華結を繋ぐは勇者である『凍結』   作:バルクス

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どうもバルクスです。
遂に書いてしまいました\(^o^)/
書きたかったんです許してください。ゆゆゆにハマりすぎて自分でも何してるか分からなくなるんですよね〜まぁ、取り敢えず見切り発車なので許してください。

では本編どうぞ〜


乃木若葉の章
プロローグ: 黒結 海斗は勇者である


 

西暦2015年7月30日........世界は終わりを告げた。その絶望は空から降り注ぎ、街やそこに住んでいる人々を食い荒らし破壊していく。

そして壊れゆく世界のその中に1人の少年が足掻き続けていた。

 

「はぁ......はぁ.....」

 

息を荒げながら少年は何か(・・)に警戒しながら暗い道を懐中電灯を持ちながら歩いていた。

 

「......」

 

懐中電灯を地面に当てながら道なりに進んでいくと暗い夜道の中、横から階段が現れる。たがその階段は古びていた。

よく見るとあちこちひび割れていて到底人が出入りしていない事が分かるぐらい状態が酷かった。

そして上を確認するべく懐中電灯を上げるとそこには先程の階段と同じぐらい状態が悪い古い鳥居があった。

それもよく見ると至る所が欠けていて鳥居の破片だろうか、その破片が階段の近くに落ちていた。

彼は確信した。暗くてもこの場所がどんな所か。

 

「......神社か」

 

大分人の手入れがされていないのが分かる。 一体なんの為にこの場所に建てたのかは定かではないが、別に今はどうでもいい事だ。

取り敢えず今は建物に入って休めればそれでいい。

 

「――行ってみよう」

 

そうして少年は神社の本殿があると思われる階段をゆっくり上がった。

やはり予想通りか本の数段だけしかない階段を上がりきり、欠けた鳥居を潜ると目の前には手入れはされてはいないものの非常に状態が良い本殿がポツンと建っていた。

神社当たりを見渡しながら本殿に歩いていく。

扉付近まで近づき、中を確認するため開けようと手を掛けるが、何故だろう......妙に息が詰まる。

そもそも神社自体、神を崇める場所であってこんな罰当たりな事をしたらそれは神様も怒るだろう。だが今は神も仏も関係ない。

少年は息を飲み再び扉に手を掛け開けた。

そこには壁の所に無数に貼られた札とその真ん中には神棚があった。

なんともまぁ気色悪いで片付けられる。

居心地さは全くないだろう。でも――

 

「何でだろう.......呼ばれている(・・・・・・)気がする」

 

そう思いながら神棚の方へ歩み寄ろうとすると突如天井から穴が空き何かが落ちてきた。

その衝撃で少年はバランスを崩し尻餅を付いてしまう。

 

「ま、まさか!?」

 

目の前で埃や木屑で出来た煙幕のせいで分からないが少年は驚愕する。それは彼にとっては一番来て欲しくない()だったのだ。

そして煙幕が薄くなるにつれてその影はこちらに振り向く。

丁度衝撃のせいで手元から落とした懐中電灯がその影に当たっていた。

それは不自然な程白く、人間よりも遥かに巨大で不気味な口を持ちまるで笑っているかのような生物だった。

これを一言で表すならこうだろう―――『化け物』と。

すると、白い化け物はこちらに気づき口を大きく広げて突進してきた。

 

「ッうわぁ!」

 

咄嗟に体が動き左へ回避した。それでも化け物はその図体とは思えないぐらい柔軟に方向転換をして再びこちらに向かってきた。

これも少年は間一髪に攻撃を避ける。次もこうやって回避すれば行けると少年はそう思い後ろに下がると、背中に何か硬いものが当たる。振り向いてみるとそこは行き止まりだった。

冷や汗が止まらない、足が小刻みに震える。

もう次はないと察してしまう。

 

逃げれない――

 

死ぬ――

 

死にたくない――

 

 

頭の中はそれしか浮かばない、 自身の生存本能が何かないかと思考を巡らせる。

 

「......るか」

 

彼は化け物に睨みながら言う。それでもその進行は段々と近づいていく。

 

「こんな、所で......」

 

化け物は口をカチカチと鳴らしながら迫ってくる。

それでも少年は諦めない。

ふと、頭の中がフラッシュバックする。

それは自分の親戚があの白い化け物に無惨に食い殺される姿が映り込む。その光景を間近で見た少年は叫んだ。

叫び、声が枯れるまで足が疲れるまで走り続けた。

その後に気付く、今自分の周りにいる人は死んだのだと。

すると次は黒髪の少女が少年とゲームをしながら笑っていた。それは少年にとってかけがえのない大切(・・)な幼馴染。

もし、彼女があの化け物に襲われたら?それだけはダメだ.....少年はそう思うと思考が現実に引き戻される。

化け物は今も変わらず口を大きく開けながら突っ込んでくる。

 

