Fate/Happylife~刃の下に心あり~   作:ブラックサレナ

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やっとこそさ更新します。


第参拾弐話“現実無地”

忍が外出している間に凛は士郎と桜に講義をしていたのだが、途中で来訪者が現れるのであった。

 

「お姉ちゃんがきたぞぉ!」

 

大河である、一室を使った講義のためすぐに顔をだせたのは凛であり

 

「あ、藤村先生」

 

「あら遠坂さん、もしかしてお勉強中だったかしら」

 

「いえ、丁度休憩しようと思っていたところですので」

 

衛宮家の家には居候者がこの数日で凄まじく増えた、しかしそれを知る大河は違和感なく受け入れている。凛、ならびに忍の家にくるはずだったホームステイが両者の家が工事のため難しくすべて衛宮邸で住むこととなっているのである。これが大河に仕組まれた魔術の思い込みである。

 

「桜ちゃんは優秀だからいいけど、士郎。貴方は遠坂さんと神崎君にちゃんと成績が上がるようにしてもらいなさいね、それとセイバーさん、これ運んでもらえないかしら?」

 

「タイガ、これは」

 

「この前実家に届いたみかんなんだけど、余りそうだから台所へ」

 

「分かりました」

 

「人が増えるとこういうのが出来るからいいわね、そう思えばライダーさんは?」

 

「日本の本に興味があるみたいでして、今は上に居るようですよ」

 

凛が丁寧に答える、部屋の中では口から煙が出てる桜とそして頭から煙が出てる士郎が机につっぱねているのであった。

 

 

~◇~

 

 

忍が衛宮邸に帰るとそこにはみかんを食べているセイバーと読書をするライダー、そして講義が終わったのであろう疲れ切った士郎と桜が居間にいるのであった。

 

「平和だな」

 

「シノブ、私と同じことを言わないでくれないか」

 

アーチャーが前掛けをして台所に出てきた。凛も台所で何かをしていたのでそのまま忍は士郎と桜の前に座る。

 

「二人ともどうだ、魔術に関して少しは理解できたか?」

 

「少しはというか」

 

「あはは、遠坂先輩のはすごくためになるんですけど」

 

「あら二人ともこの程度で根をあげていては困るのだけど?それと忍、桜さんのほうは問題なく魔術を行使できるみたい、ただ私に似ているのよね」

 

「変換ということか?」

 

「ええ、間違いなくね。貴方からもらったあの宝石で属性も見てみたのだけど……桜は無だったわ」

 

無属性(ノン・アベレージ)!?衛宮嬢君は珍しい能力だと言う事を理解してくれ、まさか無属性とは」

 

「は、はい」

 

「衛宮君の方は火だったわ、それと魔力量に対してパスが細いのが難点かしら?ただなぜか強化に対しては強いのよね。なんでかしら?」

 

凛はそう言いながらおやつであろうクッキーを作っていたのであった。忍の隣に座るとそのまま一枚とり忍の口に凛は入れるのであった

 

「おいしくできたわ」

 

「うん、うまい。じゃなくて……先ほど俺は間桐邸に少し行ってきた」

 

三人はその話を切り出す忍に注目し更にライダーとセイバーもそれに耳を傾けるのであった。

 

「忍、この前行った際時何も「凛、魔術として見すぎたね」えっと?」

 

「カラクリ仕込まれていて地下室がスライドするようになっていた。そんで少しばかりは調査が出来たが蟲の巣窟ってことと……人を精気を餌にするようってことだけだ」

 

「そんな、それじゃあ」

 

士郎はその言葉にあることを言おうとする、しかしそれを忍は睨みで静止させる

 

「士郎のいいたいことも分かる、だが今はまだ表立っての行動が出ていない。それに監視役である綺礼も今では行方不明である中じゃあな」

 

「そうね、学園生活もあることですし、仕方ないのかもしれないわね」

 

「仕方ないって」

 

「士郎さん」

 

「士郎、最初に言っておくがこれは生きるか死ぬか、お前は俺の殺気を受けて思わなかったのか?」

 

忍の言葉に一瞬でサーヴァントたちが戦闘状態に変わる、凛ですらもその冷え切った言葉に驚いている。

 

「シロウ、シノブのいいことも一理あると思ってください」

 

セイバーがそう言いながら見えない剣を忍に構える

 

「だ、だけど」

 

「ふん、シノブやはり協定など辞めていいのではないか?」

 

