Fate/Happylife~刃の下に心あり~ 作:ブラックサレナ
やはり、転校初日と言うのは非常に忙しい。理由としては転校生としての宿命か、大体の質問で固まる。どこから来たか、前はどんな学校なのか、そして
「彼女とかはいるの?」
ある女子生徒からの質問に、忍は笑いながら、こう答えた
「ええ、お恥ずかしい話しながら。非常によい人とね」
と軽く言う。そのいいかたは正に綺麗であり気品がある、凛はそんな忍を見ながらさらに優越感に浸っていた。自分と忍しかない関係というのは中学生ながらの乙女心をゆすぶっていた。しかし凛はおもしろくないのは事実。忍が彼女がいるといってもなお、熱い、眼差しを辞めない数人の女子生徒がいたからだ。そんなとき凛にとっては少し異常な事態がおきた、それは生徒会長である柳洞一成が忍に声をかけたことだ
「うむ、同じクラスになれたようだな神崎」
「ああ、柳洞さん。改めてよろしくお願いします」
「ああ、こちらこそだ。分からない事があれば俺にでも聞いてくれ……まあもしもだが緊急ならば隣でも頼るがいい」
そこでなぜか柳洞は少し不機嫌そうな顔をしていたのはご愛嬌だ。して忍は現状からは貴公子のような存在になってしまっている。凛は隣で話を聞きながらもこれからの忍の学校での接し方を考えていた。
「えっと神崎だよな……「はいそうですよ」お前ってさ、なにか部活とかしていたのか?していなかったらどうだ、部活はいらねぇか?」
「ああ、てめぇ、ずりいぞ!」
「そうよ、神崎君!素人でも大丈夫な吹奏楽なんてどうかしら?」
「あ、え、え?」
忍は困惑しだした。大勢のクラスメートから急な部活の誘いだ、この時期ではあるがしかし、女子ならばこんなイケメンを逃すわけもなく、そして男子もこんなイケメンならば運動神経もいいと勝手に予想していたのだ。しかしこの勧誘は鶴の一声でやんだ
「みなさん、彼が困っていますわ。勧誘もいいですが、そろそろ授業ですよ」
隣に座っていた凛だ。若干怒っている感のある声を自然と出してしまっている凛にその場にいた全員は
「(まずい、遠坂さんの近くで騒ぎすぎた!)」
「(すぐに撤退だ)」
「(それに次の授業、あの国語だろ準備、準備)」
退散していった。実の理由が忍を見ることが出来ないから、邪魔だとは一言も言えない凛だった。そして忍は少しだけ目を凛と合わせてありがとうと言っていた、凛はそれだけで十分だと言うように眼を閉じた。そして一時間目が始まった
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この学校は普通の公立とはすこし違うところがいくつかありその一つに給食制ではないと言う点だろう。して忍は今日初めてこの学校を使うとなる、と言うことは場所がどこにあるかは分からないのだ。そこで凛は親切と言うことで誘う予定だった、そうこれはあくまで予定だった。それを狂わせたのは
「ふむ、時に神崎よここの学食はしっているか?ここは給食制ではないゆえにな、食堂か売店、それか持参となっている。俺は持参なのだが、神崎は?」
「さすがに今日はもって来ていませんね。お金はあるのでどうにか」
「ならば、俺が案内しようか?」
「いや、そこまでは「何、気にすることは無い生徒会長なのだしな」……そうですか?」
「うむ。それに見てみろ教室にはほとんど残っていないぞ、大体の奴らはここの売店や学食が目当てなので。残っているのは俺とお前、それにそこに女狐と数人だ。まあ今日は初日でもあるし、それにたぶん案内を出来るほどあそこは簡単なところではないからな。皆がお前を見捨てたわけではない」
一成はそう言いながら、忍の返事をまったが忍もどこに拒否する原因があるだろうか。返事はもちろん
「それじゃあお願いできるかな。さすがに初日で疲れていたのも事実だしさ、それじゃあ柳洞さんお願いします」
「ふむ、了承した」
そして二人は出て行った。凛はなぜか先を越された劣等感に見舞われながらも、今度からは自分もお弁当にすると心にきめていた。凛はいつも四時間目が終わると歩いて売店に向かう、大体の生徒が道を開けてくれるからそのままパンを買って優雅に食べられるがしかし、今日は違った。隣に制服姿の忍が居たせいでそれをずっと隠れながら眺めていたらいつの間にか授業がおわり、さらに忍も誘われいる状態だったというわけだ。
