ソードアート・オンライン Re:紫紺の剣士   作:仮面大佐

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今回は、死銃がカルム達に接触するまでです。


第6話 それぞれの予選と邂逅

 転送された場所は暗闇で、俺は宙に浮いてる六角形パネルの上に立っていた。

 どうやら、これが戦闘開始前のエリアって事だろう。

 相手はNexusというプレイヤーで、フィールドは廃工場だ。

 

カルム「さて、行くか。」

 

 カウントダウンは続いていき、ゼロになると、再び転送される。

 そこは、廃工場だった。

 

カルム「相手は何処にいる?」

 

 俺は周囲を警戒する。

 すると、一本のラインが伸びてきて、俺はすぐさま躱す。

 Nexusの位置は検討がついた。

 

カルム「あそこか!」

 

 そこに向かってマグナムシューターを撃つも、当たらない。

 

カルム「チッ!モンスターとプレイヤーじゃ、やっぱり違うか!」

 

 まあ、それもそうか。

 さすがは、プロがいるVRゲームだ。

 どうしたもんか……………。

 相手が使っているのは、アサルトライフルといった所か。

 レイジングソードとマグナムシューターを見つめて、覚悟を決める。

 

カルム「やるしかないか。」

 

 そうボソッとつぶやいて、俺は飛び出して駆け出していく。

 

Nexus「バカめ!これでも食らえ!」

 

 そう言って、アサルトライフルを構えて、俺に向かって撃ってくる。

 その際に、バレット・ラインが見えたので、俺は躱したり、レイジングソードで叩き切る。

 レイジングソードで切る事が出来るのが判明したな。

 

Nexus「嘘だろ……………!?」

 

 ネクサスがそう毒づき、リロードしようとした瞬間に、俺はマグナムシューターを撃つ。

 マグナムシューターで撃って、相手のアサルトライフルを吹っ飛ばす。

 そして、すぐにヴォーパル・ストライクを模した攻撃で、Nexusに突進する。

 

カルム「ハァァァァァ!!」

 

 俺の突進攻撃で、Nexusの体を貫いて、ポリゴンとなる。

 すると、上空に《CONGRATULATION》の表示が出る。

 

カルム「何とかなったか…………。」

 

 俺はそう一息を吐く。

 すると、再び転送されていく。

 

ミトside

 

 私は、試合開始の合図と共に、転送される。

 転送された場所は暗闇で、私は宙に浮いてる六角形パネルの上に立っていた。

 

ミト「ここが待機エリアって事ね。相手は……………。」

 

 私は目の前を見てみると、フィールドは都市高速道路で、相手はblitzというプレイヤーだった。

 ブリッツと呼ぶのだろう。

 

ミト「さて。行きましょう。」

 

 私がそう呟くと、再び転送される。

 目を開けると、そこは朽ちた高速道路で、周囲には、朽ちた車が転がっていた。

 

ミト「開けてるわね……………。」

 

 ここじゃあ、迂闊に動けないわね。

 私はヘルサイスをヘルブラスターに変えて、周囲を警戒しつつ、移動する。

 すると、目の前に男が現れる。

 

ミト「っ!」

 

 現れたと同時に、私はヘルブラスターを撃つ。

 あれがブリッツというプレイヤーという事でしょうね。

 何発か当たるけど、すぐに避ける。

 私は、ヘルブラスターからヘルサイスに変えて、接近しようとする。

 すると、ブリッツはアサルトライフルを連射する。

 

ミト「えっ!?」

 

 私はすぐに、遮蔽物に隠れる。

 遮蔽物は、何とか保っているけど、いつ壊れてもおかしくない。

 すると、ブリッツの罵り声が聞こえてくる。

 

ブリッツ「おいおい、どうしちゃったんだよ?お嬢ちゃん!俺のアサルトライフルで、風穴開けてやんよ!」

 

 そんな罵り声が聞こえてくる。

 なんか、ムカつくわね。

 なら、こっちも本気で行かせてもらうわね。

 私は、ブリッツがリロードをする為に一度銃撃を辞めたのを見計らって、飛び出していく。

 

ブリッツ「は!お嬢ちゃん!俺の銃の錆になりな!」

 

