AI: ソムニウム ファイル the previous Trigger   作:ボルメテウスさん

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第26話

 復活したトリガーは、そのまま目の前にいるイーヴィルトリガーと構える。

 

「フッ……」

 

「ハッ!」

 

 そして二人は同時に動き出すと、拳をぶつけ合った。

 

「ヌウゥン!!」

 

「ハアァ!!」

 

 お互いの拳がぶつかり合う度に衝撃波が発生して周囲にある岩を吹き飛ばす。

 

 それと共にトリガーにそのまま足払いを行うようにイーヴィルトリガーは蹴りを放つも、それをトリガーはジャンプして回避した。

 

 しかし空中で体勢を立て直す前にイーヴィルトリガーはそのまま腕を交差させると光弾を放ち、トリガーはそれを両腕を前に出して防ぐ。

 

 だがその威力により地面に叩きつけられてしまい、さらにそこにイーヴィルトリガーが追撃を仕掛けた。

 

 地面を踏み砕きながら放たれた回し蹴りがトリガーに命中し、吹き飛ばされるもすぐに起き上がる。

 

「……フッ」

 

「……」

 

 イーヴィルトリガーは余裕なのか小さく笑う中、トリガーは再び構えると再び走り出した。

 

「ハッ! ヌウウン!!」

 

 イーヴィルトリガーもまた走り出し、お互いに接近すると掴み合う。そして二人の力が拮抗する中でイーヴィルトリガーはもう片方の腕で殴りかかるも、それはトリガーが体を捻って回避する。

 

「ハアッ!!」

 

 そのまま振り向き様にトリガーは拳を叩き込むが、それはイーヴィルトリガーによって受け止められてしまう。

 

 しかしそれでもトリガーの攻撃は止まらず、連続で拳や肘打ち、さらには蹴りまでも繰り出すが全てイーヴィルトリガーに受け止められてしまった。

 

「ふっ」

 

 そう、イーヴィルトリガーは不敵な笑みを浮かべる。

 

 だが

 

『Ultraman Trigger Power type!』

 

 鳴り響く音と共に、トリガーの姿は赤く染まった。

 

 それがトリガーのパワータイプへと変わった時だった。

 

 それによって、トリガーの拳を受け止めていたイーヴィルトリガーは吹き飛ばされる。

 

「っ!」

 

 同時にトリガーは再びイーヴィルトリガーに接近する。

 

 振るわれた拳は、先程とはまるで別物と言っても良い程の威力だった。

 

 イーヴィルトリガーは、それをなんとか受け流すものの、あまりの力強さ故に僅かに後退してしまう。

 

「フンッ!!」

 

 トリガーはさらにそこから連続して攻撃を行い、イーヴィルトリガーを追い込んでいく。

 

 だがそこでイーヴィルトリガーは反撃として、蹴りを放った。

 

 それは見事に命中するも、やはりというべきか、大したダメージにはなっていない。

 

「ふんっ!」

 

 それと共にイーヴィルトリガーの戦法は変えた。

 

 先程までは格闘戦とは一変し、何度も光弾を放っていく。

 

 トリガーに距離を詰めさせないようにしながら、光弾を撃ちまくっていたのだ。

 

「チィッ……!」

 

 流石にこれには対処できず、光弾が次々と命中していく。

 

 それによりトリガーはダメージを受けていき、後ろに下がっていく。

 

 トリガーはそれに対して、その手に光の盾を作る。

 

 それで光弾を受け止めながら、後ろに下がる。

 

「防御するだけかぁ!!」

 

 そうイーヴィルトリガーは叫びながら、トリガーに撃ち続ける。

 

 だが

 

『Ultraman Trigger Sky Type!』

 

 その身体は紫色に染まる。

 

 同時に光弾の嵐によってできた土煙と共に、姿を消す。

 

「なっ!」

 

 同時にイーヴィルトリガーの背後を取ったトリガーは後ろにいた。

 

 その手には既にトリガーが愛用した武器であるサークルアームズをスカイアローモードで弓矢を構えた。

 

「ぐっ!」

 

 イーヴィルトリガーはすぐに先程のように光弾を何十、何百と放っていく。

 

 しかし、サークルアームズから放っていく光の矢はそれらを瞬く間に打ち抜き、そして……。

 

「ハァアアッ!!!」

 

 トリガーはその勢いのまま、イーヴィルトリガーに向けて弓を引き絞った状態で突撃し、サークルアームズを突き刺すように放つ! 

