AI: ソムニウム ファイル the previous Trigger 作:ボルメテウスさん
「話を纏めると、超古代の時代。
お前は闇の巨人だった。
だけど、そこで出会ったみずきそっくりの巫女ユザレ。
彼女をきっかけに、お前は光の巨人として覚醒したんだな」
そう、伊達は先日まで過去に行っていた白野から事情を聞く。
「ふむ、なるほど。
未だに分からない事だらけだが、一つだけ言わせておく」
「なに?」
「もうちょっと、タイプを考えた方がぐぇ!」
そう伊達はため息をつきながら言った一言に対して、みずきはそのまま蹴り飛ばす。
「たくっ、伊達!
あんたは余計な事を言わないの!
それで、白野!」
「なに?」
伊達を蹴り飛ばした後、そのままみずきは白野の方を睨み付ける。
「あんたは、そのユザレ、だったかしら。
そいつと私、どっちが大事なの」
「それを聞くのか、みずき」
伊達はその質問に対して、思わずため息を吐く。
だが、そんな伊達に対して、みずきは再度睨み付けると共にすぐに離れる。
既にアビスのメンバーが多く集まる中で、白野の答えが気になるのか、全員が聞き耳を立てる。
「俺、ユザレに関してはあまり分からなかった。
だから、今の正直な気持ちは、みずきが大好きだと思う」
「そっそぅ。
まぁ、そう分かっていれば良いのよ、分かっていれば」
そう、頬を赤くしながら、みずきはそのままそっぽを向く。
「みずきちゃん、結構照れているわね」
「これが小学生の恋愛か、なかなかにねぇ」
「ボスも皆も、勝手に盛り上がらない!!!」
そう、みずきの態度にアビスの全メンバーがニヤニヤとしている中、一人だけ何かを思い出すように呟く。
「まったく。
それじゃ、白野君が手に入れた力だけど」
「エタニティだったね」
そう、言いながら、過去から手に入れた力。
「この光のパワーは制御不能な程強大になっており、留め置けないエネルギーが常時垂れ流し状態だ。
それは、これまでのトリガーの力とは比べものにならない程に強力だ」
それは実際に使った白野だからこそ分かる。
「この力はこれまで以上に危険で恐ろしい物だと感じる」
そう言って、手に持っているエタニティを見る。
そして、それを見ていた伊達は少し考える。
「白野、その力はあまり使うな。
理由は、分かるだろ」
「けど、闇の巨人に対抗するには」
そう、白野は
言うが、伊達は首を横に振って否定する。
「闇を倒す事は出来るかもしれない。
だが、同時にお前自身を滅ぼす結果にもなるかもしれない」
その言葉に白野は目を見開く。
「分かっていると思うけど、エタニティコアの力を使うな」
そう、伊達の言葉に対して。
「……」
素直に答える事ができなかった。
それに対して、不安に覚えている中で。
「皆、大変だ!」
その言葉が聞こえる。
同時に映し出されたのは、一匹の怪獣、デマゴーグだった。
「こんな時にって、白野!」
そうして、驚いている間に、白野は飛び出していた。
「未来を築く、希望の光!! ウルトラマン……トリガーッ!!!」
トリガーへと変身した白野。
相対するように、スーパー必殺怪獣デマゴーグも、また構える。
白野は、瞬時にその手に持ったサークルアームズを手に取る。
同時にその刃を真っ直ぐとデマゴーグに振り下ろす。
だが、その攻撃は、デマゴーグの腕から放たれた鞭によって防がれる。
「っ!」
驚きを隠せない白野。
だが、そんな隙を逃さないように、デマゴーグは次の行動に移した。
その右腕には、サークルアームズよりも巨大な剣を召喚する。
その剣に対して、白野はすぐに姿を変える。
『Ultraman Trigger Power type!』
その音声と共に、トリガーの姿はパワー重視のパワータイプへと変わる。
同時にサークルアームズもまた、パワークローへと変形する。
その剣に対して、パワークローで受け止める。
同時にもう片方の手で殴る。
強烈な一撃に対して、デマゴーグは吹き飛ばされる。
だが、吹き飛ばされたデマゴーグはその姿を消す。
同時に、背後に立っていたデマゴーグは、その両腕の鎌で斬りかかる。
二つの刃の一撃を受け、白野は前に転んでしまう。
『Ultraman Trigger Sky Type!』
だが、前に転びながら、青い姿であるスカイタイプへと変わる。
そのまま宙を飛び、その手の、サークルアームズをスカイアローに変形する。
スカイアローの光の矢を、デマゴーグに構える。
スカイタイプに変わった事によって、空を飛ぶ白野。
そのまま、デマゴーグを囲むように、次々と光の矢を放っていく。
その光の矢の攻撃に対して、デマゴーグは全てを防ぐことはできずに直撃する。
光の矢を受けたデマゴーグだったが、傷一つ無かった。
「なんなのよ、あいつっ!
今まで、白野が戦ってきた怪獣の能力を使っているっ」
「このままじゃ」
そうしている間にも、デマゴーグの猛攻は、白野に襲い続ける。
腕の鞭による攻撃に加え、口から放つ光線や、両腕からの斬撃。
更には巨大化して足から放つ蹴りなども繰り出してくる。
それらの攻撃を、白野はひたすら避けるか、防ぐしかできなかった。
反撃に転じようにも、デマゴーグには遠距離攻撃が無いため、逆にこちらの攻撃チャンスを逃してしまう状況だ。
この現状を打破するためには。
「これしかないっ」
その言葉と共に、白野は一つの力を思い浮かぶ。
だが、それを使うには、未だにコントロールができていない。
それでも
「みずきを守る!」
その決意と共に、黄金の力を解放させる。
『Glitter Trigger Eternity!』
鳴り響く音声。
それと共にトリガーは、これまでの姿とは一変した。
全身は黄金に輝き、片手にはグリッタートリガーエタニティの専用武器であるグリッターブレードを構える。
「ぐっ」
これまでとは明らかに力が違いすぎるトリガー。
だが、それは同時に激しい消耗を意味しており、その胸元のカラータイマーは既に赤く点滅していた。
その力の大きさに、デマゴーグは戸惑いを隠せなかった。
それでも、デマゴーグは恐れることなく立ち向かう。
その姿を見たトリガーもまた、覚悟を決める。
そして、二人は同時に動き出す。
最初に仕掛けたのは、デマゴーグだった。
両腕の鎌による連続攻撃を行う。
それに対して、トリガーは剣を振るう。
ぶつかり合う二つの刃。
だが、それは一瞬で決着をつく。
デマゴーグは、そのまま吹き飛ばされる。
『Multi Photon!』
それと共に、白野はグリッターブレードを回転させ、紫のクリスタルを合わせて発動する。
3人に分身する。
分身した3人はマルチ、パワー、スカイのそれぞれに対応する色のオーラを帯びている。
グリッターブレードでデマゴーグを切り裂いて行く。
その刃の一撃に、デマゴーグは徐々に押されていく。
やがて、グリッターブレードの一撃が、デマゴーグを捉える。
だが、デマゴーグは倒されてなかった。
「そんなっ」
「今の、完全にコントロールができていないトリガーじゃ」
そうしている間にも、限界に近いトリガーに対して、デマゴーグが攻撃を仕掛けようとした瞬間。
「ギブゾーグギガアローストライク」
その叫び声と共に放たれた一撃。
同時にデマゴーグは、強力な光の矢に貫かれる。
同時に地上に現れたのは、白野が変身するトリガーでも、闇の巨人でもない。
全く未知の巨人だった。
その瞳は青く鋭かった。