AI: ソムニウム ファイル the previous Trigger   作:ボルメテウスさん

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第10話

「それで、倒すのは、その怪獣で間違いないのかな?」

 

『あぁ、おそらくな』

 

 そう言いながら、白野はみずきの上に乗っているアイボゥと共に目的地に向かっていた。

 

『お前が私達の前にいる事、そしてカルミラの言葉からもこの事件はあの怪獣ゴルドラスが関係している事は間違いないだろう。

 

 時空が既に変わっているならば、直前の私のデータも大きく変わっているはず。

 

 それが、変わっていない以上』

 

「ゴルドラスは倒せている。

 

 それって、向こうにいる怪獣も倒せた可能性があるという事」

 

『その通りだ。

 

 だがらこそ、白野。

 

 今回はお前が頼りだ、分かっているな』

 

「うん、任せて! 

 

 みずき達を絶対に元の時代に戻すから」

 

 そう白野は言う。

 

 同時にみずきの顔が一瞬、暗くなっていた。

 

「みずき、俺」

 

 そうみずきに言葉を言おうとした瞬間、聞こえた叫び声。

 

 見ると、ゴルドラスがこちらまで迫っていた。

 

『白野!』

 

「っうん! 

 

 勝利を掴む、剛力の光!! ウルトラマン……トリガーッ!!!」

 

【Ultraman Trigger Power type!】

 

 その言葉と共にウルトラマントリガーへと変身した白野はそのまま、この森の主というべき怪獣ゴルドラスへと構える。

 

 ゴルドラスもまた、白野の存在を確認すると共に、咆哮を放つと共に角から閃光を真っ直ぐと放ってくる。

 

 白野はすぐにその場を避ける。

 

 そして、手の先から青白い光弾を連続でゴルドラスに向けて、発射する。

 

 だが

 

「グルルルルッ」

 

 ゴルドラスは、その光弾に対して、その角から出た金色のバリアで白野に向けて跳ね返す。

 

 それに一瞬驚いた白野だが、すぐにその手にサークルアームズを呼び出す。

 

 そして、そのまま跳ね返ってくる光弾を切り落とした。

 

 同時に白野はそのまま真っ直ぐとゴルドラスに向けて、サークルアームズの刀身を真っ直ぐと振り下ろした。

 

 振り下ろされた刀身に対しても、ゴルドラスはそのまま金色のバリアで、受け止める。

 

 同時に巨大な尻尾をまるで鞭のように振り回し、白野に襲う。

 

 襲い掛かる尻尾の攻撃に対して、無防備な状態の白野はそのまま吹き飛ばされる。

 

 その衝撃により、木々が倒れ、地面が大きく凹む。

 

 だが、それでも白野は起き上がる。

 

 それと同時にゴルドラスが今度は口から熱線を吐きだす。

 

 それに対して白野は即座に手に持つサークルアームズを盾にして防ぐ。

 

 その隙を狙い、ゴルドラスは突進してくる。

 

 それに対し、白野もすぐさま走りだし、回避する。

 

 しかし、ゴルドラスは、白野の動きに合わせるように方向転換し、再度突進を仕掛けてくる。

 

 それをなんとか白野は避けるが、その際に足を滑らせてしまい、転倒してしまう。

 

 そこにゴルドラスは容赦なく、襲い掛かる。

 

 だが、その時だった。

 

「キシャアアアァァ!!」

 

 聞こえた声、同時に見つめた先には、ゴルドラスとは違う白い怪獣だった。

 

 その怪獣は、まるで砲弾のように吹き飛ばされて、ゴルドラスにぶつかる。

 

 その衝撃にゴルドラスは怯み、その瞬間に怪獣は、その怪獣を睨む。

 

 同時に白野は疑問に思い、その横を見つめる。

 

 未だに霧に包まれており、それが僅かに人の形をしているのが僅かに分かる程度。

 

 だが、その身体は白野と同じく巨人である事がなんとか分かる程度だった。

 

 胸元には、トリガーとしての姿で、特徴的なカラータイマーが僅かに見えており、多くの共通点が見える。

 

「……」

 

 それが、誰なのか、白野は分からない。

 

 それでも、今は怪獣を立ち向かう為に、力を合わせるべき存在だと認識した。

 

 未だに霧の向こうで、その正体が分からない中でも、白野は再びゴルドラスともう一体の怪獣に向けて構える。

 

 怪獣達も再び咆哮と共に、白野達に向かって襲い掛かる。

 

 それに対して、白野はゴルドラスに、もう1人の巨人はもう一体の怪獣と戦い始める。

 

