自分は、MRとは言え、久々に対峙したギザミにボコボコにされております(汗)
まあ、そんな訳で。盛り上がっている今こそ、と思ってモンハン二次創作を書いてみました。兎に角、自分のやりたい事や好きな物を詰め込んでみたつもりです。
それでは、どうぞ!
「トウカ。今日限りで、鍛冶師の仕事も辞めて貰う」
「ふぅん、そうですか。理由を聞いても?」
「お前がハンターだった頃を忘れられないのかは分からんが、仕事そっちのけで自分の造りたい物しか作らず、仕事をしても太刀しか上手く作れない。後、勝手に色々と素材を使いまくったからだ」
それは、多種多様なモンスター達を、様々な武器と防具を組み合わせて狩るハンター達が主人公の、世界的に有名な狩猟系ゲームらしき世界に存在する、とある村での出来事。
その村に暮らしている、元ハンターの鍛冶屋見習いの女性、途轍もなく長い銀髪に一本だけ入れた黒のメッシュ・比較的高めな身長・程よい引き締まりと抜群過ぎる豊満さを両立したスタイル、という容姿をしている彼女の名はトウカ。この物語の主人公たる彼女は、現在進行形で鍛冶屋見習いもクビにされていた。
「だって、私が平凡なハンターで終わる訳無いので。私に相応しい太刀が作れれば良いんですよ」
「何を言っているのか、さっぱり理解できないんだが……とにかく、明日からは家で大人しくしてくれよな?」
「まあ、良いでしょう。今日まで、お世話になりました。それなりに」
「あのなぁ……」
と言うのも、トウカは少し前までハンターの一人だった。しかし、徹底的なまでの太刀至上主義な思考・誰とも連携を取ろうとせずに単独行動ばかりする・どんな太刀を使ってもクエストの途中で壊してしまうなど、数々の問題行動で、碌にハンターらしい事が出来ない為に村の長に辞めさせられていた。
しかし、それら全ての原因を自分では無く「私が振るうに値する太刀が無いのが悪いのです」と言う、他人には理解し難い理由だと考えているトウカは、今日まで鍛冶屋見習いとして働いていたのである。
それでも、自分への指導などを担当してくれた先輩の言う通り、再び問題行動などが多発してしまった結果として辞める事になってしまった彼女だが、まるで気にしていない且つ悪びれていない様子だった。
そして、鍛冶屋見習いとして最後の一日は、珍しく工房の奥で大人しくしていたりしていたのだが……その理由は、鍛冶屋の仕事が終わった後の夜に、明らかとなる……
「ウフフフフッ……私をクビにすると言うのなら結構。ですが、それは私に相応しい太刀を作り上げてからです」
村の皆が寝静まった頃。トウカは何と、鍛冶屋の工房へと忍び込んでいた。ハンター時代に、モンスターに気づかれる事無く移動する方法を応用してであった。
工房の扉に鍵を掛け、誰も入って来られない様にすると、両手に抱えたり、背中に背負ったり、鞄に詰め込んだりして大量に持ち込んで来た物達を全て下ろす。
それは、鍛冶屋の倉庫などに保管されていたり、ハンターやギルドから預けられた、多種多様且つ貴重なモンスターの素材及び、自分が今まで作ろうとした太刀の失敗作。
「私の心……いいえ、魂を込めて行う、最初で最後の本気鍛治です。いざ……!」
かつて、ハンターだった頃に愛用していた、専用インナー姿になっているトウカは、地に付きそうな程に長い髪をポニテにすると、己が求める太刀を求めて鍛治作業を開始する。
まずは、貴重な素材の中でも特に貴重な逆鱗や紅・水・黄・碧・紫・宝・龍玉、自身が生み出してきた太刀の失敗作を、既に火を灯していた専用の炉に入れて溶かし、今まで見た事の無い色をした液体金属に変えて刀身の型に流し込む。
続いてはモンスターなどの牙・翼・骨・鱗、採取などで手に入る鉱石を使用。それらは加工用の道具で容赦なく砕き折り、削っていきながら形を整え、結合させていく事で太刀の持ち手・鍔・装飾・鞘にした。
型に流し込んだ液体金属が、ある程度冷えて来たら再び熱し、鍛治用のハンマーで大の男にも負けない力と勢いと、元先輩や同僚並の正確さとリズムで何度も叩いていく。
