Fate/Happylife~刃の下に心あり~   作:ブラックサレナ

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第漆話“休日平定

 

さて、来る今日日曜日。忍の荷物が黒井猫運送から届いたのだが、引越しと同じぐらいの量が届いたのだ。

 

「忍、これは一体どういうことかしら?」

 

「え、えっと一応。すぐにでも魔術研究が出来るぐらいの、研究資料とか?それとか、俺の服とか、あとは……武器?」

 

現状、凛の家の前にダンボールが山積みになっていた。忍はその中でも厳選して、最初に自分の部屋に入れるのであった。しかしどう考えても部屋に入らないものがいくつかあった。なので、それは全部地下室行きが凛によって閣議決定された。

 

「それにしてもこんなにいっぱい、よく引き取ってくれたわねその、なんだっけ?遠野さんだっけ?」

 

「ああ、俺の父さんとあっちの父さん。ようは先代同士がなんか結構関わっていたらしくてね。それで今回に協力してもらったってわけだよ、まあ結構旧家らしいから家は広かったし、大丈夫ですよなんて言っていたからね。だけど、さすがにこれは工房も必要になりそうだな」

 

「……忍、そう思えばあなたって一体何を目指しているのかしら?魔術師なんだし、やっぱり根源なの?」

 

「う~ん、家での目標なんてなかったしな。まあ一応俺としては、存在の定義かな?ほら、俺の魔術刻印自体がそれじゃないか。強化と言っても結構特殊だからさ、それを使おうかなって思っているだけさ。だから今は強化の種類別でやっているよ、ちなみに一番は宝石類ね」

 

「そうなの。ってそういうことじゃなくて、それだけとしてもこれは多すぎよ、他に服とかでしょ、それでもこのはこは何?」

 

凛の指差す方向はなんか、非常にデカイダンボールと、いうかなんというか、大きさは大体二畳ぐらい大きい箱だった。しかも鉄の箱

 

「なんだこれ?」

 

忍ですら、分からなかったらしい。凛と忍は見合い笑ってしまった。

 

「どういうことよ忍」

 

「これは笑うしかないけど……本当にこれなんだ?」

 

忍は目を細める、その瞬間切っているスイッチを入れて死の線を見るがそこには普通の鉄箱だった。しかしそれだと逆に怖いのがある……忍の中に一人の割烹着を着たメイドが注射を持って笑っているイメージ映像が流れたが、トラックが帰ったあとに来たのは普通のバイク、と言うか配達屋だった。

 

「すいません、ここに神崎忍さんはいらっしゃいますか?」

 

忍たちが丁度外に出ていたことで結界を外していたのがこうをそうしたようだ。そのまま忍は手紙を受け取ると、差出人のほうを見た

 

「なんと……普通に日本に来ていたのか?師匠」

 

そこには蒼崎青子と書いてあったのだ。ある意味魔術師の手紙をそのまま配達させるとは盲点だろうが。

 

「まあ、兎に角開けてみましょう」

 

凛の言葉に忍はどういして、そのまま手紙を見た。

 

久しぶりだね、忍。まあなんかちょっと問題があって日本にいたんだよ。まったく砂が鞄にかかるかかる、ってそんなのをあなたに言ってもしょうがないか。それよりもたぶん、と言うかどうせ荷物をどこかに預けて回収していると思ったから、と言うかその近くに居たから、預けてきたんだ君のプレゼント。一回、君のあのセンスはたぶん中々だったからね、だからこれをプレゼントね。ちなみにこの日本じゃ免許必要だから、えっとあと二年後ぐらいには公道で走れるね。それじゃあまたどこかで、敵だったら容赦しないからね

 

以上が忍の師匠からの手紙だった。忍は凄く呆れていてそして凛は自分の思い描いていた魔法使いのイメージが崩壊したのは言うまでも無い。

 

「公道で走れるって、どういうこと?」

 

「兎に角開けてみよう。まああの師匠のことだからさすがに死ぬことはないと思うぞ。それではご開帳」

 

