ソードアート・オンライン Re:紫紺の剣士   作:仮面大佐

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今回は、リーファが事実を知り、キリトの元に向かうまでです。


第12話 衝撃の事実

カルムside

 

 アスナが落としたであろうカードキーを回収した俺達。

 次の行動は、世界樹の中に入る事だ。

 

キリト「リーファ、教えてくれ。世界樹の中に通じてるっていうゲートはどこにある?」

リーファ「樹の根元にドームがあるけど……。で、でも、あそこはガーディアンに守られていて、サラマンダーの軍勢ですら突破出来なかったんだよ。」

ミト「それが何だって言うの。むしろ上等じゃない。」

カルム「突破してみせるさ。」

アーロン「なら、僕達も……!」

カルム「悪い。アーロンとリーファはここで待っててくれ。これは、俺たちの戦いなんだ。」

 

 そう言って、アーロンとリーファの2人を置いていき、そのドームの元へ。

 そこには、2体の妖精の像が置いてあった。

 

キリト「……2人とも、悪いな。」

ミト「気にしないで。」

カルム「これに関するお礼は後でたっぷりと出してもらうぜ。」

 

 そうして、グランドクエストに受けるかどうかのメッセージが出て、俺達はドームの中へ。

 

アーロンside

 

 カルムさん達は、決死の表情を浮かべ、世界樹の根元のドームへと向かっていく。

 一体、何が彼らをあそこまで駆り立てるんだ…………。

 

リーファ「…………アーロン。どうする?」

アーロン「…………決まっているよ。僕たちも彼らを追おう。」

リーファ「アーロン…………。そうだよね。心配なんだから。」

アーロン「うん。行こう!」

 

 僕とリーファはそう話して、カルムさん達の後を追う。

 

カルムside

 

 SAOのボス部屋と同様に、俺達が入ると同時に扉が閉まっていく。

 SAOのボス戦と同じ様な緊張感がある。

 

キリト「行くぞ、ユイ。しっかり頭を引っ込めてろよ。」

カルム「カナも、頭を引っ込めてくれ。」

ユイ「パパ、カルムさん、ミトさん。……頑張って下さい。」

カナ「3人とも、無茶しないで。」

ミト「……行くわよ。」

 

 中はドーム状になっていて、天辺に巨大な石造りの扉がある。

 俺達が翅を広げて飛び立つと、すぐにリーファが言っていたガーディアンが現れた。

 

キリト「そこをどけええええっ!!」

ミト「邪魔するなら斬り刻む!」

カルム「行くぜ!!」

 

 現れた6体のガーディアンを、それぞれの武器で倒す。

 手応えが無いなと思って上を向くと、数十いや、数百のガーディアンが現れた。

 

カルム「嘘だろ……!?」

ミト「あんなに沢山……!?」

キリト「それがどうしたっ!上等だ!!」

 

 少し怯んだ俺達を他所に、キリトは更に加速していく。

 俺達も共に行く。

 だが、ガーディアンは更に現れて、俺達は分断されてしまった。

 強さ自体は、SAOのフロアボスには到底及ばないが、数が多い。

 ウィザーソードガンを振るい、ガーディアンを倒していく。

 心の中で、「このクソ運営が……!」と毒づきながら戦闘している。

 攻撃は出来る限り捌きながら上昇していく。

 すると、キリトに攻撃が集中して、キリトが黒いリメインライトへと変わる。

 

カルム「キリト……!」

ミト「……!」

 

 ミトも気づいたようで、ガーディアンを倒しながらキリトのリメインライトへと向かう。

 だが、俺たちのHPも減っていく。

 すると、出口の方から緑の風がガーディアンを倒しながら近づいてくる。

 

リーファ「皆!」

アーロン「どうやら、全滅する前に間に合ったみたいだね!」

 

 そう、リーファとアーロンだった。

 

ミト「2人とも……!」

カルム「リーファ!キリトの回収頼む!ミト、アーロン!俺たちで引きつけるぞ!!」

 

 そうして、俺、ミト、アーロンの3人でガーディアンを引きつけて、リーファに回収させて、一旦脱出した。

 やはり、脱出すると、ガーディアンは追ってこない。

 俺たちは、何とか脱出できた事に安堵して、息を吐く。

 

