Fate/Happylife~刃の下に心あり~ 作:ブラックサレナ
平和に過ぎていく中、聖杯戦争はある転機が訪れるのであった。それは急な魔力の反応で衛宮家にいる魔術師は焦ることになったのだ。学園での授業を終え桜は早々に家を出た、サーヴァントであるライダーからすぐに帰るように言われてしまったからだ。帰り道そこに士郎が合流した。
「士郎さん、急にどうしたのでしょうか?」
「分からない、だけど忍からすぐに帰るように連絡を入れたから多分そう言う事なんだと思う」
「鴉さんがまさか手紙を持ってくるなんて。しかもちゃんと誰も居ない場所で、やっぱりすごいですね魔術師って」
「そうだな」
2人はそして家につくのであった。
~◇~
士郎たちが帰路につく五分前に既に忍と凛は衛宮邸についていた。士郎たちよりも後に出たがそれを飛ぶように電柱をかけていく忍にそれにお姫様抱っこを所望した凛であった。二人はつくとすぐに離れにある武装を整える。そして士郎たちが帰ってきた。
「二人とも予想よりも早いな」
「……私達としては生徒会の仕事をしていたはずのお二人がいるほうが不思議なのですが」
「忍、遠坂一体どうしたんだ」
「セイバー、君には感じただろう」
忍がそう言うとセイバーは頷きそしてその方向を見る
「シノブ、貴方が言っているのは先ほど感じた巨大な魔力の事ですね。既にランサーを向かわせているようですが」
「ああ、こっちとしてはそれを見られていたのが少しばかりというかさすがはセイバーの称号を持つだけはあるって感じかな?」
「それで忍いったい何が起きているんだ?」
「士郎そう焦るな、ただ郊外のほう学園の先にあるあの森に魔力を感じた。それも強い物だ。あれはバーサーカーなみだったからな、だから緊急だと思って呼び出したんだ。凛もそれは感じたようだが今の段階で全マスターが分かっていないとなるとこっちも警戒を必要ってことで俺が動いた」
「シノブ、一ついいか?」
アーチャーが実体を持って現れた
「この数日何も起きなかったが、そろそろ動き出すということを見越しているのか?」
「……なぜそう思う」
「今現在ここには七人中四人のマスターが居る。確かに若干名は使い物にならないかもしれない。しかし数で言えば圧勝出来るはずだ、なぜそこまで」
「聖杯を求めていないからだアーチャー」
忍の返事にアーチャーは笑い消えて行った。士郎と桜は分からないようであったが、やっと理解しだしたのだ
「まさかあのアサシンのマスターが新しい行動を起こしたとでもいうのか?」
「そう見るのが普通だ。バーサーカーが、アインツベルンが、やられるわけではないだろうがそれでも不安はある」
忍がそう言いそれを杞憂だと思いたい者たちだった。
~◇~
ランサーはマスターである忍の命令で魔力が感じた場所に行くのであった。そこは現在いないはずの教会からだった。ランサーはそれを見てすぐに相手はアサシンだと思った、しかしそこから出てきたのは巨体と、そして傷だらけのアサシンだった。
「この程度で私のバーサーカーに勝てるとでも思ったのかしら?」
「相変わらずお主の作品は脆いのう」
「え、何を言ってるの……バーサーカーそこの気持ち悪いマスターも一緒にやっちゃえ!」
「ウォッォォォォォォォォォォ!!」
「ここまでですかね……私は」
「よくやった方じゃよ、では“最後の令呪”じゃ。あの小娘の心臓をワシに届けさせろ」
「御意」
アサシンが消え一瞬でイリヤの後ろに立つ、しかしそのナイフの攻撃はイリヤには当たらずバーサーカーの剛腕にあたるのであった。イリヤとてアサシンの対策ぐらいはしっかりとしている上にバーサーカーと言えど目標を失うことがなかった。
「ほう、さすがは半神じゃなぁ。まったくバーサーカーで呼び出すとは惜しいことをする」
二人のマスターの戦いは激化していくのであった。それを遠目で見たいたランサーであったが、それを更に遠く見る目が存在することにランサーも気付いていたはいなかった。
