Fate/Happylife~刃の下に心あり~ 作:ブラックサレナ
綺礼は学校が臨時休校と言うことをしり、すぐに凛に連絡をしたのだ。だがしかし問題はもう片方のシエルだった。彼女はそれこそきままに詮索をしてしまったのだがこの神父、連絡を入れる気がないようですでに紅茶を飲んでいた。
「綺礼~来たわよ!さあどう言う事か教えてくれましょうか、ええ?」
「そんなに怒ってどうしたので凛。まさか、恋仲の彼と家に居たいのは少女としては優秀だが管理者としてはいかがなものかと「いいから早くしなさい」ふむ、そこにいる神崎忍のように少しは警戒を持った方がいいと兄弟子としては忠告しておこう凛」
綺礼はそう言うと立ち上がる。そして忍と凛の前にたった。忍がすでに凛の前に立って居たのは言うまでもなく、そしてその状況に凛とそして綺礼ですら驚いていた。綺礼はその魔術とそして八極拳の使いであるので並大抵の相手では間合いに入れない。しかし忍はそんな相手に気付かせずに前に立っていたのだ。
「それで、どういった用件でしょうか……言峰綺礼さん?」
「ふむ、そうだったな。しかしこれは今回の来訪者(ゲスト)からの説明のほうがいいだろう。まあすぐにとは言わないが戻ってくるだろうから、しばし待たれよ」
そういうと綺礼はそのまま座りまた紅茶を飲み始める。しかしそんな時間はなかった、すぐにシエルは戻ってきたのだ。理由は間違えて場所を聞き忘れていたのだ
「言峰殿、申し訳……あ」
「ふむ、これは丁度良かったようだ。凛、彼女が今回の来訪者だ」
綺礼はそういうと自分は仕事を全うしたと言う具合でそのまま奥の部屋に消えて行った。忍はすぐに銃を構える、その行動に驚いたのは凛だった。
「し、忍急に何をしているのよ!?」
凛はそう言うがしかし忍の目はすでに目の前にいるシスターしか見ていない。凛の盾になるように前に立ちながらもすぐにでも動き出す雰囲気がそれこそまじかの凛にはダイレクトに伝わってきた。しかし目の前にいるシスターは両手を挙げてみせた
「まったく、そんなことをしなくてもいいのではありませんか……Mr,神崎?今回はどちらかといえば協力を願いたいのですよ、我々は」
「埋葬機関が協力、はっ!寝言は死んでから行ったらどうだ?」
「まったく……「忍!」……ほら、管理者からも怒られてますよ?」
忍は後ろに居る凛を見ると、ため息をしてそして銃をしまった。そしてシエルと忍、凛は教会の椅子に腰掛けた。
「それでは今回、この地に入らせていただきました聖堂教会、シエルと申します」
「初めまして。私はこの冬木の魔術協会より管理者としての役割を与えられている遠坂凛といいます。そしてこちらが」
「……説明する必要はないだろうシエル」
凛は今でもこの態度に驚いている。忍は今までここまで嫌悪感に満ちた顔を見せたことがない。それこそあの再会の夜でも私にはやさしい眼差しでみていたと今なら分かる。けど今の忍にはそんなものはない、何か相手が起こせば躊躇なく殺すと思う。凛はこのとき忍にそう思っていた
「久しぶりにあってもやはりその態度ですか。まあいいでしょう、今回、私がこの地に入った理由はあるものの討伐、ならびに排除です。もちろん、あなた方ではありませんのでご安心ください。彼には大きな借りがありますし」
「……それで、どのようなことでしょうか。私としても何か異変が起きているとは言いがたいのですが。不自然なことは何もありませんでしたし」
凛の言うとおり何か魔術らしいものは何も感じていないのだ。忍とてそれは同じ、あるとすれば
「お二人は、ここ最近でのこの地で殺人事件のような、いえもしくは神隠しのような現象について知りませんか」
忍と凛には心当たりがもちろんあった。そのためにこんな午前中なのに学校が休みなのだ。してシエルも気付いた
「学生ですが、この時間にここに来れたもの。起きているのですね、その現象が」
凛は正直に話すことにした
「はい、その通りです。今回も私たち通っている学校の近くでも殺人がありましたので……ですが、そんなに近くなのに魔術的反応は」
