Fate/Happylife~刃の下に心あり~   作:ブラックサレナ

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第拾話“物語鼓動”

 

一日の学校が終わった。忍にとっては本当に久しぶりの学校だったので非常に有意義であった。別に授業がではなく、空気が、であるが、忍はそのまま帰宅準備を整える。この時期なので教科書は購入せず黒板でのみの授業をしていた忍だが、しかし聞かれる質問にはすべて正解を言っていた。それによりさらに人気が出たのは言うまでもない。忍の前に先に生徒会に行く準備をした一成が前に現れた

 

「それではさようなら柳洞さん」

 

「うむ、神崎も気をつけるのだぞ。初日にしては有意義そうで何よりだ」

 

一成はそう言うと教室を出た。凛はと言うと先にすでに教室からでていってしまっていた。やはり忍としては少し寂しい感があるが、しかし当然の事といえばそうなので、気にせずに忍も教室を出た。帰り際に意外にも声をかけられたのは彼なりの人気だろう。校舎を出ると忍は一番最初にスーパーを目指す、今日の献立を考えながら。

 

―――――――――――

 

凛は今日ほど酷い日はなかったと思うであろうぐらい酷かった。忍がそばに居るのに一言も話せないとはもう、拷問だったようだ。しかし彼女はそんなことを顔には出さずに現在生徒会の会議に出席していた。もちろん司会は忍と随分と仲のいい一成。

 

「それではこの案件を遠坂君お願いできるかな」

 

「ええ、分かったわ生徒会長」

 

「それでは続いて今日転入してきた神崎忍君の書類ですね。新聞部が今日アクションをしていましたが」

 

「それは俺も同伴だったから大丈夫だ。してその神崎がどうかしたのか?」

 

「はい、英語教師数人から本場の英語を生徒にと言うことで神崎忍による英会話のようなものをして見たいということです。それに昨年より居るジェフ先生と出身国が一緒ですし、これはどうしましょうか」

 

「本場か……そう思えば遠坂さんも英語凄く上手ですよね」

 

一人の生徒が言った、凛はすこし反応が遅れたが

 

「え、ええまあ。日常的とはいえませんがすこしは」

 

この前ジェフ先生と会話しているところをどこかの生徒にでも見られたのだろう。凛にとっては自分の英語がどこまで通じるかのテストでしかなかったのだが。時計塔(ロンドン)はイギリスなのだから。

 

「話を戻そうぜ。けどよこの案件には本人の承諾が必要だろうが会長、親しいのか?」

 

男子生徒がそういう。一成は少し考えながら

 

「ふむ、確かに今日初日の神崎ではあったが人当たりは良かったのでな。俺も気軽に話せたが、しかし俺ばかりと言うものなんだ。お前らで誰か行って見ればいい、あやつの丁寧さは凄いぞ」

 

一成の賞賛の声を言っているときにこれはチャンスとハエエナの顔をした奴が居た……凛だ。

 

「あら、なら私が行こうかしら「なに!?」……あら、会長さん。先ほど言ったでしょう?誰か言ってみればと。ちょうど私は彼と隣の席な訳だしよくって?」

 

ちなみにただ忍と話したいということではないと切に願いたいものである。

 

「く、た、確かにそうだが」

 

「いいんじゃないですか」

「そうですよ遠坂さんなら出来ると思います」

「神崎ってあの男だろう……いけるだろう」

 

次々に賛成案がある、これが一成は退路が断たれた。一成は諦めるようにこう言った

 

「それではこの件での交渉は遠坂君に任せるということでいいか」

 

会議は終わり、またも一成はストレスがたまるのであった。

 

―――――――――――

 

忍は今日の買い物を済ませて商店街をあるいて、そのまま現在の住所遠坂邸に向かっていた。ちょうど中腹と言ったところで違和感が忍を襲った……なにか凄い圧倒される何かに。しかし周りに何もない、あるのは軒並み住宅街。そして一人の少年が歩いているだけだった、その少年は金髪で綺麗だった。忍は気にせずそのまま少年を通り過ぎて家を目指した。

 

