Fate/Happylife~刃の下に心あり~ 作:ブラックサレナ
今日一日が終わるのは案外はやいものだ、人はそんなことをいうこともあるだろうが忍の一日は長くなる。それは夜からだ、いや今回はまさかの放課後からということだった
「おい、ここに神崎忍ってやつがいるだろう」
放課後の一番最初の言葉はそんなことばだった。発したのは少し、というか一昔の番長風の男だ。その男、この冬木では若干有名な不良である。しかしそんな男がなぜ中学校に来たかと、いうと
「ふん」
その言葉はお昼に聞いた声だ。髪飾、それがなぜかその番長の後ろにいる。この構図はまさしくトラの威を借る狐だ。
「お前、転校してまだ経ってないというのに、あの女と食事とはずいぶんといい目にあっているようだな」
ちなみにこの彼、遠坂のファンでもあった。もちろん遠坂には同時から忍のことがあったのでそれはそれは堂々と蹴った。その結果、さらに惚れ込んでいるのはまあ万象と言えよう。してその結果、まさかの転校間もない生徒と食事をしたとなればそれはそれはいかりとなるだろう。髪飾はそれを好いように使ったようだ。
「あら、私が誰と食事しようが勝手でしょう?」
遠坂がそういう。もちろんその通りなのだが
「ふん、俺は今この男と話ているんだよ、黙りな女が」
「な、何よ「遠坂さん」、神崎君?」
「私に話があるのでしょう、なら私と話せばいい。そういうことでしょう、え、えっと」
「風間だ」
「風間さん?」
「ふん、ずいぶんと礼儀正しいやつだな。あまり俺は好きじゃないなてめぇみたいなやつ……あんな野郎から連絡なんて聞きたくはなかったけどな。お前、顔かせ」
「待て!そんなかとが許されるわけがないだろうが!貴様、今日と今日は、許さんぞ!」
一成がそういい、風間に近づく。瞬間てきに風間は攻撃に入ろうとするが、忍の手がそれを阻んでいた。
「アハハ、さすがに殴るのはよくないと思いますよ?」
「て、てめぇ……俺の攻撃を」
「か、神崎?」
「柳洞さんも、いつもよりもずいぶんと血の気がおおいですよ。あなたなら言葉でどうにでもできると私は思います。それにこれは私のことのようですしね、まあ女性と食事を共にしただけでこれだとさすがに分に合わないのは確かかもしれませんが」
分が悪いというが、この学校で遠坂凛と食事というものぐらい高いものはない。
「ちっ、ずいぶんと力のほうにも優雅だな。本当にこいつがそうなのか?」
番長の質問に、髪飾は
「も、もちろんに決まっているじゃないですか、か!さ、早く早くしないと」
なにかありそうにも思える言葉だが、しかしこの状況、彼も引くわけにはいかない。忍の手が完全に彼のこぶしを包んでいるが。
「ふむ、神崎と言ったな。校庭に行くぞ、このこぶしで話をさせろ」
「だからあなたがなぜそのようなことをするのかしら?もしかして私が貴方の告白を断ったから、一緒に食事をした神崎君に嫉妬でもしたのかしら、随分と小さい男なのねあなたは」
凛はそういう毒づくが、風間は笑う
「確かに。あの髪飾の連絡を聞いた際はそう思った。だが……今は違う、こいつはおれの拳を今も抑えている。それにお前、本気じゃないな伝わるぞお前の拳からな」
忍は少し驚いている。この人はある意味本当に拳に生きれる人なのかもしれない。師匠も昔そんな漫画を読んだとか言っていたが……実際にいるじゃないか……と、忍は内心冷や汗をかきながら思っていた。
「そんなことが許されるか馬鹿者!神崎もこんなやつらを相手しなくてよい、今日は生徒会に少しばかり用があるのではないか?」
一成の言葉は本当だ。凛と忍はただイチャイチャしながら食事していただけだが、一応表向きでは英語についての来年度の相談だ。だが
「そんなのウソだろう?転入して間もないのに生徒会にお呼ばれなんてさ、もう少しましなウソが言えないの、生徒会長さん?」
「貴様髪飾!」
一成が怒るが、しかしそれよりも怒っているのが一人いた。
「まったく、“遠坂”も見る目がない。なぜこんな男と食事なんかを僕が誘ってあげたというのに?」
