り出して、アスナとミトを突き飛ばした。
まず、メタルのカードをラウズして、防御力を一時的に上げる。
俺とキリトの腕で、クラディールの剣を止める事に成功した。
次に、キリトはエンブレイサーを発動して、俺はビートをラウズして、パンチ力を上げる。
俺達のカウンターは、クラディールに命中して残りのHPを削りきった。
クラディールは脱力して、俺達に囁いた。
クラディール「この……人殺し野郎が。」
カルム「……お前が言うな。」
そして、クラディールは死亡した。
俺は、ラフコフ討伐戦では、2人殺してしまったが、また、1人殺してしまった。
そうして、虚ろな表情でアスナとミトがやってくる。
アスナ「……ごめんね……私たちの……私たちのせいだね……。」
ミト「………ごめん……。」
キリト「アスナ……。」
カルム「ミト……。」
アスナ「ごめんね……。わたし……もう……キリト君には……会わな……。」
ミト「ごめん……。もう、カルムとは……。」
その先を言わせない為に、俺はミトの、キリトはアスナの唇を、自分の唇で塞ぐ。
2人は、抵抗するが、俺たちは気にせずに、続行する。
そうして、ミトの首筋に顔を埋めた。
カルム「俺の命は君のだ。だから、俺はミトの為に使う。最後まで一緒に居る。」
ミト「……私も。私も君を絶対に守る。これから永遠に守り続ける。だから……。」
カルム「ミト………今夜は、一緒に居たい。」
ミト「………うん。」
レイヒム「………俺は、失礼するよ。」
そうして、俺たちの悲劇は終わった。
2人は俺達を待っている間、マップでモニターしていて、ゴドフリーの反応が消失した時点で街を出て向かったそうだ。
2人曰く「愛のなせる技だよ。」らしい。
俺はミトと、キリトはアスナと一緒に居る事になった。
ちなみに、レイヒムは事の顛末を報告する為に、血盟騎士団の本部へと戻った。
セルムブルグのミトの家に向かい、食事をしていた。
その最中に思ったのは、クラディールの行動の事だった。
アイツは、このデスゲームの重圧に負けて、悪意が顕になった。
その結果がアレだ。
食事の際に、ミトはやけに饒舌だった。
好きな武器のブランドに、観光地等を矢継ぎ早に語った。
俺は呆気に取られながら聞いていたが、突如黙った。
カルム「お、おい。どうした?」
ミト「…………よし!!」
何やら気合いが入ったミトが窓際に向かうと、部屋の電気を消す。
しばらく立っていたが、メニューを操作しだして、ミトが着ていた服が消えた。
その時、俺は思考が停止した。
少しずつだったが、最終的に下着姿になっていた。
ミト「こっち………見ないで………。」
そんな事言われても。
俺は下着姿のミトに見惚れていると。
ミト「君も脱いでよ。………恥ずかしいから。」
待って。
待って下さい。
カルム「ちょっ………ちょっと待ってくれ!」
ミト「………どうしたの?」
カルム「い、いや………俺はただ、今日は一緒に居たかっただけで………。」
ミト「……………え?」
顔を赤く染めていたミトは、一瞬で真顔になる。
この場に、沈黙の空気が流れる。
すると、ミトは、顔を赤くして、震える。
ミト「そういうのは…………ッ!」
カルム「ヒッ………!」
ミト「思ってても、口にしないで!!」
ミトは、そう叫びながらこちらに向かってパンチを向けて来る。
犯罪防止コードによって、その拳は、俺には届かなかった。
カルム「わ、悪い!俺が悪かった!ていうか、本当に、そんな事が出来るのか?」
ミト「本当に知らないのね………。」
俺のその言葉を聞いたミトは、感情を怒りから羞恥にシフトして、自分の身体を手で隠しながら言う。
ミト「そ、その………。オプションメニューの1番深いところにね……。《倫理コード解除設定》ってやつがあるのよ。」
マジでか。
戦闘にばかり気を向けていたツケが回ってきたのか?
でも、本人が来てと言っているし、いって良いのか?
ちゃんと確認は取らないと。
カルム「そ、その。ほ、本当にいいのか……?」
ミト「良いって言ってるでしょ。………本当に恥ずかしいからさ。」
そうして、俺たちは、ゲームの中でとは言え、一線を越えた。
しばらくして、俺たちは話していた。
ミト「………ごめんね、カルム。本当なら、クラディールとの決着を私がつけないといけなかったのに。」
カルム「いや、クラディールを駆り立てたのは、ある意味では俺だ。気にするな。」
ミト「これからは、私が君を守る。」
カルム「俺も君を守る。」
ミト「………ねえ。ちょっとだけ、前線から離れたらダメ?」
カルム「そうだな……。俺も、疲れた。22層に良いログキャビンがあるんだ。……2人でそこに引っ越そう。それで……。」
ミト「それで………?」
カルム「……け、結婚して下さい。」
ミト「………うん。」
俺は、ミトの最上級の笑顔を生涯忘れられないだろう。
こうして、俺たちは結ばれた。
今回はここまでです。
カルムとミトが結ばれました。
レイヒムは、今後も出すかどうかは未定です。
アインクラッド編もクライマックスに向かっていきます。
前の紫紺の剣士は、アリシゼーション編の本当にクライマックスで止めてしまったので、これは、アリシゼーション編を全部終わらせたいです。
ただ、アリシゼーションで登場するオリキャラの名前は変更するかもしれませんが。
ファントム・バレットで登場する予定のギルバートなんですが、どういう感じにシノンとくっつければ良いんですかね。
ギルバートはSAO生還者ではないので、必然的にラフコフの面々とは因縁ができません。
まあ、考えているのとしては、ラフコフのオリキャラ、ローの弟である事を考えています。
そうすれば、兄を止めようとする事が出来るので。
そこら辺はどうしたらいいのか、アドバイスをお願いします。
アリシゼーションでのカルムの武器はどうするか
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刃王剣十聖刃
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オージャカリバー
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オージャカリバーZERO
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その他