「はい、それについては先に言峰氏よりも聞いております。しかしそれは当然です、それこそが今回の討伐対象の一番の特徴でもあるのですから」
「は、はぁ」
凛はそんな感じだが、しかし忍はずっと睨んだままで、少し席を立ち、歩きながらシエルに質問した
「それで、天下の神秘の守護者にして魔術師殺し、埋葬機関でも重宝されているあなたがこのような極東の地に?」
「あなたならそれは理解できるのではありませんか、Mr,神崎……いえ、弾丸の使者と言われた貴方なら。すでにそれだけの状況が揃っている、これで私。全て分かりましたね」
「忍、どういうこと?」
凛は不思議そうに忍に聞く、そして忍は重い口を開いた。
「おい、シエル。お前については少しは話していいな?」
「はい、今回は完全に協力させてもらう側でもありますので、ですが“あれ”はダメですよ」
「分かっている。それじゃあ凛、説明するよ。まずはそこにいるシスターは埋葬機関のトップクラスの人間だ。わかるよな、埋葬機関」
「ええ、聞いたことはあるわ」
「そしてそのトップクラスが相手しないといけないほどの相手。しかも殺人、さらに人が消えていきなり現れる……おい、質問に答えろ!聖堂教会、貴様、まさかあの欠片を捨ててなかったな。
急な動きにシエルそして凛すら動きが取れなかった。問題はシエルよりも忍だ、相手は埋葬機関なのに彼の動きにまったく気付かず壁に完全に張り付いているシエル。凛は忍の戦闘としての能力を少し見誤っていたと思った。シエルは突きつけられている銃に対して冷静だった。
「Mr,神崎、落ち着いてください。それについてもご説明いたしますので、管理者もそれで「忍、やめてそんなの忍じゃない……」……」
「…分かった、すまないな、シスターシエル。それに凛もここは君の管理だ、俺は客でしかないのに」
「いいの、別に。それよりもシエルさん、お願いします。何がこの冬木に来ているのですか」
「お話いたします。まず最初にそれは二年前ほどに遡らないといけません。ある村にある種族の人間が、魔術の研究中な大きな事件をしました。その魔術は世界により消されました、抑止力が働いたのです。しかしその抑止力は間違った発動になってしまいそこにいた全ての人間を対象にした、とんでもないものに変えてしまった。それが「リビングデット」その通りです、リンビングデット。理性がある屍です、聞いたことは」
「ありません」
凛は自分の勉強不足にすこし恥ずかしそうに言うが、しかしそれを知ってかシエルが援護をした
「いえ、それは当然です。なんせこの種の者は教会の上層部やまたはその当事者しか知らない情報です。それではリビングデットとは真祖の吸血鬼、さらにその下の死徒、さらに下に死者ですが、リビングデットはどれにも当てはまらない吸血種なのです。抑止力によって人としての“肉”を持っていかれ、その肉を求めて徘徊するものです。そして村の全員がそのリビングデットになった際、全員で共食いを始めたのです。そして最後に残ったのが、本当の死屍者(リビングデット)と、今現在私達が総称しているものになりました」
「待ってください、二年前ですよねその話は。と、言うことは逃がしたんですか?」
「いえ、教会、さらに魔術教会、何人かの編成で行いましたが、一回目は失敗し、そして二回目に私、そして魔術教会からはMr,神崎が来ました。そして消滅に成功しました、いや実際は完全な破壊ですが」
「だが、お前らはどこからかその欠片を回収しそして復活させただろ?」
忍はそう言うと今度は冷静に凛の隣に座っていた。
「……お恥ずかしい話しながらその通りと言うべきでしょう。そして死屍者(リビングデット)はこの地を目指してきた、理由は偶然、そしてもう一つはこの地の霊脈です。管理者である貴方なら分かるでしょう、いえ聖杯戦争の舞台であるこの地なのですから当然ですが」
「もちろんよ、それよりも偶然と言うのは」
「はい、確かに欠片を回収しそしてある場所に輸送されるはずでした。しかしまだ、欠片は生きていたのです。その飛行機もろとも消息不明、こちらの世界では未発表の事件です。そして落ちた場所がここの西のあの海近く、正確に言えば流れてきた可能性があります」
