ソードアート・オンライン Re:紫紺の剣士   作:仮面大佐

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第4話 銃の世界

 そんなこんなで、ミトもGGOに行く事になった。

 俺は、ミトの家へと寄り、ミトを後ろに乗せて、千代田区にある病院へと向かう。

 

深澄「冬馬って、いつの間にバイクを持ってたの?」

冬馬「まあ、エギルの伝で手に入れたんだ。結構気に入ってんだよ、これ。」

深澄「そう。」

 

 俺と深澄は、そんな他愛無い話をして、千代田区の病院に着く。

 キリトは、先にGGOにログインするそうだ。

 俺と深澄も、さっさと行こう。

 そう思い、駐輪場にバイクを停めて、深澄と共に、指定された病室に向かう。

 トイレに行った後、指定の病室に入る。

 そこには、既にキリトが横たわっていた。

 そして、顔見知りの看護師が居た。

 

安岐「おっす!小野君、お久しぶり!」

 

 彼女は安岐という看護師だ。

 リハビリ期間の間にお世話になったのだ。

 

冬馬「あ………どうも……。」

深澄「あの人は?」

冬馬「安岐ナツキさん。俺がSAOからログアウトした後のリハビリのお世話になった人だ。」

深澄「ふぅん……………。」

 

 あの、深澄さん。

 そんなジト目はやめてくれ!

 すると、安岐さんが俺の肩から二の腕、脇腹辺りをぎゅうっと握る。

 

冬馬「ウワッ!」

安岐「結構肉ついたねぇ。桐ヶ谷君より良い状態ね。」

冬馬「…………て言うか、何で安岐さんがここにいるんですか?」

安岐「あの眼鏡の役人さんから聞いてるよ。何でも、お役所の為に調査をするんでしょ?大変だねぇ。それで、リハビリ中の2人を担当した私にモニターを頼むって言われてねぇ。今日はシフトから外れたんだよ。」

冬馬「あぁ………。」

 

 謀ったな、菊岡!!

 まるで俺が美人に弱いみたいな言い方するじゃねぇか。

 心の中でそう罵りつつ、安岐さんの手を握る。

 すると、深澄が安岐さんに質問をする。

 

深澄「………で、その当の眼鏡の役人さんはどうしたのよ?」

安岐「うん、外せない会議があると言ってた。小野君にって、伝言預かってるよ。」

 

 渡された茶封筒を開き、中に入っている手書きの紙片を取り出す。

 

菊岡『報告書はメールでいつものアドレスに頼む。諸経費は任務終了後、報酬と併せて支払うので請求する事。NEVERの1人が、武器を渡したいそうで、ログイン直後に、ポータルの近くのハードボイルドな雰囲気の奴に話しかけて欲しいそうだ。追記………恋人と個室に居るからって、若い衝動を暴走させないように。』

 

 あのクソ眼鏡……!

 これを読んでいると、ニヤニヤした菊岡の顔が浮かんでくる。

 本当に苛ついて、握り潰す。

 覚えてろ………!

 俺の反応に、安岐さんは触れない方が良いと思ったのか、黙っている。

 ていうか、ハードボイルドな奴って、誰だ?

 

深澄「冬馬?どうしたの?」

冬馬「何でも無い。じゃあ、早速ログインするので……。」

安岐「………それじゃ、服脱いで。」

冬馬「ヘァ!?」

安岐「電極を貼るのよ。ほらほら、桐ヶ谷君が寝ているベッドの奥に行って。深澄ちゃんは、カーテンで仕切りが出来てる方にね。」

深澄「分かりました。」

 

 流石に、上半身のみにして貰い、俺はベッドに寝っ転がる。

 

冬馬「多分、四、五時間くらいは潜っていると思うので…………。」

深澄「私たちの体の事、よろしくお願いします。」

安岐「はーい。体はちゃんと見てるから、安心して行ってらっしゃい。」

 

 まあ、やるだけやるか。

 俺と深澄は、同時に言う。

 

「「リンク・スタート!」」

 

 同時に行って、GGOへと向かっていく。

 しばらくして、目を開けると、そこには、近未来的な建物が立ち並んでいた。

 ここが、《SBCグロッケン》というらしい。

 