「こんな所で、死ねるかッ!」

 

少年は願う――力が欲しいと。

大切な人を守れるぐらいの力が。

もう嫌なんだ目の前で大切な人達が奪われるのが、理不尽に殺されていくのが。

少年は走る。勝てないのは分かっている、自殺行為だということも。

けど、だとしても―――

 

「殺される命なんか、持っちゃいないんだァァ!」

 

少年が叫んだ瞬間、右手から光が現れてその光が縦に伸びていく。

そして、少年は右手を化け物に向かって斬撃を放ち切り伏せた。

少年が放った斬撃に当たった化け物は風船が割れるかのように消滅した。

 

「これは.......」

 

少年の右手に握ってあったのは刀身の半分が折れている(・・・・・)刀だった。

しかしこの刀は折れていても腕から身体全体に力が湧いてくるのだ。

すると頭からこの刀についての情報が無理矢理流れ込んで来た。

少年は少し立ちくらむが直ぐに体勢を整えた。

 

 

その刀は世代を巡り巡って受け継がれてきた呪い(祝福)の刀。

その名も妖刀村正――しかし今少年が持っているその村正は失敗作(落第者)、常に自分自身に呪い()を与えてくる。

だが不快感は何故か無い、寧ろ気分がいいのだ。

すると村正が光り始めて点滅した。

 

「何だ?」

 

刀の方を見て周囲を見渡すと先程、あの白い化け物から落ちてきた所から微量ながら小さい何かが光っていた。

 

「アイツを呼んでいるのか?」

 

刀に意思があるのかは分からないがどうしてもその光の方へ行きたいらしい。

少年は点滅した方の所まで行く。

そこには刀を入れる鞘があった。

 

「お前はこれを求めていたのか?」

 

はっきり言って理解は出来なかったが、これについてはまた後日に確かめる事にしよう。

そして鞘を拾い村正の刀身を鞘に納めた。

 

「やっとアイツらと戦える.......守れるんだ」

 

少年は小さな炎を灯しながら神社本殿の天井に空いた穴から空を見ながら睨む。

 

「俺は絶対に負けない........奪わせない」

 

これは彼自身の誓いだ。 二度とやらせてなるものか。

再び少年は息を吸い口を動かす。

 

「お前たちが人を殺すというのなら、俺は――お前らを殺す化け物となる!」

 

 

 

 

 

西暦2018年7月30日。

 

「.......」

 

真夏の日差しが日陰のない所に光を作りそれを浴びながら目を開く。随分寝ていたらしい。

と、下が柔らかく感じた。それを確かめるために体を動かすと丁度声が聞こえた。

 

「おはよう.......」

 

それは自分でも分かる声だ。とても大切な友達で自分が守りたい存在なのだから。

長い黒髪を靡かせながら少女は少年に口を開く。

 

「よく眠っていたわね」

 

「.......まぁな」

 

少年は今されている状況に気付く。異様に頭の下が柔らかい事についてだ。

なら、答えはわかる。

少年は少女に膝枕をされていた。だが少年はなんの戸惑いもなく少女の膝から起き上がり離れた。

 

「.......もう少し寝ていてもいいのに」

 

少女は名残惜しいのか少し残念そうに言うが少年はそこまで気にしてはいなかった。

それは何時も(・・・)されているからだ。何回もされれば慣れていく。

少年は丸亀城本丸石垣にある柵に向かい空を見る。

 

「またあの夢でもみたの?」

 

「ああ......」

 

少女は悲しい表情をしながら少年の後ろ姿を見ながら言う。

少年は手を伸ばしそして空を掴むかのように握った。

 

「――ちーちゃん(・・・・・)俺は絶対君を守る」

 

「.......」

 

少年は空を見ながら少女――郡 千景(こおり ちかげ)に言う。千景はそれを黙って聞いた。

 

「あの日、大切なものを失ってから3年。俺は力をつけて来た。もう、二度と奪わせてなるものか」

 

 

 

今度こそあの化け物から大切な人を守るために少年―――黒結 海斗(くろすび かいと)は宣言した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――これは1人の少年が勇者になる物語だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい。

最初はやっぱのわゆでしょ(偏見)
一応ゆゆゆから始めても良かったんですけどまだアニメ見終わってないので小説の方から手を出します(読みながらかけるからね)

さて、次回は彼女が出るかも?


次回、第1話:乃木若葉と黒結 海斗
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