十数年ほど前へFEif世界に拉致られたナニカサレタ男が自分一人の問題からくる戦争に挑むまでの過程とその結末を綴るだけの物語   作:エーブリス

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今回、久方ぶりにしっかりと戦闘描写するのですが…正直書く前から色々不安。


未確認の空

 

…始まった。

空気が騒がしくなり、戦に流れるそれと成る。

 

 

そのわずかな違いの感知をホイッスル代わりに、俺は先ず財団製の物資投下用ポッドを蹴り落とし、二の矢として自ら走り出してそのまま宙へと飛び出た。

…手持ちからして、自由に飛べる制限は…恐らく5時間程度。事前の予測と照らし合わせてみたら十分過ぎる…が、正直不確定要素が多すぎてどうにも言えない。

 

一先ずそのまま、1本目の薬品を投与――――その瞬間から、身体中を引っ張られるような苦痛が走り、徐々に背中から翅が生える。

節足動物を思わせるような2対のソレが生え切ったと同時に急加速を行い、背中の6本ほどのサブアームで背部にマウントしていたハンドメイドの散弾砲を肩部に回してキャノン系モビルスーツみたいな外見をとる。

 

同時に両手にそれぞれ所持した武器の最終点検を開始する。

 

左手…と言うより左腕の武器は、前にデーモンフォールの採掘施設で拾ったプラズマライフルだ。

トーラスやらのネクストACを製造している(していた…?)企業が作ったらしいが、初めて使った時は対人用の設定…言うなれば人の表皮から数センチを装備ごと炙り焦がす程度の火力しかなかった。しかしこの度命中したが最後、大体の物体がジュッと蒸発する…というか爆縮する火力にまでチューニングした。

お陰でエネルギー消費が凄まじくなったが、俺自身はほぼ問題ない。寧ろ射程距離の大幅低下が悩ましい。

 

そして右手の電磁加速装置搭載セミオートライフル…この国民突撃小銃(VOLK)に酷似したそれは、機関部以降の銃身が加速装置、大型銃剣と一体化した見た目になっており、一種のガンブレードのように見える。最早斧や鉈にも近い銃剣の先端がボウイナイフ型になってるのは銃口との接触を避けるためだ。

使用弾薬はフルサイズのライフル用劣化ウラン弾…時速1500㎞もの初速を誇るコイツなら、恐らく殆どのデーモンに有効となるだろう。

最大の問題は、弾丸の重量上装弾数が15発となった事と、アホみたいに重たい事だ。後者はどうにかなるが、前者は射撃補正があるとはいえ不安要素だ。

 

傍から見れば両方ともバカみたいな改造をしただろうと思うだろうが…正直自分の要望に従って手を加えたので、少なくとも俺からすれば半分は正解である。

 

 

――――落下から7秒後、予定調和の如く蝶型デーモンが四方より群がってきた。

しかし小型種だ…問題は無い。3m以下のデーモンは雑魚同然だ。

 

牽制も兼ねて、右手のライフルを数発放つ。予想通り凄まじい反動だが、まだまだ腕力で抑え込める。

そして運悪く胴体に着弾してしまった蝶型は、体内で膨張したホローポイント弾の破壊力によって巨大な風穴を開けられ、体力を失い、そのまま墜落した。

 

 

だが、まだ数は多い…流石にこのまま下の陸地に行っては――並列処理に優れた俺の義体でもパンクする程の――混乱の発生は目に見えている。

引き続き牽制兼口減らしを行う事にした。

 

「…ッ」

 

奴らの群れは俺を中心にドーナツ状…いや、降下し続けているから漏斗状か。兎も角その形に広がり、徐々に徐々にと“台風の目”を縮めている。

…恐らくは約5秒後には収縮が完了しているだろう。

 

「これで2マガッ…」

 

消費が早いように感じるだろうが、それでいい。

どうせ今の手持ちは全部、地上個体の装甲及び厚皮を貫きもしないホローポイント弾だ。

 

 

数も粗方減って来た…以外にも飛び散った肉片を奴ら、避けようとして隣のヤツとぶつかり、翅が使い物にならなくなったパターンが多いようだ。正しくバタフライエフェクト…と言うには因果関係が近すぎるか。

 

