どうもーバルクスです。
今回は日常会ですぞー
あ、そうそう。のわゆを読んでてやっぱこっちも勇者御記少しは書いた方がいいと思ったのでたまにどっかで書きます。
あまり話す事がないので本編どうぞー
最初は仲間なんてどうでも良かった。けど、―――がいてくれたから俺はここまで成長してこれたんだと思う。
だが、―――を降ろす時の代償は一体何だろうか?
この時はまだ俺は知らなかった。
大切な人を守るため、――を降ろす時に自分の体が―――になっていることに........。
勇者御記
西暦二○十八年一月
黒――海――
大赦書史部・巫女様
検閲済
◇
「はぁ〜......気持ちがいい」
夜空の下、海斗は露天風呂の湯に浸かりながら、言葉をつぶやく。
湯の温度も身体の疲れを癒すぐらい丁度良かった。
年が明けて、今は一月初旬。
海斗は若葉達勇者全員と巫女のひなたと一緒に高松市の温泉に来ていた。
高松市は香川一の都会であると同時に、四国有数の温泉地でもある。
内陸部の山地には江戸時代から湯治場として利用されてきた塩江温泉郷があり、瀬戸内海沿岸や市街地にも天然温泉が湧く。
バーテックスとの戦いも幾度目かを終えた頃、巫女の神託により、奴らの襲撃がしばらくはない事が告げられた。
そのため海斗たち勇者は休養として、貸し切りの温泉旅館で過ごすことが許可されたのだ。
もちろん、勇者付き添いの巫女としてひなたが同行している。
バーテックスを倒しながら学校に通う。波乱万丈な生活だが、温泉旅館で泊まる――ちょっとした修学旅行気分だ。
まぁ、男子が海斗しかいないので少し気を使わないといけない時があるが、それは些細なことだろう。
そして海斗は今一人で露天風呂で寛いでいる。
貸し切りというのもあってか、やはり一人で使うのには些か広すぎて少し落ち着かない。でも、たまには広い空間で夜空を見ながら風に当たり気分を満喫していてもいいだろう。
体を伸ばしながら湯に浸かっていると奥にある仕切りが視界に入る。
するとその壁の先から甲高い声が聞こえたり、じゃれあったりしている声がこちらに響く。
向こうは女湯で若葉達がいる。が、どうも騒がしい。
一体何をしているのかは想像したくはないが......さすがに貸し切っているとはいえ、少しは静かに温泉に浸かるという常識は守った方が良いのでは?
そんなことを心の中で呟き再び夜空を見ながらため息を吐いた海斗だった。
◇
「ぐっ!負けたァァ!」
温泉から出て部屋に戻り夕食を済ませた後、海斗は千景と一緒にテレビゲームで対戦をしていた。
主に協力プレイのゲームをしていたが、千景から「たまには対戦ゲームもやってみない?」と言われプレイしたが結果は惨敗。
どんなキャラを使っても千景には勝てなかった。
それもそのはず、千景は一番ゲームが上手くてどんなゲーム媒体に寄ってもそのスキルは落ちない。
そんな海斗は千景とゲームはするが、そんなやり込む事は基本はせず、気分転換をする時しか全くやらない。
海斗が叫びながら悔しそうにする表情に千景は微かに笑みを浮かべてしまう。
「流石ちーちゃんだわ......コンボ選択が上手すぎる」
「ありがとう。......そういう海斗は火力重視のコンボしか入れてないわね」
この対戦ゲームはどれだけコンボ繰り出して相手の体力を削るかという格闘ゲーだ。
海斗が使っていたのは機動力と火力が高いキャラを使って千景が操るキャラにダメージが高い攻撃をしていた。
あまりにも火力全振りしすぎて気づいた頃には海斗の体力バーはなくなっていった。
「仕方ないだろ、このゲームは少ししかやってないんだから」
千景に指摘され、不貞腐れながらコントローラーを握り、キャラクター選択をする海斗。