「なら、なぜそれを報告を」
「出来るわけ無いだろうな……貴様らは神秘は人の手に入れてはならないと提唱しているやつラだ。そんな奴等がまさかその死者を回収して実験しようとしたら逃がしたなんていうバカみたいな話が出来るかよ。しかもこの地は管理者がいる、と言うことは魔術協会が絡んでいる……これでいいか、シエル」
忍はそれこそ本当に嫌味たっぷりで事実だけを突きつけていた。この嫌味は綺礼にも引けをとらないだろう。
「忍、さっきから少し怖い……ちょっと失礼」
凛は少し今までにない、忍の態度に恐怖からか忍の手を握っていた。ちなみにシエルからは見えないようになっている。忍はそれを握り返しているのでそこまで怒りではないようだが、しかし不機嫌ではあった。
「……その通りです。しかしそれを見過ごしことが出来なくなってきたのが現状ということです。間違いなく現在、この現象は死屍者(リビングデット)だと教会は見込んでいるのです。ですので管理者である遠坂さんに許可を」
「……構いませんわ、すでに犠牲者は出ています。ですので今回は私たち“も”参加させていただきます、もしこの条件が飲めない場合は分かりますね」
「ええ、それは重々に。それでいいかしら、Mr,神崎」
「俺に決定権はない、管理者がそういうのならそれでいいのだろう」
「あら、私は協力してくれるって聴いたのだけど?ねえ管理者の遠坂さん?」
シエルは笑っていた、そして凛も彼女の思案を理解して、そしてこう言ったのだ
「そうよ、もしかして忍は私が参加するのにしない気だったのかしら?」
忍はそんな二人を睨みながら、あ、睨んだのはシエルだけだが
「凛、お前は分かっているのか……人外の戦闘は普通じゃないんだぞ、魔術師との戦闘も少ない、いや正確にはない凛にはないだろう。そんな危ない事をこの俺がさせると思っているのか?」
その言葉に、シエルは驚きを感じていた。シエルと忍、この二人は面識はあるがそれこそ間違えた出会いをすれば敵としていただろう、しかしその前の面識から彼が他人を気遣うことなどをしているのは稀な光景だった。シエルは綺礼が言っていた恋仲と言うのも間違っていないと思った。
「し、忍」
「……Mr,神崎、随分と彼女には甘いようですが」
「当たり前だ。俺の好きな女だぞ。だれが好き好んで戦場に送るか?お前だってわかっているだろう、あいつに魔術師はドクだと」
「忍、どういうこと?」
「凛、最初に説明があっただろう。ある魔術師の実験だったと、そして最後に残った
「あなたは、やはりそれには気付いていたのですね」
「お前の“あれ”を使用する前からだ。凛、協力と言ってもただ黙認だけでいい、君が戦う理由などない。そうだろう、シスターシエル」
「……確かにそうです」
忍には分かっているのだ。どんなものでも人間とは弱く儚い刹那な存在ということを。シエルはすでにその枠を外れてしまっているせいで逆によく分かるのだ。忍はそんなことを凛を巻き込みたくなかった、しかし
「ふざけないで忍!これは私のいえ、遠坂の管理地で起きていることなの。それにもう他人事じゃないでしょ。次の犠牲者がでたら、どうするの。忍、私を思ってくれるのはうれしい、だけど私を甘く見ないで。これでも私は遠坂家当主なの」
凛は隣にいる忍にそう言う、忍は少し考える。
「…………はぁ~、わかった凛。だが、お前は俺が守る」
「忍」
「はぁ~、私のいることを忘れているみたいですね、二人とも……まったくあの漆黒の弾丸と言われた冷酷な魔術師はどこに行ったのでしょうかね?」
シエルがこの二人だけの固有結界を破壊してくれたのは、読者にとっては吉であり凶でもあったであろう。して、凛はシエルに資料請求をした。シエルにとってはある意味タナボタ状態でもあった。それは神崎忍という存在だ。彼は魔術師殺しであると同時に人外殺しには非常に相性がいい。師匠が師匠だっただけ、破壊には強いと言うことだ。