 ブリッツはそう叫んで、私に向かって、アサルトライフルを撃ってくる。

 私は、ヘルサイスを振り回して、その弾を切っていく。

 意外と簡単ね。

 

ブリッツ「はぁ?嘘だろ……………!?」

 

 ブリッツがそう毒づく中、私は弾丸を斬りつつ接近する。

 ブリッツが弾切れして、リロードしようとした瞬間に接近して、ブリッツのアサルトライフルを斬る。

 

ブリッツ「死神か……………!?」

ミト「さようなら。」

 

 私はそう言って、ブリッツを頭から真っ二つにした。

 すると、上空に《CONGRATULATION》の表示が出る。

 

ミト「これで、良いかしらね?」

 

 私はそう呟く。

 すると、再び転送される。

 

エターナルside

 

 俺は、フィールドへと転送される。

 相手は、ガフというプレイヤーだ。

 ガフとは、BoBでも常連のプレイヤーで、ベスト10によく入るらしい。

 そこは、都市廃坑のステージだった。

 エターナルエッジとマグナムを構えながら、警戒しつつ進んでいくと、バレットラインがこちらに向かって来た。

 躱すと、そこには黒人で、テンガロンハットを被った男性がいた。

 

ガフ「ほう、お前が噂のエターナルって奴か。」

エターナル「そうだが。何だ?」

ガフ「いや、お前、一部のプレイヤーから死神だって言われてんだぜ。」

エターナル「ほう。」

 

 そんな風に言われていたとは思わなかったな。

 まあ、どうでも良いが。

 

エターナル「それがどうしたと言うんだ?相手がいる以上、倒すだけだ。」

ガフ「良いねぇ……!俺の相手に相応しいな!」

 

 俺とガフはお互いに並走しながら、お互いの銃を相手に向けて撃つ。

 俺のマグナムと奴のエンペラ17が火を噴き、箱に当たったりする。

 すると、強力な攻撃が撃ち込まれる。

 

エターナル「何!?」

ガフ「俺のエンペラ17はな、チャージショットも撃てるんだぜ!」

 

 なるほどな。

 面白いじゃないか。

 俺はガフの前に出る。

 

ガフ「ほう!この俺に対して、早撃ち勝負を挑もうと言うのか!」

エターナル「ああ。」

ガフ「面白い!」

 

 ガフがエンペラ17を構え、俺がマグナムを構える。

 暫く静寂が訪れ、枯れ草が転がる。

 静寂の末、お互いに撃つ。

 ほぼ同時に放たれた弾丸は、擦れて、少し射線がずれて、向かっていく。

 俺の弾丸は、奴の心臓部に当たり、奴の弾丸は、俺の左腕に当たる。

 

ガフ「フッ………。やるじゃねぇか。」

エターナル「お前もな………。」

ガフ「本戦に出れないのは残念だが、お前の様な奴と本気で戦えて嬉しいぜ。」

エターナル「…………。」

 

 ガフはそう言い残し、体の上にDEADの文字が浮かぶ。

 すると、上空に《CONGRATULATION》の表示が出る。

 ホッと息をついて、立ち上がる。

 

エターナル「奴も強かったな。」

 

 そう呟くと、転移エフェクトが俺を包み、転送される。

 

カルムside

 

 転移エフェクトが消え、目を開けると、元の場所に戻っていた。

 中継モニターを見ると、キリトが一足先に終わった様で、ミトはどうなったのかと、見ていると。

 

???「お前、本物、か?」

カルム「うお!」

 

 右耳のすぐそばで声がしたので、驚きながら飛び退る。

 そこに居たのは、ボロボロに千切れかかったダークグレーのマントを着ていたプレイヤーだ。

 

???「怖がるな。」

カルム「いや、至近距離で声をかけられたら、誰もがびっくりするでしょうが!」

???「もう一度、聞く。お前は、本物、か?」

カルム「本物?どういう事だ!?」

???「あの名前、スピード………。お前は紫紺の剣士、だな。」

カルム「!?」

 

 そんな事を言ってくるなんて、こいつは間違いなくSAO生還者(サバイバー)だ。

 だけど、こんな奴と会った事は無い筈……。

 

カルム「……………アンタ、ひょっとしなくても、SAO生還者だな。」

???「異種の、二刀流、じゃないのか?」

カルム「別にどうだって良いだろ。……………ていうか、アンタ誰?」

???「………この名前に、偽りはないな?」

 