~◇~
教会の協力者であった言峰が消えジャンは隠れていた。彼は元来研究家でありその研究の対象は錬金術。故に彼が呼んだ英霊も錬金術師だった。
「マスター、バーサーカーとアサシン、更にランサーが確認できました」
「ご苦労さまキャスター。しかし急な魔力だったけど、やはり変化させた眼は素晴らしいですね」
「錬金術師ならこれぐらいの奇跡は出来てください。私の固有能力を最大限生かしてはいますがね。しかし他のマスターは随分と慎重のようですね」
「本来サーヴァントが死んでしまった場合の仲介が今は居ないのですから仕方のないことです、誰もが自分の命を大事にします。貴方が犯した禁忌はそれにはあてはまりませんがね」
「言いますねマスター。しかし私は所詮“砂を金”に変えられる、ただそれだけですよ」
~◇~
ランサーが衛宮邸に帰還して状況を説明した
「森であのバーサーカーとアサシンがやりあってる。その余波ってことで間違いなさそうだぜ」
「バーサーカーの魔力ってことか、さっきのは?」
「多分だけどそれが妥当だと思うぜマスター」
「ランサー、アサシンの方のマスターは」
ライダーが聞く
「気色悪さってのは相変わらずだったけどよ。前よりも魔力が薄い印象だ。どうもあのマスターは長く無そうだぜ。ちなみにバーサーカーの方の嬢ちゃんは健在でアサシンが押されていた。って感じかな」
「なるほど、シロウこれは好機と考えます。「まてセイバー」なんですかアーチャー」
「君はまだ分かっていない……サーヴァントは全部で七体だ。まだ一人居ないということを君は分かっているのか」
「アーチャー、貴方も英雄ならばわかるでしょうに。好機は逃しては意味が無いのですよ。シロウやサクラ、それにあなたのマスターたちは聖杯を求めているわけでない。ならば協力体制で一機に殲滅を」
「セイバー、君はイノシシかなにかか、もし敵が殲滅が得意としてみろ。こちらは的になるだけだ」
アーチャーとセイバーの論争、これは意外に多くある。衛宮邸でのご飯の時では士郎と争うアーチャーであるがまったくもって忍にとっては円滑なコミュニケーションをとれない英雄同士だと思っていた。
「二人は置いておいて、今回は攻めない。それでいいか?」
忍の答えに有無を言わせない感じであったが
「忍、一つ確認したい、他のマスターはこのあとどうなる?」
「うん、前に持っていた魔術師は身内には甘いがそれ以下は関係ない。教えなかったか」
「だけど、バーサーカーのマスターは「士郎、いい加減にしろ、これは学園のお助けじゃないんだ」……」
「士郎さん」
桜が心配そうに士郎を見つめている。士郎は忍の言う事も分かるようではあるがだが彼の心の中には人を救うという大きな前提があった。
「前にも言ったが士郎、お前のやろうとしている人助けはそれだけで誰かを危険にさらす。聖杯戦争は戦争なんだ。誰これ構わず救えるほどお前には力が無い、そんな力がある奴は……今ここにいる英霊だけだ。
そう言うと忍は退室した。それにセイバーも何か言いたそうであったがそれを言う前に忍は退室した。
「衛宮君、それに桜も。忍はね貴方たちには生きていてほしいからああいうの、それじゃあなきゃ魔術なんてものを教えたりこうやって協力はしないわ、それは最初の頃に分かっていることでしょう。彼は優しいのだけどその表現が不器用なのよ、だけど考えた方がいいとは思うわ。もしこのまま魔術に関わり続ける気ならばね」
「遠坂さん、それって」
「簡単な話よ、記憶ぐらい消せるのよ魔術師って。貴方は事故で巻き込まれたに過ぎない。本来ならば教会が保護するはずだった、だけど来襲者や言峰が居ない、だからこそ強さを一時的に求めるに過ぎないのよ。それもちゃんと頭に入れておいてね」
凛はそういうと退室した。
次回の更新は完全に不明の状態です、申し訳ありません。
バレンタイン編を書きたかった