深澄side
勉強会がお開きになって、ログアウトした後、自室で起きた。
深澄「アスナ………大丈夫かな……。」
アスナのお母さんが厳しいのは、良くアスナから聞いていたので、不安になる。
助けてあげたい。
でも、アスナのお母さんに意見は出来ない。
深澄「私、どうしたら良いんだろ……?」
このままじゃ、アスナが遠くに行ってしまう可能性がある。
アスナのお母さんの事だ、帰還者学校ではない別の学校に行かせようとしそう。
帰還者学校の世間での評価としては、優遇しすぎだという評価が多い。
でも、単なるセーフティネットではない事は、通っている私達が実感している。
何せ、全校生徒に週一度の個別カウンセリングが義務付けられている。
そこでは、あからさまに反社会的傾向がないかを探るかのような質問が多い。
答え方によっては、病院での再診断や、投薬まで指示される。
一部のプレイヤーは、《ラフィン・コフィン》に所属していた未成年もいた可能性があるので、そうなっても仕方ないと思ってる。
深澄「でも、それを抜きにしても、私は悪くないと思う。」
そう呟く。
政府や文科省の思惑はどうであれ、現場の教師はほぼ全員が志願で赴任してきた。
だから、真摯に生徒に向き合ってくれる。
そして、心を繋いだ友人たちと一緒に居られる。
アスナ、キリト、リズベット、シリカ、ノーチラス、ユナ、フィリア、他の元攻略組、そしてカルムと。
だからといって、何かが変わるわけではないけれど。
そんな事を思いつつ、夕食を食べて、風呂に入って、寝る。
翌日、アインクラッド24層で、主街区の少し北にある小島の南岸にカルムと一緒に並んで座っている。
その近くには、キリトとアスナもいる。
考え事をしていると。
カルム「どうした、ミト?」
ミト「え。あ、いや、何でもないわ。」
カルム「何でもないなら、そんな暗い顔にはならないだろ。」
本当に、見通してるのかしら?
そんな風に言うカルムにそう思いながら、私は答える。
ミト「実はね、アスナが不安なの。」
カルム「アスナが?」
ミト「アスナのお母さんって、とても厳しいらしくて、もしかしたら、居なくなっちゃうかもって思って………。」
カルム「なるほどな………。」
ミト「ごめんね、そんな事を考えていて。」
カルム「いや、親友の心配をするのは、悪くないと思うけどな。」
ミト「………思い出したんだ。あの第一層で、アスナを見捨てかけた事を。」
カルム「…………。」
ミト「助けてあげたいけど、どうすればいいのか分かんないよ………。」
あの光景が蘇り、アスナをどうにかしたいと思った。
でも、違う家の人の言葉なんて、聞いてはくれないだろう。
すると、カルムが私の体を、自分の体に寄せる。
私は、カルムを見る。
ミト「カルム………?」
カルム「気持ちは分かる。それに、ミトが本当にアスナの事を想ってる事もな。」
ミト「え?」
カルム「アスナの事を大事にしてるから、そんな風に心配するんだろ?」
ミト「うん………。」
カルム「それでいいんじゃないか?」
ミト「え………?」
カルム「アスナが苦しんでる時に、ミトが支えてやれば。それが、本当の親友だと、俺は思ってるぜ。」
ミト「カルム………。」
時々、そんな風に言うから、更に好きになっちゃうじゃない。
カルムの手を、私の手で絡めながら握る。
ミト「ねぇ………。もう少し、このままで良いかな?」
カルム「良いぞ。」
そんな風にイチャイチャしてると、背後から着地するような音がして。
フィリア「ちょっと目を離すとすぐにこれなんだから!」
そんな声がして、私はカルムから少し離れる。
そこには、フィリアとレイン、カナ、パラドがいた。
レイン「お取り込み中悪いけど、そろそろアスナさんが移動するよ。」
カナ「パパとママはラブラブですね!」
パラド「お熱いぜ。」
そんな風に言ってくるから、私は恥ずかしくなるけど、カルムは少し名残惜しそうな顔をしていた。
アスナとキリトの方は、シリカ、リズベット、リーファ、アーロンが居た。
全員集結してるから、その絶剣がいる小島に向かう。