 そう言って、俺のBoBでの登録名。

 誤魔化すのは、無理だな。

 

カルム「確かに、俺は紫紺の剣士って言われてたカルムだけど。………名乗ったからには、そっちも名乗れよ。」

???「名乗るよりも、見せてやろう。」

 

 そう言って、目の前の男は、腕に巻いていた包帯を緩める。

 厨二病の類かなと思っていたが、腕を見た途端に、その考えが吹っ飛ぶ。

 そこには、あのマークが。

 

カルム「………!?ラフコフ!?」

 

 そう、腕にはSAOで猛威を振るった殺人ギルド、《ラフィン・コフィン》のエンブレムが刻まれていた。

 という事は、投獄されたメンバーだ。

 

???「………ふむ。お前は、あの黒の剣士よりは、素直な様だな。」

カルム「キリトと接触したのか。」

???「カルム。黒の剣士や、紫鎌と一緒に、お前も殺してやる。」

カルム「過去の栄光に縋るなよ。俺は、絶対に負けないからな。」

???「フン………。」

 

 そいつの言葉に、俺がそう返すと、鼻で笑い、去っていく。

 そいつが離れると、少し息を吐く。

 冷や汗が止まらない。

 

カルム「まさか…………ラフコフまで絡んでくるとはな…………。」

 

 そう思わなかった俺は、少し息を荒くして、その場に立ち尽くす。

 過去の記憶が蘇ったのは、これが理由か。

 ひとまず、キリトの方へと向かう。

 

 心配になり、キリトの元へ行くと、キリトは大量に汗を流して、呼吸が荒い。

 ミトが心配そうに見ている。

 

カルム「ミト!キリト!」

ミト「カルム!どうしたのよ、キリトは?私が戻ってきた時には、こんな状態だったんだけど………………。」

キリト「カルム………。ミト…………。」

カルム「分かってる。………俺も会ったさ。本物かって聞かれた。」

ミト「どういう事?」

カルム「ちょうど良い。話す。」

 

 俺は、ミトにも事情を説明した。

 俺とキリトの所に、元ラフコフのプレイヤーと思しきプレイヤーが接触してきた事を。

 すると、ミトは驚愕の表情を浮かべる。

 

ミト「ラフコフ!?それは本当なの!?」

カルム「ああ。奴の腕に、ラフコフのタトゥーが彫られていた。」

ミト「そうなの……………。カルムは、大丈夫なの?」

カルム「大丈夫……………と言いたい所だけど、少しキツイかな。あの日の記憶が蘇ってきて……………。」

 

 そう。

 ラフコフ討伐戦の時のあの記憶が蘇ってくるのだ。

 俺が………………2人のプレイヤーの命を奪ってしまった。

 あの記憶が。

 その記憶を思い出して、俺は顔を青ざめる。

 すると、ミトが俺の手を包み込む。

 

カルム「ミト……………?」

ミト「大丈夫。カルムは1人じゃない。私にキリトも居るんだから、頼ってよ。」

カルム「ミト……………ありがとうな。」

ミト「どういたしまして。」

 

 そうだ。

 俺には、ミト達も居る。

 どんな風に、アミュスフィアを使っているプレイヤーを殺しているのかは、分からない。

 それでも、絶対に、お前らの好きな様にはさせない。

 そう決意を固める。




今回はここまでです。
少し、短めです。
いよいよ、死銃が、カルム達に接触しました。
次の話は、決勝の話になります。
カルムとキリト、シノンとエターナルの戦いです。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
アンケートは、暫く続けます。
五十嵐大二モチーフにするが多いですね。
五十嵐大二モチーフにする場合は、整合騎士としての人格がカゲロウになる感じですかね?
一応、カルムへの嫉妬が、シンセサイズの秘儀の際に、結びついた事で、カゲロウの人格が生まれたという事にする予定です。
五十嵐大二モチーフが一番多い場合は。
武器に関しては、剣と弓の両方になれる武器という感じにする予定です。
オーディナル・スケールに代わるエピソードのリクエストも、受け付けています。
何とか、頑張っていきます。

オーディナル・スケールに代わるエピソードはやるかやらないか

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