ソードアート・オンライン Re:紫紺の剣士   作:仮面大佐

65 / 86
第9話 本戦の幕開け

シノンside

 

 私がGGOにログインして、真っ先に目に入ったのは、色んなプレイヤーに賭けをしている人達だ。

 その中には、無論、私の名前も入っていた。

 そして、エターナルにカルム、キリト、ミトもかなりの高倍率だ。

 

シノン「………物好きね。」

 

 チェイスは、実力からだろう。

 しかし、カルムとキリト、ミトに関しては、その容姿からだろう。

 特にキリトとミトに顕著だが。

 カルムに関しては、容姿だけでなく、凄まじい戦闘っぷりからもだろう。

 私も少しだけ見たけど、カルムの戦闘は、凄まじいと言える物だった。

 何せ、周囲の環境を利用しているのだから。

 それは凄いと思う。

 そんな風に考えていると。

 

シュピーゲル「シノン!」

 

 後ろから声をかけられた。

 こんな風に声をかけるのは、シュピーゲルぐらいだ。

 

シュピーゲル「どうしたの?」

シノン「いや、さっきまでリアルで会っていた人と、すぐに顔を合わせるのが何だか妙なだけよ。」

シュピーゲル「………そりゃあねぇ。」

エターナル「シノン。」

 

 すると、後ろからまた声がかけられる。

 その声の主は、エターナルだ。

 

シノン「エターナル。」

エターナル「昨日はすまなかったな。」

シノン「良いのよ。」

シュピーゲル「や、やあ、エターナル……。」

エターナル「シュピーゲルか。」

シュピーゲル「あ、あのさ……2人とも、頑張ってね……。」

 

 シュピーゲルはそう言い残して、去った。

 

エターナル「………話している所、すまなかったな。」

シノン「いや、大丈夫……。」

 

 昨日の一件もあって、エターナルの顔を上手く見れない。

 すると、また声がかけられる。

 

カルム「よ、2人とも。」

キリト「どうも。」

ミト「お待たせ。」

 

 そこには、キリトとカルム、ミトの3人がいた。

 

シノン「こんにちは、キリト、カルム、ミト。それにしても、3人とも大丈夫だったの?昨日はあんなに顔を青ざめていたじゃない。」

カルム「心配かけたな。」

ミト「大丈夫。」

キリト「ああ。」

 

 私がそう聞くと、3人はそう返す。

 なら良いんだけどね。

 そして、アラン、クレハ、アファシスの3人もやって来る。

 その後、カルムが本戦の事を知りたいと言ってきて、解説をする為に、酒場エリアへ。

 

カルムside

 

 何とか、知り合いとは合流出来て、酒場エリアへと向かう。

 酒場ゾーンには多くのプレイヤーたちがいて、お祭り状態となっている。

 有名なプレイヤーはインタビューを受け、あるプレイヤーはギルドメンバーと談笑しているのが見られる。

 中には、誰が優勝するのかとか、コイツは何位に入るのかと賭け事の話をしているプレイヤーも見られる。


 すると、俺たちも注目されていた。

 まあ、俺とエターナルは、特殊な戦法で戦ったからな。

 アランとクレハも結構注目されていた。

 でも、シノンとキリト、ミトは凄かった。

 

プレイヤー「おい、あれキリトちゃんだろ?」

プレイヤー「フォトンソードで敵をメッタ斬りだってな。」

プレイヤー「クールビューティなバーサーカーかぁ。いいねぇ。」


プレイヤー「クールビューティなバーサーカーって言ったら、ミトちゃんもそうだろ。」

プレイヤー「確かに。あのフォトンサイスを使った斬撃は、死神みたいだったからな。」

プレイヤー「いやいや、やっぱシノンちゃんでしょ。」

プレイヤー「オレもシノっちに撃たれたい派。」

プレイヤー「オレ、キリトちゃんでも、ミトちゃんでも良いから、斬られたい派。」

プレイヤー「そんなもんALOにでも行けよ。」

 

 まあ、GGOでは数少ない女性プレイヤーだしな。


 でも、内1人は男です。

 それを知ったら、アイツらはどうなるのか?

 すると、話していた2人の男性プレイヤーにキリトがぶつかった。

 

キリト「あ、ごめん」


「「ひっ!す、すいません!キリトさん!」」

 

 まあ、女の子の見た目で、光剣にぶった斬られるのはなぁ。

 キリトは無言のまま進み、足を止める。

 

キリト「君達………。応援してね♪」


「「「うおおおおっ!」」」

プレイヤー「キ、キリトちゃん!頑張れよ!」

プレイヤー「俺、ベスト5入賞に、全財産賭けますんで!!」

 

 あれは、ネカマだ。

 俺たちは呆れて、キリトを置いて行く。

 

キリト「おい!置いてかないでくれ!」

 

 キリトがそんな声を上げながらこっちに来る。

 俺とミトは、アイコンタクトをして、キリトに話しかける。

 

カルム「まさか、キリトにそんな趣味があったなんてな。」

ミト「これをアスナに言ったら、どんな反応になるのかしらね。」

キリト「や、や、やめて下さい!それをアスナに知られたら、どんな目に遭うか!」

 

