お姉ちゃんにまっかせなさい☆ 作:( ̄▽ ̄)
夜が明け目覚めた私は重い身体を無理矢理持ち上げ出口がわからぬ樹海を歩くことにした
道中たまたま見つけた川を見つけた際は思わず涙してしまった
だって血じゃないもん!最ッ高!
水分補給をし仕留めた虎が腐らないように綺麗に血を洗い流す
え、捨てないのかって?貴重な食糧だよ?持ち歩かないと!
抱えられないので尻尾を持ちズルズルと引きずらしかないんだけどね!
食虫植物もどきの待ち伏せに気をつけて進み、途中虎を横取りしようとハイエナのような狼の襲撃を逃げボロボロになりながらなんとか駆け抜け続け、そして………
「あっ………」
森をぬけた!
今まで森で日光が遮られていたどんよりした雰囲気とは打って変わって清々しいほどの明るく風が気持ちいいです
あまりに嬉しくなり草原を走り回っていると少し離れたところにテントのような建設物と人影を見つけることができた
やった!人だ!初めての現地人だー!
駆け寄っていくとちょび髭の生えたおじさんとツルピカのハゲが待ち構えていた
「……へえ、一晩でこの森を抜け出したか」
「ふむ、お前の言う上位7人に入るのでないか?」
「そうですね、……ヒュージタイガーを仕留めてるあたり有望株には間違い無いでしょうね」
なんの会話をしているのか全く分からず首を傾げているとハゲが声をかけてきた
「おっと、すまない。よく辿り着いたな
ふむ……………」
激励の言葉をかけたハゲはリストのような紙を捲り上げ一つの名前を探し出す
「試験は合格だ。おめでとう…………
コルネリア」
目が覚めてから自分がわからず放浪しまわりようやく辿り着いた場所で初めて自分の名前が明らかになり、なんとも言えない気持ちになった
……そうか、私の名前はコルネリアというのか
「…………?どうした?向こうで手当を受けてくるがいい」
「え、あっ、は、はい!ありがとうございます」
上位?試験?合格?
なんのことを言っているのか全くわからなかったがひとまずハゲの言う通りにテントで治療を受けることにする
正直足もガタガタだし喉も乾いて仕方ないところだったのだ
あ、ご飯も貰えるのかな。血生臭くない美味しいやつ
一通りの治療を受け落ち着けたところで横になれるテントで休憩をしても良いとのことだったのでそちらに移動することにした
………しくしく。ご飯はもらえたもののパンひとつって
私、パンよりご飯派なんだけどなー
パンを咥えながらテントに入るとそこには私と同年代くらいの白髪の少年が既に座っていた
「ほう、俺と同じくらいに到着できた雑魚がいたとはな」
………え?私のこと?
会っていきなり雑魚呼ばわり?
………キレていいかな
「………ナハシュだ
貴様もおそらく上位7人にはいるだろう」
「………え、あっと、…………コ、コルネリアよ
……よろしく
上位7人って?」
「俺も話を横聞きしていただけだから詳しくは知らんが俺らはランク付けされ上位7人とそれ以外に分けられるらしいぞ」
「………へえ、なるほど」
上位についてはわかった。でも、もっと肝心なことがわからない状態だ。
同年代っぽいしこの子に聞いてみようかな
「……ね、ねえ。
ひとつ、聞いてもいい?」
「………なんだ?」
「…………試験ってなんのこと?ていうか、今これって何してるの?」
「…………はあ?」
それはもう盛大に飽きられてしまった
頭でも打ったのか雑魚と正気を疑われるくらいに
どうやら自分達は帝都?という大きな国に身分を買収され帝都の精鋭部隊になるための試験としてあの樹海を突破する課題を受けていたらしい
………悪態をつきながらめっちゃ丁寧に教えてくれたわね。もしかしていい子なのだろうか?
「コルネリア、お前のランクが決まったぞ」
説明を受けているとハゲの隣にいたちょび髭のおじさんが話しかけてきた
「コルネリア、お前のキルランクはNo.2だ
その年でヒュージタイガーを一撃で仕留めるとはなかなかもんだ
お前はこれから俺の教育を受けてもらう
ま、親みたいなもんだ。『お父さん』って呼んでもいいのだぞ?」
見てたんかい!助けろよ!
………じゃなくて、……ふむ、どうやらこの男がこの課題を持ちかけた張本人だろう
あんな死んでいたかも知れない試験を作りやがって!
「わかりましたわ!では、パピーと呼びますわ!
よろしくお願いしますパピー!」
「…………それは止めろ」
苦虫を潰したようなイイ顔が見れて満足ですわパピー