収縮完了まで後3秒、後は次の一手に備えて待つだけだ。

こういうバケモンの相手をする時、最も楽な事…それは相手の軍師を気にしなくても良い事だ。人間相手だとあからさまに待ち構えていると感づかれてしまう…特に国軍を相手にする場合はそれが顕著だ。

…実感が籠ってる?当たり前だ、何回経験したと思っている。

 

残り2秒前。

もうそろそろ離れても良いのだが、衝突でも自滅してくれるのだからもう少し待つ。奴ら、これでもブレーキ性能はそこそこ良い。トンボでも無い癖に止まる時はピッタリその場にホバリングできるのだ…蝶のくせに。

 

 

1秒――――いいや、約0.5秒前。

このタイミングで、俺は翅を大きくはためかせ、降下速度を大きく加速させた。

 

俺の頭上約9mでは蝶型の大渋滞が起こり、中には衝突で翅が拉げて墜落するヤツも見受けられた。

これもまた狙い通りだが、本命はそこではない…ここで漸く登場するのが、肩のハンドメイド散弾砲だ。

 

銃火器が出回った事で割と余りだした安物武器…つまり、鉄製や青銅製の近接兵装をかき集めたり、或いは業者から超格安で買ったりして、それらを砕いて巨大なショットシェルに無煙火薬とかワッズとかといっしょに詰め、急ごしらえで作った特大滑腔砲で発射すれば大量の金属片が敵を襲う、という寸法のお手製武器だ。

 

一応動作確認は済んでいる…素人づくりだが、無駄に材質を分厚くしたお陰で概算で2万4千発は撃てるようになった…重くはなったが。

 

「喰らえ、このッ…!」

 

斉射、開始。

滑腔砲を保持している、昆虫の脚みたいなサブアームは理論上はミニガン4つの同時斉射の反動さえ容易に抑え込めるので、調子に乗って装填した強力過ぎるガンパウダーの反動も難なく受け止められている。

…何から何まで便利グッズ尽くしの様だが、どうにも精密動作には向かないという弱点がある。今まで使わずにいたのはそういった事情もある。正直補正無しの俺の射撃技術より酷い、と言えば大体分かってもらえるだろうか?

 

―――とは言え、今頭上では大量の蝶型が気持ち悪い程に蠢いている。こんなの狙いを付ける方が馬鹿馬鹿しい…散弾砲との組み合わせこそ正しく、今が使い時だろう。

 

 

墜ちる、落ちる、堕ちていく。

少々細かく砕き過ぎたかと心配していたが、小型なら十分致命傷の様だ。もう楽しいくらいに奴らが落ちていく。

 

ただ一つの後悔といえば、前述した構造の分厚さ故に、取り回しが半ば死にかけた事だ。どうせ使い捨て前提の設計なので2万回も撃つ事なんざ絶対ない訳で、それならもう少し安い作りにしても良かったという訳だ。地上で鈍器代わりにぶちかますにも、近接兵装はとっくに間に合っている。

 

しかし結果論など言った所でそれがフィードバックされる訳でも無いし、群れも9割9分くらいは殲滅された。

 

 

それはそれで良い…の、だが。

纏めて倒し過ぎたせいで、落下してくる奴らが生きてるのか死んでるのか、区別が付かなくなってしまった。

 

暫くの間、どうにか動きの差異を見極めようとしていたが途中、今回に際して生物探知機能を再インストールしていた事を思い出し、問題は数秒で解決した。

 

「4…いや、5…6体か」

 

どうせ小型種なのでこの程度、陸地に降りてからでも処理は遅くはない――――と思っていたが、どうも陸地には地上で確認出来なかった未知のデーモンが要る様なので、そいつ等を冷静に見極める為、やはりここで処しておくことにした。

 

ああ、それと今「陸地」と「地上」という単語が並び、ややこしかっただろうが…この場合の「地上」とは、旧透魔領の真上の層――――つまり白夜、暗夜、新透魔がある部分を差している。

 

 

そして俺に纏わりついてきた蝶型が、その翅を自由自在に形を変えて、俺に襲い掛かって来た。

 

「ッ!