 俺とミトがニヤニヤしながらそう言うと、キリトは即座に謝る。

 そして、解説タイムだ。

 テーブルに座り、各自でドリンクを頼む。

 エターナル曰く、本大会はバトルロイヤル制で、参加者40人による同一マップでの遭遇戦。 

 フィールドマップとなるのは、ISLラグナロクという孤島で直径10キロの円形の広さを持つ。

 フィールドマップは直径10キロの円形で、山あり森あり砂漠ありなどの複合ステージで、装備やステータスタイプでの一方的な有利不利はなしとなっている。
 

 その中に参加者40人は、最低1キロは離れたところに配置されるため、《サテライト・スキャン端末》と言うものが参加者に自動配布される。


 それには、15分に1回、上空を監視衛星が通過し、マップ内の全プレイヤーの存在位置が送信される設定がある。

 しかも、マップに表示されている輝点に触れれば名前までも確認できる。
 

 これを使えば、死銃の名前を見つければ、奴を見つけられるが、それは同時に、こちらもバレる可能性がある。

 死銃という名前の奴は居ない。

 まあ、アレは二つ名的な奴だろう。

 

キリト「エターナル、お前が知らない奴は、居るのか?」

エターナル「BoBも3回目で、殆どのプレイヤーとは知り合いだ。知らないのは、お前らを除くと3人。《銃士X》と《ペイルライダー》、そして、これは《スティーブン》か?」

 

 その3人の中の誰かが、ラフコフという事になるな。

 すると、シノン、アラン、クレハ、アファシスが声をかけて来た。

 

シノン「ねえエターナル。あなた達はさっきから何の話をしているのよ?私だけ話に付いていけてないんだけど……。」


カルム「すまない。これは俺たち3人の問題なんだ。」


アラン「もしかして、昨日の予選の途中から急にお前達の様子がおかしくなったのと関係があるのか?」

クレハ「そうなの?」

 

 鋭いな。

 まあ、そうなんだけどね。

 すると、キリトが会話に入る。

 

キリト「昨日、俺は地下の待機ドームで昔同じVRMMOをやってた男に声をかけられたんだ。」

カルム「ソイツと俺たちはちょっとした因縁がある。さっき話に出てきた3人の中に、奴がいるはずなんだ。」


クレハ「もしかして、友達だったの?」

ミト「友達じゃないわ。…………敵よ。私たちは奴らと本気で殺し合った。」

シノン「殺し合った?それって、そのゲームでトラブったの?」

 

 それを聞いて、シノンはそう聞く。

 まあ、普通の人はそう反応するだろう。

 だが、俺はシノンの問いに、首を振りながら答える。


 

カルム「そんなんじゃない。本気の、命を掛けた殺し合いだ。奴は……奴がいた集団は絶対に許されない事をした。和解することはできなくて、剣で決着をつけるしかなかった。」

 

 そう、ラフィン・コフィンとは、そんな奴らの集まりだ。

 PoHというカリスマ的存在に惹かれ、歪んでしまった連中が多く居る。

キリト「でも、アイツはこのGGOで再び許されない事をしようとしている。今思えば、俺とカルム、ミトがこの世界に来たのもそれを阻止するためだったんだと思う。」

アファシス「そうなのですか………。」

 

 すると、シノン、アラン、クレハの3人は、何かを察したような表情を浮かべる。

 

シノン「ねえ、もしかして………。」

アラン「お前らって………。」

クレハ「あのゲームの中にいたの………?」

「「「………………。」」」

 

 その3人の言葉に、俺、ミト、キリトの3人は、無言で顔を背ける。

 それを見た3人は、気まずそうな表情を浮かべて、謝る。

 

シノン「ごめん。」

アラン「すまん。これは聞くべきではなかったよな。」

クレハ「ごめんなさい。」

 

 気まずくなってしまい、俺たちは待機ドームへと移動して、装備を点検する。

 すると、シノンがエターナルや俺たちに話しかける。

 

シノン「貴方達には貴方達なりの事情があるのは分かったわ。でも、私との約束はまた別よ。エターナル、昨日の借りは必ず返すわ。だから、誰にも撃たれないで。」


エターナル「ああ。」

 

 そうして、俺たちは試合フィールドへと転送されて行く。

 ラフコフの面々との戦いの幕が開く。




今回はここまでです。
いよいよ、BoBの本戦が幕を開けます。
エターナルとシノンがどの様にくっつくのかも、楽しみにしてて下さい。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
キリトのあの対応に対するカルムとミトの対応は、ああいう感じにやらせたかったというのもあります。
果たして、カルムとミトは、アスナにその事を告げるのか。
まあ、告げたら告げたで、キリトが大変な目に遭いますが。
引き続き、オリジナルの整合騎士、カルムと五十嵐大二モチーフのキャラの後輩、オーディナル・スケールに代わるエピソードについてのリクエストは受け付けています。
カルムの秘密を、オーディナル・スケールに代わるエピソードで明かして欲しいという意見もあるので、カルムの秘密をどうしようかなと思っています。

オーディナル・スケールに代わるエピソードはやるかやらないか

  • やる
  • やらない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。