ソードアート・オンライン Re:紫紺の剣士   作:仮面大佐

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今回は、カルムがALOにダイブするまでです。


第3話 決意のダイブ

 和人を送り届けて、家へと戻り、一晩中自分の無力さに嘆いていた。

 

冬馬「何が紫紺の剣士だ……。クソっ。」

洋子「冬馬?どうしたの?」

冬馬「………何でもない。」

倫太郎「何でもないなら、そんな風にならないだろう。……話してくれ。」

冬馬「………分かった。」

 

 そうして、俺は両親に、自分の不甲斐なさを話した。

 

倫太郎「そうか。和人君が。」

洋子「それは本当にショックだったでしょうね…………。」

冬馬「俺は、アイツを慰められなかった。アイツが悲しんでいるのに……!」

倫太郎「レクトの須郷伸之か。」

洋子「……あの人、どうにも怪しいしね。」

冬馬「知ってるのか?」

倫太郎「今、レクトがどうにもキナ臭くてね。母さんのコネを生かして、調査してる。」

洋子「……でも、今の所収穫は無しね。」

冬馬「そうか……。」

洋子「………冬馬。何があっても、和人君とあなたの彼女を支えてあげて。」

冬馬「……何で深澄が出てくるんだ?」

洋子「私の調査は、凄いのよ。」

 

 色々と励まされて、翌朝になった。

 本当に、うちの両親には頭が上がらない。

 剣道の練習もお休みだったので、どうしようかと思っていたら、エギルからメールが来た。

 

冬馬「エギル?」

 

 そう、エギルとは和人と深澄と共に東京で再会した。

 一応、その時にメアドは交換していた。

 タイトルは、【Look at this】となっている。

 これを見ろとの事だ。

 何事かと思い本文の部分を見ると、写真が添付されていた。

 その写真を見て、驚愕した。

 何と、アスナだったからだ。

 

冬馬「嘘だろ……。」

 

 それを見て驚いていると、電話が鳴った。

 誰かと思うと、和人だった。

 

冬馬「どうした?」

和人「悪いな。急にかけて。……今からダイシー・カフェに来れないか?もちろんミトも連れて来てくれ。」

冬馬「分かった。ミトには俺からかけておく。」

和人「頼む。」

 

 和人との電話が切れて、俺はすぐさまミトに電話をかけた。

 

冬馬「もしもし。」

深澄「カルム!この写真って……!」

冬馬「ああ。その事を話すから、エギルの店のダイシー・カフェに来てくれとの事だ。」

深澄「分かったわ。すぐに行く。」

 

 そうして、俺はすぐさまダイシー・カフェへと向かう。

 しばらくして、深澄と合流し、店内に入る。

 

エギル「よぉ、キリトよりは遅かったな。」

冬馬「どうも、エギル。」

深澄「挨拶は良いわ。それより、あの写真に関してよ。」

和人「そういうことだ。」

 

 エギルはすぐには答えずに、カウンターの下に手をやって、パッケージを取り出す。

 プラットフォームは、アミュスフィア。

 

和人「聞いた事のないハードだな。」

エギル「《アミュスフィア》。オレ達が向こう側にいる間に発売されたんだ。ナーヴギアの後継機だよ、そいつは。」

「「「………。」」」

 

 エギル曰く、フルダイブ型ゲームの需要はあるらしく、ナーヴギアの後継機として出されたそうだ。

 ナーヴギアと比べると、安全性が向上した代わりに、解像度は下がったようだ。

 

和人「アルフ……ヘイム・オンライン?……どういう意味だ?」

エギル「アルヴヘイム、と発音するらしい。妖精の国、っていう意味だとさ。」

冬馬「妖精ね。……って事は、ほのぼの系のゲームか?」

エギル「それがそうじゃない。ある意味ハードなんだよ。」

深澄「どういう意味で?」

エギル「どスキル制、プレイヤースキル重視。PK推奨。所謂レベルの概念は無いそうだ。」

冬馬「それは分かった。でも、PK推奨とは何でだ?」

エギル「プレイヤーはキャラメイクで色んな妖精の種族を選ぶわけだが、違う種族間ならキル有りなんだと。」

和人「そりゃ確かにハードだ。」

深澄「でも、そんなマニア向けな仕様じゃ人気出ないでしょ。」

 

 確かに、それじゃあ、人気も出ない。

 だが、エギルは否定した。

 

エギル「そう思ったんだけどな、今大人気なんだと。理由は空を飛べるからだ。」

冬馬「それは凄いな。……それで、本題に戻ろう。」

エギル「お前ら、どう思う?」

 

 そう聞かれて、改めて凝視する。

 

和人「似ている……。」

深澄「見間違う筈がない…………!」

冬馬「この画像に写っているのは、十中八九、アスナだ……。」

エギル「やっぱりそう思うか。」

和人「それで、これはどこなんだ?」

エギル「その中だよ。アルヴヘイム・オンラインの。」

 

 エギル曰く、多段ロケット式で世界樹という樹に向かって行った時に撮影されたそうだ。

 本当にキナ臭くなってきたな、レクト。

 

和人「エギル、このソフト、貰って行っていいか?」

エギル「構わんが……。どうせ、ミトとカルムも行くだろうと思って、もう二つあるぜ。」

冬馬「ありがとう。」

深澄「さて、ゲーム機買わないと。」

エギル「それなんだがな、ナーヴギアでも行けるぜ。何せ、アミュスフィアは、単なるアレのセキュリティ強化版でしかないしな。」

 

 そうして、俺達はアルヴヘイム・オンラインの世界へと向かう事に。

 キリトが先に出て、俺がミトと共に出ようとしたら、エギルに声をかけられた。

 

エギル「なあ、本当に大丈夫なのか?」

冬馬「何が?」

エギル「…………いや、こんな事を聞くのは野暮だな。絶対にアスナを救えよ。」

冬馬「ああ。約束だ。この悲しみの物語の結末は、俺達が決める。」

深澄「だから、これが終わったらオフ会やりましょう。」

 

 そうして、自宅に戻る事に。

 ミトとは話し合い、種族は共にインプにする事にした。

 同じ種族にして、早くキリトと合流する為にだ。

 帰宅すると、両親は出掛けていたが、メモが置いてあった。

 内容は、『どうせ、言ってもナーヴギアを使う気でしょう。なら、絶対に解決して、帰ってきてね。』だそうだ。

 

冬馬「本当に、頭が上がらないな。」

 

 苦笑しながら、俺は自室へと向かい、少し古ぼけた感じのナーヴギアを手に取る。

 頼むぜ、アスナを救って、キリトとミトを笑顔にする為に力を貸してくれ。

 そう心の中で念じて、被り、あのお決まりの言葉を言う。

 

冬馬「リンク・スタート!」

 

 そう言って、俺の仮想の足が、異世界に着地した。

 と言っても、アカウント情報登録ステージだが。

 パスワードを打ち込み、SAOと同じくカルムと設定する。

 キャラクターの容姿はランダム生成されるそうだが、俺は気にしない。

 インプをセレクトして、ALOの世界へと向かっていく。




今回はここまでです。
すいません、再登場すると言いましたが、再登場しません。
次回、アーロンが登場して、カルムに、ある人物からのメッセージが届きます。
それは、一体なんでしょうね。
ギーツが放送されましたが、ダパーンがゾンビ化して、ナーゴまでもがゾンビになっていく…………。
中々に盛り上がっていますね。
フェアリィ・ダンスの物語は、徐々に始まっていきます。

ユージーンと戦うのは、どっちか

  • カルム
  • キリト
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