そういうのは急に現れたアーチャーだった。

 

「見ての通り我々に利点はない、聖杯を壊すそれだけのことをするならばシノブだけでも十分だと思うが?」

 

「アーチャー!少し静かにしなさい。衛宮君、貴方には最初に言っておくべきだったわね魔術師と言うのは利己的で打算的でそして身内しかやさしくないのが本来の魔術師なのよ」

 

忍は殺気を隠すと同時に座る

 

「そう言うもんだ、士郎。さっきいった事を忘れないでほしい、ではないと守りたいものすら守れないぞ……衛宮切嗣(おっさん)が何を教えたのかを考えながら魔術師となるのかそれとも魔術を知るモノになるのかを考え直した方がいい。今回の聖杯戦争はお前にとっては経験でしかならないかもしれない、死ぬことを対価にしたな」

 

「士郎さんは!士郎さんは死にません!」

 

忍の言葉に桜は反論する。その眼は少し誰かに似ていた

 

「そうだな、そのために俺らは協定を結んだんだからな。セイバーそろそろおさめてくれないか、でないとそろそろうちランサーが痺れを切らすぞ」

 

「そうですね、失礼しましたシノブ。ですがシロウに剣を向ければ私が受けて立つことをお忘れなく」

 

「それはこちらも同じだ「マスターそんでこれどうするんだよ」ああ、すまん荷物もたせっぱなしだったなランサー」

 

「ほんとによ、離れでいいんだよな」

 

「ああ、頼む」

 

忍の顔は凛だけに何かをみせそれを凛は理解し、そして優雅なおやつの時間となるのであった。

 

 

~◇~

 

 

男性は一人現在拠点となっている喫茶店にいた、名はジャンという教会の人間である。聖杯戦争に参加しているマスターであるのだが冬木の町になれるため静かに暮らしていた。

 

「ふむ、騒がしかった時期もありましたが静かになりましたね」

 

喫茶店で優雅にコーヒーを飲みほしそして外に出た。

 

「さて、まずは……城を見に行きますかね、そうでしょうキャスター?」

 

 

~◇~

 

 

その夜既にパジャマに着替えている凛が忍のベットに寝転がりながら忍からの報告を聞いた。

 

「それで、どうだったの?」

 

「人だったものばかりだ、ほとんどは肉片だった。唯一のヒントとなるのは蟲の死骸だけだな」

 

「ヒッ!」

 

凛がその異形の形に少しだけ悲鳴を上げたが忍もその形にはあまりよくないと思いすぐにしまう。そしてもう一つそれは人の髪の毛だった。

 

「忍、それは髪の毛?なんで髪の毛なんか」

 

「色を見てくれ」

 

「色?あまり黒よね、それが」

 

「良く見てみろ少し紫の色が入ってるだろ、近くに居るだろう同じ色が混じってる人が」

 

「まさか」

 

「そうだ、衛宮嬢が同じ色質だ。もちろんただの偶然だと思っていたが、よく考えてみたんだがなぜあの間桐慎二が二人を襲ったのかだ」

 

「それって」

 

「仮説だが衛宮嬢、並びに士郎には過去の記憶が曖昧な部分が多い。もしかしたら間桐家に「そんなはずはないわ」……凛」

 

「間桐家に居るのはあの慎二と……第四次聖杯戦争の折りになくなった私の妹だけだもの」

 

「妹?……あの部屋のか」

 

「ええ、父が間桐との友好関係として出したのが私の妹」

 

「名前は?」

 

「ごめんなさいそれは分からないの」

 

「分からない?」

 

「父さまが私にそれを封印してしまったの、それが規定だからって」

 

「魔術師家の規定対して出したのか、間桐家の魔術的回路は既に亡くなっていたに近いってことか」

 

「たぶんね、だけどそれも10年前に終わってしまったわ」

 

「四次の際にか……なるほどではその娘のと偶々衛宮嬢の髪の毛が似ていたということか?」

 

「そうじゃないと、だって妹なのに間違えるわけないしそれに」

 

「そうだな、髪質を変えるほどの魔術を間桐が持っていたようには見えない。この蟲は研究として使うぐらいにしておくとしよう。明日からはまた学園だ、何もないと思うが気を付けるぞ」

 

「そうね、それじゃあ寝ましょう?」

 

「一応布団も「し・の・ぶ?」甘えるのが得意になったなお前は」

 

そして二人は眠りにつくのであった。

 

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