そこには、絶剣に負けた人が降参していた。
ユウキ「イエイ!」
絶剣を見たアスナが呆然として、私とリズベットに話しかける。
アスナ「ねぇ、ミトにリズ。」
ミト「何?」
リズベット「どうしたの?」
アスナ「絶剣って、女の子じゃない!」
ミト「そういえば、言ってなかったわね。」
アスナ「聞いてないよ!………もしかして!」
「「ヒッ!」」
アスナ「キリト君やカルム君が負けたのって………!」
アスナ、怖い。
アスナは、カルムとキリトの2人を睨む。
その目には、炎が映る様に見えた。
すると、キリトとカルムが揃って首を振る。
キリト「ち、違うよ。」
カルム「女の子だからって手加減した訳じゃないぞ!本当にガチでやったぞ!」
アスナ「どーだか。」
アスナの炎の視線を見て、キリトとカルムの2人は縮こまっていた。
まあ、本気でやってたし。
ユウキ「えーっと、次に対戦する人、居ませんかー?」
周囲を見ると、なかなか名乗り出る人が出てこなかった。
そこで、私とリズがお節介をする。
ミト「ほら、行きなさいよ。」
アスナ「や………ちょっと、気合入れ直さないと………。」
リズベット「そんなもん、あの子と一合撃ち合えばバリバリ入るわよ。さ、行った行った!」
私とリズの2人でアスナを押し出す。
絶剣もといユウキは、アスナの方を見る。
ユウキ「あ、お姉さん、やる?」
アスナ「え、えーと………じゃあ、やろうかな?」
アスナがやると言うと、周囲からバーサクヒーラーのお出ましだという声が聞こえてきて、アスナに青筋が立つ。
まあ、アスナの戦闘スタイルが原因と言っても、いくら何でも言い過ぎだと思う。
すると。
???「じゃあ、その後で俺と良いかな?」
そんな声がしてきて、皆の意識がある一点に向く。
そこに居たのは、ややボサボサの髪をした青年と、もう1人の男性を連れた人だった。
ユウキ「お兄さんも?うん!良いよ〜!」
???「それじゃあ、先、どうぞ。」
アスナ「え、ええ………………。」
ルールの確認を行って、デュエルが始まった。
先に仕掛けたのはアスナだった。
高速の連続突きを仕掛けるも、ユウキはそれを簡単にいなし、アスナに急接近した。
驚き、体勢を崩したアスナにユウキは一撃を放った。
なんとか致命傷は避けるも、アスナは胸に一撃を掠めてしまった。
ミト(それにしても、アスナが実力者なのは分かるけど、ユウキも凄いわね。)
ユウキの実力に、私は再び驚く。
すると、アスナもスイッチが入ったのか、本気で相手をする。
アレは、閃光としての本気だ。
再びアスナが仕掛けた………その一撃は先ほどと違い、ユウキの剣を弾き、衝撃で周りに衝撃波を起こすレベルだった。
そこからは互いに譲らない高速のラッシュだった。
剣戟、ソードスキルのぶつけ合い……お互いのHPを削りながらの戦いだったが、先に勝負に出たのはアスナだった。
競り合いからユウキに掌底を撃ち込んだのだ。
そこから細剣4連撃ソードスキル〈カドラプル・ペイン〉を放つが………。
ミト(アスナのカドラプル・ペインが見えてるの!?)
そう、ユウキは、カドラプル・ペインを全て迎撃して、硬直に入ったアスナに対して、私やカルムの時にも使ったOSS、《マザーズ・ロザリオ》を発動する。
アスナの体に5連撃が入り、アスナも迎撃の為に、OSS《スターリィ・ティアー》を発動して、6から10連撃を迎撃する。
しかし、マザーズ・ロザリオは11連撃技。
最後の攻撃が、アスナに………。
すると、爆風が周囲を包み、全員の視界が塞がれた。
視界が晴れると、寸止めの状態になっていた。
ユウキ「うーん、すっごく良いね!ミトやカルムの言う通りだったよ!」
アスナ「え?あの、決着は?」
ユウキ「こんだけ戦えば、ボクは満足だよ!お姉さんは最後までやりたい?」
その言葉に、アスナも首を横に振る。
それを見たユウキは、先ほどの男と向き合う。
ユウキ「じゃあ、次はそっちのお兄さんだね!」
???「ああ。」
ユウキはそう言って、お互いに向かい合う。
2人は、デュエルを準備する。
相手は、OOOと書いてあった。
オーズと言うのかしら?
