AI: ソムニウム ファイル the previous Trigger   作:ボルメテウスさん

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第21話

 伊達の身に起きた事件。

 

 その内容は奇妙な事件だった。

 

 左目をくり抜かれた死体の発見を皮切りに、伊達の過去に関わる多くの出来事。

 

 そして、ヒュドラムが伊達と同じ姿に変装した訳。

 

 それらを聞いた白野は少し困惑した。

 

「悪いな、お前には、少し信じられなかったか」

 

「そうだね。

 

 けど」

 

 そう言いながら、白野は。

 

「伊達は俺と同じように変わった。

 

 だから、俺は伊達を信じるよ」

 

「……そうか、そうだな」

 

 かつては闇の中にいた。

 

 そして、今は光の中にいる。

 

 ある意味、自分と同じような存在だと感じれる。

 

 それが、伊達の中に決意があった。

 

「悪いが、白野。

 

 あいつとは、俺が決着をつける。

 

 暴走してしまうかもしれない。

 

 その時は」

 

「しないよ。

 

 伊達はきっと俺とみずきの元に帰ってきてくれるから」

 

「……まったく」

 

 それと共に、伊達は立ち上がる。

 

「ピュータ、大丈夫か」

 

「本当だったら、止めたい所ですけど、無理なんでしょ」

 

 その言葉と共にピュータはそのまま伊達にトリガーダークキーを渡す。

 

「伊達君。

 

 絶対に戻ってきなさい」

 

「了解、ボス」

 

 その言葉を聞くと共に、伊達は、そのままヒュドラムがいるだろう場所に向かう。

 

 向かった先。

 

 そこは伊達にとっては因縁のある場所。

 

 そこには人間の姿でいたヒュドラムがいた。

 

「待っていましたよ、伊達さん」

 

「その姿でわざわざ犯罪をするなんて。

 

 何が目的なんだ?」

 

「なに、トリガーの保護者という事で興味が出ましてね。

 

 以前から調べてみましたが、まさかこんな面白い人物だとは思わなかったのでねぇ」

 

 笑みを浮かべ、ヒュドラムは伊達に言う。

 

「伊達さん。

 

 どうですか、私と共に、好きに暴れるのは。

 

 あなたは、とてもではないが、こちら側の方が合っているはず」

 

「悪いが、俺はこれでも保護者でね。

 

 あいつらの期待を裏切るつもりはない」

 

『Trigger Dark……! Boot up……! Dark Zeperion……!』

 

「なるほど、では、せめて面白く死んでくださいよ!!」

 

 同時にヒュドラムはその身体を巨大化する。

 

 それを身ながらも、冷静に、伊達は構える。

 

「未来を染める漆黒の闇……! トリガーダーク!!」

 

『Trigger Dark……!』

 

 それと共に伊達はそのまま引き金を引き、同時に伊達はその姿をトリガーダークへと変わる。

 

 伊達がトリガーダークへと変身を終えると共に、闇の中からヒュドラムがその左腕にあるダガーによる奇襲を行った。

 

 暗い、夜の闇からの奇襲に対して、トリガーダークの身体に火花を散らしながら、そのままヒュドラムを睨む。

 

「おやおや、まだ始まったばかりじゃないですかねぇ!!」

 

 その言葉と共にヒュドラムはさらに追撃するようにダガーで突いてくる。

 

 山よりも巨大なはずのヒュドラム。

 

 だが、その動きはまるで風のように素早く、無駄はなかった。

 

 まるで嵐を思わせるような攻撃に対して、トリガーダークはなんとか捌いているものの、反撃を行う暇がない。

 

 さらにヒュドラムから放たれる拳により大きく吹き飛ばされてしまう。

 

 地面へと叩きつけられながられる。

 

「もぅ終わりですか!」

 

「悪いけど、俺は格闘よりも射撃の方が得意なんだよ」

 

 その言葉と共にトリガーダークはその手に闇を集め、真っ直ぐとヒュドラムに向けて放った。

 

 闇はまるで銃弾のようにヒュドラムの身体に当たる。

 

 それに驚くヒュドラムだが、そうしている間にもトリガーダークは走りながら、さらに追撃するように放っていく。

 

「ちっ、調子に乗るんじゃねぇぞ、クソ野郎!」

 

 ヒュドラムはトリガーダークからの反撃に怒りを覚え、荒い口調と共に、姿を消す。

 

 トリガーダークはそれを見ると共に、構える。

 

 先程の闇からの奇襲を再び行う。

 

 それを察したトリガーダークはゆっくりと構える。

 

 周囲で、何時から襲撃があっても良いように。そしてトリガーダークの真後ろからヒュドラムが現れると同時にダガーを振るう。

 

 それを見たトリガーダークは振り向きざまに両手を前に出して闇の壁を作り防御する。

 

 一瞬にして闇の壁に刃がぶつかる音が響き渡る。

 

 しかし次の瞬間には闇の壁は崩れ去り、ダガーを受け止めることに成功する。

 

 それと同時にトリガーダークはそのままもう片方の手でヒュドラムを掴む。

 

 そのまま地面へと叩きつけようと力を込める。

 

 だがヒュドラムは笑みを浮かべるとトリガーダークの腕を掴んだまま飛び上がる。

 

 それによりトリガーダークもまた地面に叩きつけられることはなく空高く飛んでいく。

 

 空中ではお互い距離を取り合うかのように移動する。

 

「ウォォォァァァーッ!! ……絶対に許さねぇぞゴミカス共ォ!!」

 

 それと共に、ヒュドラムはダガーに自身のエネルギーを集める。

 

 それに対して、トリガーダークもまた両手を広げてエネルギーを溜める。

 

「「ハアアァァ!!!」」

 

 それと共にヒュドラムはそのダガーから青い閃光を、トリガーダークはL字にして、光線を放つ。

 

 2人の技が衝突すると辺り一面を吹き飛ばすほどの爆発が巻き起こった。

 

 しかし、未だに二つのエネルギーは激突は続く。更にパワーを増し続ける2つの光によって、戦場は再び荒れ狂いだす。

 

「「ぐぐぐっ!!」」

 

 その激突の中でも、ヒュドラムは自身のプライド。トリガーダークは自分が守るべき物を守る為に。

 

 互いの想いをぶつけるようにして二つの光がぶつかりあい、やがて決着がつく。

 

「はあああぁぁ!」

 

「ぐっこんなっ!」トリガーダークの勝利だ。

 

 だがそれも限界まで力を出した結果であり既にトリガーダークのカラータイマーは点滅を始める。

 

 だがそれでもまだ倒れない。何故なら彼は父親だからだ。

 

 そんな彼にヒュドラムは苦悶の声を上げながら。

 

「俺はっぐぅがあぁあぁあ!!」

 

 そう言い残すと地面に落下していく。

 

「はぁはぁ、なんとか」

 

 それと共に、トリガーダークの変身もまた解除された。

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