 ゴルドラスは先程と同様にバリアを張り、攻撃を防ぐと同時に光線を放つ。

 

 それに対して白野はそのバリアに拳をぶつけることで相殺させる。

 

 そして、ゴルドラスに反撃しようと駆け出す。

 

 しかし、その前にゴルドラスの前足が振るわれ、白野はそれを回避する。

 

 同時に、その前足の爪による一撃が地面に激突すると、その部分が爆発を起こす。

 

 それにより、周囲に煙が立ち込める。

 

 それを見た白野はすぐに警戒するように構えるが、その煙の中からゴルドラスが飛び出し、角から光線を放ちながら突進する。

 

 白野はそれをギリギリで回避するが、その隙を狙って、ゴルドラスの尻尾が襲い掛かる。

 

 それに気づき、すぐに白野は後ろに飛ぶことで避けようとするが、間に合わず、そのまま吹き飛ばされてしまう。

 

 だが、白野もただではやられないとばかりに、ゴルドラスに向けて蹴り飛ばす。

 

 だが、ゴルドラスはゆっくりと近づく。

 

 危機的状況は、白野も、もう一体の巨人も同じだった。

 

 その時だった。

 

 白野の持つGUTSハイパーキーが光輝く。

 

 それは、もう一体の巨人も似たような反応をした。

 

 疑問に思いながらも、白野はそのまま手に持ったGUTSハイパーキーを翳す。

 

 同時に、もう一体の巨人が出したカード。

 

 そのカードは、白野の持つサークルアームズへと集まる。

 

 それと共にサークルアームズは大きな変化が起き、そのまま互いの手に新たな武器を手に持つ。

 

 2人の手に持った武器の特徴は多々あるが、それでも同じ武器だというのか分かる。

 

【Boot up! Dual Sword! Dual Sword!】

 

 その音声と共に、白野はその武器、ウルトラデュアルソードを構える。

 

 黄金に輝く刀身はまるで鏡のように輝き、その剣先からは光が溢れる。

 

「ふぅ」

 

 そのままウルトラデュアルソードを真っ直ぐとゴルドラスに向かって、振り下ろす。

 

 それに対して、ゴルドラスはその斬撃を受け止める為に、その黄金のバリアで防ごうとした。

 

 だが、ウルトラデュアルソードは、その黄金のバリアを簡単に切り裂く。

 

 そして、そのままゴルドラスを一閃した。

 

 それと共に、白野の手には先程のカードが二つを、そのままウルトラデュアルソードにスキャンする。

 

【デッカーフラッシュ! トリガーマルチ! デュアル! フラッシュマルチスクラム!】

 

 鳴り響く音声と共に、ウルトラデュアルソードから虹色を思わせる光を真っ直ぐとゴルドラスに放つ。

 

 放たれた虹色の光を受けたゴルドラスは、そのまま爆発し、消滅した。

 

 その様子を見た白野は、変身を解く。

 

 既に森に霧によって、視界は遮られており、互いに正体は分からない。

 

 それでも、白野の手に持つ新たな力は、遠い未来の誰かとの絆。

 

 そう思わせる力だった。

 

 そして、そのまま変身は解除されると共に、そこにはみずきがいた。

 

「みずき」

 

「これで、お別れなんだね」

 

 そうしていたみずきは寂しそうな笑みを浮かべていた。

 

「お別れ、じゃないよ」

 

「えっ?」

 

「未来で、何が起きるか分からないけど、でも、俺は絶対にみずきに会うよ。

 

 だから、みずきは待っていてね」

 

 そう白野はみずきに笑みを浮かべる。

 

「ぷふぅ、本当、白野に慰められるとはね。

 

 分かったわ、あんたの事を、何時までも待ってあげる。

 

 だから」

 

 そうすると、みずきはそのまま白野に近づく。

 

 同時にその唇を塞がれる。

 

「私に寂しい思いをさせた分、絶対に返しなさいよ」

 

 その言葉を最後に霧は晴れた。

 

「……」

 

 霧が晴れた後、白野は頬を赤くしたままだった。

 

「あぁ、いたぁ!!」

 

 そうしていると、後ろから来たみずきの声に振り返る。

 

「あれ、白野、どうしたのよ、その顔は」

 

「えっと、なんでもっ、ないよ」

 

「んっ?」

 

 白野の様子に変化した事に、みずきは驚きを隠せなかった。

 

「ちょっ何が起きたのよ!!」

 

「少しびっくりな事が起きて」

 

「ちょっ、白野!! 白野!!!」

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