忍はその鉄箱を開けると、出てきたの……二輪車、通称バイクと呼ばれるものだ。忍は師匠こと蒼崎青子とちょっとした依頼の際に逃げるためにそこにあったバイクにのって激走したことがあった。たぶんそのことだろう。はいって合ったのは、非常に珍しいヤマハ・VMAXだった。

 

「これ、バイクよね。しかも大型よね」

 

「そうだな……乗ったことはあるけど、あれは乗せてもらったに等しいのにさ。まさかこんなものを送られてくるなんて、師匠は俺をなんだと思っていたんだろうか」

 

「まあこれはそれじゃあ、こっちの方に入れておきましょう。それよりもはやくこの山を崩していきましょう。まずはこれでしょ」

 

そしてでてくるのは服、服、服、銃だった。凛はすぐにそれをしまうと瞬間に結界を戻した。

 

「ああ。それはこっちにくれるか、凛。全部普通の銃器だから普通に扱えば普通に凶器だからさ」

 

「まったく、こんなものまでもダンボールに入れないでよ。まったく日本は大丈夫かしら?それよりも服と銃器、あとこのダンボールに見せかけた木箱は何?」

 

「それは宝石だよ。あ、凛は使うなよ。俺の魔力で全部満ちているからな」

 

「はいはい、それぐらい分かっているわよ。それよりもこれはこれで全部入ったら、次は綺礼のところにいくわよ」

 

と、言って結局三時間もかかり、午後に行くこととなった。忍の持ち物をここに発表しておこう。魔術の本……30ぐらい、銃火器……11個、服……大体40種、そしてヤマハのVMAX。ちなみにこのバイクは使用するまでに年齢がかかるのでほぼ封印されてしまった。

 

「ふむ、久しぶりだな凛、そして神崎忍よ。して、今日はどのような用件かな?まさか、あの書類に不備でもあったかね?」

 

綺礼が誰もいない教会にて宣告のように、言う。相変わらずこの声にはなにかをさかなでるものがあるようで忍はすこし苦笑いをしていて、凛はなれたようにそれを無視して話をした。

 

「今日はちょっとした身内の話よ、身内の!」

 

「身内とは?まさか、そこにいる神崎忍と恋仲にでもなったのかね凛?」

 

綺礼はそう言うが、ちなみに別にこの神父はこのことを知っていたわけではない。ただ現状、凛と忍の間にはただならぬ関係であると言うのは完全に、一目瞭然の状態だったのが問題だったのだろう。凛は完全に焦り出すし、忍は、やはり苦笑いで綺礼の対応を苦手としていた。

 

「ふむ、そうか「何も言っていないわよ綺礼!」……そのような態度で何をいうかと思えば。しかしこれは保護者としては嬉しい限りだ。魔術師としてなのか、いつも人の上にいるような君でもな……神崎忍。魔術師としてその選択はどういったこと方は聞かない、なんせここは教会でもあるのだいしな。しかし君の影響力も加味してのことだろうな」

 

「ふん、もちろんだ」

 

凛は一瞬驚いてしまった。今までの優しい忍ではなく、この前見せた魔術師の姿がそこにはあった。凛にとってはそれほどまでも気持ちと言うのをマジカに見えれてすこし紅くなっていたが、しかし綺礼の言葉に疑問が残った。彼は一介の魔術師だ、確かに魔術師殺しでもある彼だが、そこではなかったのだ問題は

 

「ならば何も言うまい。しかし教会より、君の監視という名目も私には来ているのだよ……心あたりは」

 

「あるが?」

 

「ふむ、ならばいい。凛よ、私は彼の監視といわれているが、しかしここは君の地だ。どうする?」

 

「もちろんそんなの認めないわよ。もしそうならば綺礼、申し訳ないけど出て行ってくれるかしら?」

 

「ふむ、そうか。ならばしょうがない、ここは辞めておこうではないか。期限も無期限であるしな。それよりも二人が恋仲になると言うのは喜ばしいのが事実だ、なるほどだから学校と言うわけか凛もすこしは女性だったというべきか」

 

「綺礼、すこし黙らないとあんたに一発入れるわよ?」

 

「何、それで今日はその報告とでもいうのかね?」

 

「ええ、そうよ。一応あんたは私の兄弟子でもあるし保護者でもあるんだからね、それに最初に言っておかないとあとで変な事を言われても癪なだけだし、そういうことよ」

 