カルム「何とか…………脱出出来たか?」

ミト「……………。」

アーロン「リーファ。」

リーファ「うん。」

 

 リーファは、何かの瓶を取り出す。

 

カルム「それは?」

アーロン「…………これは、《世界樹の雫》という蘇生アイテムだよ。僕もリーファも、蘇生魔法は使えないからね。」

ミト「なるほどね…………。」

 

 そんなアイテムがあるんだな。

 それをキリトのリメインライトに振りかけると、キリトは蘇生される。

 

リーファ「キリト君…………。」

アーロン「大丈夫ですか?」

キリト「ありがとう、リーファ、アーロン。でも、あんな無茶はしないでくれ。俺は大丈夫だから…………。」

カルム「キリト、大丈夫か?」

キリト「ああ…………。カルム達も、これ以上は迷惑をかけられない。一人で行く。」

ミト「キリト!?」

 

 キリトの言葉に、俺たちは驚く。

 

カルム「おい、一人で行く気かよ!?」

ミト「あれは、キリトだけじゃあ、どうにもならないわよ!」

キリト「そうだな。でも、行かなきゃ…………。」

 

 キリトはそう言って、ドームの方へと向かっていくが、アーロンがキリトの手を掴む。

 

アーロン「行かせませんよ。たった一人で挑んで、また返り討ちにあったら、どうするんですか。」

キリト「…………ごめん。あそこに行かないと、何も終わらないし、何も始まらないんだ。会わなきゃいけないんだ。もう一度…………もう一度………アスナに。」

 

 キリトがそう言うと、リーファから驚愕の気配がする。

 

リーファ「…………今…………今、何て、言ったの…………?」

アーロン「リーファ?」

キリト「ああ…………アスナ、俺の探してる人の名前だよ。」

アーロン「え…………!?」

リーファ「でも…………だって、その人は…………。」

カルム「リーファ?」

ミト「まさか……………キリトの妹さんなの…………?」

キリト「え…………スグ…………直葉?」

 

 俺たちは驚いていた。

 リーファの中身が、数時間前に会ったキリトの妹、桐ヶ谷直葉である事に。

 すると、リーファは叫んだ。

 

リーファ「どうして…………どうしてまたVRをやってるの!?」

キリト「それは…………。」

リーファ「…………ッ!」

 

 リーファは、そのままログアウトした。

 

キリト「スグ…………ッ!?」

アーロン「やっぱり、貴方だったんですね。和人さん。」

カルム「もしかして…………悟君?」

アーロン「はい。」

キリト「どうして………。」

アーロン「和人さん。貴方もログアウトして、桐ヶ谷さんの元に行ってあげて下さい。」

キリト「え…………?」

アーロン「……………。」

キリト「ああ…………。」

アーロン「それと、桐ヶ谷さんに伝えて下さい。話があるって。」

キリト「ああ。」

 

 キリトは、アーロンの言葉に従って、ログアウトする。

 俺たちは、アーロンの事を見ていた。

 

カルム「アーロン…………ある意味で騙してて悪かった。」

アーロン「…………そういう事だったんですね。やけに必死に世界樹に行きたがっていたのは。」

ミト「ごめん…………。」

アーロン「大丈夫ですよ。あとは、桐ヶ谷さんに大切な事を伝えたいと思っていますから。」

 

 俺とミトの言葉に、アーロンはそう答える。

 しばらくすると、キリトは再ログインしてきた。

 

カルム「キリト…………。」

キリト「悪い…………カルム、ミト。ここで少し待っててくれないか?」

ミト「……………ええ。」

キリト「行ってくる。」

 

 キリトはそう言って、どこかへと飛んでいく。

 俺とミトは、アーロンとリーファを二人きりで話させる為に、少しその場から離れる。

 

アーロンside

 

 キリトさんがどこかへと飛んでいって、カルムさんとミトさんがどこかへ行く中、リーファが再ログインする。

 僕は、リーファに椅子に座る様に促す。

 

