ソードアート・オンライン Re:紫紺の剣士   作:仮面大佐

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今回は、アルンに到着するまでです。


第10話 迷い込む氷の世界

どうしてこうなった。

 俺は、雪山を見ながらそう思った。

 リーファ曰く、ここは、氷と闇の世界、ヨツンヘイムらしい。

 

リーファ「ぶぇーっくしょい!」

ミト「クシュッ!」

 

 女性陣のくしゃみを聞きながら、俺は焚き火を焚いていた。

 焚き火を見ながら、こうなった経緯を思い出していた。

 あの調印式の後、俺達は央都アルンへと、休憩を挟みつつ向かっていたが、今日は切り上げて最寄りの宿屋でログアウトする筈だった。

 しかし、その村が丸ごとモンスターの擬態であり、巨大なミミズ型モンスターに襲われてしまい、食われた。

 しかし、ミミズ型モンスターの胃に合わなかった様で、吐き出されたものの、その先がヨツンヘイムだった。

 

アーロン「それにしても、あんな体験はもう一生ゴメンだよ。」

カルム「それに関しては同意。」

パラド「………もう、あんなトラップにはかかりたく無い。」

 

 パラドはトラウマになったみたいだな。

 一方、キリトはこんな状況下で呑気に寝ていた。

 俺達は、紅茶を出しながらどうしようかと思案中だ。

 

カルム「悪いけど、このヨツンヘイムに関する情報は、俺組は、知らないんだけど。そもそも、ここは一体何なんだ?それと、どうやったら脱出出来る?」

リーファ「一応、ダンジョンがあるにはあるんだけど、守護する邪神が強いのよ。」

キリト「その邪神ってのは、どんくらい強いんだ?」

アーロン「噂じゃあ、あのユージーン将軍ですら、10秒も持たなかったらしいよ。」

ミト「嘘……。」

 

 恐らく、スカルリーパークラスの邪神が彷徨いているという事だ。

 一応、インプの俺とミトは、この暗闇の中でも飛べるが、30秒持つかどうかという所だ。

 リーファ曰く、今の俺達のパーティーでは、瞬殺されるのがオチだそうだ。

 ユイとカナに周囲の索敵をお願いしたが、プレイヤーは確認出来ない。

 

アーロン「いつまでも、ここにいる訳にはいかないね。」

カルム「なら、一刻も早く、世界樹に行くためにも、ダメもとで行くか?」

キリト「そうだな……。」

ミト「そうね。」

リーファ「じゃあ、行こう……。」

 

 すると、雷鳴でも、地鳴りでも無い異質な大音響が響いた。

 恐らく、邪神だ。

 だが、様子が変だ。

 

リーファ「不味い、4匹なんて……!」

カナ「でも、接近中の邪神級モンスターは、互いを攻撃してる!」

ミト「モンスター同士で戦闘?どうなっているのよ?」

アーロン「とにかく、ここから出て、確認しよう。」

カルム「そうだな。どうせ、ここじゃ持たないだろうし。」

 

 俺達は、意を決して外に出ると、象と水母が合わさったような見た目の邪神2体と、巨人の邪神が2体居た。

 さて、どうしたものかと思っていると。

 

リーファ「ねぇ、キリト君、アーロン君、カルムさん、ミトさん。助けよ。」

アーロン「えっ?助けるって、どっちを?」

リーファ「勿論、虐められてる方をよ。」

キリト「どうしたもんか……。」

カルム「なあ、あの攻撃を受けてる方、なんかクラゲみたいだな。」

ミト「本当だ。水棲生物なのかしら?」

キリト「それだ……!ユイ、近くに川とか湖とか無いか!?」

ユイ「北に200m離れたところに、氷結した湖があります!」

カナ「そこに行けばいいと思う!」

パラド「じゃあ、行きますか!」

 

 すると、キリトがピックを取り出した。

 投擲スキルを使うのか?

 

カルム「待て待て待て!」

 

 俺の静止も間に合わず、キリトがピックを投げて、それが巨人に命中して、こっちにタゲが向いた。

 俺達は、すぐさま走り出す。

 

アーロン「うわぁぁァァァ!!」

リーファ「ひぃぃどぉぉいぃぃぃぃぃ!」

カルム「走るぞ!」

ミト「キャアアアア!」

パラド「嘘だろォォォォォォ!?」

 

 俺達は、すぐさま駆け出したキリトを追っていたが、唐突に止まった。

 俺たちもキリトと合流した。

 すると、俺達を追いかけていた巨人が沈んでいく。

 

リーファ「そ、そのまま沈んでぇぇ……。」

アーロン「多分………無理かな…………。」

 

 そう、巨人は、こちらに近づいてくる。

 だが、後ろから象水母が2体共に近づいてきた。

 象水母は、両方とも、足を巨人に絡ませて、そのまま電撃を食らわして、巨人を倒した。

 その後、象水母は、こちらに近づいてきたが攻撃の素振りは見られない。

 だが、長い鼻を伸ばしてきた。

 

