【完結】「不死身(物理)なら尾形を愛せるのでは」という仮説とその検証について   作:捕まえようとした蝶

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27話 ギシンアンキってカタカナだとなんかエロい

 あれから。

 ひとしきりぺろぺろされた後。

 尾形は、俺に覆いかぶさったままいつの間にか寝落ちてしまっており。尾形を退かすほどの体力が残っていなかった俺も、そのまま眠ってしまった。

 

 ──目が覚めたのは、そこからだいぶ時間が経って、翌日の夜明け前。

 2人とも、無言で身支度を整え、番屋を出たまでは良かったが。その近くの草むらで、蹲るアイヌの子どもに出会した。

 

「あ、尾形カッケマッ……」

 

 きゅっと頭頂部で結ばれたちょんまげが可愛らしい、チカパシ少年。昼間会って以来だった。

 

「チカパシ……こんな時間に1人でいたら危ないぞ」

 

 なんでこんな場所にいるんだ。しかも、なんだか元気がないようだし。近くにリュウも見当たらない。

 

「飛蝗は大丈夫だったのか」

「あ、うん……俺とリュウはコタンのほうにいたから……」

 

 それはいいのだが、チカパシはなぜかそこで、俺の後ろに佇む尾形を見て。再び、俺に視線を戻したかと思えば、

 

「お……尾形カッケマッたちも、オチウしたの? 痛くなかった?」

 

 オチウ。また意味がわからないアイヌ語が出てきてしまった。尾形が代わりに聞いてくれる。

 

「オチ……なんだ?」

「えと、和人の言葉でなんて言うんだろ……だからね、あの……うーん、例えば……」

 

 幼さ故に日本語に明るくないらしいチカパシ、少ない語彙から俺たちに意味を伝えるべくうんうん唸っていたが、やがて。

 

「男の人のちんちんを、」

「わかったそれ以上言わんでいい」

 

 尾形キャンセル。

 オチウ。……要するに、セックス?

 ウコチャヌㇷ゚コㇿはニュアンスとしては“交尾”に近く、オチウは人間同士のセックスを指す訳か。なるほどねえ。

 で、隣の尾形は静かにスペースキャットフェイス。まあその辺のキッズにお前らセックスしたの?とか聞かれたら普通に衝撃だわな。

 

「ちょっと待て、……“も”?」

 

 ……から復帰して。

 俺さえ聞き逃していたその一言を、今さら引っ張り出してくる。チカパシは控えめに頷いて、

 

「谷垣ニㇱパとインカㇻマッが……俺、なんだか怖くて……」

 

 初めて無修正AV見てグロいって思うオタクみたいだね。我ながら最悪の例え。

 まあ、セックスなんて綺麗な訳がないんだよ。そもそも人間自体が汚いんだから。

 いや、谷垣とインカㇻマッの話か……この辺り、マジで本筋に関係ないからほとんど記憶にない。最終的にデキてたことは覚えているが、そんなシーンもあったかもね、程度だ。チカパシは……2人の行為を覗いていたのだっけ?

 賢い尾形はその発言でさっそく件のラッコ肉との関係性を見出してしまったらしく、イライラが滲み出た顔で、

 

「まさかあのラッコ肉、アイヌの中で何か言い伝えがあったのか? あの女……」

「ンー、谷垣の前で言うのが恥ずかしかっただけだと思う……」

「チッ」

 

 微妙な乙女心を解さない孤高の山猫スナイパー、尾形百之助。

 こちらに背を向け、例のごとく髪を撫でつけながら離れていくのを見送る俺の横顔に、チカパシの追撃が放たれる。

 

「オチウしたんだ」

「してないよ」

 

 並々ならぬ興味があるご様子。お年頃ですね。

 

「なんで?」

 

 なんで。男女は当然そうなるものと思っているのか、特に何も考えていないのか。

 

「…………」

 

 アイヌの少年相手に自己解釈に基づいたエロスとフィリアとアガペーの違いを力説してもしょうがないので、適当に話を捻じ曲げて茶を濁す。

 

「……チカパシはインカㇻマッのオチウが気になるんだね」

「うん! インカㇻマッは綺麗だし、オッパイも大きいし、見てるとちんちんがむずむずするから!」

「…………」

 

 チカパシ、“強い”な……

 そこら辺のガキじゃ束になっても敵わない強さがある。是非ともそのまま健やかに育ってほしい。まだ見ぬエノノカと仲良くな。

 そこまで考えて、ふと。

 

「……私は?」

「え、」

 

 自分の女性的な魅力、今まで意識したことはあまりなかったけど。白石に聞いてもなんだかんだで恥ずかしがりそう(というかアシㇼパの妨害が入りそう)だしなあ。

 この際、率直な感想を聞くのも悪くない気がしてきた。

 