「ふぅ~ん、やっぱりあのお兄ちゃん……僕と一緒なんだ、おもしろいな。同じ匂いのする人なんて初めてだよ、ああ、もう一人居たなねぇエルキドゥ」

 

少年がはそう言うと自分の家に帰る方角に向き直りそのまま帰っていった。

 

―――――――――――

 

忍は家に着くと最初に今日つかう食材だけをキッチンにだしておいた。そして魔術の鍛錬に入る前に少し軽い運動をする。腕立て、腹筋、背筋、そして銃のチェックだ。自分の部屋に入ると昨日の模様替えで完全に自分の部屋になって、銃が飾ってある

 

「ふむ、これなら大丈夫か。ワルサーPPK、一応少しはこれを」

 

忍は新聞部の取材のさい、趣味がないと言っていたがもし忍の趣味と言えるものがあるとしたらこれだろう、魔術とそして銃や自分の武器の手入れだ。凛が帰ってくるまでの時間は夕食の下準備は少し早いので自分のことをしている忍だが、現在銃を解体して作り直していた。これも魔術の練習だった、投影の魔術で必要な解析をしていたのだ。

 

「ふむ、これぐらいならば随分と簡単になったな。だけどやっぱりこの魔術系統は魔力の流れが悪いな。こんなものを支流にはやはり使えないか。よく俺、これでもったな」

 

投影魔術と強化で死徒狩りをしていたものだと自分に賞賛していた忍だが、だが瞬間あの破壊しか出来ない師匠が浮かんだので、手が止まってしまった

 

「もしかしてあれ、ただ単に俺をいじめていただけじゃ……ないよな」

 

―――――――――――

 

「ヘクシッ!」

 

女性はくしゃみをした、その瞬間間違えて今目の前の風景を吹き飛ばしそうになった。

 

「なんか、寒いのかな?コート来ているのに……なんだろう?」

 

女性は紅いコートを着て名前に似合わない紅い髪を靡かせてトランク一つの旅を続けていた

 

―――――――――――

 

忍が一通りことを終えたときにドアが開く音がした、忍は迎えにいったら案の定の人がそこにはいたのだ

 

「お帰り凛」

 

「ええ、ただいま忍……もう、いいわよね…忍~」

 

凛がなにかを弾け飛ばしたかのように忍に抱きついた。すでに凛には臨界点が近かったのだろう。頬など緩みきっているし、先ほどの30分前までの優等生はどこにきえたのだろうか。

 

「あはは、まさか凛がこんな風になるとは」

 

忍は凛を抱きしめながらもこの状況を冷静に考えていた。しかし凛はそんな余裕などなく、現在鼻息を荒らしながら忍の首にキスをしていた。

 

「凛、さすがにくすぐったい「ウルサイ」……凛、兎に角玄関ですることじゃ「忍、いや?」

……」

 

忍、撃沈。結局玄関の滞在時間三十分少々、その間忍が凛を襲わなかったのは二階級特進ものだろう。そして凛は何かすっきりしたように部屋に向かい、バスルームへと進路を変えたのである。忍はどうにか抑えられた本能にその余韻を残さないように料理を作ることに一生懸命となっていた。

 

「く、凛……俺、もしかしたらお前を襲うかもしれないな。近いうちに」

 

忍は料理をしながらも男の性に泣いていた

 

――――――――――――

 

凛はお肌に艶を増した状態でのお風呂なので非常に機嫌がよかった。学校でガマンした分を発散させるとそれは非常に快楽になると一種のM体性になりつつある凛。

 

「けど、忍の匂いっていいかも」

 

女の子の発する言葉ではないだろう。凛は先ほどから唇をなんども確認しながら気合をいれなおした。今日はと、いうか今日の学校のあれではいつまで凛の理性が持つか分からないので作戦会議をすることに頭の中で考えていた。そして

 

「今日ぐらいは…一緒に寝てもいいわよね。忍のことだし、万が一の事は……期待いましょ♪」

 

悪魔が笑った。そのとき忍は一瞬なにか寒気がしたのは言うまでもない、忍の危機管理能力は凄いとここに書いてこう。

 

―――――――――――

 

