ソードアート・オンライン Re:紫紺の剣士   作:仮面大佐

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第10話 動き出す悪意

 俺たちがそう話した直後、転送のエフェクトが視界に入った。

 俺たちは、試合フィールドに転送された。

 俺たちは、すぐにその候補者の元へと向かう。

 一度、サテライト・スキャンを待ち、周囲の状況を確かめる。

 俺の近くに居たのは、ペイルライダーだった。

 まずは、ペイルライダーの方へと向かおう。

 俺はそう思った。

 すると、何かの攻撃がこちらに向かう。

 

カルム「何だ!?」

???「フハハハハハ!!」

 

 そこに居たのは、大きいミサイルがついたランチャーを持ったプレイヤーだ。

 何あれ!?

 すると、プレイヤーネームが見えた。

 グレゴリーというらしい。

 

グレゴリー「カルムと言ったな!このグレイビーストと勝負してもらおうか!!」

カルム「クッ!」

 

 ここで足止めを食らうわけには行かない!

 俺はレイジングソードを構えて、グレゴリーに向かって走っていく。

 30分後、何とか倒せた。

 それにしても、強かった。

 何とか、レイジングソードで奴のランチャーの弾を叩き斬って、どうにかなったが。

 再びのサテライト・スキャンの結果、近くにペイルライダーを確認した。

 それと同時に、シノンとその近くにミトも居ることを確認した。

 

カルム「2人と合流するか。」

 

 俺は、シノンに狙撃される事を覚悟の上で、接近する。

 ジグザグに走りながら、接近する。

 接近する間、シノンからは銃撃されなかった。

 シノンの数メートル後ろの岩陰に隠れながら様子を見ていると。

 

シノン「カルム、出てきたらどうなの?後、ミトも。」

カルム「気づいてたんだ。」

ミト「みたいね。」

 

 俺たちは降参して、シノンに近づく。

 その際、レイジングソードは腰に帯刀する。

 

シノン「一応、2人には言っておくわ。不意打ちしよう物なら……!」

カルム「しないって。」

ミト「しないわよ。」

シノン「分かったわ。」

 

 俺たちは、何にも話さずにいる。

 すると、戦闘が始まった。

 現れたのは、テンガロンハットを被ったプレイヤーだった。

 シノン曰く、テンガロンハットを被ったプレイヤーは、ダインというらしい。

 ダインというプレイヤーは、川にかかる錆びついた鉄橋を渡り終えたところで、地面に身を投げ出して射撃体勢に入る。

 そして森に通じる道の奥から1人のプレイヤーが姿を現す。 

 青白い迷彩柄のスーツに身を包み、白いフルフェイス型のヘルメットで顔を隠した痩せた長身のプレイヤーだ。

 右手にはショットガンらしいものを持っている。

 アイツがペイルライダーだろう。 

 ダインはアサルトライフルを構え、ペイルライダーを迎え撃とうとする。

 それに対し、ペイルライダーは右手にショットガンを持ち、鉄橋の真ん中をゆっくり歩いてダインに近づく。

 ダインのアサルトライフルが火を噴いた途端、ペイルライダーは軽々とそれをかわす。

 そして、鉄橋の柱につかまり、向かい側にある鉄橋を支えるワイヤーロープへと飛び移った。

 ダインは再び、狙おうとするが当たらない。

 

カルム「すげぇな。アレ、AGI重視か?」

シノン「違うわ。アイツはSTR型で、装備重量を落として、3次元機動力を高めているの。」


ミト「なるほどね。」

 

 俺がそう感心すると、シノンが解説をする。

 確かに、ああやれば、三次元の機動力は高められそうだな。

 ダインは膝立ちになってペイルライダーを狙うが、それすらもかわされる。

 そして、弾倉を交換しようとしたところ、ペイルライダーが右手に持っていたショットガンが火を噴いた。

 その後、更に数発攻撃を受けてダインは倒された。

 ダインのアバターは倒れて、その上に【Dead】の文字が浮かび出上がった。

 見たところ、ペイルライダーは、死銃とは無関係だな。

 すると、ミトが聞いてくる。

 

ミト「カルム。ペイルライダーは、どう思う?」

カルム「ううん……………死銃なのか?違う気がするな。」

ミト「そう、分かったわ。……………ペイルライダーが倒れた?」
 

 

 ミトがそう言う途中で、疑問詞になる。

 すると、ペイルライダーが突然倒れ込む。

 

