【完結】マヤさんは諦めた(ハーメルン移植版)   作:ブドウ冷やしんす

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sideアスカ 覚醒

 

「みんな、この人が新しい総司令よ。挨拶して?」

 

 

「はじめましてシンジ君。渚カヲルだ。司令という役職には就いたけど堅苦しいのは苦手でね。気軽にカヲルって呼んでくれたら嬉しいよ」

 

 

「あ……」

 

 

丁度シンクロテストが終わったところを呼び止められて渚カヲルとかいう新しい司令をマヤ姉から紹介されたんだけど、なんで最初からシンジ以外スルーしてんのよコイツ。

 

 

マヤ姉も気まずそうじゃない。

 

 

てかクビになってたのね変態ヒゲグラサン。

ザマァないわね。

 

 

「あの! 順に紹介しますね! レイちゃん、アスカちゃん、シンジ君、トウジ君です!」

 

 

マヤ姉、フォローしなくていいわよそんなヤツ。

こっちに興味ないのはもうわかってるから。

 

 

「司令って、ワシらと同年代やないですか!」

 

 

「それ言ったらアタシも大卒なのよ?ジャージ」

 

 

「そうなんか!?」

 

 

「なんで知らないのよ!!」

 

 

「……」

 

 

「あ、あの、えっと、碇シンジです。よろしくお願いします、カヲル、司令?」

 

 

「カヲル君、でいいんだけどな」

 

 

『この』シンジがいきなり呼び捨てとか君付けなんて不可能に決まってんじゃない。

 

 

「てかなんでそんなグイグイいくのよ……」

 

 

「あはは、渚司令、シンジ君と友達になりたいらしいのよ」と、マヤ姉。

 

 

「はぁ?」

 

 

司令職に就くようなヤツが『友達』って……

 

 

「そうなんだよ。ダメかな」

 

 

「……えっと、じゃあ……よろしく、カヲル君」

 

 

「こちらこそ! よろしくシンジ君!」

 

 

ものすごいキラッキラの笑顔……なんなの、この感じ……

 

 

て、さりげなくレイが立ち位置をシンジの横に

 

 

「……何かな、綾波レイ」ゴゴゴゴ

 

 

「……別に」オオオオ

 

 

 な ん な の よ 、 こ の 空 気 。

 

 

え? レイがあの感じって、まさか『仲良くしたい』理由……

 

 

……あのヒゲの脅威は去ったし、アタシもマヤ姉も関係ないから別にいいんだけど、ネルフの司令職って、変なのしか就けない規則でもあんの?

 

 

「惣流アスカ、愛の形に決まりなどないさ」

 

 

「顔色から勝手に返事すんじゃないわよ!? あと非生産的なのを胸張って言うんじゃないわよ!?」

 

 

なんて、アタシがツッコミをいれるとマヤ姉は

 

 

「……アスカちゃん、見る視点が違うだけだと思うの」

 

 

「へ?」

 

 

なんとなく、マヤ姉の『何かを諭すような柔らかい笑顔』から目が離せなくな

 

 

「誰かを愛する事が、必ずしも生産的である必要は、ないと思うの。……私は、そういうのもいいと思うわ」

 

 

┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄

 

 

《???》

 

 

アナタートワターシガ♪ ユーメーノークニー♪

 

 

森の小さな教会で♪ 結婚式を挙げました♪

 

 

テレテールアナータニ♪ 「マヤ姉……」 ムーシーターチガー♪

 

 

くちづけせよとはやしたて♪ そっとあなたはくれました♪

 

 

アーカアーオキーロノー♪ 「アスカちゃん……」 イショーヲツーケター♪

 

 

テーントーオムーシガー♪ シャシャーリデテー♪

 

 

サーンバーニアワーセテー♪ オド

 

 

 

 

 

「なにボーっとしてんのさアスカ」

 

 

 

 

 

ハッ!?

 

 

なななななんでもないわよ!?……そ、そうよね! 性別にこだわるなんて、今どき古臭い考えかも知れないわね!!」

 

 

「……いきなり何の話だよ。だいたい、さっき生産」

 

 

ガッ!!

 

 

ぃっづ !?

 

 

「(っさいわね。アンタたちの事を祝福してやってんじゃない。余計な事言うと痛い目みるわよ)」

 

 

「(祝福って何の話だよ。てかもう痛い目みてるよアスカ。おもいっきり踏んづけるなんてヒドいや……)」

 

 

……そうだわ。なんで気づかなかったのかしら。それが一番手っ取り早いのよ。

 

 

コイツらは……てか、シンジがレイとカヲルどっちと『くっ付く』かは知らないけど……いつかは出て行くわ。

 

 

そしたらマヤ姉は寂しくなっちゃう。

 

 

アタシが支えてあげなくちゃ!

(アタシガヒトリジメデキル!)

 

 





宇宙空間に現れた使徒。
ゼーレへの欺瞞を諦めなければ、ロンギヌスの槍を使わざるを得ない。
最後の戦いまで、僅か。
彼女は、決断する。

第参拾七話「誤魔化すのは諦めよう」

さぁ! 次回もサービス、サービスぅ♪

次回は文字数の関係で二話連結です。
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