凛が済ませると次に忍が入った。すでに忍の料理は完成しておりあとは忍本人がすませれば食事だ。忍は下から日本人のように浴槽につかる習慣がないのでシャワーを浴びたら終了する簡単なものだ。しかも体臭は自身の属性風のせいでないに等しい、忍は出るとすぐに料理を暖めなおす。凛が手伝おうかと言っても、大丈夫といって終わり……このやりとりは五回ほど行われた。

 

「それじゃあいただこうか凛」

 

「そうね、忍「いただきます」」

 

二人はそして食事に入る。凛は洋食では忍に勝てないと悟った。なので女のプライドにかけて中華だけは頑張ろうとこころに決めながら忍の作ったパスタを食べていた。

 

「忍……ちょっと考えたのだけどいいかしら?」

 

「なんだ、凛?」

 

「今日の学校のことなんだけど、あれどうにかしないと私が持たないのだけど」

 

凛はすでにプライドを捨てて、こう言ってのけた

 

「忍が目の前にいて、手の届くところに居て、なにもしないお互いに無関心。しかも会話もない、顔を合わす事もない。私は無理……無理無理無理無理!」

 

凛が完全にただをこねる子供にしかみえてない忍は、すこし笑う。その私にさらに凛は不機嫌になった。

 

「何よ、忍だって私のこと気にならないの」

 

「気にならないわけ無いだろう。今日だって」

 

「今日だって?ってあれ、もしかして。気にしないでよ忍、私が愛しているのはあなただけだし。それにああ言うのは日常茶飯事だから気にしていたらきりがないわよ」

 

「限がなくても彼女が他の男に告白されるのを馬路かで見ていい思いをする彼氏はいないと思うぞ。今日の俺はそうだったからな、それでものは相談だ、凛」

 

「あら、ちょうど私もそう思っていなよ。今日の生徒会の会議でちょっとした案件が出たの」

 

「それと何にかかわりがあるんだ?」

 

「忍、あなたが帰国子女ということで先生方も大いに使いたいらしいわ。今日の議題で英会話の授業に忍をつかいたいというんがその英会話の先生であるジェフ先生からの要請でね。生徒会としてもいいという判断なの。それで一応その相談するあいてが私なのよ忍」

 

「ほうほう、それでそれで」

 

「それで、明日にでも私が声をかけるからあなたはそれに合わせて頂戴。まさかあんな丁寧な物腰になるとは私も予想外だったわ。私の猫かぶりよりも酷いと思うわよ、なによ一人称が私って」

 

「しょうがないだろう俺だって切り替えが簡単に出来るほど人間できていないんだよ。だからあの状態は完全に違う人と同期だろう?それで話しかけるのはいいがそれで他は?」

 

「それともう一つ。あなたと協商すると言うことで合理的に一緒に食事が出来るの!これはもう凄い最高なことよ!いい忍、これは何が何でもしないと私は明日、あなたを襲います」

 

「普通そういうことを言うのは男なんだが」

 

「あら、襲ってくれるの?いつでも私はいいけど?」

 

「悪かったと俺が。それじゃあ明日からはそんな形にしような「ああ、それと忍」……まだなにかあったか凛?もしかして料理に問題でも」

 

「いえ料理は最高よ。そういうことじゃなくて今日のまだ足りないのだけど?」

 

「何が?」

 

「もちろん忍と一緒にいる時間よ。今日はあなたと一緒に寝るから覚悟してね?」

 

凛は笑顔でパスタを食べていた。対する忍は最初凛が何を言ったのか分からず脳がスリーズしてしまった。すぐに復帰したものの、すぐに抗議の声を上げた

 

「い、一緒に寝るだ!?り、凛それは辞めておけ、と言うか辞めろ。何を考えているんだお前は」

 

いつも冷静は忍もさすがに好きな女の子から急に一緒に寝たいなど言われれば同様もするだろう。対する凛はすでに賢者だった。

 

「いいじゃない。好きあっているのよ私たち、それに別になにか起こるわけじゃないのに……それとも忍はそんなことを考えたのかしら?」

 

「…………」

 

忍の沈黙、凛は勝ったと思っていたがしかしそれは思い上がりでしかなかったのだ。

 