「お、尾形カッケマッは……」

「インカㇻマッほど胸はないけど」

 

 比較対象が巨乳と二次性徴前と後期高齢者しかいなかったので、手のひらに収まってしまう自分のこれが世間一般で見てどの程度のサイズなのかはよくわからない。前世童貞には土台無理な話でした。

 でも。着物の裾を両手で掴んだチカパシが話し出して、我に返る。

 

「うん?」

「でも……いい匂いするし……確かにインカㇻマッよりトカㇷ゚はないけど、いっつも銃の帯で締めつけられてて……」

 

 スリングの話か? 意識していなかったが、パイスラッシュ状態だったと。

 なるほど、彼に緊縛性癖があるだけという可能性は否めないが、とりあえずエロスの素養はあるらしい。

 

「苦しそうだなって思うけど……でも、やっぱり……」

 

 俯き加減だったチカパシは最終的にガバッと顔を上げ、

 

「やっぱりちんちんがむずむずす、」

「おいあっちに焚き火が見えた行くぞ」

 

 おっと。再びの尾形キャンセルで首根っこからずるずる引きずられていく。

 遠ざかっていくチカパシにグッドサインを向けたら、見様見真似で返してくれた。少年よ、大志と劣情を抱け。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ、尾形ちゃんとタマちゃん」

 

 俺たちが焚き火の近くまで辿り着いたのとほぼ同時に、お楽しみだった谷垣インカㇻマッ、杉元白石キロランケもやってきた。アシㇼパを除く全員がラッコ鍋でなんやかんやあったの何かのバグか?

 

「バッタ大丈夫だった?」

「うん」

 

 杉元が心配してくれるのを受け流しつつ、アシㇼパの挙動に目を配る。……その向こうにいるインカㇻマッが、キロランケの姿を目にして、明らかに緊張した様子を見せた。

 ただ、当のアシㇼパは落ち着いたもので。黒髪を靡かせながら、振り返る。

 

「──キロランケニㇱパが、私の父を殺したのか?」

 

 開口一番、彼女はそう言い放ち。

 

「え?」

 

 白石は動揺していたが、隣の杉元はキロランケに横目をくれただけだった。ただ、キロランケ自身はさすがに落ち着いてはいられなかったようで。

 

「……俺が? なんだよ、いきなり……」

 

 その動揺に、嘘は見えない。……これから殺す予定の相手を既にお前は殺しているのだと言われたら、それは誰でも慌てるか。プロシュート兄貴かよという。

 

「……証拠は、」

 

 アシㇼパの凶行にむしろ冷静さを取り戻したらしいインカㇻマッが、胸元から小さな紙切れを取り出す。

 

「馬券についた指紋です」

 

 これは、アシㇼパの思いつきなどではない。吹き込んだのは彼女であり、もっと言えば鶴見中尉だ。

 

「インカㇻマッ……!?」

「なに?」

「指紋?」

 

 またしても何も知らない谷垣源次郎、渦中のキロランケ、無関係の白石が三者三様の反応を見せる。何か口挟まねえと気が済まないのか白石。

 指紋照合。明治40年の日本では未だ実用化に至っていなかったが、海外では数年前から現場で使用されていたこの技術に、かの“情報将校”は既に目をつけていたらしい。

 

「苫小牧の競馬場で男性方の指紋を採取し、照合を依頼したところ──キロランケさんの指紋が、数年前ある場所で採取されたものと一致しました」

 

 その場所とは。

 

「アシㇼパちゃんのお父様が殺害された現場です」

 

 微動だにしていなかった隣の尾形が、そこで微かな反応を見せた。

 

「遺品のマキリの刃に指紋がついていたそうだ。父とは何年も会っていなかったと言ったよな?」

「……おいおい、俺が犯人なら網走監獄にいるのっぺら坊は何者だよ?」

「極東ロシアの独立資金として金塊を持ち出そうとした、あなたのお仲間の誰かでは?」

 

 ウイルクと顔見知り以上の仲である3人のアイヌたちに、ピリついた空気が広がって。

 

「ちょっと待った、」

 

 そこへおもむろに割って入る、三八式の銃身。尾形百之助だった。

 

「この女……鶴見中尉と通じてるぞ」

 

 その銃口は、真っ直ぐインカㇻマッを捉えている。慌てたのは谷垣だった。対照的に平然としている彼女と、尾形の間に肉厚の身体を割り込ませる。

 

「よせッ何を根拠に……!」

「谷垣源次郎〜〜……色仕掛けで丸め込まれたか?」

 

 ムカつく相手とかイジリの対象との口喧嘩で優位を確保している時の尾形、たぶん日常生活で一番いきいきしてるな。俺は嬉しいよ。

 

「殺害現場の遺留品を回収したのは鶴見中尉だ。……つまり、やつだけが指紋の記録を持っている」

「っ、」

 