すると千景がテレビから視線を外して口を動かした。
「でも......これから練習していけば上手くなれるはずよ。私から見て海斗は才能はあると思うから」
そう言うと千景は再び画面に視線を向けてキャラを選択した。
二人ともキャラの選択が終わり対戦を開始をした。
「.....そういえば――」
千景がコントローラーを操作しながら海斗に話し掛けてきた。
「最近の海斗、良く笑うようになったわね」
「そうか?あまり自分では分からないんだが......?」
海斗は一瞬だけ視線を千景に移して、またテレビに目を向ける。
ここ最近は過去の事が少しだけ吹っ切れたというのがあるのだろう。
でも、3年の間に欠落したものがあまりにも多すぎる。
表情を出せといっても何をすればいいのか分からないのが関の山である。
そして対戦が一通り終わると二人はコントローラーを置いてゲームを終了した。
結果はまた惨敗だった。
「......私からでも、海斗の変化は気づきやすいわ。乃木さん達から見てもそれはお見通しなぐらいは」
千景が自信満々に言いながら海斗に言う。
彼女の言葉に海斗は頬を痒いた
やはり彼女は海斗の事をよく見ている。
嘘もつくことも出来もしない。
あの時、過去を割り切ったと言えばいいのか......乗り越えたと言えばいいのかは分からないが、海斗も自身が変わったことは少しだけ自覚はしていた。
正直、話すのは得意ではない。
けど、行動で示すのは得意というのは自負している。
海斗は千景の方に顔を向ける。
千景は海斗がこちらに向いてきたのに首を傾げ、そのまま見られていると恥ずかしかったのか頬を赤く染める。
何故だろうか、彼女を見たり一緒にいたりすると異様に心が落ち着くし暖かくなるのだ。
前に千景と地元に帰省した時千景が村人に囲まれ、心に思わない言葉を投げかけられたあの日海斗は心臓を何かに掴まれた感覚をした。
早く行かなきゃと彼女を抱き締めるように、導かれるかのように千景の方に吸い寄せられて彼女の手を掴み、抱きしめた。
友達が傷ついている時の怒る感情とは違うなにか、果してそれはなんなのか彼も分からない。
でも嫌なものでもないのは分かる。
これから何が起こるか分からないが、もし千景がバーテックスに殺されたり時。
それを頭の中で想像したら吐き気がした。
彼女がいなくなったら海斗は正気が保てなくなりそうだ。
決して彼女だけは守るとあの日誓った。
自分が自分でいられる居場所を化け物如きに奪わせてなるものか。
「.....海斗、大丈夫かしら?」
ふと、千景の声が聞こえた。どうやら考え耽ていたらしい。
海斗は手で千景に返事を送った。少し彼女も海斗が心配なのか彼の体をあちこち目で見ていた。
まぁ、少し気恥しいがなんとも思わないからいい。
「......ごめんちーちゃん、俺飲み物買ってくるわ」
「えぇ。行ってらっしゃい」
海斗は畳から立ち上がりスリッパを履きながら外に出た。
少しがてら散歩して気分を紛らそうと考えた。
その後飲み物を買って部屋に帰ってきたらテーブルが左右に壁となっていた。よく見ると枕が宙に浮いているのを見て察した。
だが、運が悪かったのかその枕が海斗の顔面に当たり、周囲は海斗の方に集められた。
枕で顔が埋もれた海斗は静かに枕を手に取り、最高の笑顔で
若葉達は顔を青ざめ、海斗の説教を受ける羽目になり枕投げは中止に終わった。
その後は皆遊び疲れて就寝してしまった。
そして――バーテックスの侵攻はその数日後に起きた。
だがその先海斗はまだ知る由もなかった。
はい、今回はここまでです!
勇者ゲーム.....やってみたかった人生だった。
次回は戦闘会ですぞぉ!頑張ろw
では次回またお会いしましょう、さらば!
次回。第10話:責任の灯火