綾小路清隆にラッキースケベは難しい?   作:雅みやび

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謎の石。???の意志。

目が覚めた。

ん?目が覚めた?

俺は、上体を起こして辺りを見回す。

見慣れた寮から学校までの並木道。

俺は木の下で仰向けになって寝ていたようだ。

スマホを取り出し時間を確認する。

10:20、木曜日。

いつもなら2時限の数学がもうすぐ終わるくらいの時間だ。

自分の体をみる。

いつもの制服、いつもの通学用バッグ。

こんな所で寝ていたからか体が少し痛いが、俺自身に問題はない。

これらの情報をまとめると...

 

どうやら俺は、登校の途中に木の影で仰向けになって寝てしまったようだ。

 

......いや、意味が分からない。

思わず自分で言って自分で突っ込みをいれる。

状況が全くつかめない。

何故こんな所にいるんだ?

そして何故寝た?

脳が冷静に状況の分析を試みる。

 

確か.....今日は遅刻気味で部屋を出たんだったか。

それで、この辺の茂みに謎の赤い光をみて、近づいたら、光にのまれた。

原理は全く分からないが、その光が原因で気を失ったと考えるのが自然か。

普通に考えるなら、WR側の策略である可能性が最も有力だろう。

原理はおそらく俺の認知していない最新技術か。

人類の英知は日進月歩で進化を遂げている。

ホワイトルームで学んだ理工学の知識は三年ほど前の世界の最先端で止まってるので、この三年の間に新たに発達した技術を使えば不可能でもない...ただ、それでも原理を推測することすらできないというのは流石におかしい気もする。

それに不審な点はまだある。

今日俺が遅刻したのは本当に偶々で、他人に予測することはまず不可能。それをピンポイントで当ててきた所や、約二時間ほど寝ていた俺が無事であることも不自然だ。

眠っている間に俺の体に何かしたか、それとも遅れてやってくる効果があるのか...

これはいつも以上に周囲に気を使う必要があるな...

とりあえず念の為、光源があったと思われる茂みを調べてみる。

 

そこには、石があった。

 

勿論ただの石ではなく、綺麗に磨かれた灰色の細長い8面体をした石。

サイズは石ころくらい。

自然のものでないことは明らかだな。

言っててバカらしいが、この石が原因だと考えるべきか。

いや、俺はここで2時間以上気を失っていたんだ。

状況の捏造はし放題だったということ......全て疑ってかかるべきだな。

少し考えて、俺はこの石をカバンにしまって立ち上がる。

これが作り話とかだったら、この石が宇宙の不思議な石で、これを見た俺を宇宙人が殺しにくるとか、そういう展開になりそうだが。

いや、流石にそれはファンタジーの読みすぎだな。

とりあえず、この問題は保留にしておくべきだろう。

思考を切り替える。

今は学校に遅刻の報告をするのが先決だ。

電話でもいいが、校内で遅刻を電話で報告するのは変な話なので、手間だが直接職員室に行くことにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『カカカ.......今度の依代は此奴か....いかにも冴えなそうな奴じゃな。たっぷり遊んでやる.......』

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