 今度は、はったりだとは言わなかった。谷垣は仮にも鶴見中尉の息がかかっていた男、その辺りの話はもしかしたら実際に耳にしていたのかもしれない。

 慌てた様子で彼が振り返った先。佇むインカㇻマッは、ここに来ても冷静だった。その狐目で谷垣を見遣り、

 

「鶴見中尉を利用しただけです」

 

 その発言は、鶴見中尉との繋がりがあることを認めるのと同義だった。

 ……こういう時に泣き落としにかかるのを“女の怖さ”とかのたまう輩もいるが、はっきり言ってエアプだ。本物の“女の怖さ”、今のインカㇻマッがこれ以上なく体現している。な、(故)二瓶鉄造。

 

「…………!」

 

 純朴とムチムチの複合体が服を着て歩いているような谷垣、寝た女が堂々と裏切りに手を染めていた挙句、仲間を陥れようとしていたことがわりと衝撃だったらしい。わかりやすく狼狽して二の句が継げていない。

 

「大した女だな? 谷垣よ……」

 

 ……が。そこまでは良かった尾形、

 

「あのラッコ肉も仕込みだったのか? あの肉……大方、男の欲情を煽る効果でもあったんだろう。アイヌ文化に詳しくない谷垣がそこまで知るはずもない。色仕掛けの準備も万端だったという訳だ」

 

 調子に乗ると口が回りすぎる性格が災いして、原作ではインカㇻマッしか知り得なかったいらん解説まで全員の前で言ってしまう。お馬鹿!

 

「え?」

 

 真っ先に反応を示したのは、お察し白石由竹だった。

 

「あの肉……どおりでやたら杉元が可愛く、ッ」

「おい馬鹿っ」

「は?」

 

 男同士、誰にも言うなよ、の鉄の約束をさっそくブチ破ってくれる。途中で気づいて口を覆うも時すでに遅し、キロランケが止めに入ったが逆効果。参加者の大半が速攻で割れるまさかの展開。

 原作とは違い、その共犯関係にはならなかった尾形はわかりやすく「嘘でしょ?」の顔をしている。当時のヤンジャンを買って読んでた読者も同じ気持ちだっただろうな。

 

「いや、お前らで食べたのか?」

「……? インカㇻマッは私と一緒にいたぞ」

 

 よくわからんけど、というふうで話に入ってきたアシㇼパの発言がとどめだった。

 男3人、ラッコ鍋。

 何も起こらないはずはなく。

 が、押されるだけの彼らではない。そもそもの情報源は尾形なのだ。ということは、彼も決して無関係ではない。それに先んじて気づいたのは、白石の口滑り事故に不運にも巻き込まれた杉元だった。

 

「い、いや……ていうか、お前はなんでそんなこと知ってんだよ尾形」

「…………」

 

 旗色が悪くなったのを悟って急に黙り込む尾形。なろう追放系の元パーティより自分の不利に気づくのが遅い。しかし、

 

「ラッコ肉の半分は尾形ニㇱパと尾形カッケマッが持っていきました。……私は効能についてはお伝えしていませんが、ご自分の経験に基づいた発言なのでは?」

 

 インカㇻマッが、詰められた恨みか一転攻勢でいきいきと抉ってくる。おい。

 ご自分の経験。

 それつまり、

 

「え、………………」

 

 杉元白石谷垣キロランケが、なんとも言えない目でこちらを見てくる。こいつらウコチャヌㇷ゚コㇿしたんだ!

 逆に尾形は野郎だけでラッコ鍋を食った3人を汚いものを見る目で見ているし、いやそんなことは五十歩百歩なのでどうでもいいのだけど、ていうかこの中で実際にヤっちゃったのはしれっと除外された谷垣インカㇻマッで。あーもうめちゃくちゃです。

 尾形ァ!!!

 

「……………………」

 

 墓穴を掘るとかいうレベルに収まらない広範囲爆撃に、圧倒的沈黙が落ちる。

 

「え? 何の話だ?」

 

 ただ1人、正真正銘ラッコ鍋には無関係な少女アシㇼパだけが汚い大人たちを見回して怪訝な顔。おいどうすんだよこの空気。

 

「……ンンッ、」

 

 その嫌な静寂を破ったのは、わざとらしいキロランケの咳払いだった。

 

「お、……俺の指紋と一致した、なんて鶴見中尉の情報を信じるのか?」

 

 真面目な顔を作った彼が、手を翳して尾形に銃を下ろさせる。愚弟が本当に申し訳ない。

 

「殺し合えば中尉の思う壺だ。この状況がやつの狙いだろ?」

 

 さらに言葉を重ねるキロランケ。その場凌ぎの発言だったとしても、これは的を射ている。

 実際のところ、網走監獄にいるのっぺら坊は本物のウイルクであり、インカㇻマッは鶴見中尉に一杯食わされたに過ぎない。

 