カルム「ここが、SBCグロッケンか………。」

ミト「みたいね。」

 

 俺がそう呟く中、ミトの声が聞こえてきて、俺は振り返る。

 そこには、黒寄りの紫色で、目が青色の女性がいた。

 

カルム「ミトか?」

ミト「そうに決まってるでしょ。そういうカルムだって、鏡を見たらどうなの?」

カルム「え?」

 

 そう言われて、俺は鏡を見る。

 俺のGGOでの見た目は、兵士というよりは、美男子といえる体型になっていた。

 髪は紫紺色になっていて、ポニーテールとなっていた。

 何か、ミトを男にしたような外見だ。

 

ミト「何か、私を男にしたみたいな見た目ね。」

カルム「まあ、これはこれで良いか。」

ミト「私、カルムのGGOの見た目も、嫌いじゃないわ。」

カルム「ありがとうな。ミトのGGOでの見た目も、俺は結構好きだぜ。」

ミト「ありがと。」

 

 俺たちは、お互いの外見を褒め合い、まずは、そのNEVERの人と合流する事にした。

 確か、菊岡のメモには、ハードボイルドな雰囲気の奴に話しかけろって書いてあったけど、誰だろうな。

 一応、ログインした際のポータルの近くにいるらしいけど……………。

 すると、柱に寄りかかるソフト帽を被る男性が居た。

 もしかして、あの人か?

 間違っていたら、面倒な事になるな。

 恐る恐る話しかける。

 

カルム「あの〜……………もしかして、貴方がジョーカーさんですか?」

ジョーカー「おう。よく分かったな。俺がハードボイルドに見えるよな?」

ミト「ハードボイルドというよりは…………ハーフボイルド?」

ジョーカー「ハーフじゃねぇよ!ハードボイルドだ!!」

 

 どうやら、合ってたみたいだな。

 まあ、若干、ハーフボイルドっていう感じがするな。

 ミトの言葉に、ジョーカーはそう突っ込む。

 すると、すぐに冷静になり、話を始める。

 

ジョーカー「あの菊岡って奴から話は聞いてるぜ。お前らがカルムとミトだな?」

カルム「まあ、そうですね。」

ミト「そうね。」

ジョーカー「よし。少し場所を変えるぞ。そこでお前らに武器を渡す。」

カルム「分かった。ところで、キリトって奴とは会ってないのか?」

ジョーカー「心配すんな。もう既に会ってて、お前らを待ってんだよ。」

 

 もう会ってたのか。

 なら、大丈夫かな。

 俺たちは、ジョーカーの案内の元、場所を移動する。

 しばらく歩くと、ある家が見える。

 

カルム「ここか?」

ジョーカー「ああ。」

ミト「入りましょう。」

 

 俺たちは、ジョーカーを先頭にして、中に入っていく。

 すると、そこには、1人の黒髪の女の子が。

 

カルム「………………え?」

ミト「………………誰なの?」

キリト「俺だよ!キリトだよ!」

 

 え、こいつがキリト?

 俺たちが知っているSAOやALOのキリトの姿と乖離していて、戸惑う。

 すると、ジョーカーが口を開く。

 

ジョーカー「ああ……………こいつ、多分、レアアバターを引いたんだな。」

カルム「レアアバター?」

ジョーカー「ああ。M9000番系って言ってな。アバターの取引では、高値で取引される事がある。」

ミト「じゃあ、キリトはそのレアアバターを引き当てたの?」

ジョーカー「そういう事だな。」

キリト「マジかよ……………。」

 

 そういう事か。

 それを思うと、少し、笑えてくるな。

 

カルム「ぷっ…………!くくっ……………!」

キリト「何笑いを堪えてるんだよ!?」

カルム「いや…………まさか、少し中性的な顔のキリトが女みたいな見た目になると、なんていうか、こう……………笑いが……………!」

ミト「そうね。これ、アスナに見せたら、どんな反応をするかしら。」

キリト「見せるな!」

 

 俺とミトが笑いを堪える中、キリトは叫ぶ。

 すると、ジョーカーが話しかける。

 

