AI: ソムニウム ファイル the previous Trigger   作:ボルメテウスさん

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第11話

 その日はみずきに連れられて、とある喫茶店に来ていた。

 

 白野は最初は何が目的なのか、分からなかったが。

 

「あぁ、お姉様!!」

 

 そう言いながら、みずきを呼んでいたのは女子高生だった。

 

 明らかにみずきよりも年上という事もあり、白野は何が起きているのか、困惑してしまう。

 

「あぁ、白野には初めてだったわね」

 

「申し遅れました。

 

 私、稚枝絆と申します。

 

 お姉様というのは、私の方から呼ばせて貰っています」

 

「そうだったのか」

 

 多少の困惑はあるが、白野はそのまま受け入れるように頷く。

 

「それで、相談って、一体どうしたの?」

 

「実は、最近、施設の子で少し怪しい動きをしている子がいまして」

 

「怪しい?」

 

「その、ナイン君と言うんです。

 

 普段から良い子なんですけど、最近、悪い子と繋がっている噂がありまして、それで」

 

「心配になって、私に相談した訳ね」

 

「はい、それに、その奇妙なアイテムを持っていまして、なんというか、USBのような」

 

「まさか、それって」

 

「うん」

 

 その証言を聞くと共に、何かを察したみずきはすぐに白野の方へと目を向ける。

 

「任せて、その子は私達がなんとかするから」

 

「本当ですか!!」

 

「えぇ、任せなさい! 

 

 という事で、白野!」

 

「うん!!」

 

 それと共にみずきに言われると共に、白野もまた動き出した。

 

 まずはナインの居場所を探る為に、街を歩き回る白野とみずき。

 

 しかし、いくら探しても見つからず、時間だけが過ぎていく。

 

 そんな中で、二人は公園を見つける。

 

 そこでベンチに座っている人物がいた。

 

「あれって」

 

 それと共に、みずきは取り出したスマホの画像を見る。

 

 それは絆が探しているナインであった。

 

「あれが、ナイン?」

 

「そうだね、それじゃ、話しかけようか」

 

 それと共に、白野達はナインの元へと向かう。

 

 そして、声をかける前に、ナインの方がこちらの存在に気付いた。

 

 そのまま、立ち上がり、白野達の元にやってくる。

 

 その顔はどこか怯えた様子だ。

 

 まるで、二人を恐れているかのようにも見える。

 

「えっと、あなたがナインですか?」

 

「そっそうですけど」

 

 白野の言葉に続いて、みずきはすぐに質問を続ける。

 

「あんた、最近、何かやっているの? 

 

 なんだか、絆っちが心配しているけど」

 

「そっそれは「おいおい、ナイン君よぉ」えっ?」

 

 そうしていると、ナインの後ろから迫ってきたのは明らかな不良を思わせる男であった。

 

 金髪にピアスといった見た目をしており、一目見ただけで危険な相手だと分かる。

 

 そんな相手に白野は思わず警戒するが、それを制するようにみずきは一歩前に出る。

 

「えっと、その」

 

「おいおい、もうそろそろ次の仕事だろぉ。

 

 なんだぁ、そんな餓鬼相手に何をしているのかなぁ」

 

「そっそれは」

 

「仕事って、何をしている訳?」

 

「あれぇ、知らないの? 

 

 まぁ良いけど。

 

 こいつはなぁ」

 

 そう言いながら、ナインの懐から取り出したのはGUTSハイパーキーだった。

 

「こういうのを使っているんだよなぁ」

 

「やっぱり」

 

 その言葉と共にナインの顔は恐怖に満ちていた。

 

「おいおい、お前の所の施設にバレたくないんじゃないか? 

 

 だったら、ここで始末しないといけないよなぁ」

 

「そっそれは」『グワーム』

 

「さっさとやれよなぁ!!」

 

 同時に不良はそのままナインに差し込む。

 

 それと共にナインは怪獣の姿へと変わった。

 

「ほらほらぁ、さっさと始末しろ、ぶげぇ!!」

 

 そうしていると、みずきはそのまま不良を蹴り飛ばした。

 

「まったく、このバカ共は。

 

 白野!!」

 

「あぁ、分かった

 

 そのみずきの言葉と共に、そのまま白野もまた立ち上がる。

 

「未来を築く、希望の光!! ウルトラマントリガー!!」

 

【Ultraman Trigger Power type!】

 

 ウルトラマントリガーへと変身すると共に白野は目の前にいる怪獣を見つめる。

 

 その怪獣、クワームは骨を思わせる白い身体に首長竜を思わせる。

 

 クワームはそのまま白野に目を向けると共に、口から吐き出す赤い煙を白野に向けて放つ。

 

 白野はその攻撃をかわすと、そのままの勢いで走り出し、クワームに向かって拳を叩き込む。

 

 だが、その攻撃を受けてもなおクワームにはダメージはなく、逆に腕を振るって白野を吹き飛ばす。

 

 しかし、鋼鉄の身体を思わせるクワームは吹き飛ばされながらも地面に着地すると、そのままクワームに対して構えを取る。

 

