第1話 聖剣への道
冬馬side
俺は今、剣道の練習をしていた。
あの死銃事件が終わって、俺はとてもスッキリしていた。
因縁が片付いたのだ。
肩の荷が漸く下ろせるな。
倫太郎「冬馬、また上達したな。」
冬馬「俺だって、やる時はちゃんとやるの。」
倫太郎「そうか。」
そう、父さんと試合形式の練習をしていた。
まあ、父さんとも久しぶりに試合が出来てとても楽しい。
そんな練習をしばらくして、今日は年末と言うこともあり、お開きになった。
冬馬「疲れた。」
倫太郎「そうだな。」
洋子「冬馬。何か、キリト君から電話が来ているわよ。」
冬馬「キリトが?」
そう言って、母さんと電話を変わると、キリトの声が聞こえてきた。
冬馬「キリト。どうしたんだ?」
和人「カルム!またいくぞ!今度こそエクスキャリバーを取りに行くために!」
冬馬「随分と急だな。」
キリト曰く、エクスキャリバーが発見されたらしい。
と言っても、まだ誰も取ってはいないが。
ソードスキルの導入により、エクスキャリバーがあるダンジョンの難易度は下がっているはずだからだそうだ。
無論、俺はというと。
冬馬「いいな!俺も入るぞ!」
和人「そっか!なら、イグドラシル・シティのリズの店で集合な!」
冬馬「了解!」
そう言って、俺は通話を切った。
冬馬「………という訳で、キリト達とALOをして良いですかね?」
洋子「良いわよ。」
倫太郎「後、夕食は、僕と母さんは出かけてくるからどうにかしてくれ。」
冬馬「分かった。」
父さんと母さんが出かけて、俺はパラドも誘って、ALOへとログインする。
そして、インプのカルムとして、パラドと共にALOにログインして、リズの店へ。
そこには、キリト、アーロン、エターナル、クライン、シリカ、シノンが集合していた。
そう。
シノンとエターナルも、ALOを始めたのだ。
エターナルはインプだ。
ちなみに、フィリア、レイン、ノーチラス、ユナにも声をかけたが、用事があるそうで、来れないと分かった。
ユナ曰く、年末は結構忙しいらしい。
クライン「プハーッ!」
シリカ「クラインさんは、もうお正月休みに入ったんですか?」
クライン「おう、昨日っからな!働きたくてもこの時期は荷が入ってこねーからよ。社長のヤロー、ウチは超ホワイト企業だとか自慢しやがってさ。」
クライン、社長の悪口を言うなよ。
でも、良い企業なのは間違いないだろうな。
SAOから生還したクラインをクビにしたりしない事から。
そう思う中、クラインはキリトに話しかける。
クライン「おう、キリの字よ。ウマイこと《エクスキャリバー》が取れたら、俺様の為に《霊刀カグツチ》取りに行くの手伝えよ。」
キリト「えぇー……。あのダンジョンくそ暑いじゃん……。」
クライン「それを言うなら、今日行くヨツンヘイムはくそ寒いだろうが!」
そう言って、キリトとクラインが取っ組み合いの喧嘩を始める。
すると、壁に寄りかかっているシノンが口を開く。
シノン「あ、じゃあ私もアレ欲しい。《光弓シェキナー》。」
カルム「キャラ作って2週間でもう
シノン「リズの造ってくれた弓も素敵だけどさ、出来ればもう少し射程が……。」
リズベット「あのねぇ。この世界の弓ってのは、せいぜい槍以上魔法以下の距離で使う武器なの。百メートル離れた所から狙おうとするのは、シノンくらいだよ。」
シノン「フフッ。欲を言えば、その倍の射程は欲しいところね。」
エターナル「流石だな。」
パラド「すげぇな。」
シノン曰く、ケットシーにしたのは、ケットシーの視力が高いからだ。
本当に、GGO 1のスナイパーだな。
シノンの要望を聞いたリズベットは、苦笑していた。
すると、ドアが開き、新たな来客だ。
リーファ「たっだいまー!」
アスナ「お待たせー。」
ミト「待ったかしら?」
アーロン「お帰り。」
そう、ミト、アスナ、リーファの3人は、買い出しに出ていた。
すると、アスナとミトのカゴの上に乗っていたユイとカナが、それぞれ、キリトと俺の頭の上に乗る。
ユイ「……買い物ついでにちょっと情報収集してきたんですが、あの空中ダンジョンに到達したプレイヤーまたはパーティーはまだ存在しないそうです。パパ。」
キリト「へぇ……。じゃあ何で《エクスキャリバー》のある場所が分かったんだ?」
カナ「それが、私たちが発見したトンキーさんとジョンさんのクエストとは別のクエストがあって、そのクエストの報酬がエクスキャリバーだったらしいです。」
アスナ「それもあまり平和なクエストじゃなさそうなのよね。」
ミト「お使い系じゃなくてスローター系。今、ヨツンヘイムはPOPの取り合いで殺伐としてるって、アルゴが言ってたわ。」
カルム「……確かに穏やかじゃないな。」
すると、クラインがアルコールが入らないとはいえ、酒のおかわりをしている。
クライン「でもよお、変じゃねぇ?《聖剣エクスキャリバー》ってのは、おっそろしい邪神がウジャウジャいる空中ダンジョンのいっちゃん奥に封印されてんだろ?それをクエの報酬に提示するってどういうこった?」
シリカ「言われてみればそうですね。確かに、ダンジョンまでの移動手段が報酬なら分かるんですが。」
シノン「ま、行けば分かるわ。」
エターナル「そうだな。行ってみない限り、答えは分からないだろう。」
まあ、これもクエストの醍醐味といえば醍醐味なのかな?