「ふむ、随分と律儀な。しかしそうか了解だ、それではこれをやろう」

 

綺礼はどこからだしたのか分からないが、そこにはアゾット剣が出てきた。それは元々は凛の父が渡したものだった。

 

「これは凛、父である時臣氏のものだ。私も最後に分かれた際に渡されたがこれを君に返しておこう」

 

「綺礼にして随分といいことしてくれるじゃない。それじゃあ貰っておくわ、それじゃあそう言うことだから、よろしく」

 

「ふむ、そうか。ならばこちらで式を挙げるか?挙げるのならば予約をしておくぞ」

 

「話が早いのよ、バカっ!忍、行くわよ」

 

凛は綺礼の言葉に恥ずかしかったようでそのまま出て行ったがすこし笑っていたのは忍しか知らない。そして忍もそれについていこうと行こうとすると、最後に

 

「そうだ、神崎忍……いや、この場合は遠坂忍か?まあそれはあとで私が独断と偏見できめてやろう。それよりも、もう一つ君には手紙が届いている渡しておこう」

 

「俺に?」

 

「忍~早くしなさい」

 

「分かった、それじゃあこれは貰っていくぞ」

 

「ふむそれではな」

 

二人は出て行き、その代わり綺礼の後ろから少年が現れた。

 

「あれ?さっきの人たち誰ですか?」

 

「む?今日はそちらなのだな」

 

「うん、ちょっと今日は外に出たかったからね。だけどずいぶんとおもしろい人だね彼」

 

「彼とは神崎忍のことかね」

 

綺礼の言葉に少年はこうていするかのように首を縦に振った。彼の容姿は非常に子供のようで、しかしどこか大人のような雰囲気がある。金髪だからとかではない、彼がその場に居るだけでそうなのだ。

 

「そうだよ、なんか凄く“同じ”感じがした」

 

「同じとは……お前が聞けばさぞ怒るだろうな」

 

「そうかのね。それじゃあ僕は外にいくよ」

 

そして少年は教会を出て行ってしまった。綺礼もすこし時間を置き自分の部屋に戻るのであった。

 

―――――――――――

 

あのあと、凛は綺礼の結婚の言葉が離れずにいてすこし隣にいる忍の顔を見ることができなかった。その様子に忍はどうかしたのだろうかと思っていて完全に分からない状態でもあった。

 

「凛ちゃん?」

 

「結婚ね……結婚」

 

「凛~、凛ちゃ~ん……ダメだ、完全に意識が外にあるよ。けどちゃんと手は握っているのは凄いと思うけど。このまま行くと家、通り過ぎちゃいそうなんだけど。まだ、俺の部屋の荷物片付いていないのに」

 

「結婚、結婚……神崎凛?それとも遠坂忍?」

 

忍はさっきから何を呟いているのか不明な凛を完全に保護しているような感じでリードしていた。どちらがここの管理者か、今一度説いたほうが良さそうだ。

 

「士郎さん、今日は買い物お願いしますよ」

 

「分かっているよ、桜。だからそう俺を引っ張らないでくれ」

 

忍たちの向かい側から来るのは自分達と同じくらいの少年、少女だった。お互いに知らない人なのでそのまま通りすぎていくと思ったが、一瞬、そう一瞬忍は振り向いてしまった

 

「っ!」

 

少年と少女はそのまま歩くが、しかし忍には完全に気付いた……すぐにメガネを外し魔眼を解放する。そして見るが、しかし二人ともなんともなかった……いや、正確に言えば、逆だったと言うべきだろう。

 

「そ、そんなバカな」

 

忍が感知したのは少女のほうだったが、少女のほうは魔眼を解放してみても普通の人間のそれと同じだった、しかしもう片方の男子には……軒並みの点が無かったのだ。線は見えるし、線だけならば人間と変わらない。しかし彼には(テン)そのものがないのだ、忍は不思議に思い、凛に聞こうとしたが

 

「ふふ、やっぱり花嫁修業は今からの方がいいわよね」

 

さっきと同じ状況であり、そして忍も対象がすでに消えてしまった事もあり、頭の片隅においておくことにして凛と一緒に家に帰ることにしたのであった。

 