…ってぇなバァロー!」

 

ナイフの様に鋭く伸びたソレが頬を掠ったが、所詮その程度のダメージなど秒未満で修復されるので口ほどにもない。

 

逆に、こちらはライフルの巨大バヨネットでソイツを左右に二等分してやった。

その切りつけた勢いのまま、曲芸飛行を行い、群れとの距離を十分に取った後…ここまで温存していたプラズマライフルを発射。着弾した蝶型は勿論、核融合反応による爆縮で消滅したようだが、その爆縮の衝撃による影響か、周囲の蝶型2体も体の半分が消し飛んだ。

 

正直な話、さっきから爆縮だとか専門用語を垂れ流しているが、俺自身は理系でも無いしその手の知識はかけらもない。ただ内蔵した解析データを流し読みしただけである。

…まあ、他の誰に言う訳でも無いので許されるだろう。

 

 

そんな事はさておき、残り2体。

どうしたものか、と悩む暇もなく1体が突撃してきたので、そいつを踵で捻じり潰し、最後の一体で鉛玉を在庫処分した。

 

だが一息ついて間もなく、何処に潜んでいたのか…生き残りの1体が背中から掴みかかって来た。

 

「ぅおっ!

ッぜぇんだよ!」

 

逆手に持ったライフルを振るい、バヨネットで一突きにしたら、そいつはたまらず俺から三対の脚を離し、遠くへと飛び去ろうとしたので、八つ当たりがてら、弾も無くなった重散弾砲を遠心力でぶん投げて、そのデリケートな身体をバラバラにしてやった。

 

 

 

――――漸く、陸地が近くなってきた。

遠巻きにしか見えていなかった降下ポッドも、今では備え付けのタレットと機銃ドローン共々よく見える。

 

そのままグッと、一気に急降下…そして地上約7m地点で一度急な減速を挟んで後、ふわりとその地に足をつけた。

同時にタレットや機銃ドローンのバッテリーが空になり、タレットはその銃口を犬の首のように下げ、ドローンは重力に従い何の空気抵抗もなく落下していった。

 

「お疲れサン。

…んじゃ、本命行きますか」

 

固く閉じられた降下ポッドの施錠を蹴破り、強引に蓋を引きはがす。

 

 

…全く最近はこの世界でも、何処見たって銃ばっかりだ。

昔の剣と魔法の世界だった頃には、今手に持つゲテモノ共も使う甲斐があったもんだが…最早その価値もあったもんじゃない。

 

“これ”も科学の結晶には変わりないが、今恐らく最も使い心地がいい武器だろう。

 

「ついに、か…!、こいつを待ってたんだ“パルスブレード”…!

まさかパルスエネルギーで非実体刃の形成が出来るなンざ夢にも思わなかったが…――――ッ!」

 

その、遂に手に持った…巨大なパルス発振機構を持つ大剣で近づいていた犀型デーモンを一刀両断する。

殺ったのは木端の小型種なので一撃必殺は当然だったが…恐らく他の大型も切断は容易いに違いない。

 

 

…ふと、懐かしい感覚が漂った。

ここ最近は余りに思い詰め過ぎて感じられなくなっていた、戦場での高揚感…所謂コンバットハイだ。

 

コレだ、コレだけが俺の苦悩を一時的だが完全忘却させる。

やはり俺は一発の弾丸で良かったのだ…どうせこういう生き方しかできないのなら。

 

…漸くこの感覚に見えた、俺にはコレか安らぎしか見えていない。

 

 

最早赤いかも定かでない血に流れる欲望、そしてソレに刻まれた刻印が…目の前の“燃え残り共”の殲滅に疼いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


そうだ、火を付けたハズだったんだアイツは…あの戦争で燃え残った“アレ”に。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

全く…ここは墓場だというのに、心地よい風が流れる。

思わず眠ってしまいそうなほどに暖かくて、だからこそ…この世界への憎悪が募ってしまう。

 

 

 

 

 

俺ももう、30近く…いいや、もう越していたか?

