Fate/Happylife~刃の下に心あり~   作:ブラックサレナ

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更新再開と同時に……就活開始(作者が)のお知らせです。

頑張って更新していきます!


第参拾話“順序順位”

「ここまでくれば大丈夫ね」

 

凛の先導で教会にやってきた四人、セイバーは雨合羽をかぶっていた。

 

「あ、あのうでは遠坂先輩はどうぞ行っていただいても「サクラ!」え!?」

 

ライダーが一気に実体を手に持っていた鎖つき短剣を投げる、それは黒いナイフにあたりはじかれた。もしライダーが気づいていなければそのまま桜は刺されていただろう。

 

「……どういう事よ、アーチャー!」

 

「既にこちらも実体している、君はあの二人を守れ……来るぞ」

 

アーチャーの言葉にサーヴァントの二人は頷き散開する、凛は士郎と桜の前に立ち魔術刻印を大きく出している。

 

「と、遠坂これって」

 

「私達よりも先に誰かいるってことだけは確かね……」

 

遠坂の中で綺礼の安否が問題となっていた。もし、ここで彼が殺されていたりでもしたらそれこそ、彼らは格好の餌になる。しかも士郎が呼んだのはセイバーだ、それだけでも十分に価値がある

 

「し、士郎さん」

 

「大丈夫だ、桜。桜は俺が守る」

 

「かっこつけるのはいいけど離れないでね、Anfang(セット)

 

凛は魔術を行使し結界に似た物を張る。教会から出てきたのはアサシンだけであった、すでにマスターである慎二は消えていたのだ。アサシンは証拠隠滅のために居たところ凛たちがきてしまったということだ。

 

「……分が悪いか」

 

アサシンはそういいながらも回避に専念している。三人を相手にしているが回避だけではどのサーヴァントよりも強い。しかも相手はマスターを狙っているせいで少しでも三人が隙を見せれば誰かがやられるのだ。

 

「ここで落させていただきます」

 

ライダーの動きの速さはさすがともいえるほどだった

 

「ここが引き際か」

 

アサシンはそういうと消えてしまった。アーチャーは少し疑問に思いながらもそのまま教会を見る。

 

「アーチャー、撤退だ」

 

その声は予想外に上から聞こえるのであった。

 

―――――――――――――――

 

バーサーカーの攻撃を回避しながらも少しだけ当たるだけで大けがとなる相手。ランサーはすこいばかり冷や汗をかいていた。なんせ、心臓を二回も刺したはずなのに殺していないのだから。忍はそれを見てランサーに継続的攻撃を指示している。忍はイリヤの連れたホムンクルスに対して善戦していた。

 

「こいつ強い……うっ」

 

忍の弾丸が腕の関節に撃ちこまれたせいか相手の動きは鈍い。

 

「さすがね、だけどその程度で私が負けるはずがないのよ!バーサーカー!決めなさい、そんな相手」

 

「ウガァァァァァッァ」

 

「ち、こっちが分が悪すぎる「下がれランサー」な、ま、マスター?!」

 

ランサーの前に足を強化した忍が前に出た、イリヤはその行動にすぐ焦るがしかし自分のサーヴァントを信じている。故に彼女は思った、ただの魔術師にあれは殺せない。殺しきれないと。しかし次に起こったのはバーサーカーの腕が吹き飛びそして再生しない英雄(ヘラクレス)の姿だったのだ。

 

「……嘘……」

 

「イリヤ、ここは引く」

 

ホムンクルスが彼女を抱える。バーサーカーは既に霊体化されていた、その動きの速さに忍は迎撃できず、そしてランサーは今の光景を茫然と見るしかなかった。忍は投影したナイフを慣れた手つきで持ち直しランサーを見る

 

「マスター、あんた……」

 

「……これであっちは当分動けな……く」

 

「ま、マスター!」

 

忍は頭をおさえ投影したナイフは散布してしまった。ランサーが心配そうにかけよる。

 

「キャパ以上ってことか、ち」

 

忍が苦しむ。理由は相手のサーヴァントの死を直視したからだ。忍自身の脳が死を理解するのは動作もなかったがイリヤのサーヴァントの死がイレギュラー過ぎたのか忍は予想以上にダメージを受けたのだ。

 

「マスター、ここは引くのがいいと思うぜ。そんな状態じゃあの嬢ちゃんに俺が殺されちまう」

 

「すまん、ランサー」

 

「いいってことよ、んじゃ飛ばすぜ」

 

ランサーは忍を抱えるとそのまま教会を目指した。

 

――――――――――――――

 

ランサーが抱えている忍の姿をみて凛は先ほどの空気をどこえやらでランサーにしがみついた

 

「どういうことよ!そこの蒼タイツ!!忍、忍大丈夫、大丈夫!?アーチャー、すぐに帰るわ、今すぐに」

 

「ま、マスターここにいる「そこの衛宮君はほっときなさい、そんなことよりも忍のほうが忍が!」

 