カルム「げっ……。」

カナ「大丈夫よ、パパ。この子、怒ってない。」

 

 そう言うと否や、俺、ミト、パラドが巻き取られて、上に乗っけられた。

 片方の方には、キリト、リーファ、アーロンの3人が乗った。

 その2体は、移動を開始する。

 

ミト「どうするの?」

カルム「どうするって言われても……。」

パラド「ならよ、名前つけようぜ!」

カルム「……良いけど、そこまで良い名前は思いつかんぞ。」

ミト「ならさ、ジョンはどう?」

カルム「……それって、随分と残酷な名前な気がするが、まあ良いか。」

パラド「なら、コイツの名前はジョンだ!」

 

 どうやら、向こうの方は、トンキーに決まったらしい。

 何でこうなるのやら。

 しばらくして、世界樹が垂れ下がっているところまで来ると、トンキーとジョンは、足と鼻を丸めて動きを止めた。

 背中から降りてどうしたものかと思っていると。

 

カナ「パパ!東から多数のプレイヤーが近づいてくる!」

パラド「何?」

 

 すると、ウンディーネと思われる一団が現れた。

 

ウンディーネ「アンタら、その2体の邪神、狩るのか狩らないのか?狩るなら早く攻撃してくれ。狩らないのならどいてくれ。」

リーファ「……マナー違反を承知でお願い。この邪神は私達に譲って。」

ウンディーネ「まさか、こんな所でそんなセリフを聞くとはな。」

 

 まあ、普通なら、あり得ないよな。

 だけど、この邪神には、助けられたんだ。

 

キリト「頼む。……カーソルは黄色だけど、この2体の邪神は、俺達の友達なんだ。」

カルム「この2体は死にそうな目に遭いながらここまで来たんだ。」

アーロン「最後まで、したいようにしせてやってほしい。」

ミト「お願い。」

 

 そう言うと、笑われた。

 仕方なく、下がった。

 しばらくすると、トンキーとジョンの2体に容赦なく攻撃が降り注ぐ。

 カナを見ると、泣いていた。

 

パラド「心が滾る……!」

 

 パラドも、怒りに満ちていた。

 なら、やるべきことは一つだ。

 

キリト「リーファ、アーロン。」

カルム「ミト、パラド。」

リーファ「分かってる。」

アーロン「助けよう。」

ミト「ええ。」

パラド「行くぜ!」

 

 俺達は、メイジ部隊に強襲をかける。

 それぞれの武器を叩きつけ、メイジを倒す。

 

メイジ「しょ……正気かよ!?」

リーファ「さあ、どうかしら……ね!!」

パラド「遊ぼうぜ!!」

 

 だが、ウンディーネ達の切り替えは早く、俺達は次第に追い詰められる。

 ここまでか……。

 そう思っていると、鳴き声が聞こえた。

 見ると、トンキーとジョンから純白の光が降り注ぎ、支援魔法や攻撃魔法が消えていく。

 

リーファ「フィールド・ディスペル!」

カルム「何だそれ!?」

アーロン「一部の高レベルボスモンスターがもつ特殊能力なんだ!」

ミト「嘘……。」

 

 すると、トンキーとジョンから翼が生えて、垂直に舞い上がった。

 更に、トンキーとジョンの羽が、青く輝きだした。

 

カルム「伏せろ!」

 

 俺達が伏せた直後、トンキーとジョンから雷撃がウンディーネ部隊に降り注ぐ。

 その後、弓使いやメイジの中から一撃で四散した者もいて、撤退していった。

 トンキーとジョンは、勝利の声を響かせて、こちらに来た。

 

カルム「どうすんだ?これ?」

ミト「そう言われても……。」

パラド「生きてて良かったぜ!」

 

 その後、またそれぞれの背中に乗せてもらって、世界樹の根の所へ。

 途中、ダンジョンの最下部を見たリーファとアーロンの反応が凄かった。

 リーファ曰く、聖剣エクスキャリバーが刺さっていたそうだ。

 ゲーマー心を刺激されたが、アスナの救出を優先すべく、諦めた。

 それは、ミトとパラドも同様だったようで、未練が顔に出ている。

 その後、階段がある所に送ってもらった。

 そうして、階段を駆け上がると、苔むしたテラスに出て、そこに広がっていたのは、世界樹だった。

 

カルム「すげぇ……!」

ミト「……あれが世界樹……。」

リーファ「間違いないよ。……ここがアルンだよ!」

アーロン「漸く着いたね。」

パラド「ああ!俺はカルムの体に引っ込んでいるわ。」

キリト「漸くだな。」

 

 その後、午前4時から午後3時まで、メンテナンスが入るそうで、宿に泊まってログアウトする事に。




今回はここまでです。
今回は、少し短めです。
いよいよ、アルンに到着して、世界樹へと向かっていきます。
感想、リクエストは、絶賛受け付けています。

カルムのGGOの武器はどうするか

  • ゼットソード
  • ブラストソード
  • ハンドル剣&ドア銃
  • マグナムシューター
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