「遅かったか……」
凛は、なくなくそのまま一人で廊下に出るのであった。いつもの通り生徒からの注目の眼が彼女を包むが凛にはそれよりも忍なのだ。どれだけ仮面をつけようが、どれだけ猫を被ろうが、殺気を隠しきれて居なかったのはここでは言うまい。
―――――――――――
一行の忍と一成なのだが、忍のエフェクトとして色んな生徒が振り向いている。忍の容姿は確かに完成に近いがしかし少しまだ子供を残していると言うありえないほどのイケメンなのだ。して隣に立つのはそれと引けをとらない顔の整った柳洞一成、彼が生徒会長になった理由の一つでもある。
「しかし、随分となんか見られている感じがするのですが?」
「ふむ、俺と歩いているからかもしれないな。これでも生徒会長であるからな俺は、して今日は学食か、それとも売店か?」
「そうですね、それじゃあ売店でパンでもニ三個見繕ってきますので、さきに席のほうをお願いできますか?」
「うむ、了承した」
そして二人は別々の行動に移った。忍は一人で単体での行動となったのだが、彼は若干背が低い、そのせいで同じ二年生でも間違えて一年生と思ってしまうほどだ
「なに、だれあれ!?」
「なんでも今日転入してきた子らしいよ」
「一人、一人なら声でも」
「さっき生徒会長と一緒だったから一人じゃないよ、けど本当に凄いイケメン!」
「生徒会長と一緒ってさらにいいじゃない、誰か、誰か、声をかけてきてよ。そうすればうまく行けば一緒に食事を」
女子は黄色い声を静かに上げているが、男子はその声を聞いてすでに忍を敵対しだしていた。もとより柳洞一成も同じように自分のクラスとなったもの以外は大体が眼の仇になっている状態のこの学校にさらにしのぶだ。一成の生徒会がなぜこれで維持できるのかは遠坂凛(アイドル)の影響が多い。そして逆も叱りだ。
「すいません、アンパンとチョココロネ、それとコーヒー牛乳ください」
「はいよ。合計で三百円ね……初めての子かい?見ないけど」
「え、あ、はい。今日からこの学校に来ました。はい、ちょうどここにおいておきますね」
そして忍は立ち去った。その際道が出来ているのは言うまでもない、女子からは熱いまなざしを、そして男子からは冷たい殺気を。
「うむ、随分と早かったな神崎。もう少し遅れるとおもったが、まあ何にせよいただこうではないか」
「そうですね柳洞さん、いただきます」
二人は食事を始める、テーブル自体はすいているのに周りの人口密度は上がっていた。一成自体あまり食堂を使わないから珍しいこともであった、いつもは生徒会で食べていることが多かったからだ。
「して神崎よ……部活などには入るのか?あんなにも勧誘されていたが」
話を切り出したのは一成のほうだった。忍はアンパンを平らげてすでにチョココロネをパンの部分から食べようとしていた時だった。
「部活……か。柳洞さんは何かしているのですか?生徒会とは言っていましたが」
「ふむ、俺も入っていないのだ。生徒会だけで忙しくてな、まあ本当ならば忙しくないのだが……あの女狐のせいでな。神崎も気をつけるんだぞ」
「気をつける?」
「ああ、お前の今の隣にいる遠坂だ」
「遠坂さんがどうかしたの?」
忍にとってはあれは仮の姿なので何も責められても怒りはまったくないので普通に聞いた、一成はここぞとばかりに話し始めた
「ああ、あやつによって生徒会が動かしにくのが現状だ。確かにあやつの言う事も一理ある、いや時に俺よりもいい案がある。しかしどこか癪なのだ、この学校からはアイドル視されているが、絶対あれは猫を被っているに違いないと思っているのだ。だから今のうちにお前には言っておきたいのだ」
「猫を被っているって」
正にその通りだろうが、だが本当に一成を遊んでいる絵が一瞬できていた忍脳内。凛の変わった点の一つであろう人を弄って遊ぶと言う点だ。忍自身はそれはないが、しかし凛のことだからそれこそ大変だろうと忍は悟っていた。
「神崎、お前はまだわからないさ。「けど、なんでそんなことを私に?」何、転入初日にあったのもなにかの縁だと俺は思っているしな。それにどこかお前は俺に似ているような感じでな。なんと言うかな」
「それはありがたいな。だけど柳洞さん、そんなに言うのなら生徒会から除名も考えなかったの?」
