そんなこんなで、ミトもGGOに行く事になった。
俺は、ミトの家へと寄り、ミトを後ろに乗せて、千代田区にある病院へと向かう。
深澄「冬馬って、いつの間にバイクを持ってたの?」
冬馬「まあ、エギルの伝で手に入れたんだ。結構気に入ってんだよ、これ。」
深澄「そう。」
俺と深澄は、そんな他愛無い話をして、千代田区の病院に着く。
キリトは、先にGGOにログインするそうだ。
俺と深澄も、さっさと行こう。
そう思い、駐輪場にバイクを停めて、深澄と共に、指定された病室に向かう。
トイレに行った後、指定の病室に入る。
そこには、既にキリトが横たわっていた。
そして、顔見知りの看護師が居た。
安岐「おっす!小野君、お久しぶり!」
彼女は安岐という看護師だ。
リハビリ期間の間にお世話になったのだ。
冬馬「あ………どうも……。」
深澄「あの人は?」
冬馬「安岐ナツキさん。俺がSAOからログアウトした後のリハビリのお世話になった人だ。」
深澄「ふぅん……………。」
あの、深澄さん。
そんなジト目はやめてくれ!
すると、安岐さんが俺の肩から二の腕、脇腹辺りをぎゅうっと握る。
冬馬「ウワッ!」
安岐「結構肉ついたねぇ。桐ヶ谷君より良い状態ね。」
冬馬「…………て言うか、何で安岐さんがここにいるんですか?」
安岐「あの眼鏡の役人さんから聞いてるよ。何でも、お役所の為に調査をするんでしょ?大変だねぇ。それで、リハビリ中の2人を担当した私にモニターを頼むって言われてねぇ。今日はシフトから外れたんだよ。」
冬馬「あぁ………。」
謀ったな、菊岡!!
まるで俺が美人に弱いみたいな言い方するじゃねぇか。
心の中でそう罵りつつ、安岐さんの手を握る。
すると、深澄が安岐さんに質問をする。
深澄「………で、その当の眼鏡の役人さんはどうしたのよ?」
安岐「うん、外せない会議があると言ってた。小野君にって、伝言預かってるよ。」
渡された茶封筒を開き、中に入っている手書きの紙片を取り出す。
菊岡『報告書はメールでいつものアドレスに頼む。諸経費は任務終了後、報酬と併せて支払うので請求する事。NEVERの1人が、武器を渡したいそうで、ログイン直後に、ポータルの近くのハードボイルドな雰囲気の奴に話しかけて欲しいそうだ。追記………恋人と個室に居るからって、若い衝動を暴走させないように。』
あのクソ眼鏡……!
これを読んでいると、ニヤニヤした菊岡の顔が浮かんでくる。
本当に苛ついて、握り潰す。
覚えてろ………!
俺の反応に、安岐さんは触れない方が良いと思ったのか、黙っている。
ていうか、ハードボイルドな奴って、誰だ?