だから時たま言われる――――或いはそんな気がするんだ“そろそろ若輩者の為に行動したらどうだ?”と。

 

もし、俺の様な人間に出来るアドバイスがあるとすれば…誰かを本気で愛する事を、半端な覚悟でしようとしたり、思ったり等をしない事だろう。

 

捨てれる程度のヤツならそれでいい、寧ろ何かあったら切れる程度の縁ってのは返って人生の幸福へと繋がる。

毒と薬を分ける目安は量とは良く言ったものだ、何事も過剰なものは良くない。

 

 

…もちろん、俺の考えが正しいとは言い切らない。

きっと違う答えもある、人によってはその量が正解なのかもな。

 

けれども、人が何か…真剣に、それも誰か殺すような顔で警告するのならば――例え自分から見ると杞憂以上の何者でもないと思っていても――実際何かあったと思ってくれ。

 

ある時間違って“ソレ”の…いいや、最早何と呼ぶべきか?その群知能に接続してしまった…それが今の地獄の始まりだったし、これ以上の地獄を回避できた…危機一髪の瞬間でもあった。

 

 

…と言ったとして、俺が目の前の男へと…憎悪を向けない理由には成れなかった。

――――また死んだ、死んでいたのだ。たすけられなかった

 

「お前がッ…お前がぁ!」

 

初老のようでもあり、若造のようでもある中途半端な顔立ちの男。

そいつのシャツの襟に、怒り任せに掴みかかった。

 

“古き獣”はコイツが殺す手筈だっただろうに…一体何を思ったのか?一度燃やしたそれをこの馬鹿は、一度解体して“流れ”の中にバラまいてしまったのだ。

 

話があまりに多大な超常的な現象…その連なりで構成されているので、詳しく何があったか語るには俺の寿命でも微妙に足りないだろう。兎も角言えるのは「一度生まれたものは、そう簡単には死なない」と言う事だ。

 

目の前の男はそれを分かっていたのに、それをしなかった…人の味を覚えた獣は、例え森に還したって人里へと降りて来る。

 

 

そうだ、あの獣は…よりによって“俺達の里”へと流れついてしまったのだ。

だがそれだけでは無い。

 

「お前がっ、殺して。

…お前があの時!殺してさえいればァア!!」

 

この男を殴ろうとして、俺は拳を振り翳した。

しかしそれを真っ直ぐな正拳突きとして放つ頃には、その自分より20㎝以上も背の高い気配は煙の様に消え、俺は虚空を殴っていた。

 

空振りの勢いに引っ張られ…しかし起こった事態に対する、余りのショックに(強化人間の感覚を用いてさえ)思わず地面へと突っ込んでしまった。

 

無様に地に伏した後、ただ悔しさに身を任せる以外に思いつかなかった。

こういう…本当にどうしようもない様なヤツとの戦いは初めてではない、勝つことは出来るだろう…しかし、それまでの道で何を見るのか――――もう嫌とも言えない程に感じている。

 

「クソっ…くっそぉ…!」

 

全ては幻惑だった、嘘だった。

元からそんなものは無かった…やはり自分が護り斬れる等と、有り得ぬ妄想を抱いていただけだった。

 

見殺しにしたまま、死んでいる様に生きさせたのだ…また罪を重ねた。

 

 

こんな事になるのならば、きっと生まれた事を後悔しただろう。

どうして、何時もこんな運命に見えるのだろうか…まるで不幸が俺を掴んで離そうとしないみたいに。

 

「もう、やだ…」

 

もう終わりにして欲しい…何時まで戦い続ければいいんだ。

そんな事しか考えられない自分は――――それでも身体が闘争に向けて動き出してしまう。

 

…あぁそうだった、自分の身体は戦いの為に作られている。

今のあの子と変わらないんだ…。

 

 

ずるずると引きずる様に、自らの身体を起こす内に気付いた…いつの間にか景色は変わっている。

緑が生い茂る墓場など何処へやら…目に映るのは、いつもの“灰の丘”だ。

 

その中でも…まるで血の様に赤い液体の溜まりだ。

俺はそこに随分長い間、浸かっていた事になったのか…その液体が、体中から己の汗水のようにボタボタとこぼれ落ちる。

 

…これが全て―――いいや、これ以上は語るまい。血肉に塗れているのだ。

正確にはもう一人(もしかすると他に何人も)いるのだが、最早物理的な違いなんてあるものか。

 

 

どうしてこうなるまでに放ってしまったのか?

何故気が付く事が出来なかったのか…あの日、誰も死んでいなかった事に。

 

 

 

俺は――ワケを失いつつある――闘争への渇望のまま、赤い水面へと手を伸ばした。

それが闇なのか光なのか、知る由もなく…きっとそのどちらでも無いどころか、そういった類ですらないのだろうが。

 

 

…きっと、あの子が導いているのだろう?