「考えては見たがしかし、それでは俺の負けではないか。そんなの俺が許せないのだ。ふむ、神崎よ、お前はやはり何かちがうのな」
「そうですか?」
「ああ、少なくとも今までの学校においてここまで話していて楽なのは久しぶりだ。他の生徒だとどこか、敵視されているようでな」
それは自分のせいだと知らない一成であった。
「そうですね、さっきから色んな視線がこちらを見ているような気がしますし」
「それは神崎が転入生だからだろう?まあそれに俺も居ることだしな、あまり使わないからなここには。生徒会長としてはやはり注目されてしまうさ」
忍はチョコを零さないで、そして手を汚さず完食しコーヒー牛乳のパックもカラとした。一成の食事は坊主の食事と同じで少し物足りないのがいつもだ。
「さて、それではそろそろ戻るとしようか神崎」
「そうですね柳洞さん。「あ、あの!」……うん?」
二人が立ち上がり教室に戻ろうとした際に後ろから声をかけられたのだ。忍かそれとも一成にようがあるのかは不明だが、しかしいるのは女子。忍はすぐに一成のほうだと思いどこうとしたら
「あ、そ、その」
自分だったことに忍は驚いた。一成はすこしわらながらこの状況を見ていた、彼もやはり中学生と言うことだろう。顔は凛のそれと似ていた
「え、えっと何かな?と、言うよりも初めましてかな」
「は、ハヒ!?初めましてです……そ、その転校生さんですよね?」
「うん?あ、ああそうだよそれであなたは」
「は、はい隣のクラスで新聞部の部長をしています、白木綾です。そ、そのインタビューよろしいでしょか?」
「白木?白木と言えば」
「ああ、彼女は俺らの担任の白木先生の妹さんだ。新聞部の活動はよく知っているぞ、神崎、どうだここは協力しても」
「え、ええそれは別に構いませんが。それでは白木さん、よろしくお願いします。神崎忍です」
「は、はひ!?」
ちなみにいつも彼女がこうなのではないことはこちらか説明させてもらおう。忍の笑顔は凛を一瞬で発情させるほどの強さがある、一般人が食らえばそれこそ間違いなく面を食らうというものだ。だから彼女はそれを耐えて部活動をした。ちなみにこの学校の新聞部は意外にも有名で一成や凛など時の人を取材することもある本格派なのだ。
「そ、それでは……ゴホン、お名前をお願いします」
「神崎忍と言います。神崎は神様の神に長崎県の崎、忍は刃の下に心と書いて忍です」
「それでは次に好きな食べ物などはありますか?」
「そうですね、あまり好き嫌いはないようにしているのですが。やはり人の手で作られた手作りものがいいですね」
忍がそういう理由は師匠のせいでの野宿が影響している。
「そうなんですか、いいですよね手料理。それでは次にいかせて貰います、ご趣味や、好きな物などはありますか?」
「好きな物ですか……好きな物は大切な物ですかね。趣味は特にないので」
「大切な物ですか?」
「ええ、まあ。すいませんあまりここは深くは」
「あ、ああそうですねすいません!それは次に行きたいと思います。今回転校する前はdこに居ましたか?」
「イギリスに居ました」
「い、イギリス!?それじゃあもしかして帰国子女って言うのは本当なんですか?」
「え、ええまあ。元々あちら育ちではあるので」
「ですが日本がお上手ですが、それははやり両親などの影響と言ってよろしいのでしょうか」
「ええ、両親の影響が大きいですね。両方ともに日本人ですので」
「そうなんですか、それでは次にこれは聞いておきたい人が大勢いたので、私も聞きたいので質問なのですが、部活動などには参加なさるおつもりなのですか?新聞部は中途半端な時期でも大歓迎ですので」
「みなさんからお誘いがあるは大変ありがたいのですが、入る気はありませんね。私はそこまで何か得意ということもありませんし、運動もそれほどですからね」
「そうなのですか……そうなると生徒会などはどうでしょうか、ねえ生徒会長殿。確か生徒会には会長、そして役員の一人以上の推薦があれば入れるのでしょう」
「ふむ、確かにな。しかし神崎はまだ今日来たばかりだぞ、それこそまだ早いと言うものだ。しかし確かにこいつは良い人間だからな」
「これは凄いコメントでした。それで神崎さんは?」
「う~ん、保留と言うことで。それに柳洞さんの言うとおり今日、来たばかりですから。確かにこんな時期ではありますけどね」
