AI: ソムニウム ファイル the previous Trigger   作:ボルメテウスさん

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第23話

 夜の闇によって、覆われた森の中で、その存在は雄叫びをあげる。

 

 雄叫びだけでも、地震が起きたと思われる程の迫力があり、その存在に対して、2人は構える。

 

 かつては、闇の巨人の1人であり、妖艶な姿を見せたカルミラ。

 

 だが、そのカルミラはエタニティコアの力を得た事によって、その姿はオーソドックスな怪獣のフォルムとなっているメガロゾーアへと変えていた。

 

「油断はするなよ、白野」

 

 そう、伊達が変身した闇の戦士であるトリガーダークは、隣にいる戦士に声をかける。

 

「勿論だよ、伊達」

 

 同時に光の戦士であるトリガーへと変身している白野もまた頷く。

 

 かつては同じ存在であった2人のトリガーは、その身体を二つに分かれ、今は親子のような関係となっている2人。

 

 その2人は、目の前にいるメガロゾーアへと立ち向かう為に、走り出す。

 

 トリガーがまず仕掛けるように、その拳を真っ直ぐとメガロゾーアに向けて放つ。

 

 放たれた拳に対して、メガロゾーアはその巨体で受け流しながら、尻尾でそのまま白野に叩きつける。

 

 だが、それに合わせるようにトリガーダークはメガロゾーアに向けて蹴りを放つ。

 

 その蹴りに対し、メガロゾーアは口から光線を放ち、相殺する。

 

「……っ!?」

 

 トリガーダークはその衝撃により吹き飛ばされるが、空中で体勢を整えて着地し、そのまま再びメガロゾーアに向かっていく。

 

 そんなトリガーダークを見ながら、トリガーの攻撃に対処したメガロゾーアを見て、白野は考える。

 

(……やっぱり、エタニティコアの力はやばいっ)

 

 目の前にいるカルミラはかつての力よりも強い。

 

 今のメガロゾーアは、あの時とは比べ物にならない程に強くなっている事は分かっている。

 

 

 

 だからこそ、油断せずに立ち向かわなければならないのだ。

 

 しかし、だからといってこのままやられっぱなしになるつもりはない。

 

「さぁ、こっちも始めようか!!」

 

 そう言いながら、白野は剣を構える。

 

 すると、トリガーダークも同じように構えると、白野と共にメガロゾーアに立ち向かう。

 

 2対1の状況となりながらも、メガロゾーアは臆する事なく、トリガーダーク達に襲い掛かる。

 

 メガロゾーアから放たれた触手による攻撃を、トリガーダークは避けると同時に、拳を放って殴り飛ばす。

 

 一方で白野の方にも別の触手が伸びてくるが、それを白野は自身の持つ剣であるサークルアームズで斬り裂きながら回避していく。

 

 そんな中でも、白野は隙を見つけては攻撃するが、メガロゾーアの装甲には傷一つ付けられない。

 

 やはり、エタニティコアの力で強化されているせいなのか、今まで戦ってきた相手と比べても桁違いの強さを持つようになっているようだ。

 

 だが、それはトリガーダークも同じであり、トリガーダークもまた触手による攻撃を弾き飛ばしているものの、ダメージらしいダメージを受けていない。

 

「これは……」

 

「ああ、かなり硬いな」

 

 白野の言葉にトリガーダークは同意するように呟く。

 

 正直言ってしまえば、このまま2人がかりで戦ったとしても、倒すのは難しいだろう。

 

「白野っ!」

 

「あぁ」

 

 同時に白野もまた、その手にグリッタートリガーエタニティキーを握り絞める。

 

「宇宙を照らす、超古代の光!! ウルトラマン……トリガアァァーッ!!!」

 

『Glitter Trigger Eternity!』

 

 

 

 同時に、白野もまたエタニティコアの力が宿った黄金の姿、グリッタートリガーエタニティへと変わる。

 

「伊達!」

 

「あぁ」

 

 同時に白野はその腕装着されたグリッターブレードを構え、もう片方の手にあるサークルアームズを伊達に投げ渡す。

 

 同時に、トリガーダークは受け取った武器をそのままメガロゾーアに向け、斬撃を放つ。

 

「っ! このぉっ!!」

 

 メガロゾーアはその攻撃を防ごうとするが、グリッタートリガーエタニティとなった白野の攻撃は先ほどまでとは違い、威力を増しており、その防御すらも貫いてダメージを与える。

 

 それと共に、息を合わせるように2人は連続で攻撃を仕掛けていく。

 

 その一方で、伊達は渡された武器であるサークルアームズを使いこなしていた。

 

 本来であれば、こういった特殊な形状の武器を扱う事は苦手なのだが、伊達は持ち前の器用さを生かし、すぐに扱い方を理解して使いこなす。

 

 そして、そんな2人の攻撃を受け続けたメガロゾーアは徐々に追い詰められていき、ついに限界に陥る。

 

 だが、メガロゾーアは、最後の力を振り絞るように全身から光線を放ち、周囲を攻撃する。

 

「ぐっ、白野!」『Maximum Boot Up! Dark Zeperion!』

 

「はい!」『『Violet! Eternity Zerades!』

 

 二人の光と闇。

 

 二つの力が合わさるように、その力が宿った剣が真っすぐとメガロゾーアに向けられた瞬間だった。

 

『Guuooo!?』

 

 その攻撃によってメガロゾーアの体は切り裂かれ、悲鳴のような声を上げる。

 

 それと同時に周囲に放たれていた光線が消え去り、その場に倒れ込む。

 

 どうやら、完全に倒したようだ。

 

「ふぅ……何とか倒せたか」

 

「えぇ……」

 

 そう思った時だった。

 

 そして、メガロゾーアの姿は大きく変わっていた。

 

 巨大なアンモナイト状の体から触手が生え、顔は下顎に目が付いているという極めて奇怪な姿に変わっていた。

 

 

 

「おいおいっマジかよっ」

 

 そう考えている間にも、メガロゾーアはゆっくりと立ち上がる。

 

 その姿を見た二人は驚きながらも構える。

 

「まだ倒せないのかっ」

 

 そうしている間にも、二人のカラータイマーが点滅を始める。

 

「このままじゃっ」

 

「白野、いったんこの場は下がるぞ」

 

「だけど」

 

「みずきを助ける目的を、忘れるんじゃないぞ」

 

 そう、伊達の言葉を聞くと共に、頷く。

 

 同時に白野はみずきを抱えると共に、すぐにその場から逃げる。

 

 それに対して、メガロゾーアは、その場を動かずに立っていた。

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