そして、それらを繰り返した後、刀身を一気に冷水……ではなく、数多のモンスター達の貴重な血液などを混ぜ合わせた、特別なエキスで冷却していく。
ほぼ出来上がった刀身を、余った素材などを加工して作ったヤスリで、丹念に研磨していく。それにより、切れ味や輝きを徹底的に鋭くした後、全てのパーツをしっかりと組み合わせる事で、トウカが求めていた太刀は遂に完成した。
「これが……これこそが……私の求めていた、運命の一振り……!」
「やっぱり此処に居たんだな、トウカ!何もかも滅茶苦茶にして、タダで済むと思うなよ!」
完成した太刀を手に取った瞬間、トウカの脳内に何らかの情報が次々と流れ込んでいく。それと同時に、鍵を壊して強引に扉を開けられ、元先輩を含めた数人の村人達や村に来ていたハンターが入ってくる。全てが終わった後の、彼らにとっては惨状極まりない光景に、流石の元先輩も怒号を飛ばす。
「ウフッ……ウフフフフフッ…………」
「何が可笑しい!?お前は下手すれば、このままギルドに逮捕されるんだぞ!?」
「全て、全て理解したのです。本当の私と、この世界の真実を」
だが、その身に妖しげなオーラを纏った様にも見えるトウカは、ゆらりと立ち上がりながら今まで本当に見えているのか分からない位の薄目にしていた両眼をしっかりと開いて、元先輩達の方を振り向く。
その鋭い瞳は、狂気を宿した虹色の輝きを放っていた。余りの不気味さに流石の元先輩達も恐怖を感じる程だったが、それだけでは終わらなかった。
「確かに、今日までの私はハンターらしい事も、鍛冶屋らしい事も出来なかったでしょう。しかし……この太刀を作り上げた事で、鍛冶屋らしい事が遂に出来ました。ならば……」
「トウカ、馬鹿な真似は止せ……!本当に犯罪者として、追われる事になるぞ!?」
「ならば今こそ、ハンターらしい事も見せて差し上げましょう」
元先輩の制止も聞かず、トウカは持っている太刀で居合の構えをすると、皆が避ける暇も無く勢い良く抜刀。瞬間、閃光の様な物が見えたかと思えば、強烈な衝撃波が発生。その場に居た者達が悉く吹き飛び、村全体を駆け抜けたかと思えば、存在する全ての建物が一刀両断され、崩れ落ちていく。
「『運命の一振りたる太刀を手に入れる』『その太刀に相応しいだけの力と装備』。これが私の求めた転生特典……そう、私は転生者なのです」
その光景を見ながら、残心めいた動きをした後、太刀をゆっくりと納めたトウカ。そのまま壊滅した村中を歩きながら、彼女は自分が如何なる存在だったかを思い出していた。
彼女は転生者であった。死した者達が神の手によって、様々な特典を与えられながら新たなる世界にて、第二の人生を送る者達の総称である。
未だ朧気な部分はあれど、己の前世と転生する時に望んだ物、そして今いる世界が「モンスターハンター」の世界である事を思い出したトウカは、改めて自らの手で作り出した太刀を静かに鞘から抜き、見つめる。
「
気づけば、未知なる防具もその身に纏っていたトウカ。禍々しく鋭い刃の様な装飾や鉱石めいた鎖が特徴的な、黒鋼色の防具の感触も確かめながら、とうとう己が握るに相応しい太刀の名も閃いた彼女は、そのまま旅に出る事を決めた。
「ウフフフフッ……今の私なら、それらしい事をもっと沢山、出来るでしょう……今まで出来なかったせいで、迷惑を掛けた分位は取り返さないといけませんし……楽しみです」
こうして、途轍も無い位の狂気と力を持つ太刀使いは誕生した。そしてトウカが、各地でギルド指定の危険人物として追われる様になるのは、そう時間も掛からないのであった……
果たして、彼女の物語はどうなっていくのであろうか?
うーん……この主人公、ヤバいですねえ。色々な意味で(白目)
俺が好き放題やる為とは言え、何だか人を選びそう。果たして、どうなる事やら(作品的にも、物語的にも)
取り敢えず、続けられる限りは続けていきたいです。次回も(一応は)お楽しみに!