二月の時期の転校はしょうがないものがある。忍はもとから部活に入る気がないからどうでもいいことでもあった。
「それでは最後にもう一つ。彼女さんはいらっしゃいますか?」
「ええ、居ますよ」
新聞部の白木が眼がテンになるほど早い回答だった。一成は納得していた、こんなにも誠実であり話し上手、または聞き上手で居ないわけがない。年と考えればはやいかもしれないがしかし、それではそれほどに忍は完璧だったのだ。ものの何時間かしか会っていない人間でも分かる、白木もそれは同じでこの数分の間の会話で間違いなく彼の丁寧さが眼に見えたようだ。
「そうですか。ありがとうございます。それではこれを」
新聞部の取材料はここの売店、または食堂の100円券だ。白木はそのまま一礼すると消えた。ちなみに先ほどの会話は結構注目されており、忍の彼女あり宣言で少しだけ男子の目が穏やかになったのは事実。しかしながら
「彼女あり?だから何よ」
「そうよ、あそこまでの完成形を逃せますかっての」
「どこに居るんだろう?もしかして外国ってことは遠距離……いけるかも」
実際はこの学校の遠坂凛(アイドル)とはダレも思っていないだろう。忍は全ての質問に答え、疲れたのか少し伸びをすると、立ち上がり
「それじゃあ帰りましょうか?」
「そうだな、しかし神崎。お前の受け答えは本当に綺麗だな、まだ慣れていないからといってそこまで肩を張らなくていいと思うが」
「こちらが素でもあるので。私としては」
実際はそんなことなく、一成の方が素で綺麗であるが彼の被り方は貴公子そのものと同じだ。
「そうか……やはり育った国よってか。何、それじゃあ帰るとしよう神崎」
二人はそしてクラスに戻るのであった。
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このお昼休みは凛は優雅に読書をしながら売店でのサンドウィッチを食べていた。しかし内心は不安とそして怒りで一杯だった。他人でいくという自分の言い出しが問題だったと凛は現状後悔もしていた。これではいつ青春の学校生活ができるかわからない。そんな思いだった凛、しかし食堂から帰ってきた女子生徒の会話で少し道が出来た
「ねえ、聞いたさっきの」
「うん、神崎君。まさかの彼女持ちなんだね」
「まああそこまで美系じゃね。けどそれだとイギリスでしょ、彼女さんは……いけるわね」
「いけるわ」
「行かないわけがない」
女子生徒との諦めの悪さ、よりも凛には忍がちゃんと自分のことをいっていたことに嬉しさが一杯になったのだ。これは近いかもしれない……
「あ、あの遠坂さん!」
凛は自分が呼ばれる声を聞いた。いつものことだろうと思い、そしてクラスメートもいつものことだと思いもう、見る事もない。それは
「あ、あの今時間大丈夫でしょうか……」
廊下ではたぶん下級生であろう男子生徒が立っていた。凛は
「あら、なにかしら?」
丁重な扱い方でそのまま廊下に出た。
――――――――――
忍と一成が教室に戻ろうとした際に、廊下で一人の男子生徒とそして凛がなにかを話しているのが見えた。
「またか」
一成は呆れながら呟いた。
「また?」
忍は一成の言葉に質問した
「ああ、なにがいいのか。先も言っただろう神崎、遠坂凛だ。学校ではアイドル視されているからなああ言った告白は多い。時には授業の休み時間などにもある、まあ関係のないことだがな」
「……そうですね」
忍が初めて学校に来て一瞬不機嫌になった瞬間でもあった。自分の彼女が他の男から告白されていい気分の彼氏も居ないだろう。少し時間が経つと男子生徒は帰っていった、その肩から分かるようにふられたようだ。忍はそれよりも……少しこの関係を相談だと思った、そして凛は、そんな忍と一成を見てすぐに引っ込んでしまった。凛から見ればなぜか浮気のような感覚なのだろう。間違いなく愛しているからこそだろう、自分は忍以外は興味が無いしかしキャラとしては丁重にしないといけないというジレンマ。
「これは」
凛は呟くようにいい、そして
「夜にでも」
忍は隣の凛に聴こえないようにいい。
「「相談だな」」
二人とも考えることは一緒だった。
後書きではすこし遊んでみることにした。作者は決め顔で言った
次回はゲストでも呼ぼうかな。作者は決め顔で「ほら、帰るで」……分かったよおねえちゃん。ボクは決め顔で去った