AI: ソムニウム ファイル the previous Trigger 作:ボルメテウスさん
「それにしても、他の世界のウルトラマンかぁ」
そう言いながら、白野の目の前にいる朝倉を見つめていた。
その青年は小学生の白野からしたらかなりの年上であるというのは目に見えて分かる。
「ウルトラマンというのは、もしかして俺の事?」
そう、白野は疑問に思いながら、聞く。
「あぁ、さっき、僅かに見えたけど、見た目から分かったけど、ウルトラマンティガに良く似ているね。だとしたら、ウルトラマンティガみたいに3つのタイプになれるのかな。しかもさっきのはグリッターだったよな! つまりは自在にグリッターになれるなんて、とんでもない強さじゃないか! それは「陸、少しストップ」わぷっ」
そう、朝倉の言葉を止めたのは、彼と一緒に来たムジナが止めた。
「それで、なんだっけ、ウルトラマンって、一体なんなの?」
そう話している間に、みずきは疑問に思ったように首を傾げながら、問いかける。
それはこの場にいたアビスのメンバー全員が疑問に首を傾げる。
「そうだな。
それじゃ、ウルトラマンについて説明してあげよう」
そして、彼は語り始める。
かつて宇宙から来た光の使者にして、地球を護るために戦う戦士たちの物語と歴史を────―
朝倉の世界では、テレビの中のヒーローだと思っていた。
だが、実際に存在し、朝倉自身もウルトラマンの力が宿ったらしい。
「だけど、どうして朝倉さんにもそんな力があるんですか?」
不思議そうな表情で、白野は問い掛ける。
何故なら、朝倉の世界には、そういう超人的な存在はいないのだ。
それを見ていたムジナは笑いながら口を開く。
「まぁ、色々と理由はあるんだろうけどね。
そこは、まぁね」
そうムジナははぐらかした。
それ以上は話す気がないようだ。
だが、そこで空気を読んだのか、朝倉は咳払いをして話を戻そうとしはじめた。
「えっと、俺は元々ウルトラマンの血を受け継いでいたんだ。
俺自身も知らなかったけど」
そこまで言うと、ふぅーと息を整えた後にこう告げる。
「それで、俺はウルトラマンジードという名を持っているんだ。
それにしても」
そう言いながら、朝倉はそのまま白野に近づく。
「えっと、どうしました?」
「君、まだ力を十分にコントロールできないでしょ」
「うっ」
それはグリッターの力を使いこなせていない事だった。
それに対して、白野は言葉を詰まらせる。
確かに、先程の怪獣相手でも苦戦していた。
それを見ていた朝倉は言葉を続ける。
「このまま戦い続けるのは難しいと思うよ」
「それは、分かっていますけど」
それは白野自身理解していたことだ。
グリッターの力は確かに強力だ。
しかし、その強すぎる力を完全にコントロールできていない。
だから、今はただの足手まといにしかならないだろう。
(でも)
それでも諦めたくないと思った。
自分の為に戦ってくれている人達の為にも、自分も一緒に戦いたい。
そんな気持ちが湧いて来る。
その目を見たムジナは感心するように呟く。
「ほぉ」
「だったら、学ぼうか。
力の使い方を」
「使い方?
一体どうやって?」
そう疑問に思っていると
「えっと、確か、ここに」
そう言いながら、朝倉が取り出したのは
「ウルトラマンを見よう」
「なんで、そうなるのよ」
みずきは思わず叫んでしまう。