 

「ガハッ!?」

 

 それはイーヴィルトリガーの腹を貫き、そのまま地面に激突させた。

 

「まだっ」

 

 しかし、イーヴィルトリガーはそのまま立ち上がる。

 

「終わっていない!!」

 

 その言葉と共にイーヴィルトリガーの身体にスフィアが次々と纏っていく。

 

 その身体は元々は巨人のサイズだったイーヴィルトリガーが、さらに巨大なサイズへと変貌していったのだ。

 

『フゥウウッ……!』

 

 その姿はまるで怪獣のような見た目であり、顔も人間ではなく獣の顔をしていた。

 

 同時に、その拳を真っ直ぐと、トリガーに振り下ろす。

 

 地震が如く衝撃が地面を揺らし、トリガーを潰した。

 

 それはトリガーが負ける。

 

 そう思われていた。

 

「ずっと待っていた。

 

 お前達の言う、一つにならなくても、みずきは待っていてくれた」

 

「なっ」

 

 だが、イーヴィルトリガーによって潰された拳の下から光が漏れ出る。

 

「一つにならなくても、心は繋がっている。

 

 だから、お前には、負けない!」

 

『Glitter Trigger Eternity!』

 

 同時に、トリガーは黄金の姿であるグリッタートリガーへと変わっていた。

 

 その手には、グリッターブレードとウルトラデュアルソードの、二つの黄金の剣を持っていた。

 

 イーヴィルトリガーは、そんなグリッタートリガーに向けて、光弾を放つも……

 

「甘い! 私の剣技の前に消えろ!」

 

 グリッタートリガーは、二つの黄金の剣を交差させながら振り抜き、全ての光弾を打ち消した。

 

「っ!?」

 

 同時に、巨大なイーヴィルトリガーの身体に向けて、斬っていく。

 

 その攻撃により、傷だらけになっていくイーヴィルトリガーだが、それでもまだ戦える様子だった。

 

「ガアアァァァ!!」

 

 イーヴィルトリガーは、最後の一撃を放つ為に青みがかっている黒の光を両腕を前に突き出し交差させてから大きく横に広げて溜めた後、L字に構えて放つ。

 

 それに対して、トリガーは。

 

『Violet! Eternity Zerades!』『Decker Flash! Trigger Multi! Ultra Combo! Dual Flash Multi Scram!』

 

 その音声が鳴り響くと共に、二つの黄金の剣には紫色の光を纏う。

 

 イーヴィルトリガーに放たれる攻撃に対して、トリガーはその光を纏った剣で受け止める。

 

 そして、その光が消え去ると同時にトリガーは、そのままイーヴィルトリガーを真っ二つに斬り裂く。

 

「ぐあぁああああ!」

 

 斬られた痛みにより叫び声を上げながら地面に倒れるイーヴィルトリガー。

 

「私はっ私はぁ!!」

 

 同時に、その身体は光となって、消える。

 

 それと共に上を見れば、既にスフィアが消えていた。

 

「白野」

 

 その言葉を聞き、トリガーは、白野へと戻る。

 

 同時に空を見れば、戦いが終わっていた事が見て分かる。

 

「スフィアの戦いも終わった。

 

 そして、白野っ」

 

 だが、みずきは驚きを隠せなかった。

 

 そこには確かに白野だった。

 

 しかし、小学生の姿ではなく、高校生ぐらいの。

 

 みずきと同じ体格だった。

 

 しかし、問題は。

 

「なんで裸なのか!!」

 

「あっ」

 

「あっじゃないわよ、馬鹿!」

 

 そう言いながら、みずきは呆れながら言う。

 

 だが、それが日常へと戻った事に、安堵するように。

 

 そう笑みを浮かべる。




これにて、今作は最終回を迎えました。
当時はまさか年の終わりで、最終回を迎えるとは思いもしませんでした。
今作では、あまりAiソムニウムらしさは出せませんでしたが、ここまで応援して貰い、本当に感謝しています。
皆様、本当にありがとうございました。
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