これが合図だ。そう悪魔の降臨だ、もうだれにも止められない……魔術師は残虐であり、同じ魔術師(シュゾク)であろうと自分の邪魔になれば消すのだ。しかしこれには例外がある、それは“身内”には甘いのだ。
「少しいいかな?」
神崎忍が風間を吹き飛ばし、そして髪飾の目の前で笑顔を浮かべながら立っていた。その声を聴いた全員が硬直した。それは風間が吹き飛ばされたからではない、確かに人を一人簡単に片手で吹き飛ばしたのは驚きであろう、しかしそれよりも凄いことそれは神崎忍という男の発せられた“声の冷たさ”だ。
「な、なんだよ!?」
髪飾に至っては完全にビビッている。しかしこれは普通の人の反応であると思う、彼の声はそれほどに低く冷たい、殺気をしらない人でも今の彼ならば人を殺しかねないというほどだ。
「今、もしかして遠坂さんの悪口なんて言わなかったよね?」
ここで、否定をすればよかった。そうここで髪飾が否定をしてくれればすぐに終わったのだ。しかし
「ふん、お前が一緒だからさ。遠坂の目が悪いというのは君が一緒だからさ、そうお前がいる遠坂なんて終わっているね!!」
言い切った、そして風間が髪飾を殴ったのもそれと同時だ。
「あれ?てっきり私が殴られると思いましたが?」
「惚れた女の悪口を言われて何もしないのは男じゃない、ただそれだけだ。それよりもお前……いや、なんでもない。そうか、なんでも違うようだったな話が。この男にはこちらも少し聞くとする、それでは失礼した」
髪飾の顔面は風間の殴った後が現在まだ赤いがあれは青くなるものだろう。風間はそのまま髪飾をつれて消えて行ってしまった。放課後といえど生徒も多い、しかし一成がどうにか抑えたのはさすがとしか言いようがない。もちろん噂は止められなかったが。
「なんとか、なったか。すまないな神崎よ、これならば俺が話を持ち込むべきだったな」
「いえ、柳洞さんは何も悪くありませんよ。それにあの風間って人もなんだが訳ありのようですし、それよりも遠坂さんも大丈夫でした?」
「え、ええだいじょうぶよ、それよりもシノ……神崎君、その手」
凛の指摘を受けて忍は自分の手を見るとそこには、自分自身で握りしめすぎて出ていた血が少しだけ床にこぼれていたのだ。それに気づく忍は、その手を隠し
「あれ?少しどこかでやってしまったのでしょうか?まあいいでしょう、これぐらいなら「だ、ダメ!」と、遠坂さん」
「あ、ご、ごめんさない。それよりもそういうのはちゃんと消毒したほうがいいわ、柳洞君」
「わかっておる。神崎よ、今日の遠坂の話は後日で頼む。今日は帰ってくれ……さすがにこれではな。すまないな神崎よ」
「いえ、このようになるとは……遠坂さんの人気を再確認できたこともありますけどね」
忍の言い方は少しだけいつもの気遣いとはかけるとげのある言い方だったが、それよりも凛にとっては忍のけがのほうが気になっていた。そしてそれを体がさきに行動として起こしてしまった。
「それじゃあ、柳洞君!私は神崎君を保健室に行かせて帰らせるから先に生徒会のほうに」
「う、うむわかった」
一成がそれしか言えないぐらいの勢いでそのまま保健室に連れて行かれた忍。ちなみにこの学校の保健室の先生は放課後と同時に帰る。理由はなんでも保健室の先生は無根らしく合コンをよくしている、そのせいですぐに帰りそれようの服装に変えるために早く帰るらしい。そのため今は二人きっりでもあった、そして瞬間的に
「――――Das Schliesen(準備。). Vogelkafig,Echo(防音、終了)」
凛の魔術で防音が完了した瞬間、忍に抱きつく凛
「忍、大丈夫!?大丈夫よね!?」
「あ、ああ大丈夫だからすこしは落ち着いてくれ凛。ただ少し手を握りしめすぎただけだから」
「そ、それでも」
凛は保健室のベットに忍を座らせて自身もベットの上で抱きついてる。ここまで凛が心配性だったとは忍は知らなかったが同時にうれしくもあったのでそのままにしている……こいつらは学校をなんだと思っているのか!