すると、リズベットが声を出す。
リズベット「よーっし!全武器フル回復!」
リズベットを労い、俺たちは、調整された武器を手に取る。
俺も、ウィザーソードガンを装備する。
クライン「ったく、相変わらず脳筋ばっかだよな。このパーティーは。」
リズベット「なら、アンタが魔法スキルを取りなさいよ。」
クライン「へん!やなこった。侍たるもの、魔の一文字がついたスキルは取らねぇ!取っちゃなんねぇ!!」
リズベット「あのねぇ。RPGの侍と言えば、黒魔法を使うビルドでしょ。」
クライン「へっ!魔法使うくらいなら、刀折って、侍やめてやる。」
そう言うと、シリカが振り返りながら、語った。
シリカ「そう言えば、クラインさん、以前、炎属性のソードスキルを使ってましたよね。アレって、半分魔法みたいなものですよね。」
クライン「えっ。ええーっ!そ、そうだっけ……?」
ユイ「はい。上級ソードスキルには、火、土、風、水、聖、闇の六つの属性が付与されるんですよ。」
カナ「そういう事よ。」
クライン「ええ……。」
リズベット「魔法使うくらいなら、刀折って、侍止めるでしたっけ?」
クライン「ヒィィィィ!キリの字!カルム!」
クラインは、自分の刀を抱えながら、俺たちに近寄る。
大の大人が、情けない声を出しながら近寄るんじゃない。
エターナルも呆れたようにクラインを見ている。
カルム「まあ、その件はノーカウントで行きましょうよ。」
キリト「そうだな。」
リズベット「まあ、いっか。」
アーロン「そうだね。あまり、そういう事は言わない方が良いですよ。」
まあ、魔法をまともに使うのは、アスナぐらいだしな。
ミトも、軽い回復魔法や支援魔法は使うが、どちらかというと、攻撃タイプだ。
まあ、魔法が排除されたSAOで戦ってきた奴が多いんだ。
そうなるのは、仕方ない。
キリト「皆、急な呼び出しに応じてくれてありがとう。このお礼はいつか精神的に!それじゃあ、いっちょ頑張ろう!」
『おーーーっ!!!!』
その掛け声と共に、俺たちは、ヨツンヘイムへと向かっていく。
アスナを助けに行く際に、ヨツンヘイムから開通した隠し通路を通って行く。
リズベット「うへぇ!この隠し通路、一体どれくらいの距離があるのよ!?」
ミト「距離的には、新生アインクラッドの迷宮区まるまる一つは入ると思う。」
誰かが泣き言を言う。
すると、キリトが語り出す。
キリト「あのなあ。通常ルートでヨツンヘイムに行こうと思ったら、最速でも2時間はかかるとこを、ここを降りれば5分だぞ。文句を言わずに、一段一段感謝の心を込めながら降りたまえ、諸君!」
シノン「アンタが造った訳じゃないでしょ。」
キリト「………ツッコミありがとう。」
キリトがそう言うのと同時に、シノンの尻尾を掴んで、シノンが飛び上がる。
シノン「ふぎゃあ!この!」
キリト「おっと!」
シノン「アンタ!次やったら鼻の穴に火矢ブッコムからね……。いや、今、制裁しましょうかね。」
キリト「え?」
シノン「エターナル。お願い。」
エターナル「分かった。」
キリト「あ。」
シノンが引っ掻こうとする中、キリトは躱すが、シノンはエターナルに制裁を頼んだ。
俺たちは、先に進む事にした。
エターナル「キリト。そんな事をするって事は、覚悟は出来てるんだろうな?」
キリト「待ってくれ!決して、悪気があった訳じゃないんだ!」
エターナル「問答無用!!」
キリト「ギャアアア!!」
そりゃあねえ、彼女にちょっかい出して、エターナルがキレるのも無理ないわ。
全員が呆れ顔で頭を振る。
クライン「恐れを知らねぇな。お前。」
