AI: ソムニウム ファイル THE futurity Decker 作:ガンダムラザーニャ
「迸れ!ダイナミック!デッカー!!!」
『ウルトラマンデッカー ダイナミックタイプ!!』
フラッシャーを掲げ、叫ぶ。
それと同時に、俺はデッカーへと変身する。
その瞬間に、俺の中に温かい光が入るのがわかった。
どんな絶望的な状況であろうと、この希望の光の輝きは、決して消えることはない。
そう思わせるほどの眩い光だ。
それに、デッカーに変身した俺の姿も変わっていた。
まず、いつもなら左胸にあったカラータイマーが胸の中央にあって、額の角は王冠みたいになってる。
それに、何となくだがストロングタイプよりも筋肉質になった気がする。
何より、負ける気がしない。
掌を見ると、ボロボロになって気を失ってる簪ちゃんが横たわっている。
簪ちゃんを、安全なところに運び、ゆっくりと下ろして寝かせてあげる。
そして、俺を見つめるテラフェイザーに視線を移す。
まるでいつでも俺を殺せるとばかりに、ビーム砲を構えていた。
俺は強く一歩を踏み出し、一瞬で距離を詰め、テラフェイザーの腹部を思い切りぶん殴った。
「はぁ!!」
その瞬間、テラフェイザーの機械の体が大きくて吹き飛ぶ。
すぐにスラスターを噴いて、体勢を立て直すが俺が殴った跡がくっきりとしていた。
すると、さっきまで余裕の表情だったテラフェイザーの顔つきが変わった。
そして、右腕のクローを凄まじい勢いで伸ばしてくるがこれを避ける。
見える、動きが見える…!
どこに攻撃しようとしてるのかも!
「ふっ、はぁ!!」
クローを掴み、引っ張ってテラフェイザーを引き寄せると、顔面を思い切りぶん殴った。
頭部の機械に、大きく亀裂が走り、そのまま街がない広い場所へと飛ばされる。
俺はそれを追いかける。
するとテラフェイザーがショルダーアーマーを胸部の砲身に変形させて、強力なビームを撃とうと構えてきた。
俺がとっさに腕を盾にしようとすると、目の前に光り輝く盾が現れた。
『デッカーシールドカリバー!!』
「これを使えってのか!
…!」
それを手に取った瞬間、頭の中に使い方が流れてこんできた。
『シールドモード!』
シールドカリバーをそのまま突き出したと同時に、テラフェイザーの強力なビームが俺に目掛けて飛んでくる。
それを防ぐと同時に、シールドカリバーに吸収される。
防ぎ切ると、シールドカリバーのトリガーを押して、ぶん回した。
するとシールドカリバーからギザギザの光輪が出てきて、テラフェイザーに向かって回転しながら飛んでいく。
テラフェイザーの胴体を切り裂く。
「まだまだァッ!!」
『カリバーモード!』
再びシールドカリバーを構えると、両端の縁が刃となり、トリガーを3回押した。
『ミラクル!ストロング!フラッシュ!』
そこからさらにトリガーをもう一度押すと煌めく刃が巨大化し、俺はテラフェイザーをそのまま素早く切り裂いた。
『D』の字を描くように切り裂かれたテラフェイザーはショートを起こしながら後ろに倒れ、爆散する。
さらに遥か上空で結界を張る大型スフィアに視線を向け、俺は両手を額の前に持っていく。
そこから両拳を胸の前で突き合わせ、右手を上斜め、左手を下斜めに伸ばし、そして十字にクロスすることで強力なビームを撃ち込んだ。
大型スフィアは小型スフィアで防ごうとするも、一瞬で消し飛び、大型スフィアもビームが貫通し、そのまま爆散した。
それによって、地球を覆っていたスフィアの結界が消えた。
俺は解除すると、すぐさま簪ちゃんを連れて、シャルモンへと向かった。
「ふむ、やはり邪魔な存在ですね。
ウルトラマンデッカー…」
と、物陰から覗いて呟いた何者かの存在に気付かず。