ジョーカー「……………おい。そろそろ、本題に入っていいか?」

カルム「あ、ああ。悪い。話の腰を折っちゃったな。」

ミト「お願いね。」

ジョーカー「そ、そうか。まあ、本題といっても、お前達に武器やら防具類を渡す事くらいだがな。」

キリト「そ、そうか……………。」

 

 ジョーカーはそう言うと、武器を取り出す。

 

ジョーカー「まずは、キリトからだな。お前にはこれを渡しておく。」

 

 ジョーカーがそう言って、キリトに渡したのは、筒状の物だった。

 

キリト「これは?」

ジョーカー「ああ。それは、フォトンソードという物だ。別名、光剣というんだ。」

キリト「この世界にも剣があるのかよ!?」

ジョーカー「まあ、使うのはごく少数だけどな。その件の名前は、カゲミツG4だ。サブアームには、これを使うと良いぜ。」

 

 ジョーカーはそう言って、拳銃を渡す。

 

キリト「これは?」

ジョーカー「《FN・ファイブセブン》だ。お前の事だから、拳銃はあまり使わなそうだから、牽制程度には使っておけ。次は、ミトだな。お前にはこれを使え。」

 

 そう言って、大きい鎌みたいな物を取り出す。

 

ミト「これって?」

ジョーカー「それは、《ヘルサイス》だ。フォトンサイスという物で、そこの部分から、ビームの刃が出る。」

ミト「こう?」

 

 そう言って、ミトがヘルサイスを操作すると、赤いビームの刃が出てくる。

 

ミト「へぇ。良いじゃない。」

ジョーカー「それは、マルチギミックサックという分類にも入り、両手持ちの銃にも変形するんだ。」

ミト「良いじゃない。ありがとう。」

ジョーカー「おうよ。それと、最後はカルムだな。お前は、これを使え。」

 

 そう言って、俺に渡してきたのは、刀身の片方が青色で、もう片方がオレンジ色の剣だった。

 

カルム「これは?」

ジョーカー「これは、レイジングソードだ。キリトのカゲミツG4と同じ、フォトンソードに分類されるが、実態剣でもあるから、通常のフォトンソードと比べて、重量は上がるが、威力は破格の物だ。」

カルム「へぇぇ…………。ちょうど良い重さだな。」

ジョーカー「そして、サブアームには、これを使え。」

 

 俺は、レイジングソードを振り回すが、程よい重さだった。

 そんな中、ジョーカーがそう言って渡してきたのは、白を基調として、所々に赤いラインが入った拳銃だ。

 

カルム「これは?」

ジョーカー「そいつはマグナムシューター40Xだ。ハンドガンにもライフルにもなる銃だ。まあ、ライフルは使わないと思うがな。」

カルム「サンキュー。色々と助かるよ。」

ジョーカー「まあ、死銃は、得体の知れない存在だから、備えがあれば良いだろう。それと、この後、仲間と合流して、GGOを案内するぜ。」

キリト「助かる。」

ミト「ええ。」

 

 こうして、俺たちは、ジョーカーから武器を受け取って、再び移動する。

 まあ、これがあれば、どうにかなるかな。

 そう思う俺だった。




今回はここまでです。
少し短めです。
次回は、キリトがあのゲームに挑んだり、カルムやミトがそれぞれの武器を試したりします。
鎌でビームの刃と聞くと、ダンボール戦機ウォーズのグルゼオンの武器、ヘルサイスが浮かびました。
レイジングソードに関しては、キャノンバックルは未装填の状態です。
レイジングソードは、フェイタル・バレットの武器、ライキリG7と同じ様な感じです。
ユウキの処遇に関するアンケートは、ユウキの彼氏キャラが預かるが多いので、それで締め切ろうと思います。
今回から、別のアンケートを始めようと思います。
それは、カルムの相棒のモチーフです。
リバイスを見てて、五十嵐大二も良いかもと思い、富加宮賢人とどちらが良いかという感じです。
もし、その2人以外が良いという場合は、目次のリンクから、リクエストを受け付ける活動報告に行けるので、そこに意見をお願いします。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。

カルムの相棒のモチーフは、どちらにするか

  • 富加宮賢人
  • 五十嵐大二
  • その他
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