ソードアートオンライン~Quantum Anomaly~   作:Yunice

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今回は割と地味かもしれませんが物語の根幹が語られます。


科学と教育と天災と

東京都 霞ヶ関, 文部科学省内のとある会議室にて〜

 

 

 

???「それでは会議を始めます。日本の教育の現状について報告を長谷川さん, よろしくおねがいします。」

 

長谷川「今の日本の教育は海外と比較し遅れを取っています。日本の識字率は世界でトップクラスで, 今までの教育の賜物であることは確かです。しかしながら子供の学習意欲が低下し, 最近ではそもそも学ぶ意味さえ疑問の声を上げる方が少なくないのも事実。学習意欲がなくなるのはそれ以外のことに興味が向くことや親との信頼関係が少なからず影響していることが考えられます。」

 

??挙手

 

???「松宮さんどうぞ」

 

松宮「今長谷川さんが述べた問題点を考慮しながら我々は今までどのようにして日本の教育を推進し,世界に影響力を持つ人材を生み出していくかを検討してきました。そこで既存教育システム抜本改革を狙った特別教育プログラムを試験導入し, 現在において進行中です。」

 

「では松宮さん, 当プログラムの進捗状況をお聞かせください」

 

松宮「はい, 先程もご紹介したように現在, 既存教育システム抜本改革プログラムを本庁直属の機関にて導入し進行中であります。しかしながら本プログラムは彼らには難しいようで, 現被験者は7名とのことです。」

 

???「そうですか。ならプログラムは順調ということですね。」

 

松宮「え…?」

 

???「私達は今まで教育レベルを高めるという口実の下,政策を進めてきました。しかし私達は海外の教育制度とは異なり低レベルに合わせた教育システムとなっているためレベルの高い子どもたちにはより充実した教育を受けることができないのです。したがって世を動かす人材を育成するためには高みを目指す教育システムを打ち出さなくてはなりません。ですから試験段階において7,8人が残っていれば十分なのです。」

 

長谷川「ですが, 高レベルの教育には必ずついてこれない子どもたちも出てきてしまうのでは?元に落ちこぼれた子が何十人もいるではありませんか!彼らはどうなるのですか?」

 

「そんなこと知ったことではありません。世界を動かす者とは勝ち続けた者とそれに打ち負かされた者が共存関係にならなければならないのです。これがおわかりにならないのですかねぇ?」

会議参加者「「「「「!?!?!?!?!?」」」」」

 

???「まあそれは置いといて, 彼らが密室の中で生活しているのは子どもの発達には良くないというのは重く受け止めています。これをどのように対策していくか検討してもらいたいと思うのですが, 何かありませんか?」

 

 

挙手×4

 

 

???「ではまず皆川さん」

 

皆川「敷地内に公園などを増設するのはどうでしょうか?」

「体力づくりの点で言うならば間に合っています。ですがそれだと遊びに夢中になる子どもたちが増えてしまうでしょう。」

皆川「確かに。」 

 

???「では続いて長谷川さん」

長谷川「週に一度校外を一周するするなどどうでしょうか」

皆川「それはいいかも!世界にどんなものがあるのか実際に体験することは子供にとって良い刺激になるに違いない」

???「そうですね, その件について是非上と掛け合ってみましょう」

長谷川「ありがとうございます」

 

???「他に意見はありますか?」

 

 

コンコンコン

 

 

 

???「……誰が部外者を入れていいと言った」

 

松宮「いえ, 我々は部外者など入れておりません!」

 

???「では誰が…」

 

ガラガラ

 

??「私はそれに関して提案があるから局長に許可を取ったまでですよ。僕からすればなぜあの理事長である君がこの政策に参加しているのかわからないんだけどね?坂柳君?」

 

坂柳「菊岡…」

 

菊岡「今回は君と対抗する気はないよ。」

 

坂柳「」

 

菊岡「数ヶ月前, とある技術者によって世界のあらゆる価値観が変わり得る発明がなされた。それはみんなも承知しているだろう」

 

坂柳「茅場晶彦によるフルダイブ技術のことだろう…」

 

菊岡「御名答。数ヶ月前世界初のフルダイブ用ゲームソフト, ソードアート・オンラインの限定的に先行発売された。先行プレイした方々に聞いたところによると世界の没入感は完璧でまるで異世界にでも来たかのようだと答えた。これを聞いて僕は確信したよ。この技術は世界の常識を覆すと…」

 

皆川「つまりどういうことだってばよ」

 

坂柳「戯言はいらない。結論だけをいいたまえ」

 

菊岡「まぁまぁ落ち着いて。もうすぐだから。まあ僕が言いたいことはこのSAOを君らがやってる教育プログラムに導入してみる気はないかってこと。」

 

坂柳「丁重に断らせてもらおう」

 

菊岡「局長の許可は取ってある…と言ったら?」

 

坂柳「はあ…全く君というやつはいつもいつも………わかった。"彼"にはこちらから働きかけておくよ。」

 

菊岡「ありがとうございます。ソフト及びナーヴギアはこちらが手配します。その後については適時相談ということで。」

 

坂柳「わかった。用が済んだら速やかにお帰り願おう」

 

菊岡「了解した。また何かあったらご連絡ください。」

 

坂柳「本気ですると思うかね」

 

菊岡「いいや?では私はこれにて失礼します。」

 

 

 

 

彼はそんな男だった

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

〜とある施設にて〜

 

 

 

あたり一面が真っ白な部屋がしんと静まり返っている。その中には7人の子どもが席に座り大人が一人前に立っている。

 

???「準備はいいか、それでは始め!」

 

試験監督のような人物が試験の開始を告げる。同時に7,8人の子どもたちが一斉に問題を解き始めた。

 

悩み頭を抱えるものやスラスラ解くものまで様々。しかしその中でも特に異彩を放つ者がいた。彼はしばらく問題と向き合ったあと直ぐに顔を伏せて寝てしまった。監督はその様子に呆れ見に彼の席の横に立ちふと解答用紙を見た。驚愕した。この試験はそもそも難易度が高く設定されており, 且つ大人でも60分はかかる問題量であるはずだ。それにも関わらずものの20分で解いてしまっていた。しかも解答は全問正解。この結果を見て彼は呟いた。。

 

 

 

 

 

 

 

「素晴らしい, これがホワイトルームの成果か」




※文部科学省は現在このような政策を実際に行っておりません
局長:総合教育政策局の局長。学校教育と社会教育を通じた包括的で一貫した教育政策をより強力かつ効果的に推進する組織。

坂柳:とある学校の理事長であるがなぜか文科省の極秘プロジェクトに参加
   よう実キャラの一人
菊岡:ソードアートオンラインをこの教育プログラムに組み込もうとしている。
   SAOキャラの一人

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