俺が憎いハズだ。ならばこの先にあるのは…いいや、だとしても俺は受け入れるだろう。

 

最早、衝動にさえ近いその滾りを…俺は恐らく昔から知っていた。

 

 

――――ふと、背後で気配がした。

それに対して振り向き、その影を捉えようとするそれ以前に、俺の目の前に“何か”が投げ込まれる。

 

「これ、は…?」

 

「“迎え”だ。

もう知っている様だが…お前は選ばれている」

 

影、そして声の主は…先の男だった。

あの初老なんだか若いんだか分からない顔立ちの男だ、今は大分年を食ったように見えるが…今はそんな事などどうでもいい。

 

 

「…さっさと取れ、お前のだぞ」

 

「ッ…!」

 

男に言われるがまま、液体溜まりに落ちた物体を拾った。

…ペンダントだった。真鍮製?で、蓋があって、その蓋には六角の星が描かれている。

 

その星は…見様によっては2つの重なった三角形のようにも感じるだろう。

 

 

正直に言えば、何の覚えもない品物だ。

仮に過去、手に取ったとして、今の俺は覚えていない…きっと本来その程度だったハズのものなのだろう。

 

けれども…今はその所以を知っている、群知能への接続である程度が見えてしまったのだ。

 

 

――――赤い液体が、エメラルドグリーンに輝きだした。

同時にソレが自身の体内へと侵入していく…改造手術の経験か、既にこういった状況に嫌悪感が無い。

 

そして気が付けば、俺の眼前にはエボニーカイザー――――いいや、もう【牙獣(ライガー)】と呼ぶべきだろうか?それがまるで螺旋槍(ドリル)の様に肥大化した右腕を杖にして、この灰の丘に膝を付いている。

 

「それと一つ…ソレは、奴自身の選択の果てだ。

お前がどうこう言ったり思ったりしていい物じゃない…」

 

これだけを言って、男は消えた。

 

 

道が見える…そう言う事なのだろう。

最早逆らえはしないのか。

 

けれども…それでさえ今はどうでも良かった、少なくとも俺の望みは保障される。

 

ならば俺は見張られたままでも進み続ける為、戦うだろう。

俺は…俺は二人目、牙獣の使者。そして一発の弾丸でもある。

 

 

この心が…どうか折れぬうちに全てが終わればいい。

肉塊に覆われた空を見上げながら…その眼を閉じた(開いた)

 

 

…カイザーの視線だ、先の“アレ”を通じて俺とこいつはかなり深く接続されている。

全てのシステムと機関を呼び覚まし、この速き鋼鉄の虚無で立ち上がる。

 

左手の指の関節がぐにゃりと動き、同時に右腕の螺旋槍(ドリル)が回り出す。

エネルギーの刃を持つそれが徐々に、徐々に早くなるうち…本来の身体がその余波にあおられているのを感じた。

 

 

 【メインシステム、戦闘モード起動】

 

 

追い風の中、俺の足は道を辿り始めた。

戦いは永久に続く…けれども、俺の“人”としての戦いは(きっと)これで最後だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




プラズマライフルの時の爆縮とかの表現は、メトロイドのプラズマビームの説明から引っ張ってます。
もう核融合反応自身ニキが全身蕁麻疹で発狂しそうな書き方だろうけど…なぁに、物語なんざハッタリ効かせてるぐらいでええのよ。

まあ、ホントこういうフワッとしたサイエンス描写する時、マーシレスの適当さには本当助けられてる。





…で、最後の展開?
もうぶっちゃけ、いつ言えるか分からないので今の内に言ってしまうとね…私の小説って、大半がゲッターロボを作るための物語なのですわ。

ナニカサレタ男シリーズのみならず、ISダクソも、オバロの二次もそうだ…それぞれゲッタードラゴン、ゲッターライガー、ゲッターポセイドンを作るためです。

そういう意味では…僕の作品群、世界は繋がっているかは兎も角世界観はバッチリ繋がっているんです。チョーー強引にだけれど。



…で、何のためにゲッターロボを作っているって?
さあ…しらん。

ナニカサレタ男のマーシレス周りの人間関係表とか、そういう過去の振り返り的なの欲しい

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