AI: ソムニウム ファイル THE futurity Decker 作:ガンダムラザーニャ
私はクロト、洋菓子店・シャルモンで居候している者だ。
普段はシャルモンの地下でクリエイティブな研究をしているが、たまにシャルモンのバイトの手伝いをしている。
…さて、私がやっているという、そのクリエイティブな研究はどんなものか?
それは、最高のウルトラマンを作ることだ。
シャルモンに来るまでに、私は様々なウルトラマンを見て、調べてきた。
その戦闘データを元に、私はテラノイドを作り上げ、この地球にいるというスフィアを練習台として試運転をすることにした。
だが、光線技を多用し過ぎたのが原因でエネルギーが無くなって機能が停止し、そのままスフィアに取り込まれて暴走した。
そんなテラノイドを止めてくれたのが、この地球のウルトラマン。
そう、ウルトラマンデッカーこと、明日見 彼方だ。
私は慢心していたのだ。
これまで調べたウルトラマンの戦闘データを元に作ったテラノイドが最高のものだと。
しかしエネルギー切れを起こした上でスフィアに取り込まれて暴走してしまった。
ならばどうすべきか。
そんなことは決まっている。
彼方を観察し、その戦闘データを取ることだ!
彼の戦い方は、実に興味深いものだった。
彼自身はウルトラマンになってから日が浅く、戦い方も拙い。
だがそこが良い、それはまだ伸び代があるからな。
それに彼にはディメンションカードというものもあって、それとウルトラDフラッシャーにそれを読み込ませることでデッカーへの変身や一時的な怪獣の召喚も可能だ。
最近ではウルトラデュアルソードと呼ばれる武器を手にしたことで戦闘の幅も広がっている。
そこで私は彼のディメンションカードのデータを元に様々なウルトラマンのデータの入ったディメンションカードを複製することに成功した。
…ふっ、我ながら私の神の才能は恐るべきものだな。
それと、彼だけで戦わせるのには負担があるため、これまでの地球で見てきた地球防衛隊のマシンのデータを使ってガッツホークを開発し、遠隔操作ながらこのシャルモンの店主である鳳蓮がパイロットを努めている。
彼自身は民間人のはずがどういうわけかガッツホークを乗りこなせたのは正直驚きだ。
一体彼は何者なのだろうか?
まぁそれはどうでもいい。
それよりも、問題は彼方だ。
彼自身に何の問題もない。
だが気になることがある。
それは彼の記憶喪失についてだ。
12年前からの記憶が一切ないという彼だ。
時折頭が痛くなることもあるようだが、それと彼の記憶に関連するものだろう。
彼が頭痛を起こした最近の出来事と言えば、彼がブラフマンと呼ばれる無国籍料理店に行った時のことだ。
そこで立ち会った人物の顔を見て頭が痛くなったと言った。
情報によると、その人物の名は龍木来斗と呼ばれる警察官らしい。
彼の顔を見た途端に彼方が頭痛を起こした。
それに龍木の顔は彼とよく似通っている。
彼は一体何者なのだろうか?
もしかしたら、彼の記憶と関連があるのだろうか?
ならばこれは調べるしかない。
私の神の才能を持って、失われた記憶を探らなくてはぁ!!
以上が、私の記録だ。