凛は忍の顔を見て心配でしかないようでありその様子に衛宮兄弟は完全に呆気にとられていた。アーチャーは二人にわるように言う

 

「すまないな、私のマスターが」

 

「あ、あははは。まさか遠坂先輩がこうなるとは、カップルとは聞いてましたけど、これじゃあバカップルじゃ」

 

「桜、そういうことはいうな」

 

「り、凛」

 

「あ、忍!すぐに帰りましょう「それよりも教会を……」どうしたの?……まさか。アーチャー今すぐに教会内を探して」

 

「く、すまんな二人とも……」

 

「忍!他人よりも自分をまずは心配しなさい……まさか、使ったわけじゃないわよね」

 

「そ、それはその」

 

「後で搾り取る……アーチャー、中は」

 

「ふむ……引いた方が良さそうだ、人の気配は無し。言峰神父の姿もなかったが大量の血だけがあった。襲撃があったようだがしかし、これでは保護も」

 

ライダーとセイバーがマスターたちを見てアーチャーを見る。

 

「…セイバー、君はこの聖杯戦争をどうみる?」

 

「監視の相手もいなければもとより殺伐としていない戦い、気が抜けそうですがまずは状況確認とそれと先ほどの話の本当の真意を」

 

「セイバー、君は」

 

「ライダーとも話した結果です、今回の戦争は異常です」

 

セイバーの眼をアーチャーは苦笑いをし、そして凛は忍をなぜかだきしめているのであった。

 

「……ランサー、すまないけど」

 

「安心しろ、すぐにお前と嬢ちゃんに任せる」

 

「そっちじゃない」

 

そして忍たちは衛宮家に戻るのであった。忍の脳に対するダメージは治まったようではあるが凛は心配なのであろう、ずっとしがみついている。マスターはマスター同士で居間に、そしてサーヴァントは庭にいた。

 

「ま、そういう事よ」

 

「……それは誠の事ですか」

 

ライダーがその言葉に息をのんだ、聖杯の穢れ。それはサーヴァントの一つの夢の崩壊でもあったのだ。

 

「ま、俺らのマスターが言ってるだけではあるけどな」

 

ランサーが笑っている、しかしセイバーもライダーもその顔を見て確信した。ランサーは信じているのだ。更に言えばアーチャーもそれには笑っていた、ライダーとセイバーは頷いた。

「アーチャー、頼みがあります」

 

「……ふむ、まったくなぜだろうな。今回の聖杯戦争はお人よし(バカ)ばかりのうようだ」

 

変わって居間では士郎の目の前の状況を理解したくなかった。凛は忍の腕から離れないし忍が士郎たちに話そうとすると「こら、忍」と、凛が口づけをしようと動きそれを忍が抑えるとその抑えた手、指を舐め始める。そんな攻防が彼是五回、さすがに桜ですら憧れの先輩、遠坂凛の姿が壊れ去ったのだ。

 

「凛、後で相手してあげるから「いやぁ~」……はぁ、左手は対価だな。すまないな二人とも、聖杯戦争ってのは大体理解してくれたな」

 

「あ、ああ大体は」

 

「ですが、質問いいでしょうか?」

 

桜が手をあげて言う

 

「ここは学園じゃないから別に手をあげなくても、どうぞ衛宮……嬢」

 

「はい、先ほどの質問では本来聖杯戦争はサバイバルというか殺伐としているものなんですよね。マスターの殺し合いって」

 

「ああ、そうだ」

 

「なら、なんで神崎先輩はこうやって話しているのですか?……あの時神崎先輩は確実に私達を殺せる技量を持っていると今でも思ってます。ならなんでそんな風に教えてくれるんですか」

 

「そうだな、裏がないか疑うのは当然だ」

 

「桜、神崎はそういうやつじゃない。俺だって生徒会の手伝いで一年以上の付き合いがある、話し方は確かに違うがそれでもそんな奴じゃない」

 

「し、士郎さん」

 

「はぁ、なるほどな確かに衛宮嬢が心配する理由がよく分かるような気がするよ。おじさんが二人を魔術師として育てなかったのは面白いけど連れてきてたのが両方とも魔術を行使できるとはね……これは酷い運命だな」

 

「それで、こっちの質問を返していないけど」

 

「うん、ああ協力する理由か。まあ一つはマスターとして自覚がないやつらを相手してられないってこと。それともう一つは……俺たちは聖杯が欲しいわけじゃないってことさ」

 

「それってどういう」

 

「話は終わったようですね」

 

セイバーが居間に入る。変わらず甲冑は装備したままだが、そして一礼してこう言った。

 

「マスター、停戦協定を出すことを推薦します」

 

士郎は驚きそして忍は笑みを浮かべ桜は驚きながらも納得をして、そして凛は

 

「ああ、おいしい……忍の指」

 

指を一心不乱になめ続けていた。

 




頑張ります……ネットラジオやります(予告)では!
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