すると、腰に何かをつけて、3枚のメダルを装填する。
オーズ「それじゃあ、行こう!」
オーズがそう言うと、音が流れてくる。
『タカ!トラ!バッタ!』
『タ・ト・バ!タトバタ・ト・バ!』
その音声と共に、その人にアーマーが装着される。
頭にはタカを模したアーマーを、両腕には虎を模したアーマーを、足にはバッタを模したアーマーが装着される。
ユウキ「凄〜い!」
オーズ「さあ、やろうか。」
ユウキ「うん!」
2人はそう話して、戦いを始める。
その戦いは、ハイレベルと言える物だった。
ユウキの素早い動きに、オーズもついて行っているのだ。
ユウキ「はあっ!でやっ!」
オーズ「はあっ!」
ユウキが片手剣で攻撃する中、オーズは、片刃の剣や、両腕の爪で攻撃する。
すると、カルムが呟く。
カルム「もしかしたら、彼が
ミト「みたいね。」
キリト「マジか……………。」
彼が、
ユウキ「凄いね!やるじゃん!」
オーズ「君もね!アンク、メダル!」
アンク「ったく。人使いが荒いな。オーズ!」
ユウキとオーズがそう話す中、オーズがそう叫ぶと、アンクというプレイヤーは、2枚のメダルを投げる。
すると、真ん中以外のメダルを抜く。
『ライオン!トラ!チーター!』
『ラタ・ラタ・ラトラーター!』
すると、頭部が鷹からライオンを模したアーマーに代わり、脚部もバッタからチーターを模したアーマーに変わる。
ユウキ「姿が変わった!」
オーズ「行くよ!」
すると、オーズは加速した。
チーターの力を使ったのだろう。
本当に早かった。
ユウキの方も、速さに翻弄されつつも、対応していた。
ユウキ「やるね!」
オーズ「君もね!」
2人はそう話しながらも戦っていく。
2人のHPが減り始めた。
お互いに攻撃をしているからだろう。
ユウキ「次で決めよう!」
オーズ「ああ!アンク!」
アンク「ったく!ほらよ!」
2人はそう話す中、オーズは叫んで、アンクがメダルを3枚投げる。
オーズは、メダルを変える。
『シャチ!ウナギ!タコ!』
『シャ・シャ・シャウタ!シャ・シャ・シャウタ!』
すると、オーズは頭部がシャチ、胸部がウナギ、脚部がタコを模したアーマーに変わる。
そして、ユウキはマザーズ・ロザリオの発動状態になる。
ユウキ「さあ、行くよ!」
オーズ「OK!」
2人が睨み合う中、風が吹いて止む。
すると、2人は駆け出す。
ユウキ「ハァァァァァ!」
オーズ「セイヤァァァァァ!!」
ユウキがマザーズ・ロザリオを放つ中、オーズは、足をタコの足状にして、キックを放つ。
2人の攻撃がぶつかり合い、しばらく拮抗していた。
すると、爆発が起こって、2人は吹っ飛ぶ。
リザルトを見ると、引き分けになった。
2人は立ち上がる。
ユウキ「お兄さんも強いね!もし良かったら、手伝って欲しい事があるんだけど…………。」
オーズ「ああ、それなら……………。」
アンク「何してんだ。さっさと行くぞ。」
オーズ「ああ。……………ごめんね。もし良かったら、フレンド登録してくれるとありがたいな。」
ユウキ「OK!」
ユウキ達はそう話すと、オーズとアンクの2人は去っていく。
すると、ユウキはアスナの手を掴んで。
ユウキ「はい!」
アスナ「え!?ちょっと!」
アスナがユウキに連れていかれる。
それを見送っていく。
さて。
ミト「行こっか。」
カルム「そうだな。」
私たちは、アスナが不安になったので、追いかけていく。
今回はここまでです。
今回は、ユウキの登場と、ユウキの彼氏キャラであるオーズが登場しました。
オーズは、仮面ライダーオーズみたいに、動物の力が宿ったメダルで、アーマーを変える事が出来ます。
カルムとミトは、スリーピング・ナイツの事は把握しています。
次回は、アスナが強制ログアウトされるまでです。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
もし、今後の展開などでリクエストがあれば、活動報告にて承っています。
アリシゼーションとかですね。
アリシゼーションでのカルムの武器はどうするか
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刃王剣十聖刃
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オージャカリバー
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オージャカリバーZERO
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その他