南雲ハジメはバリアスーツと共に   作:ウエストモール

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ステータス関連の解説を大幅に端折りました。後、主人公のステータスが変更される可能性あり。

ちなみに、スーツの初期アビリティはこんな感じです
・チャージビーム
・ディフュージョンビーム
・グラップリングビーム
・ノーマルミサイル
・スペースジャンプ
・モーフボール
・ボム
・バリア機能



5話 ステータスプレート

 2日目、我々は聖教教会本山がある【神山】の麓に存在する国家、ハイリヒ王国の国王一家に謁見した。その際、イシュタルに対する国王の態度から、国家権力よりも宗教の力が強い国だと理解する。

 

 ちなみに、国王の名はエリヒド、王妃はルルアリア、王女はリリアーナ、その弟である王子はランデルといった。

 

 さらに宰相などの権力者や騎士団長、宮廷魔法士が紹介される。なお、騎士団長や宮廷魔法士が我々の訓練を担当するとのこと。実戦を知る者は俺以外にはいないため、訓練を受けることは必要だろう。

 

 その後には午餐会が開かれたのだが、出されたのは地球の洋食と殆ど変わらなかった。その最中、10歳の金髪碧眼美少年であるランデル殿下が香織によく話しかけていたのを見かけ、少し嫉妬した。

 

 香織の美しさは異世界でも通用するらしい。そういえば、八重樫さんは貴族の若い女性からよく話しかけられていた。学校の二大女神は、異世界でも女神だった。

 

 

 

 

 

 翌日、訓練が始まった。

 

 最初に配られたのは、12cm×7cm の金属製の薄いプレートだった。このプレートは一体何なのだろうか?その疑問について、騎士団長のメルド・ロギンスがすぐに説明してくれた。

 

「このプレートはステータスプレートと呼ばれているアーティファクトで、自分の客観的なステータスを数値化して示してくれるものだ。最も信頼のある身分証明書でもある。くれぐれも無くすなよ?」

 

 後に知ったが、アーティファクトは今では再現できない強力な魔法道具のことであり、その1つであるステータスプレートは大量に複製されているらしい。

 

「使い方は簡単だ。プレートに刻まれている魔法陣に血を一滴垂らして登録、加えて“ステータスオープン”と呟くとステータスが表示される」

 

 俺は針で指を刺すことで血をプレートに垂らし、ステータスオープンと呟いた。すると・・・

 


南雲ハジメ 17歳 男 レベル:?

天職:戦士/錬金術師

筋力:900

体力:820

耐性:600

敏捷:1000

魔力:100

魔耐:50

技能:槍術・棒術・射撃・格闘術・回避性能[+見極][+瞬発]・飛躍[+宙躍]・錬金・錬成・言語理解


 

「ん?」

 

 俺のステータスは、魔力と魔耐という魔法に関するところを除き、高い数値を示していた。これは恐らく、鳥人族の遺伝子とこれまでの鍛錬や実戦によるものだろう。

 

 団長の説明では、レベル1におけるステータスの平均は10であり、我々の数値はその数倍から十倍になるとのことであったが、この数値は異常といってもいいだろう。

 

 だが、それ以外に気になることがあった。それは、レベルが?で表示されているということだ。一体どういうことだ?まさか、壊れているのだろうか。

 

 また、錬金術師という天職のことも気になった。錬金術は、卑金属を貴金属に変えようという試みのことだ。成功したことは無いと言われているが、地球の創作では主題としてたまに扱われ、錬金術という言葉の知名度は高い。

 

 そんな中、天之河がメルド団長にステータスプレートを見せに行く。その内容は・・・

 


天之河光輝 17歳 男 レベル:1

天職:勇者

筋力:100

体力:100

耐性:100

敏捷:100

魔力:100

魔耐:100

技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解


 

「おお!流石は勇者様だ!既に3桁じゃないか!それに、技能がこんなに沢山!これは頼もしいな」

 

 団長は天之河を称賛する。それを聞いた彼は、頭を掻きながら照れていた。

 

 団長は他のクラスメイト達のステータスプレートを見ていく。皆、例外なく強力なステータスであり、団長は笑みを浮かべていた。そして、俺の番が来た。

 

「これは凄い!勇者様より遥かに上じゃないか!これは期待できるな」

 

 勇者の数値が100であるところに、その5〜9倍の数値を持つ者が現れたのだ。俺のステータスを見た団長の驚きは、相当なものだろう。

 

「ですが、レベルが出ていないようでして」

 

「これは・・・」

 

 それを見て、壊れているのだと判断した団長は、予備のステータスプレートを持ってくる。何回か試したのだが、レベルが出ていないのは変わらなかった。

 

「おかしいな・・・・まぁ、技能の数は勇者様に近い程あるようだし、天職も珍しいことに戦闘系と非戦闘系の両方を持っている。原因が分かるまではそのままで頼む」

 

 結局、原因は不明なままだった。これは予想なのだが、俺の肉体が純粋な人間でないことが原因だと考えている。俺の肉体は鳥人族の遺伝子が移植されており、人間の範疇では表せなかったのだろう。

 

 

 

 

 

 この世界には、魔法という技術が存在する。その仕組みはこうだ。

 

 まず、体内の魔力(エーテル)*1を詠唱・・・俗に言う呪文を唱える行為をすることで魔法陣に注ぎ込み、魔法陣にプログラムされた魔法が発動するというものだ。まあ、生体エネルギーを使ってパワービーム*2を撃つようなものだろう。勿論、咄嗟に撃てるパワービームの方が効率がいいのだが。

 

 詠唱の長さや魔法陣の複雑さで魔法の威力も変わっていくのだが、適性を持つ者はこの式をある程度省略することが出来る。なお、俺にはその手の適性はないため、攻撃魔法はほぼ使えない。

 

 そして、魔力についてだが。体内の魔力の影響でスーツにとある変化が生じた。それは、バイザーシステム*3に新しいものが追加されたということだ。

 

 その名はエーテルバイザー。今のところ分かっている用途は、魔力の流れを見たり、魔法や魔獣を解析するなどといった所だ。どうやら、鳥人族製のスーツは魔力にも対応したらしい。

 

 また、エネルギータンクとは別にエーテルタンクというものも出現した。まあ、スーツに魔力を蓄えることが出来るようになったわけだ。しかも、消費した分は一定時間で自動回復するというおまけ付きである。なお、貯蔵量を増やす方法は分かっていない。

 

 魔法がメインとなっているこの世界で戦うには、このエーテルバイザーとエーテルタンクが重要になってくるかもしれない。

 

*1
本作品では魔力をエーテルと呼びます

*2
装着者の生体エネルギーを変換して放つ、アームキャノンに標準装備されたビーム。無限に撃てる。

*3
メトロイドプライムシリーズに登場する要素





エーテルタンクの初期容量は、エネルギータンクと同様に100という設定です。

次回、主人公の技能に関する説明を入れます
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