【完結】マヤさんは諦めた(ハーメルン移植版)   作:ブドウ冷やしんす

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今回はオリジナルモブキャラ紹介の回です。

オリキャラは作らないつもりだったのですが、連載当時、ストーリー上どうしても「自由に動かせるモブキャラ」が必要になってしまったので、急遽でっち上げました。

登場回数はできるだけ少なくしたつもりですのでご容赦ください。

…流れに任せて書くと、こういう事も起きるんですね。自分でも驚きです。


side鈴谷コハク(オリキャラモブ) 女の戦い

 

《ネルフ本部 食堂》

 

 

はぁ……かわゆす……

 

 

アタシは今日も日課に勤しむため食堂に来ていた。

 

 

日課とは何か。

 

 

マヤちゃん先輩の 盗 撮 だ。

 

 

盗撮と言っても別に如何わしい写真を撮ろうってんじゃない。

 

 

チルドレンの子たちとの一時を永久保存しようって 高 尚 な 趣味だ。

 

 

マヤちゃん先輩に警戒心を持たれないよう髪型もメイクもバッチリだぜ。

セミロングで内巻き気味なふんわりパーマにナチュラルメイク。

…これで昔は金髪ロングのストレートでミリタリーやらロックやらの格好してたんだから、我ながら変わったもんだわ。

 

 

いや、今はそんな事どーでもいいわ。

 

 

いやーマジいい。仕事中の真面目な顔もいいけど、やっぱ子供らの相手してる時の表情が最高なんだよ。なんつーの、バブみってーか「開発部の鈴谷三尉。貴様、何をしてる」

 

 

……この、せっかく『凛とした声音』だってのにドスを利かせた喋り方は……と振り返れば、長身でベリーショートの女優みてーに整った顔に切れ長の目、作戦部の古鷹サラサ二尉。

 

 

ケッ、会長様のお出ましかよ。

 

 

かいちょーさん、コハク、何も悪い事なんてしてませんよぅ。マヤちゃん先輩の可愛い写真を撮ってただけですぅ

 

 

「本人の許可を得ない撮影行為は規約違反だ。……それと、その甘ったるい声と気色悪い口調はやめろ。舌を引き抜くぞ

 

 

┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄

 

 

マヤちゃんファンクラブとは、ネルフ本部内に存在する会員制の秘密結社である。

 

 

ガチの戦闘員や諜報員、技術者の集団だけに、マヤ本人に気付かれたくない事から、その秘匿性は極めて高く、司令や副司令さえ存在を察知できていない。

 

 

伊吹マヤが男嫌いであるという事で、会員は女性職員に限定されている。

 

 

またネルフ職員という高給取りで、なおかつ時間を持て余した暇人の集団故に、会費は高い。

 

 

かつては男性職員限定の『マヤちゃんを見つめる会』という組織もあったが、ファンクラブ会員の度重なる妨害活動により、事実上ほぼ活動を停止している。

 

 

『見つめる会』の全容は不明、だがその創設メンバーに青葉シゲルが含まれているとの未確認情報があった。その後、彼は『謎の二日酔い』で路上に倒れているところを発見され、当日含め丸二日間の記憶を失うという怪事件に見舞われた。

 

 

それ以降何故か(・・・)、見つめる会は麻痺状態に陥り現在に至る。

 

 

今では残党が細々とファンクラブ会員を相手に暗闘する程度である。

 

 

なお『結社』『会長』など呼称されるが、実態として会員らの緩やかな横の繋がりで動いている部分が多く、怪事件について会長は会員から「何も知らない」以外の報告は受けておらず、会長もまた「何も問題ない」として事件そのものを無視している。

 

 

それでも、様々な職種が有機的に連携しているため(戦自など相手には敵わないとはいえ)第三新東京市内に限定するなら、保安部すら下手をすれば後手に回るほど組織的な強さがある。

 

 

(ネルフ本部内に限り)ファンクラブの手は長く、速く、力強い。

 

 

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チッ、っせーなぁ……写真くれぇ別にいいだろうがよ。そりゃさ、『マヤちゃん先輩、写真撮らせてくださぁい』って時の照れてぎこちない笑顔とかもキュンとすっけど、子供ら相手にしてる時の尊さには敵わねーじゃん?」

 

 

「そういうのは自分の目と心に焼き付けるべきだろう。つべこべ言わずにカメラを渡せ。没収だ」

 

 

「……そんな事言ってぇ、本当はかいちょーさん、カメラの中身がほしいだけなんでしょー?

 

 

「な! 何を」

 

 

「あ、あ、この写真とか最高なんですぅ。『レイちゃんの口元を拭ってあげてるマヤちゃん先輩』はぅー、無理ぃ、オギャりたい! 尊しぬー……見たくないですかぁ?」

 

 

「な、な、な、な、」

 

 

アタシは耳元に寄って、トドメの一言を囁いた。

 

 

「いまならぁ、お安くしておきますよー?」

 

 

ひ、卑怯な!

 

 

なぁにが卑怯だぁ!ァアン?

 

 

「卑怯だなんて、ひどいですぅ。コハクはぁ、宝物をお裾分けしてるだけですよぅ……で、どーするんですかぁ? かいちょーさぁん」

 

 

ニチャア

 

 

「ぅ…………しかし…………くっ…………ふぅっ…………………………………………い…………いくらだ」

 

 

ッシャアアア!!

てめぇもマヤちゃん沼に沈めてやらぁ!!!

 

 

貢げ貢げぇ!

アタシのマヤ活の肥やしになれやオラァン!!

 





平和な時間には、せめて幸福を。
そう思いアスカの誕生日パーティーを計画するマヤだったが、思ってもみなかった『家族からの愛』に、その心のダムは決壊。
その涙に、アスカは一人決意する。

第弐拾伍話「誕生日なんて諦めてた」

さぁ! 次回もサービス、サービスぅ♪
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