 そして、クワームも白野が敵であると認識したのか、再び口から炎を吐きだすと白野を攻撃する。

 

 それに対して白野は地面を蹴ると空高く飛び上がると同時に、上空から光線を放つ。

 

 それはクワームの攻撃よりも早く放たれ、クワームに命中して爆発を起こす。

 

 しかし、僅かに火花を散らす程度しかダメージを受けていないクワームを見て白野は驚く。

 

「やっぱりダメか」

 

 クワームの装甲のような皮膚を貫く事が出来ない事を確認した白野は一度距離を取っていく。

 

 そう思いながらどうするかを考える白野に対し、クワームは口を大きく開くとそこから青いエネルギー弾を放ち、白野に当てていく。

 

 その攻撃によって大きく吹っ飛ぶ白野であったが、すぐに立ち上がると共に、すぐに姿が変わる。

 

「天空を駆ける、高速の光!!」

 

『Ultraman Trigger Sky Type!』

 

 鳴り響く音声と共に、白野の姿は青い姿、スカイタイプへと変わる。

 

 スカイタイプへと変わると共に、白野はそのまま空へと飛ぶ。

 

 クワームもまた白野に向けて、攻撃を行う為に、口を開けようとするが、それよりも先に白野の方が動き出す。

 

 スカイタイプへと変わった事による、スピードを大きく上がった白野は、先程とは比べ物にならない程の速度で移動を行い、一気に距離を詰める。

 

 それに気づいたクワームは慌てて口から青いエネルギー弾を放つが、それよりも前に白野の蹴りが命中し、クワームは大きく怯む。

 

 更に追い打ちをかけるように白野は連続で蹴りを入れ続け、最後に回し蹴りを当てて、クワームを吹き飛ばしていく。

 

 しかし、その硬い装甲は未だに大きなダメージを負わせる事は出来ず、むしろ怒りを買ったかのように白野に対して突進を仕掛けてくる。

 

「……そうだ」

 

 同時に、白野はとある考えを思いつくと共に、その手に以前の戦いで手に入れたGUTSハイパーキーを手に取る。

 

『Boot up! Dual Sword! Ready?』

 

 その音声と共に、その手に持っていたガッツスパークレンスの形は黄金の剣であるウルトラデュアルソードへと変わる。

 

 そして

 

『ティガスカイ! サージ! ウルトラコンボ!』

 

 まるで白野の思いに答えるように、その手には2枚のカードが現れ、そのままウルトラデュアルソードにスキャンする。

 

 音声が鳴り響くと共に、ウルトラデュアルソードの刀身には超低温の冷気を纏う。

 

 クワームは白野の方へと向けると共に再び炎を真っ直ぐと白野に向ける。

 

 それに対抗するように白野もまた、ウルトラデュアルソードを真っ直ぐと振り下ろす事によって、冷気を纏った斬撃が放たれる。

 

 斬撃はそのまま、炎を真っ二つに切り裂くと共に、グワームへと激突する。

 

 だが、斬撃は激突するだけであり、その装甲はダメージはなかった。

 

 しかし

 

『Maximum Boot Up! Sky!』

 

 グワームが怯んでいる間に、瞬時に接近した白野はそのまま手に持ったサークルアームズをスカイアローにして、構えていた。

 

 青い閃光の矢を発射してグワームを貫く。

 

 

 

「がっがあぁあ!!」

 

 同時に、その鋼鉄を思わせる身体はヒビが割れ、砕け散る。

 

 それは鋼鉄のような身体だったグワーム。

 

 しかし、その鋼鉄だからこその弱点だった。

 

 グワームが攻撃する炎は鋼鉄の身体を急速に高温の鉄に変える。

 

 その高温の鉄に対して、急速な冷気で冷やされる事によって、脆くなるのだ。

 

 だからこそ、白野はその熱を一気に冷却する事により、グワームの装甲を破壊したのだ。

 

 その結果、グワームは悲鳴を上げると同時に、その肉体は徐々に崩れていく。

 

 既に勝負あったと思ったのか、白野は一度地上に降り立つ。

 

 それと同時に、クワームは完全に力尽きるように倒れ込む。

 

 そして、ナインへと元に戻っていた。

 

「ぐっ、こいつ化け物めっ」

 

「まったく、くだらない事をして」

 

 そう言いながら、みずきは不良達を倒した後、白野とみずきはナインに目を向ける。

 

「それで、なんでこんな事をしたの?」

 

「……その、最初は出来心だったんです。

 

 怪獣になっている間は、本当に何もかも解放された感じだったので。

 

 それを不良達を見られて」

 

「脅された訳ね。

 

 まぁ、でも、ここで止まれて、良かったんじゃないの」

 

「それは」

 

「それに、ナイン君には心配してくれている人がいるから。

 

 絆さんとか」

 

「うぅ、そうですねっ」

 

 そう、ナインは涙を流しながら、ゆっくりと頷く。

 

「にしても、まさかこうした子供まで出回るとはね」

 

「やっぱり、あの闇の巨人をどうにかしないとね」

 

「うん、どうするか、だよね」

 

 そう、心配しながら、呟く。

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