深澄「冬馬?どうしたの?」
冬馬「何でも無い。じゃあ、早速ログインするので……。」
安岐「………それじゃ、服脱いで。」
冬馬「ヘァ!?」
安岐「電極を貼るのよ。ほらほら、桐ヶ谷君が寝ているベッドの奥に行って。深澄ちゃんは、カーテンで仕切りが出来てる方にね。」
深澄「分かりました。」
流石に、上半身のみにして貰い、俺はベッドに寝っ転がる。
冬馬「多分、四、五時間くらいは潜っていると思うので…………。」
深澄「私たちの体の事、よろしくお願いします。」
安岐「はーい。体はちゃんと見てるから、安心して行ってらっしゃい。」
まあ、やるだけやるか。
俺と深澄は、同時に言う。
「「リンク・スタート!」」
同時に行って、GGOへと向かっていく。
しばらくして、目を開けると、そこには、近未来的な建物が立ち並んでいた。
ここが、《SBCグロッケン》というらしい。
カルム「ここが、SBCグロッケンか………。」
ミト「みたいね。」
俺がそう呟く中、ミトの声が聞こえてきて、俺は振り返る。
そこには、黒寄りの紫色で、目が青色の女性がいた。
カルム「ミトか?」
ミト「そうに決まってるでしょ。そういうカルムだって、鏡を見たらどうなの?」
カルム「え?」
そう言われて、俺は鏡を見る。
俺のGGOでの見た目は、兵士というよりは、美男子といえる体型になっていた。
髪は紫紺色になっていて、ポニーテールとなっていた。
何か、ミトを男にしたような外見だ。
ミト「何か、私を男にしたみたいな見た目ね。」
カルム「まあ、これはこれで良いか。」
ミト「私、カルムのGGOの見た目も、嫌いじゃないわ。」
カルム「ありがとうな。ミトのGGOでの見た目も、俺は結構好きだぜ。」
ミト「ありがと。」
俺たちは、お互いの外見を褒め合い、まずは、そのNEVERの人と合流する事にした。
確か、菊岡のメモには、ハードボイルドな雰囲気の奴に話しかけろって書いてあったけど、誰だろうな。
一応、ログインした際のポータルの近くにいるらしいけど……………。
すると、柱に寄りかかるソフト帽を被る男性が居た。
もしかして、あの人か?
間違っていたら、面倒な事になるな。
恐る恐る話しかける。
カルム「あの〜……………もしかして、貴方がジョーカーさんですか?」
ジョーカー「おう。よく分かったな。俺がハードボイルドに見えるよな?」
ミト「ハードボイルドというよりは…………ハーフボイルド?」
ジョーカー「ハーフじゃねぇよ!ハードボイルドだ!!」
どうやら、合ってたみたいだな。
まあ、若干、ハーフボイルドっていう感じがするな。
ミトの言葉に、ジョーカーはそう突っ込む。
すると、すぐに冷静になり、話を始める。
ジョーカー「あの菊岡って奴から話は聞いてるぜ。お前らがカルムとミトだな?」
カルム「まあ、そうですね。」
ミト「そうね。」
ジョーカー「よし。少し場所を変えるぞ。そこでお前らに武器を渡す。」
カルム「分かった。ところで、キリトって奴とは会ってないのか?」
ジョーカー「心配すんな。もう既に会ってて、お前らを待ってんだよ。」
もう会ってたのか。
なら、大丈夫かな。
俺たちは、ジョーカーの案内の元、場所を移動する。
しばらく歩くと、ある家が見える。
カルム「ここか?」
ジョーカー「ああ。」
ミト「入りましょう。」
俺たちは、ジョーカーを先頭にして、中に入っていく。
すると、そこには、1人の黒髪の女の子が。
カルム「………………え?」
ミト「………………誰なの?」
キリト「俺だよ!キリトだよ!」
え、こいつがキリト?
