綾小路清隆にラッキースケベは難しい?   作:雅みやび

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タイトルがネタっぽいし実際ネタですが、かなり原作を意識して書きました。

僕自身かなりの原作ファンなので、原作勢が楽しめるよう原作準拠で作っております。

かいていくに当たって意識していることをあとがきに乗せときます。


第一部
遅刻の理由


文化祭も終わり、2度目の冬の訪れを感じ始めた11月下旬の朝。イベントずくめで大忙しだった二学期も修学旅行を残すのみとなり、心なしか学校の雰囲気も落ち着きを取り戻し始めた気がする。

 

俺は、いつもより15分ほど遅い時間に部屋を出た。

早歩きでエレベーターへ向かう。

ここは階段を使うべきか...否。

全力を出せばエレベーターよりも早く一階に辿り着く自信はあるが、恐らくそこまでしなくても間に合うはず。

エレベーターに乗る。

いつもなら数人は必ずいるエレベーター内には、誰もいなかった。

そして、寮全体がすごく静かだ。

機械音と自分の呼吸がやけに鮮明に聞こえる。

改めて、自分が学校に遅刻しかけている事実を実感する。

エレベーターが降下していく中、俺はもう一度時計を見る。

「本当にギリギリだな」

早く登校してもやる事がなく暇なため、普段から遅めの時間設定にしているのが仇となった。

遅い登校に慣れてしまうと遅刻するリスクが高まってしまうのは事実だが、俺は寝坊をしたことがないので遅刻とは無縁だと思っていたんだがな。

しかし、今回ばかりは仕方がない.........と思いたい。

なにせ生理現象だ。

これ以上具体的に言うのは避ける。

俺は、およそ普通とは程遠い環境下で少年時代を過ごしてきた。来るべきタイミングで、来るべき人としての一種の成長時期がこなかったのだ。

今はそのツケを払っているといってもいい。

性に関する知識はカリキュラムの一環としてインプットしたが、その学習にはリアリティが伴わなかった。

あくまでも種として動物としての人間の営み。

あの頃は本気でそんな認識をしていた。

しかし、今は違う。

恵という彼女ができて、やることをやってしまった訳だ。

俺は自分の中の根元的な本能の存在に気づいてしまった。

そしてその存在を認識したあの日から、俺の性欲は日に日に膨張していった。

 

今では、朝から盛ってしまうほどに。

 

勘違いしないでほしいが、欲求を抑えられなくてしたというより、抑えられなくなる前に発散したという方が正しい。

校内でアレが起きてしまうという最悪のケースが発生しないための苦渋の策だ。

俺は今、若さの恐ろしさを思い知らされている。

ちなみに恵には断りの連絡を入れておいたので問題ない。

きっと佐藤あたりと一緒に既に登校しているはずだ。

エレベーターの扉が開くとすぐに、俺は軽く走り出した。

周りを見る限り、この時間の登校は俺だけのようだ。

もっとスピードを上げることも出来るが、これ以上は必要ないと判断する。最短ルートを意識しながら並木道をひた走る。

よし、これなら問題なく間に合いそうだな。

チャイムと同時くらいになりそうだが。

 

ん?

一瞬、視界の外に流れていく景色の中に、一筋の赤い光が流れていったのに気がついた。

太陽光の反射かとも思ったが、明らかに自然のものとは違う光り方だった。

今は一分一秒を争うときであるため、本来なら無視すべき。あの光も、恐らく誰かが落としたアクセサリーか何かだろう。そんなに気に止める事ではないはずだ。

しかし。

そう冷静な思考が働いたにも関わらず、俺の足は光が指す方向に向かっていた。

おかしい。何か変だ。

まるで自分が自分でないような、説明できない何かに突き動かされている感覚。

気になる....いや、そこに向かわなければならない。

その、使命感のような何かは、俺の心を掴んで離さなかった。

まるで魔法にでもかかったかのように。

俺は光が見えた茂みを両手で無造作にかき分ける。

その瞬間。

目の前が"赤い光"に覆われた。




読んでいただきありがとうございます。
ただ原作のよう実世界に一つだけ"オリジナルの新要素"をぶち込んだだけ....そんな二次創作を目指しました。展開を考えるというより、綾小路ならこうするだろうな、堀北ならこうするだろうな、と考えてそれをつなげてるだけって感じの自己満足二次創作です。予定では3学期の終わりくらいまでかこうかなと思ってます。投稿頻度は不定期。
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