「どっちだ? どっちの話が本当なんだ? 誰が嘘をついてるんだ?」

 

 ……嘘か真か、という観点だけで見れば。

 どちらも真である。

 インカㇻマッは鶴見中尉の発言をただ横流ししているだけ。キロランケは、“まだ”ウイルクを殺していない。強いて嘘つきを挙げるならば、鶴見中尉ということになるが。

 

「……白石。この中で“監獄にいるのっぺら坊”と会ってるのはお前だけだよな?」

 

 尾形の発言を、琥珀色を眇めた杉元が引き継ぐ。

 

「本当に、アシㇼパさんと同じ青い目だったのか?」

 

 ポーランド人の父、樺太アイヌの母。多くの血が混じり合った複雑な煌めきのブルー。

 けれど、白石はさらに狼狽えた様子で、

 

「え? 俺は一度も青い目なんて言ってねえぞ、あんな気持ち悪い顔まじまじと見たことねえよ」

 

 魔剤? 俺だったら顔面の皮剥がされて生きてる人間とか珍しいからまじまじ見ちゃうけどね。

 

 ──のっぺら坊と会話しているのは、おそらく土方歳三のみ。脱獄の計画は、彼を通して囚人たちに伝えられた。

 

 白石由竹の発言が意味することとは。

 のっぺら坊は、本当にのっぺら坊なのか?

 ……ひょっとして、全ては土方歳三が仕組んだことなのではないか?

 絡め取られた疑心暗鬼の中、短い夏の夜だけが静かに明けていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──何にせよ、一旦チセに戻って出立の準備を整えようということで。

 各々コタンに向かうその顔ぶれの中に、見慣れた外套の姿はなかった。

 さりげなく引き返す。……こちらに背を向け、波打ち際にひとり佇む、

 

「百之助」

 

 呼びかけても、彼は振り返らなかった。双眼鏡を持っている訳でもなく、ただ朝陽に照らされる海を眺めている。何となく、思い詰めているみたいだな、と思った。

 

「どうしたの?」

 

 隣に立って、その表情を覗き込む。そこでやっと、薄く唇を開いた。

 

「……あの女」

 

 あの女ってどの女だよ、と一瞬思ったが、男女比がバグっているあのメンツでは、未成年であるアシㇼパを除けば対象者は1人しかいない。インカㇻマッのこと、と聞き返すより早く。

 

「知り合いだったのか?」

 

 尾形が尋ねてくる。唇から音を突き飛ばすような、妙に勢いづいた話し方だった。

 知り合いだった?

 そういえば、インカㇻマッとは昨日少し話した。尾形はそれを見ていたのだ。

 

「少し前、苫小牧の勇払で会ったんだ。アシㇼパたちも一緒だったから、聞けばわかると思うよ」

 

 事実をそのまま口にする。けれど、尾形の纏う雰囲気は変わらなかった。

 

「…………」

 

 うんともすんとも言わないまま、俯き加減で俺の横をすり抜けて行ってしまう。知りたい情報は得られたのか。……あるいは、今この状況で問うても無駄、と判断された?

 そこから導き出される解とは。

 ──疑われている?

 

「……鶴見中尉か?」

 

 インカㇻマッと同じように。

 尾形の背が豆粒程度のサイズになるまで遠ざかってから、呟いてみる。

 けれど、その立ち姿はそれ以上小さくも大きくもなる気配はない。彼がこちらを振り返った。俺を待っているのか。

 ……尾形は、俺の一連の不可解な行動について。鶴見の息がかかっているため、という理由づけで自分を納得させている?

 確かに、最も現実に即したアンサーなのかもしれない。ただし、そこには根拠がない。俺が鶴見篤四郎に与するメリットとは何だ? 尾形タマはインカㇻマッではない。

 大金に目が眩んだ。これでは北海道行き決行の時点で躓く。

 尾形が心配だった。当の尾形は第七師団を離反しているのだから本末転倒だ。

 ……ただ、信用されていないだけか。

 そんな理由づけが必要なほどに。

 馬鹿げている。

 

「…………」

 

 焦れたのか、尾形がこちらに近づいてくるのが見えたので。一旦、思考を打ち切って、足を踏み出す。濡れた砂浜を踏み締めて、彼のもとへ向かう。

 ああ。“12巻”が終わろうとしている。

 あと200頁足らずで、俺たちは網走監獄に到達してしまう。時間が無い。

 

「……何やってる、」

 

 やや呆れた様子の尾形に、黙って微笑み返す。

 そろそろ、真剣に考え直す時が来ているのかもしれない。

 

 ──尾形百之助による、網走監獄におけるウイルク殺害の阻止について。

 

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