俺たちが知っているSAOやALOのキリトの姿と乖離していて、戸惑う。
すると、ジョーカーが口を開く。
ジョーカー「ああ……………こいつ、多分、レアアバターを引いたんだな。」
カルム「レアアバター?」
ジョーカー「ああ。M9000番系って言ってな。アバターの取引では、高値で取引される事がある。」
ミト「じゃあ、キリトはそのレアアバターを引き当てたの?」
ジョーカー「そういう事だな。」
キリト「マジかよ……………。」
そういう事か。
それを思うと、少し、笑えてくるな。
カルム「ぷっ…………!くくっ……………!」
キリト「何笑いを堪えてるんだよ!?」
カルム「いや…………まさか、少し中性的な顔のキリトが女みたいな見た目になると、なんていうか、こう……………笑いが……………!」
ミト「そうね。これ、アスナに見せたら、どんな反応をするかしら。」
キリト「見せるな!」
俺とミトが笑いを堪える中、キリトは叫ぶ。
すると、ジョーカーが話しかける。
ジョーカー「……………おい。そろそろ、本題に入っていいか?」
カルム「あ、ああ。悪い。話の腰を折っちゃったな。」
ミト「お願いね。」
ジョーカー「そ、そうか。まあ、本題といっても、お前達に武器やら防具類を渡す事くらいだがな。」
キリト「そ、そうか……………。」
ジョーカーはそう言うと、武器を取り出す。
ジョーカー「まずは、キリトからだな。お前にはこれを渡しておく。」
ジョーカーがそう言って、キリトに渡したのは、筒状の物だった。
キリト「これは?」
ジョーカー「ああ。それは、フォトンソードという物だ。別名、光剣というんだ。」
キリト「この世界にも剣があるのかよ!?」
ジョーカー「まあ、使うのはごく少数だけどな。その件の名前は、カゲミツG4だ。サブアームには、これを使うと良いぜ。」
ジョーカーはそう言って、拳銃を渡す。
キリト「これは?」
ジョーカー「《FN・ファイブセブン》だ。お前の事だから、拳銃はあまり使わなそうだから、牽制程度には使っておけ。次は、ミトだな。お前にはこれを使え。」
そう言って、大きい鎌みたいな物を取り出す。
ミト「これって?」
ジョーカー「それは、《ヘルサイス》だ。フォトンサイスという物で、そこの部分から、ビームの刃が出る。」
ミト「こう?」
そう言って、ミトがヘルサイスを操作すると、赤いビームの刃が出てくる。
ミト「へぇ。良いじゃない。」
ジョーカー「それは、マルチギミックサックという分類にも入り、両手持ちの銃にも変形するんだ。」
ミト「良いじゃない。ありがとう。」
ジョーカー「おうよ。それと、最後はカルムだな。お前は、これを使え。」
そう言って、俺に渡してきたのは、刀身の片方が青色で、もう片方がオレンジ色の剣だった。
カルム「これは?」
ジョーカー「これは、レイジングソードだ。キリトのカゲミツG4と同じ、フォトンソードに分類されるが、実態剣でもあるから、通常のフォトンソードと比べて、重量は上がるが、威力は破格の物だ。」
カルム「へぇぇ…………。ちょうど良い重さだな。」
ジョーカー「そして、サブアームには、これを使え。」
俺は、レイジングソードを振り回すが、程よい重さだった。
そんな中、ジョーカーがそう言って渡してきたのは、白を基調として、所々に赤いラインが入った拳銃だ。
カルム「これは?」
ジョーカー「そいつはマグナムシューター40Xだ。ハンドガンにもライフルにもなる銃だ。まあ、ライフルは使わないと思うがな。」
カルム「サンキュー。色々と助かるよ。」
ジョーカー「まあ、死銃は、得体の知れない存在だから、備えがあれば良いだろう。それと、この後、仲間と合流して、GGOを案内するぜ。」
キリト「助かる。」
ミト「ええ。」
こうして、俺たちは、ジョーカーから武器を受け取って、再び移動する。
まあ、これがあれば、どうにかなるかな。
そう思う俺だった。
今回はここまでです。
少し短めです。
次回は、キリトがあのゲームに挑んだり、カルムやミトがそれぞれの武器を試したりします。
鎌でビームの刃と聞くと、ダンボール戦機ウォーズのグルゼオンの武器、ヘルサイスが浮かびました。
レイジングソードに関しては、キャノンバックルは未装填の状態です。
レイジングソードは、フェイタル・バレットの武器、ライキリG7と同じ様な感じです。
ユウキの処遇に関するアンケートは、ユウキの彼氏キャラが預かるが多いので、それで締め切ろうと思います。
今回から、別のアンケートを始めようと思います。
それは、カルムの相棒のモチーフです。
リバイスを見てて、五十嵐大二も良いかもと思い、富加宮賢人とどちらが良いかという感じです。
もし、その2人以外が良いという場合は、目次のリンクから、リクエストを受け付ける活動報告に行けるので、そこに意見をお願いします。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
カルムの相棒のモチーフは、どちらにするか
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富加宮賢人
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五十嵐大二
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その他