【完結】マヤさんは諦めた(ハーメルン移植版)   作:ブドウ冷やしんす

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暴走は諦めた

 

わかりきっていた。

 

 

零号機が暴走するなんて事は。

 

 

確かに自動射出をしないよう細工する事はできただろう。

 

 

だけど、その結果として精神汚染やシンクロ事故などという結果にならないとは限らない。

 

 

 

けれど今いる世界線が『史実通り』とも限らないわけで……

 

 

 

……最悪、射出のせいでレイちゃんが死ぬかも知れない。

 

 

 

私は先輩のような天才ではない。ただのオペレーターでエンジニアだ。

 

 

だから、諦めた。

諦めるしかなかった。

 

 

そんな動くに動けない状況に、私の精神は限界だった。

 

 

モニタールームを殴り付ける零号機に恐怖を覚える余裕すらなかった。

 

 

視線は、壁に叩き付けられるエントリープラグにしか向いていなかった。

 

 

そのせいだろう。

 

 

零号機が停止した直後、私は形振(なりふ)り構わず走り出した。

 

 

ハッチが熱を持っているだろう事は『知って』いたので、脱ぎ捨てたジャケットを軍手代わりにハンドルを掴んだ。

 

 

化繊(かせん)だからか溶け始めたが、ハッチが開くまでは持ちこたえてくれた。

 

 

流れ出たLCLを派手に浴びたが、知った事か。

 

 

 

「レイちゃん!」

 

 

 

気が気ではなかった。

生きててくれる保証など、どこにもないのだ。

 

 

だから彼女が僅かに反応してくれた時、感激やら安堵(あんど)やらの色々な感情で心の中が滅茶苦茶になった。

 

 

状況が落ち着き冷静になるまで、自分が号泣していた事とか服がぐちょ濡れで酷い有り様だった事は気付かなかったくらいだ。

 

見た目については諦めよう。

 

 

 

 

 

ただ……潔癖性なのを、後から思い出した。

 

 

手に付いた血とか臭いとか彼女の容態への不安とか一気に襲ってきて、

 

 

 

 

 

 

すごい吐いた。

 

 

──────────────────────

 

 

優秀だが普通の部下という、伊吹マヤへの認識を改める事になったリツコ。

彼女はマヤに何を見出だすのか。

 

次回 第四話「彼女の価値は」

 

この次もサービスしちゃうわよっ♪

 

 

 

…という事で、すみません。また文字数が←

 

移植なんで、ね。

 

かと言って「連結」してしまうのもpixiv版から雰囲気が壊れるかなぁ、と。

 

あ、前回の説明で書き忘れてましたが、ご覧の通り本作のマヤさんはゲロインの傾向があります。

ご注意ください。

 

…勘違い傾向ありますけど、勘違いタグ要りますかね?

そこまで勘違いギャップない(つもりで書いてます)し、ストーリーの主軸でもないから、売りにする程ではないかと思ってタグ付けてないんですが。

タグ詐欺になるのも良くないと思いますし。

 

などと気にしている点もあるので、コメントはお気軽によろしくお願いいたします。

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