―――――――――――

 

結局あのあと凛は自分の家に帰るまであの調子でありそれをずっと支えていた忍は間違いなく偉いと、言えるだろう。

 

「悪かったわね忍。まさか私も自分があそこまでこうなっちゃうとは思わなかったのよ……ちょっとは反応がほしいのだけど」

 

「悪い悪い、ただかわいいと思ってな。それよりも俺はすこし部屋を整理するが手伝ってくれるか?」

 

「もちろんよ。それにまだ午前中よ、はやく終わらせて一緒にマッタリしましょうね」

 

「そうだな、午後になったらテレビも来るわけでだしな「ゲッ」諦めてすこしは電子機器を扱えるようになれよ凛」

 

二人は忍の部屋にいき、引越し作業にいそしんでいた。凛は忍の服のセンスが非常に無いことに呆れていた

 

「忍……確かに黒の服装は忍にはよく合うと思うわ私も。だけどこれしか持っていないの?全部黒尽くめよ」

 

「う~ん、元からそういうのは全部隠密とかのための服だったからな。それに一応他にも服はあるはずだけどな……確か紅いコートもあったと思うけどな父さんのが」

 

忍の服装はよく言えばシンプルであり、悪く言えばおしゃれに興味の無い男である。元から忍の生活上、普通の暮らしはできなかったのでしょうがない処置でもある。凛の中で今度は服を買いにいく算段がたっていたが、しかし

 

「まあどの道さすがにこんな背で止まる訳無いから服あまり買わないかな。それよりも宝石とか買ったほうがずっと建設てきだしな」

 

凛もそれには思う節があった。

 

「それもそうね。だけどあまりにも黒が多すぎよまったく、普通の服装は今までのだけね……まあしょうがないか。それじゃあ服は一通りこっちに入れておくから」

 

「ああ、すまないが頼む。俺はこっちを仕舞うから」

 

忍が持ち出している銃火器だ。マシンガン、ハンドガン、さらには手榴弾まで様々だ。いつか使うであろう、ことでもあるがしかし魔術師としては歪のしなものだ。そして次のところには魔術理論の本だらけだ。全てがイギリス英語の諸本ばかりだ、もとよりこれは忍の実家から持ってきたものだが

 

「それじゃあこの本は今度また開くこともあるだろうから、こっちに入れて。あとはこの銃火器は……投影(プロジェクト)……魔術刻印発動」

 

投影した鉄の箱に忍は魔術刻印を使い強化をした。その光景に凛は質問した

 

「忍、一体なにしているのよそれ?」

 

「ああ、これ?これは、投影魔術で出した対象に俺の刻印の強化を使ってさらに存在を高めて消さないようにしているんだ。宝石とじゃないから一応これでも10年は持つとおもうよ」

 

「それはもう投影魔術の枠を超えていないかしら?」

 

「まあ俺の投影と刻印の相性がよかったってことで、それよりも凛そっちは終わったの?」

 

「ええ、こっちは大体入ったわ。あとは何かしら?」

 

忍は「あとは」などといいながら木のはこをあけた。そしてその中に入っているのはルビーなど各種の宝石だった。この宝石は凛の宝石と同じように魔術による転換で魔力を溜めている貯蓄のような役割になっていた。

 

「こんなにたくさんも……私のよりもおおいんじゃないの?」

 

「それはいい証拠なんだよ凛。俺は転換が下手だからそんなに多くの魔力を一つの宝石に入れられないんだ。まあそれに大体これは弾丸に変わるけどね」

 

そういい、忍は一つの宝石を握り締めそして魔術を行使した。その結果、握られていた宝石は弾丸に変化していた。

 

「それじゃあ、これで終わりだからあとはテレビを待つよ凛」

 

「忍……なんでそんなに笑顔なのかしら?」

 

「もちろん、好きな女の子を困らせたいのは男の子のロマンだからだよ」

 

忍……もしかしたら鬼畜なのかもしれないとこの時凛は思ってしまった。それが本当だともこのときは知らずに。

 




バイクのモデルはFate/Zeroに登場したあれに近いです。
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