「そうだ……凛、いいか俺も男だ。もし凛が一緒にベットにでも入ってみろそれこそ一瞬で俺が食う。いいか凛、それでもいいのか、無理やりでもいいのか?男は獣だ、それは俺もその通りだと思う。だからこそ好きな女の前では普通でいたいのだ。だから辞めてくれ凛」

 

「…あ、え?……う、うん」

 

忍の言いたいことは凛をそういう意味でもある意味ちゃんと見ているが、だがそんな形でそういう行為はしたくないと忍らしい考えだった。凛もその言葉に納得してしまったようで。今日の作戦が失敗に終わると思っていたがしかし。

 

「けど……私はいつでもいいからね」

 

凛は赤面しながら言う。その言葉を聞いた忍も真っ赤だ。二人して紅い魔術師となってしまった。そして、二人はそのあと一緒に色々していた。

 

「続いてのニュースです、昨日に起こった殺人に似た殺人がまたも起きたようです」

 

テレビのニュースは昨日からの特集の続きだ。昨日、この冬木で殺人があったと言うニュース。今日はさらにもう一人の犠牲者が出たと言う話だ。

 

「殺人鬼か」

 

忍は懐かしそうに言った。忍と凛がここまでの深い関係になることになった出来事(トリガー)でもあった、それが冬木の第四次聖杯戦争にてのマスターによる無差別殺人だ。しかも狙うのは全員が子供ということだ。

 

「忍?」

 

「あ、ああ凛。何、殺人っていうとあの男のことを思い出してな」

 

忍の言葉に凛も黙った、あの飄々としながらも何か壊れていた男の顔。未だに忘れることは無いだろう。あの時忍が居なかったらそれこそ大変なことになっていたかもしれない。そのあとに来た白い髪の人も覚えている。

 

「あの夜は本当に魔術としても夜だったものね。あの白い人はどこにいったのかしら?」

 

凛の言う白い人とは、白い髪でそして自分の魔術をたぶん使い魔であろう蟲に全て食らわし助けてくれた人。そのとき忍も一緒に助けてもらいそのままお母さんの車で帰ったのは虚ろに覚えている。あのときに忍に惚れたと思っている凛、そのためある意味覚えも良かったようだ。

 

「まあ殺人なんてする奴のことなんざ考えてもしょうがないさ。それよりも凛、さっきから俺の顔をほお擦りするのを辞めてくれないか。結構恥ずかしいのだが俺」

 

「い・や・だ」

 

「そういう事ですか」

 

呆れているように見える忍だが、よく見ると凛の脇を完全に腕を回して掴んでいるのも忍な訳で凛が少し動こうとしても無理な状態でもあった。

 

――――――――――

 

ここは冬木にある洋館のうちの、遠坂邸以外のもう一つの洋館。近所からは薄気味悪い洋館として有名でもあった。そこにはたった一人で暮らす少年が一人、それだけの情報だった。

 

「あはは、アハハハハハやったやったぞ!」

 

洋館の中からなにか乾いた笑いが聴こえてきた。その少年は古い書籍を片手に顔に手を当てながら笑っていた

 

「これが、魔術!これこそが」

 

少年の持っている本は僅かに光っていた。少年はやっと手に入れたものを抱きしめるように自分に対して笑っていた。

 

「そうだ、これでこれでいいんだよ。この僕が、そうこの僕こそが……間桐の後継者だ、アハハハハハハ」

 

少年が気付いていなかった。そんな奇跡な、主人公のように急に力を手に入れることは出来ないことに。このセカイには何かを与えられた瞬間から何かを成し遂げなければならないことが出来ることに。少年の心臓は、動いている……だが何か別物も一緒だが

 

「これで、これで僕は魔術師(マスター)だ!!」

 

少年は叫ぶ、念願の願いを成就するかのように。

 

――――――――――

 




???「なんで私が先じゃなくて、どこかの偽者が先なんだよぉぉぉぉぉ!」

???「し、師匠、カメラ、カメラ」

???「え、もう始まっているの弟子一号?」

???「そのようですねお二人とも」

???「「誰っ!?」」

次回に続く
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