「……忍、ごめんなさいね」
凛は抱きつくながらそういう。その顔は自分が悪い、そんなことを思っているような顔だった。
「なんで凛が謝るんだよ、お前のせいじゃないさ」
「だけど!私と一緒に食事したから「じゃあもうしないか」そ、そんなのいやよ…だ、だけど忍がこうやって面倒事に巻き込まれるのはもっといや」
「あはは、大丈夫だよ凛。すこしこっち向いて」
凛は涙目の顔を忍に向けるとそのまま口づけをされる。
「確かに、こんなことがずっと続くのはいやだけどさ。それでも俺も凛のこと好きだから、大丈夫」
「忍……もう一回」
ちなみにこのやり取り……合計十五回続くっておい、誰だよそんな報告をこっちにあげたのは!
―――――――――――
今日の柳洞一成は少しだけ焦っていた。それは今回の放課後の件だ、神崎を危機にさらしたこともあるが、それと同じぐらいに問題なのはこのまま彼を危険視をしてしまう場合だ。一成の兄は少し柔道を嗜んでいた。そのせいで少しぐらいならばその相手の力を見ることぐらいはできる。そして今回の神崎のあれだ、全員は神崎の言葉のほうに注目していたが一成は違った。それは風間を片手でそのまま吹き飛ばしたことだ。原理としてはわかる、しかし人を一人飛ばすということは相当の力と手馴れが必要だ。そうするならば彼はそれこそ力もあるということになる。しかしいつも下手に出ている、さらにこのままでは厄介ごと≒神崎になっても困る
「会長、会長!」
「う、うむすまない。少し考え事をしていてな、それでなんだ」
「あ、いえ。その今日は遠坂さんは?」
「何、しらないのってそうかあんたはクラスが違うから知らないのか。今日さ、ちょっとお昼に髪飾と、そ、その転入生が少しあって、そのあと髪飾がね」
「また、あいつかよ」
「そういうことだ。すまないが今遠坂君は神崎を保健室に連れて行っている。それにわかっているだろう、今日はすでに保健の先生は帰っている。と、なれば彼は手にけがをしてしまったのでな。少し遅れるだろうが。先にはじめていても大丈夫だろう」
「そ、そうですね……だけど大丈夫だったのかよ、転入生は」
「いや、それがよくわからないけどね」
「……始めるぞ」
一成は息を整えていつもの通りの生徒会会議を始めるのであった。
―――――――――――
保健室にて、まったりとゆっくりとしていた忍と凛だが。
「そろそろ、もどるは忍」
「そうだな、さすがに20分が限界だろうから。それよりも凛も気をつけろ」
「え、なにを?」
「髪飾(あいつ)だ……たぶんあいつのことだからまだ君を狙う。下手をすればそれこそ最低な方法でな。そのとき俺は彼を殺すかもしれない」
笑顔だが忍の顔は本気だ、しかし凛にはそれほど思ってくれる忍のほうが頭の中に駆け回り
「ありがとう忍。大丈夫、一応綺礼に頼んで護身術程度の八極拳習ったから。それにもしものことがあれば、使うし」
凛のポケットから出てきたのは宝石だ。
「そこまでしなくても大丈夫だろう?」
「あら、私の初めては忍に決めているんだから……それとも今からでも「早く戻れ凛」……はぁ~い」
凛はそして生徒会を目指して、忍は一息をつける。そして一言
「まったく、あいつはなんであそこまで耳年増になってしまったんだ?女のほうが精神年齢は早くあがるというが、まさしくそうなのかもしれないが……本当に襲いそうになった、どっちなんだろうな?」
忍はそういうとそのままけがをしてた手を見る。
「骨子の強化。精神の遮断、復元」
強化の魔術の応用でけがをしているがましな動きができるように荒療治をした。忍はそのまま保健室を出ると教室に向かう。荷物を置いて行ってしまったからだ。
「凛の場合は生徒会に行くからいいだろうけど、俺はもしかしてそのまま荷物を持って行ってもよかたのではないか?」
そんなことを思いながら荷物をとる。しかし忍は今度はため息をする、これは今日がおわったからではない。明日からのクラスだ、柳洞や凛には変化がないだろうが、しかしほかだ。スイッチの切り替えを間違えてあの風間という男を片手で吹き飛ばしてしまったのだ、これは魔術を使ったわけではないからまだいいが、しかしこれではまるで化け物のような力だ。それが普通の中学生の感想だろうと考える忍
「明日から、いじめってやつがないことを祈ろう」
すこし諦めながらも今日の夕食を考え出す、忍。
「そう思えば豆板醤が切れたったって言っていたな凛」
忍はそして学校を出るのであった。つけられているとも知らずに。
工事中