カルム「え?今ペイルライダーに銃弾が当たったのに、どうして銃声が聞こえなかったんだ…………?」

シノン「考えられるのは、作動音が小さなレーザーライフルかサイレンサー付きの実弾銃でしょうね。でも、何か様子がおかしいわ……………っ!?あれは電磁スタン弾っ!?」

ミト「それって何なの?」

シノン「命中したあと暫く高電圧を生み出して、対象を麻痺させる効果がある特殊弾よ。でも、あれは大口径のライフルでないと装填は不可能で、1発の値段がとんでもなく高くて対人戦で使うプレイヤーなんかいないわ。パーティでもMob狩り専用の弾よ。」

 

 妙だな。

 対人戦がメインのBoBでそんな物を使用しても何の意味がないのに。

 すると、鉄柱の陰から、ボロボロのフード付きマントを被ったプレイヤーが現れる。

 それを見つけた俺たちは、驚愕する。


 

カルム「アイツどこから!?」


ミト「気配がしなかったわ!」

シノン「あれは《サイレント・アサシン》っ!?」

 

 俺とミトが、唐突に現れたプレイヤーに驚く中、シノンはライフルに驚く。

 

カルム「さ……サイレント・アサシン?あのライフルの名前か?」

シノン「ええ。サイレンサー標準装備の高性能狙撃銃。最大射程距離2000メートル以上で、撃たれた奴は狙撃手の姿を見ることも無く、死ぬ際に音も聞くことなく殺される。それから与えられた名前が《サイレント・アサシン》……《沈黙の暗殺者》。GGOに存在するとは噂では聞いてたけど、私も初めて見た。あんな銃を扱うなんて…………アイツ、何者?」

 

 そんな凄いライフルなのか。

 ボロマントのプレイヤーはペイルライダーに近づくと、何故かハンドガンのようなものを取り出した。

 銃口をペイルライダーに向けると、左手を額にあて、胸に動かし、左肩、右肩へ持っていく。

 これは十字を切ることを示している。

 それを見た瞬間、胸騒ぎがした。

 俺は、掠れた声を出す。

 

カルム「シノン、撃ってくれ。」


シノン「ど……どっちに?」

カルム「あのボロマントの方だ!急いでくれ!!」


ミト「ど、どうしたの!?」

 

 俺がそう叫ぶ中、ミトは驚く。

 シノンがすぐさま銃撃したが、奴は体を大きく後ろに傾けて、躱した。

 


カルム「かわしたっ!?」

シノン「アイツ……………!私が隠れていることに最初から気が付いていたんだわ……。」

ミト「ま、まさか……………。でも、アイツは一度もこっちの方を見てないわよ!?」

シノン「あの避け方は弾道予測線が見えてなくちゃ絶対不可能よ。何処かで私を目視してシステムに認識されてたんだと思う。」


 

 俺が驚いていると、その間にも、ペイルライダーはハンドガンで撃たれた。

 まだHPが残っていたため、スタンから回復すると起き上がって奴にショットガンを向ける。

 だが、ショットガンを落とし、胸を掴んで苦しみ倒れた。

 そして、ペイルライダーは光に包まれて消滅した。

 そこに【DISCONNECTION】と書かれた文字が出てすぐに消えた。

 つまり、回線切断。

 俺は呆然と見ていた。

 俺は、あのプレイヤーは見た事がある。

 

カルム「アイツだ。」

ミト「え!?」

カルム「アイツ、俺やキリトに接触した奴だ。」

ミト「えっ!?……………まさか!?」

 

 つまり、ラフコフ……………!

 たった今、ペイルライダーは死んだのだ。

 一方、ペイルライダーを倒したプレイヤーは、大会を中継しているカメラに向かって言う。

 

死銃「……………俺と、この銃の、真の名は、《死銃》……《デス・ガン》。俺は、いつか、貴様らの前にも、現れる。そして、この銃で、本物の死をもたらす。俺には、その、力がある。忘れるな。まだ(・・)終わっていない(・・・・・・・)何も(・・)終わって(・・・・)いない(・・・)。イッツ・ショウ・タイム。」




今回はここまでです。
少し短めです。
死銃によって、ペイルライダーは死亡してしまいました。
ちなみに、エターナルは登場していませんが、エターナルはシノンの方へと向かっている感じです。
次回は、ALOでのアスナ達の方の話です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
オーディナル・スケールに代わるエピソードは、どんな感じにやろうかなと思っています。
そこら辺のリクエストがある場合は、お願いします。

オーディナル・スケールに代わるエピソードはやるかやらないか

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