AI: ソムニウム ファイル the previous Trigger 作:ボルメテウスさん
白野達の、その戦いは突然始まった。
ウルトラマントリガーへと変身している白野は、目の前に襲い掛かる存在を見つめる。
「トリガー!!」
それは、白野と敵対している闇の巨人の1人であるカルミラだった。
カルミラは、その手から光の鞭を、白野に向けて薙ぎ払っていく。
その光の鞭に対して、白野はサークルアームズの刀身で、その鞭で切り払う。
「ぐっ……!!」
「……っ」
カルミラが振るう光の鞭は、かなりの威力があったのか、白野の腕に痺れを残す。
しかし、そんな痛みなど気にもせず、白野は再び構えてカルミラに斬りかかる。
だが、白野の攻撃に対して、カルミラは簡単に避けていく。
「ふっ!! はぁあああっ!!!!」
そして、そのままカルミラは光の鞭を振るっていき、白野を追い詰めていく。
「くぅ……!!」
それと共に、白野のカラータイマーが鳴り始める。
「頃合いだねぇ」
それを見たカルミラは、自身の手から闇を放つ。
「私の呪術で、あんたを闇の巨人に戻してやるよ、トリガー!!」
それと共にカラータイマーに向けて放たれた闇の一撃。
「ぐっ!」
その闇は、そのまま白野を覆いつくしていく。
それにより、白野は苦しみの声を上げながら倒れそうになる。
だが、それを何とか堪える。
身体を蝕むように闇が身体を覆っている中で、白野は意識を保つ。
(……このままじゃ)
このままでは負けてしまう。
そう思った瞬間、カルミラが放つ闇の中に、一筋の光が見えた。
その光を見て、白野は目を開く。
(……そうだよね)
この闇の中で、自分は諦めかけていた。
何よりも、みずきが待っている事に。
「負けるかぁ!!」
それと共に、白野は闇を薙ぎ払うように、両手に力を込め、そのままゼペリオン光線を放つ。
放たれた光線は、そのまま闇を払う。
払われた闇の先にある光へと、白野は向かう。
「はぁ!
んっ」
それと共に飛び出した先の光景に驚きを隠せなかった。
先程まで、町中ではなく、古代都市を思わせる光景だった。
「えっと、ここは?
というよりも、あれ?」
それと共に白野は自分の身体を見る。
先程までウルトラマンとなって戦っていたはずの自分が何時の間にか人間の姿へと戻っていた。
「これは一体っ」
同時に鳴り響く地響き。
すぐにその地響きのした方角を見ると、そこには闇の巨人達が暴れていた。
3体の闇の巨人、カルミラ、ダーゴン、ヒュドラムだった。
「一体、どういう事なんだっ」
白野は疑問に思いながら、すぐにガッツスパークレンスを取りだし、トリガーへと変身しようとした。
だが
「あれっ、ない!?」
変身する為のアイテムがない事に気づく。それと同時に、目の前に現れた存在。
そうしていると共に、白野が目の前に現れた巨人。
それは白野が変身するトリガーに、いや間違いなくトリガーだった。
「なんで、トリガーが?」
疑問に思っている間にも、目の前にいるトリガーは白野に向かって襲い掛かろうとした。
だが
「っ!」
そんなトリガーから放たれた光線を、白野に襲い掛かろうとした瞬間。
誰かが白野を守った。
「…………」
白野を守るようにして現れた人物、それはみずきによく似ていた。
白いローブを身に纏っており、フードを被っているため顔は見えない。
「誰?」
白野の言葉と同時に、トリガーはその女性へ攻撃を仕掛けようとする。
女性はすぐに手を翳すと、そこから光の紋章の盾で防いだ。
「ぐっ」
「どうすれば、これは」
それと共に、白野が手に持っていたのはGUTSハイパーキーだった。
すぐにGUTSハイパーキーを起動させると、ウルトラデュアルソードが手元に現れた。
「だったら!!」
『レッドキング! エレキング! ブラックキング! デュアル! トリプルモンスクラム!』
その音声が鳴り響くと同時に、ウルトラデュアルソードから出てきた3体の怪獣が現れ、トリガーを吹き飛ばす。
「怪獣を召喚した!?」
「とにかく、早く逃げよう」
白野はそう言い、少女の手を掴んでその場から離れていった。