アーロン「…………お兄さん、しっかりしてるよね。」

リーファ「そんなにしっかりしてないよ。」

 

 僕がそう言うと、リーファはそう答える。

 すると、ポツリと語り出す。

 

リーファ「…………昔は、仲が良かったんだよ。私とお兄ちゃん。」

アーロン「………………。」

リーファ「でも、お兄ちゃんが剣道を辞めて、ネットやゲームにのめり込んでいってから、私とお兄ちゃんは、距離が出来た。」

 

 リーファは、それを語り出す。

 その顔は、後悔の色が滲み出ていた。

 僕は、リーファの話を、静かに、ただ静かに聞いていた。

 

リーファ「何とか距離を埋めようとした時に、あの事件にお兄ちゃんが巻き込まれた。」

アーロン「……………SAO事件だよね。」

リーファ「うん。その時に、お母さんが言ったの。私とお兄ちゃんが、血が繋がっていないって。」

アーロン「……………。」

 

 僕は、リーファ…………桐ヶ谷さんが、そんなに苦しんでいた事は、知っていた。

 一度、剣道の練習の時に、桐ヶ谷さんが僕に泣いてきたのだ。

 それからだろうか、桐ヶ谷さんを支えてあげたいと思ったのは。

 

リーファ「…………もう二度と会えないと思ってた。でも、お兄ちゃんは帰ってきた。その時は、お兄ちゃんとの距離を埋めようと思ってた。でも、お兄ちゃんは、ナーヴギアを使ってたのよ!」

アーロン「ナーヴギア………!?」

 

 ナーヴギア。

 それは、SAOに囚われた人々を殺した殺人マシンだ。

 

アーロン「でも…………ナーヴギアって、全て回収されたんじゃあ…………?」

リーファ「分かんない。何でお兄ちゃんがナーヴギアを持ってたのかは。…………何で、あたしを頼ってくれないの……………。血の繋がってない兄妹だから…………?」

 

 そう言って、リーファは俯く。

 なぜ、キリトさんが、ナーヴギアを使って、リーファに黙っていたのかは、朧げに察する事が出来た。

 

アーロン「多分だけどさ…………家族だからこそじゃないのかな?」

リーファ「え……………?」

アーロン「家族だからこそ、自分の手で解決しないといけない思ったからこそ、リーファを巻き込もうとはしなかったからじゃないのかな。」

リーファ「アーロン…………。」

アーロン「だからさ、キリトさんの元に行って、本音でぶつかってきたら良いんじゃないかな?」

 

 僕がそう言うと、リーファは立ち上がる。

 その顔は、少し晴れやかな気がした。

 

リーファ「そっか…………そうだよね。私、お兄ちゃんと話してくる。剣士として。」

アーロン「うん。やっぱり、君はそうじゃないとね。」

リーファ「その…………ありがとうね。」

アーロン「うん。」

リーファ「じゃあ、行ってくる!」

アーロン「分かった。」

 

 そう言って、リーファはキリトさんの元に向かっていく。

 すると。

 

レコン「アーロン!」

アーロン「レコン?火妖精族(サラマンダー)に捕まってたんじゃ…………?」

レコン「ああ、火妖精族(サラマンダー)全員、毒殺してきた。」

アーロン「なるほどね…………。」

レコン「ところで…………リーファちゃんは?」

アーロン「ちょっと用事があってね。本音でぶつかりに。」

レコン「え?」

 

 僕がそう言うと、レコンは首を傾げる。

 僕も、いずれは伝えたいな。

 君が好きだって。




今回はここまでです。
リーファとキリトのリアルでのやり取りは、リーファが、キリトの事を好きと言うのを除いた感じです。
この小説では、リーファはアーロンに惹かれているので。
アーロンも、告白を決意します。
そして、今日から、プログレッシブの映画が、公開されましたね。
自分はまだ見れていませんが、いずれ見たいと思います。
特典小説も来るでしょうし。
この小説も、頑張っていきたいです。
いよいよ、フェアリィ・ダンスも終盤ですし。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。

カルムのGGOの武器はどうするか

  • ゼットソード
  • ブラストソード
  • ハンドル剣&ドア銃
  • マグナムシューター
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