「何を言うかと思えば。知らないのかシスターシエル、魔術師は身内には甘いのだと」
「ええ、今回のことで重々に分かりました。それでいい加減分かっていただいたのですからさっきから私の後ろにいるアナタの使い魔を消してくださらないかしら?首を狙っているのが非常に違和感なのですが」
シエルの指摘どおり、影に隠れて真っ黒なカラスが散布した。忍の使い魔、凛はそれをあんな短時間に行った忍に尊敬の面、そして恐怖の面を感じさせた。魔力行使をいつ行ったかがまったく感じられなかったからだ。
「俺は先に帰らせてもらう。すまないな凛……どうもこいつと一緒にいるとお前の前でもダメのようだ、ごめんな」
「し、忍」
そう言うと忍は教会を出て行ってしまった。凛はやはりと思い、今一番気になっている事をシエルに聞くのであった。
「忍……シエルさん、一体あなた方は何をしたのですか忍に?あんな忍、私は初めてです」
「……何をしたかですか……そうですね、確かに我々、教会の人間には彼はああいった態度で接しているようですが、たぶんそれは教会だからではなく、埋葬機関だからなのでしょうね。間違いなく」
「埋葬機関」
「ふふ、そんなことよりも私は今のMr,神崎の態度にビックリしているのですよ」
「はい?」
凛は聞き返してしまった、言っている意味が分からないからだ。シエルはそんな態度に少し笑いそして
「彼があそこまで人のことを思うなんて」
そんなことを言って彼女は自分が見てきた少年の話をした。
「遠坂さん、私がMr,とつけるのは尊敬の意を込めて読んでいるのです。それは先の事件での活躍もですが、彼の考え方なのです」
「考え方」
「ええ、彼は自分を一番をと考え、次に親しい人とここまでは普通の人と同じ感性なんでしょう。ですが次は問題なのです。それ以外はゴミと同じなのです」
「え」
「さっきMr,神崎が言いました。魔術師は身内には甘いのだと、ですがそれを逆から言えば他は一緒なのですよ、どんなに子供だろうが老人だろうが、悪人だろうが善人だろうがね。彼ほど明確にそんな線を引いている人は私は見たことがないのですよ。そしてあなたはその線の内側にいる。初めてですよ、Mr,神崎が私がもし攻撃を仕掛けた場合に自分よりもあなたの事を回避させるような配置で座っているのは」
「そうだったんですか」
「Mr,神崎の言うとおり確かにあなたには戦闘という戦闘の経験はないようですね。ですからこれだけはいっておきたいと思います遠坂さん。彼にそこまで愛されたのですからそれに応えてあげてください」
「もちろんですよ、シスターシエル」
「そう思えば私のこの格好でいうのも可笑しいですね、ですがお願いしますよ。彼のような人間はこっち側にも少ないんですから」
そして二人は握手をした。しかしこのとき二人、そして忍すらこのあとの過酷な戦いになるとは誰も予想しなかったのだ。
???「ラブコメが、バカやろう!!」
???「師匠、これはそういう物語ですよ」
師匠「なによ、ロリブルマ。まだあなたはこの作品に出てきてないでしょう」
ロリ「と、言われましても。大体10話書いただけで週一連載に変えちゃうこの作者がわるいのですよ、師匠」
師匠「私は、もうでてるもん」
ロリ「小役ですけどね」
師匠「何よ!それよりも、これちゃんと映っているんでしょうね」
ロリ「さっきリズに頼んだから大丈夫。それよりもほらほら、アニメみたいに次回予告、次回予告」
師匠「そうね、それじゃあ次回……大河、乙女になり「違うでしょ!」……もう、分かったわよ、それじゃあ次回、しのぶ、大地に「にじファン的にそのネタはダメ!」……じゃあやってみなさいよ、この一部にしか受容の無いキャラ。」
ロリ「黙りなさい、需要の無いキャラが」
???「二人が言い争っているので、僭越ながら私が。
冬木に降り立つ一つの影、管理者としての凛、そして忍がそこで何を見るのか。
刃の下に心あり、世界より逸脱した存在の活躍を
僭越ながら、この私が贈らせていただきました。それでは次回、会いましょう」
ロリ・師匠「「だからあんた誰?」」