お姉ちゃんにまっかせなさい☆ 作:( ̄▽ ̄)
合格者が全員揃うまで試験は続くらしく待機を命じられてしまった
この試験は4日を想定しており期日を過ぎても突破できなかった者は全員不合格になるらしい
なのでナハシュと私は一晩で突破できたので期日まであと2日あることになる
……簡潔に言おう、暇である
待機しているテントにはベッドしかなく変化があるとすれば食事が提出してもらえるくらいだろう
ああ、娯楽がほしい
「というわけで遊びに来たわよ!ナハシュ!」
「…………俺は忙しい、消えろ雑魚」
暇なのでナハシュと遊ぶことにしました!
殺伐とした答えが返ってきたけど聞かなかったことにしよう
「トランプ………なんてものはないし、なにして遊ぼうか?」
「………俺の話を聞いていなかったのか?
お前も本でも呼んだらどうだ?」
そう言ってナハシュが読んだであろう積み上がった本の中から一冊取り出して渡してきた
いやー、殺伐とした返答をしながらこちらの意図を汲み取ってくれる、やっぱりナハシュはツンデレ属性のようね!
「でも、無理!文字の羅列読んでたら頭痛くなっちゃう!」
「…………雑魚が……」
「そうねえ、…………腕相撲しよ!これならそんな時間もかからないし、一瞬よ」
「……………はあ、仕方ない」
優しい!さすがナハシュ!
そんなわけで腕相撲をすることになり適当な木箱を用意して両者手を組み始める
片方は意気揚々と、片方は呆れながら試合が開始された
よ〜い、スタート!!
ダンッッ!!
本当に勝負は一瞬であった。
適当に付き合えばいいだろうと思っていたナハシュは全力ではないにしろそれなりの力を込めてはいた
だというのに勝負はコルネリアの圧勝であった
いやー、やっぱりこの身体高スペックですわ
筋トレなんかしてみたけど逆立ち腕立て伏せなんて余裕でこなせちゃうくらいにはかなりの身体能力を誇っている
でも、やっぱり比べるものがないと味気ないのでナハシュに相手をしてもらいました
いやー、この結果だけで満足しちゃいました
「ありがとうーナハシュ。んじゃまた後でー」
「まて!!!」
突然大声で呼び止められ驚き足を止めるとナハシュが羽織っていた上着を脱ぎ捨て腕相撲をした木箱に肘を置く
「………もう一戦だ」
先ほどと違い今回は油断などなくそれどころか殺気すらも感じる空気を醸し出している
「………いいじゃない。
わかったわもう一戦しましょう」
そういってコルネリアは木箱に肘を置き再び手を組む
よ〜い、スタート!!
ググっ
先ほどと違い今回は均衡した事実に少なからずコルネリアは驚愕してしまう
自分の圧勝が嘘かのように全く動かすことができない
「どうした雑魚、これが限界か?」
「あら言ってくれるじゃない」
両者腕相撲だというのに頭から汗を垂れ流し呼吸も荒くなってきた
いつまでも均衡が続くかのようにも思えたがその勝負に結末を迎えようとしていた
僅かにだがナハシュが腕の限界を迎え少しだけ腕の力が緩んだところをコルネリアは見逃さずその一瞬に力を入れてナハシュの手を木箱に押しつけた
「っ!はあはあ、そんな細腕でよくそんな力が出たわね」
「ちっ!それはこちらのセリフだ。
………次は負けん」
「ふふん、いつでもかかってらっしゃい」
なんとか勝てることができたものの、あんなにも均衡するとは
………もしかしてこの世界ではこれくらいが常識なのだろうか?
「おもしれぇことやってるじゃねえか」
「あっパパ」
声がした方を振り返るとそこにはいつのまにかパパが佇んでいた
余談ではあるが、パピー呼びはあまりにも却下されたため仕方なくパパ呼びにすることにした
「どれコルネリア、俺ともするか?」
これは思ってもみない提案だ
パパは見るからに強者のオーラを醸し出しており多分この世界でも上位に君臨する強さを持っていると予想できるのでこれは楽しみだ
「負けて親の尊敬を格下げしても知らないわよー」
「はは、これは手厳しいねぇ」
両者木箱に肘を置き
よ〜い、スタート!!
その瞬間コルネリアの視界は上下反対となった
何が起きたのか全く理解できずそのままコルネリアは背中から思いっきり地面に叩きつけられた
そこでようやく理解することができた
自分は抵抗するまもなくパパに腕を叩きつけられあまりの勢いに自分の身体も一緒に持っていかれたことに
「くく、ガキにしてはなかなかだと思うぜ。
ガキにしてはだがな」
そう一言言い残すとパパはテントを出て行ったしまった
後に残されたテント内には呆然とした空気だけが残っていた
ああ、私は何を勘違いしていたのだろうか。少しでもチート能力があるのではないかと思っていた過去の自分を今すぐにでも殴り飛ばしたい恥ずかしい気持ちでいっぱいになってしまった
あまりの赤面に顔を覆っているとナハシュが脱いだ上着を拾い上げ
「……まだまだ修行不足だな」
それは私に言ったのだろうか。それとも自分に言ったのだろうか。
それだけ言い残すとナハシュもテントを出て行ってしまった
多分いまから修行でもするのだろう………………
「ちょっと待ってよー、私も行くーー!」
さっきまでの自意識過剰な自分を戒めるべく私も修行することにしよう