AI: ソムニウム ファイル THE futurity Decker 作:ガンダムラザーニャ
突如大型スフィアから、俺が以前倒した巨大な前足の怪獣のスフィアザウルス(クロトさんが命名)が投下された。
咆哮を上げ、その巨大な前足で街を破壊していく。
『ホーホッホッホッ!!ワテクシが相手をしてあげるわ!』
それに駆けつけるように、鳳蓮さんが乗るテラフェイザーがスフィアザウルスの前に姿を現す。
とはいえ、鳳蓮さん本人は今俺たちと一緒に地下にいて、操縦席から遠隔で操作をしているが。
スフィアザウルスはテラフェイザーに向けて巨大な前足を構え踏み潰そうとするが、テラフェイザーはそれを軽やかに避ける。
『どこに目を向けているの?
そんな攻撃、ワテクシには届かなくてよ?』
テラフェイザーのクローがスフィアザウルスの顔面を切り裂くと、大きく蹌踉めいた。
「すっげぇ……」
俺は思わず感嘆の声を上げる。
スフィアザウルスがすぐに体勢を立て直し、突進を繰り出してくるも、それに動じず。
『これでも喰らいなさい!そーれ!』
左腕のビーム砲からビームを浴びせまくる。
あまりのダメージに動きを止めてしまったところで。
『はい、ドーン!!』
右腕のクローが勢いよく伸び、そのままスフィアザウルスの顔面を、角をへし折る勢いで吹き飛ばす。
さらに、間髪入れずに頭部を踏みつけながら、腹部に何度もクローを突き刺し、最後に上空へと放り投げた。
『トドメよぉ!TRメガバスター、発射ぁあああっ!!』
そしてショルダーアーマーが変形して胸部の砲身となり、胸部から強力なエネルギー弾を発射して、見事命中させた。
スフィアザウルスを跡形もなく、消し飛ばしたのだ。
『プロを舐めるんじゃなくてよ、アマチュア!』
だが、その瞬間にテラフェイザーの動きが鈍くなった。
『ちょ、ちょっとぉ!何よこれ!?動きが鈍くなってきてるわよ!?』
「システムに何か異常は?」
『だめ、どこもエラーが出てるわ!
それに操縦も受け付けない!』
「仕方ない、実体化を解除するから、操縦室から出るんだ」
クロトさんの指示で、操縦室から出た鳳蓮さんだが、俺は立体映像で異変を確認した。
「鳳蓮さん、クロトさん!
テラフェイザーが実体化解けてません!」
「バカな、テラフェイザーが私の操作も受け付けないとは…!」
「一体何があったというのよ!?」
「スフィアザウルスからの電波障害はない、それをさせないための早期決戦だった。
…ということは、まさか!」
立体映像越しに上空を見る。
大型スフィアから衝撃波が発生していたのだ。
それを察してか、クロトさんはキーボードを殴った。
「くそっ、おのれ許さんぞ!
私の許可無くこんなことをするとは…!」
「ど、どういうこと、ですか?」
「…皆、落ち着いて聞いてくれ。
奴は、テラフェイザーを電波障害で使えなくさせただけでなく、テラフェイザーがやつの手中に落ちた」
「え…っ」
「な、何ですって…!?」
その瞬間に、動かなくなったテラフェイザーが動き始めた。
頭部のモニターが禍々しい模様になり、街を破壊し始めたのだった。