どうもバルクスです!
今回は日常会です!では本編どぞ((꜆˙꒳˙)꜆
銀は両刃斧を豪快に振り回し、どの攻撃がバーテックスに届くのか、体力を消耗せずに出来るかの訓練。
園子は槍での中距離やいざという時の臨機応変の対応力の訓練。
須美は弓を使い長距離で狙いを定める正確差と移動しながらも的を射抜ける訓練だ。
愛翔は全領域に対応出来るように須美達とは違い訓練の量が多めで、休みというものがない。
だが、これは彼自身が望んだことであり過酷というのも理解している。
「――次......!」
斬馬刀で
体も一緒に横に回転しつつ剣を振るい体制を整え、左腰にあるマスケット銃を手に取って構えて仮想敵に数発放った。
着弾したのを確認をしたらすぐさま次、また次へと撃ち放つ。
そして、水辺の方に向かい、先程よりでかい的を目視で認識し愛翔は斬馬刀とマスケット銃を合体させて一つの銃に形を変えた。
目を瞑り頭の中でイメージする。
「(......考えろ.....それに適し、自分でも使える最善のものを.......!)」
――大きく、威力があり――飛ばせるもの――それを頭で思い浮かべる。
すると空いた左手からそれに適した弾頭らしきものが精製され、それを銃の先端に取り付けて目標に向けて撃った。
放った弾頭は標的に接触した瞬間。大きな爆発を発生させ水面を高く上げた。
全ての仮想敵を倒し終わり愛翔は頬に浸る汗を拭りながら一息を吐いた。
暫くしてから安芸から声を掛けられ訓練を中断した。
安芸の方へ集まり次の言葉を待つ。
「勇者の力は神樹様選ばれた無垢な子達にしか使えない貴方達に頑張って貰うしかないわ」
安芸は大赦側の人間でありこの神樹館の現場監督でもある。
訓練やスケジュールは基本安芸が考えて行っている。
そして少し間を空けて口を開いた。
「そこで、次の任務は――」
勇者達四人は真面目な表情で安芸に向ける。
「暫くの間、しっかりと休むこと」
『え?』
何かと思い気を張っていた四人は困惑してしまう。
その理由を安芸は一から説明をしてくれた。
「安定した精神状態でなければ変身は出来ない。張り詰めっぱなしでは最後まで持たないからね」
「やったぁ!休むのだったら任せてください!」
「私も私も〜」
「「イェーイ!」」
「休みね......何しようかしら」
「.......」
安芸から下されたのは次の襲来までの休暇だった。
◇
翌日。
休暇を貰った愛翔は自宅の自室で黒結家についての資料を読んでいた。
休みと言っても何をすればいいか分からず、普段は銀の手伝いや園子の家に連れて行かれる事があった。
そのせいで如何せん、する事もないので気になっていた自家の歴史や経歴について調べてみる事にした。
使用人に頼んで持ってきてもらい後は独自で読み始めた。
読み漁ってから数十分ぐらい経過した頃、黒結家の事が分かって来た。
読めば読むほど気になる所ばかり出てきて止まらない。
三百年前の黒結家はかつて平民の家系だったらしい。
そこから紆余曲折あってここまで大出世したということだろう。
だが、気になることがある。
なぜ平民の家系がここまで出世するのだろうか?
それは何かを成したということに他ないと愛翔は思った。
だが、幾ら資料を読み漁ってもそれらしき答えが見つからなかった。
あるのは『検閲済』と書かれている印と文字を黒く塗りつぶされてる資料だけ――
「......あっ、やべ」
次の資料を取ろうとした瞬間、その近くにあった本が床に落ちてしまった。
やってしまったと言葉を零し落ちた本を拾い上げる。
だが愛翔はその本を見ると目を細めてしまった。
「なんだ......これ」
『勇者御記』
その本は――いや、その手記にはそう書かれてた。
御記の状態は相当時間が流れており黄ばんで汚れている。
誰が書いたのかは分からない。その手記を愛翔は中身の内容を確認した。
その内容は読んで字の如く。案の定、勇者の記録が記されていた。
御記に記されている文字自体は読めるので何遍なくすらすらと読めた。
書いた年は西暦二千〇十五年から神世紀元年まで。
しかし、これも幾つかの箇所に黒の塗りつぶしで消されている形跡があることと、もう一つは無理矢理破かれた痕跡があったのだ。
どれも興味深い内容なのは確かなのは間違いないが、今愛翔が気になったのは
「郡......千景」
郡千景――三百年前の初代勇者であり、この御記を書いた人物。
書かれている人物像としては心優しく、時には厳しく勇者の仲間を諭させる事があったとされている。
しかし、なぜ彼女の勇者御記が黒結家にあるのかは分からない。
だがやはり気になるのは所々に塗りつぶしている文字の場所。
見た感じ誰かの名前が書かれていたのは分かる。
愛翔の中で一つの憶測が生まれるが、確信に近いだろう。
「この塗りつぶした場所に入ってた文字は、俺の御先祖様の名前だったわけか」
それ以外有り得ない。
そう考えると黒結家は――いや、
そして、郡千景は黒結海斗の幼馴染で、愛翔の御先祖に当る。
そうじゃなければ、愛翔や歴代の先祖が生まれるはずはないのだから。
だが、あくまで憶測で合っているかは分からないし、それでも的は得ていると思う。
愛翔は勇者御記を閉じて自身の机の棚に入れた。
「もっと調べなきゃな。この家の歴史を」
ある程度は分かってきたが、如何せん黒結海斗だけは入念に記されていなかった。
大赦がわざと消したのだろう。
千景の御記を読めばどれだけ海斗が彼女の中で大事だったか分かる。
それを無下にすることは愛翔にはできるはずも無い。
たとえ探求心の私欲を満たすことだとしても。
それに黒結海斗がどんな人間だったのか知れるし、黒結家の事も勇者システムが何故か作れるかをも知れるという一石二鳥。
調べる他ない。
「取り敢えず、これは明日にもやる事にしよう」
使用人を呼び事情を説明し作業に取り掛かってもらった。
そして愛翔は残りの勇者御記があると思い、まずは思い当たる大赦の家系から調べることに専念した。
ゆっくりと情報を探りつつ組み立てていくとしよう。
隠蔽をする大赦にバレてしまっては元も子もない。
暫くはこの休暇を使って休みを堪能しよう。
そう思って再び資料を読み漁ろうと思った瞬間、スマホから一件の通知が発信されのに気付くと愛翔は内容を確認した。
「Hey!あいっちー!レッツエンジョイ!offデェーイ!」
「ヤッタカターヤッタカタッタッヤッタカター!ヤッタカタッタッター!」
「よっ、愛翔!」
「.......」
家の門を出てみれば白く長いリムジンが止まっており、その窓から変なテンションで愛翔の名前を呼ぶ園子と音楽を聴き歌いながら腕を振っている須美と二人の姿を見ながら苦笑して挨拶する銀がいた。
それをみた愛翔は苦笑してまうが、これはこれで良いと思い思った。
これから何があるのかはまだ分からないが、楽しくなると心の中で愛翔は胸を高鳴らせた。
今はこの日常を楽しもうと。
愛翔はそのまま乃木家のリムジンに乗りそのままある目的地まで向かったのであった。
意外と歪な黒結家。
一体三百年前に何があったんだ!
須美のヤッタカターまじですこです!
さて次回も日常会ですよ!
最近はちょっとだけモチベがあるのでこのペース行けば遠足の所まで行けるかもしれない!(フラグ)
ではまた次回お会いしましょう!
次回。第8話:健やかなる穏やか