パラド「全くだな。」
流石に、リメインライトにはせずに、生殺しの羽目に遭わせた。
しばらくして、無事にヨツンヘイムに到着した。
流石に寒いなと感じていると、アスナの凍結耐性の支援魔法がかかり、寒くなくなった。
リーファとアーロンが口笛を吹くと、ヨツンヘイムから、トンキーとジョンが現れた。
ユイ「トンキーさん!ジョンさん!」
カナ「こっちだよ!」
ユイとカナが健気に手を振って、呼ぶ。
2体の邪神は、離れた所に接岸する。
キリト、アスナ、リーファ、シリカ、リズベット、クライン、シノンはトンキーに乗って、俺、ミト、パラド、アーロン、エターナルはジョンに乗る。
パラド「それにしても、グレードボイドって結構深いよな。落ちたらどうなるんだ?」
ミト「きっと、キリトかカルムが実験してくれるんじゃない?」
カルム「高い所から落ちるなら、ネコ科動物の方が向いてる気がする。」
エターナル「おい。お前も制裁されたいのか?」
カルム「ごめんなさい。」
パラドがそう言う中、ミトはそう言って、俺がそう返すと、エターナルが怒気を向けてくるので、即座に謝罪する。
すると、トンキーが急降下して、ジョンもそれに合わせて急降下する。
『ギャアアア!!』
ミト「キャアアアア!!」
俺たちがそんな叫び声を上げてる中、トンキーの方から、リーファの楽しそうな声が聞こえてくる。
おい、スピード狂もどうにかしてほしいな。
流石に、捨てるなんて薄情な事はせず、そのまま飛んでいく。
しばらくすると、人型邪神とプレイヤーが協力して、トンキーとジョンと似たような象水母邪神を攻撃していた。
しかも、人型邪神とプレイヤーが戦闘にならないのを見て、どうなってんだと思っていると、巨大な女の人が現れる。
その女の人は、ウルズといい、エクスキャリバーを抜いて欲しいと依頼する。
ウルズ曰く、このまま動物型邪神が全て狩り尽くされると、あのスリュムヘイムがアルンにまで上昇して、壊滅するらしい。
ウルズが消えた後、皆で話し合う。
カルム「随分と突拍子もないよな。」
ミト「でも、それって、フィールド改変よね。そんな事って出来るの?」
カナ「このALOを制御するカーディナルシステムは、SAOの物と同性能です。つまり、フィールド改変も容易いです。」
そっか。
このALO自体、元々は須郷伸之の野望の為に作られた様なものだ。
カーディナルシステムの最後の使命が、アインクラッドを崩壊させる事なら、そんな事も容易いか。
だが、このまま行くと、ALOでプレイする人が急激に減ってしまう。
それだけは阻止しないとな。
クライン「よーし!今年最後の大クエストだ!エクスキャリバーを手に入れて、今週のMトゥモの一面を飾ろうぜ!」
『おーーーッ!!』
そうやって、気合を入れて、空中ダンジョンへと突入する。
今回はここまでです。
今回から、キャリバーの話に入っていきます。
エターナルは、インプを選びました。
そして、キリトはエターナルにお仕置きされました。
次回は、ダンジョン内に突入します。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今日、究極大聖剣の闇黒剣月闇が届きました。
めっちゃ楽しいです。
大きいですし。
今日は、ユナの誕生日ですね。
この小説でのオーディナル・スケールに相当する話に関しては、ユナはアイドルとして活動させる予定です。
アリシゼーションでのカルムの武器はどうするか
-
刃王剣十聖刃
-
オージャカリバー
-
オージャカリバーZERO
-
その他